- 作成日 : 2025年8月25日
エクセルで箇条書きを作成する方法を徹底解説!見やすい資料作りの第一歩
エクセルは、数値データの計算だけでなく、文章を整理する場面でも便利なツールです。しかし、Wordのように箇条書き専用のボタンは用意されていません。それでも、記号や改行、インデントの工夫によって、見た目にもわかりやすい箇条書きをエクセル上で実現することが可能です。
特に、一つのセルに複数行の項目を整理して入力したい場合や、資料内で要点を簡潔に伝えたい場面では、箇条書きをうまく活用することで、情報の伝達力が高まります。
この記事では、エクセルで箇条書きを作成する基本的な方法から、より効率的に見栄えよく仕上げるためのテクニックまで、初心者にもわかりやすく解説していきます。
目次
エクセルで箇条書きを作成する基本的な方法
エクセルで箇条書きを作成する方法はいくつかありますが、ここでは主に以下の2つの方法について解説します。
- 記号から箇条書きを作成する方法
- ホームタブの配置エリアから箇条書きのように整える方法
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
1. 記号から箇条書きを作成する方法
この方法は、特に特定の記号を使いたい場合や、手早く箇条書きを始めたい場合に便利です。
- