• 作成日 : 2026年1月5日

パワーポイント4分割全手法!4枚を1枚、1枚を4枚にする方法を解説

パワーポイント(パワポ・PowerPoint)のスライド1枚を4分割することで、情報を整理して表示したり、効率的な印刷を行ったりすることができます。

また、ポスター印刷のように、1枚を大きな紙4枚に印刷したい場合もあるでしょう。

本記事では、レイアウト作成に役立つガイドや表の活用、余白を減らすための割り付け印刷、そしてポスター設定など、これら3つのパターンについて、それぞれの設定手順と活用方法を解説します。

パワーポイントを4分割にする方法は?

パワーポイントのスライド内を4等分して情報を配置するためには、ガイド線、表(テーブル)、SmartArtの3つの機能を使い分けるのが効率的です。

パワーポイントの機能を活用することで、誰が見ても整ったレイアウトを作成できます。ここでは、初心者でもすぐに実践できる3つの方法を紹介します。

【自由度重視】ガイド線と図形を活用する方法

デザインの自由度が高いのがガイド線を使う方法です。画像やテキストボックスを自由に配置したい場合に適しています。

  1. ガイド線を表示する
    スライド上の何もないところで右クリックし、グリッドとガイドからガイドにチェックを入れます。すると、スライドの中央に縦と横の十字線(ガイド)が表示されます。これで画面が正確に4分割されました。
  2. 図形を配置する
    挿入タブから図形を選び、長方形などを選択します。表示されたガイド線に合わせて図形を配置すると、吸着するようにピッタリと収まります。
  3. 複製して配置する
    作成した図形をCtrl + Dキーで複製し、残りの3つのエリアに配置します。
  4. 微調整
    図形を選択し、図形の書式タブの配置メニューから上下中央揃え、左右中央揃えなどを活用すると、ズレなく整列させることができます。

【正確性重視】表(テーブル)を活用する方法

サイズ調整の手間を省き、手早く均等な4分割を作りたい場合は表機能が最適です。箇条書きテキストを整理して入れる場合に特に便利です。

  1. 表を挿入する
    挿入タブから表を選択し、マス目をなぞって2行×2列の表を作成します。
  2. サイズをスライドに合わせる
    挿入された表の角をドラッグし、スライド全体のサイズ(または配置したいエリア)まで拡大します。これで自動的に均等な4つのマスが出来上がります。
  3. デザインを調整する
    そのままだと表の色がついてしまうため、テーブルデザインタブから塗りつぶしなしや罫線あり/なしを設定して、レイアウトの骨組みとして利用します。

【図解重視】SmartArtを活用する方法

手順やマトリックス(SWOT分析など)を表現したい場合は、SmartArtを使うとデザインの手間を省けます。

  1. SmartArtを挿入
    挿入タブからSmartArtを選択します。
  2. マトリックスを選択
    マトリックスカテゴリーの中にグリッドマトリックスなどの4分割レイアウトがあります。これを選択するだけで、色分けされた4分割図解が生成されます。

パワーポイントの4分割レイアウトに仕切り線を引くコツ

パワーポイントの4分割を明確にするためには、適切な仕切り線の設置や余白の活用が重要です。単に線を引くだけでなく、視認性を高めるための工夫が必要です。

線一本でスライドの印象は大きく変わります。ここでは、需要の高い仕切り線の効果的な引き方とデザインバリエーションを解説します。

直線で区切る場合のポイント

挿入タブの図形から線を選び、中央のガイドに合わせて十字に線を引きます。 この際、線の色は真っ黒(RGB 0,0,0)ではなく、濃いグレー(例:RGB 80,80,80)にすると、文字の邪魔をせず落ち着いた印象になります。太さは1.5ptから2.25pt程度が視認性が高くおすすめです。

余白(スリット)で区切るテクニック

あえて線を引かず、図形同士の隙間(スリット)を仕切り線として見せる方法です。 これを実現するには、背景色を白にし、4つの長方形を配置する際に、中央に数ミリの隙間を空けます。線がないため圧迫感がなく、モダンなスライドに仕上がります。

点線や破線で演出

実線だと堅苦しい場合は、線の種類を点線(丸)や破線に変更します。 線を選択して右クリックし、図形の書式設定から線の種類を変更します。プロセスや流れを表す場合や、少しカジュアルな雰囲気を出したい場合に有効です。

パワーポイントの4分割をおしゃれに見せるデザイン事例

配色や写真の配置を工夫することで、単調になりがちな4分割レイアウトを視覚的に整理されたデザインに仕上げられます。

情報を詰め込むだけでなく、視覚的に見やすい4分割レイアウトの作成アイデアをいくつか紹介します。

1. チェッカーフラッグ配置

4つのエリアすべてを文字で埋めるのではなく、左上と右下は写真、右上と左下は文字(背景色あり)というように、市松模様(チェッカーフラッグ)に配置します。 写真とテキストが交互に来ることでリズムが生まれ、視覚的に飽きないデザインになります。

2. 写真の4分割グリッド

4枚の写真を隙間なく敷き詰め、その上に半透明の黒い帯や図形を重ねて文字を載せます。 ポートフォリオや製品紹介など、ビジュアル重視のプレゼンで効果的です。図形の書式設定で塗りつぶしの透明度を30%から50%に調整するのがコツです。

3. アイコン×4色カラー

4つのエリアにそれぞれテーマカラー(青・赤・緑・黄など)を設定し、中央に大きめのアイコンを配置します。 色は淡いパステルカラーや、彩度を落とした落ち着いた色味を選ぶと、4色使っても派手になりすぎず、ビジネスに適した仕上がりになります。

パワーポイント4枚のスライドを1枚の用紙に4分割印刷するには?

配布資料としてパワーポイントの4枚のスライドを1枚にまとめる場合、スライド間の余白(書き込みスペース)を確保したいなら標準機能を、文字を大きくしたいならプリンターの割り付け機能を使用します。

紙を節約したいけれど、文字が小さくなるのは困るという課題に対し、標準の配布資料設定と、余白を減らすプリンター活用術の2通りを解説します。

標準の配布資料機能を使う(メモ欄重視)

パワーポイントの標準機能です。スライド間に十分な余白が確保されるため、メモを書き込むスペースが必要な場合に適しています。

  1. 印刷画面を開く ファイルタブ、印刷をクリックします。
  2. 配布資料を選択 フルページサイズのスライドと書かれたボタンをクリックし、配布資料エリアにある4スライド(横)を選択します。
    • 横(Z字進行): 左上、右上、左下、右下の順(一般的)。
    • 縦(N字進行): 左上、左下、右上、右下の順。
  3. 向きの調整 スライドが横向きの場合、用紙の向きを横に設定した方が、スライド1枚あたりのサイズは大きくなります。

方法B:プリンター機能で余白なし4分割にする(大きさ重視)

標準機能では余白が広すぎると感じる場合は、プリンタードライバーの機能を使います。

  1. パワーポイント側はフルページ 印刷設定で配布資料ではなく、フルページサイズのスライド(1スライド)を選択します。
  2. プリンターのプロパティを開く プリンターのプロパティをクリックします。
  3. 割り付け(Nアップ)設定 お使いのプリンターの設定項目(ページレイアウトや集約印刷など)で、4ページ/枚(4 in 1)を選択します。
  4. 余白設定 インクジェットならフチなし、レーザーなら余白最小や境界線を描画する設定を行います。

この方法を使うと、パワーポイントが強制的に確保する余白を無視して、用紙いっぱいに4枚のスライドを配置できるため、文字の視認性が向上します。

パワーポイントをPDF化して確実な4分割レイアウトで印刷する

印刷環境に依存せず、確実にパワーポイントを4分割レイアウトで出力したい場合や、データを共有する場合は、PDF化してから設定する方法が確実です。

  1. PDFとして保存 パワーポイントのファイル、エクスポート(または名前を付けて保存)からPDF形式で保存します。
  2. Acrobat Readerで開く 保存したPDFを開き、印刷画面(Ctrl + P)を表示します。
  3. ページサイズ処理で複数を選択 複数ボタンをクリックし、1枚あたりのページ数を4に設定します。
  4. 向きと順序 ページの順序を横、向きを横に設定します。プレビュー画面で余白のバランスを確認できるため、失敗がありません。

パワーポイント1枚のスライドを4枚の用紙に4分割してポスター印刷する

1枚のスライドを4枚のA4用紙に分割して拡大印刷し、貼り合わせて大きなポスターにするには、プリンタードライバーのポスター機能を使用します。

学会発表のポスターや、社内掲示物をパワーポイントで作成する際に使われるテクニックです。これはパワーポイントの機能ではなく、一般的なプリンタードライバーの機能を使用します。

ポスター印刷の手順

  1. パワーポイント設定
    印刷したいスライドを1枚だけ表示し、ファイル、印刷でフルページサイズのスライドを選択します。
  2. プリンターのプロパティ
    プリンターのプロパティをクリックします。
  3. ページレイアウト/ポスター設定
    ページ設定やレイアウトタブの中に、ポスター印刷や分割印刷という項目があります(メーカーにより名称が異なります)。
  4. 分割数を選択
    2×2(4分割)を選択します。これにより、スライドの左上が1枚目、右上が2枚目というように拡大分割されて印刷されます。
  5. 印刷と貼り合わせ
    印刷された4枚の用紙には、貼り合わせ用ののりしろが印刷されるのが一般的です。ガイドに従って余白をカットし、テープで貼り合わせることで、A4プリンターでもA2サイズの大きなポスターが完成します。

【注意点】

この機能は、主にWindows用のプリンタードライバーで利用可能です。Macや一部の簡易ドライバーでは使用できない場合があります。その場合は、PDF化してからAdobe Acrobat Readerのポスター印刷機能を使用してください。

パワーポイントの4分割設定でよくあるトラブルと解決策

4分割に関する操作でよくある枠線の表示やズレなどの疑問やトラブルへの対処法をまとめました。

Q. 4分割印刷するとスライドの周りに枠線が出てしまう

A. プリンター設定または配布資料マスターを確認してください。 標準の配布資料設定では、自動的に枠線が付くことがあります。表示タブ、配布資料マスターから枠線のスタイルを変更または削除できます。プリンターの割り付け印刷を使っている場合は、プリンターのプロパティ内で境界線を引くのチェックを外してください。

Q. デザインで4分割した線の位置がずれる

A. スマートガイドをオンにするか、数値を入力してください。 図形をドラッグする際、自動的に位置を揃えてくれるスマートガイド機能が有効になっているか確認してください(表示タブのグリッドとガイド内)。それでもずれる場合は、図形を右クリックして図形の書式設定、サイズとプロパティから、位置の数値を直接入力(例:水平方向10cmなど)すれば揃います。

Q. スライドマスターで4分割を作ったほうがいい?

A. 何枚も同じレイアウトを使うなら推奨です。 すべてのスライドを4分割レイアウトにしたい場合は、表示タブ、スライドマスターを開き、新しいレイアウトを作成してそこにガイドや図形を配置しましょう。そうすれば、通常画面で誤って仕切り線を動かしてしまう事故を防げます。1枚から2枚だけなら、通常のスライド上で作成する方が手軽です。

パワーポイントの4分割を使いこなして資料作成の幅を広げよう

パワーポイント1枚を4分割し、正確なレイアウトを作るなら「ガイド線」や「表」を活用します。また、配布資料で文字を限界まで大きく印刷したいなら、標準機能は使わず「プリンターの割り付け機能」で余白を小さくするのが良いでしょう。

また、パワーポイント1枚を4枚分に大きく印刷し、貼り合わせて巨大な掲示物を作りたい時は、プリンターの「ポスター印刷」機能が役立ちます。

目的や用途に合わせてこれらの「4分割」を使い分け、より見やすく効果的な資料作成にお役立てください。

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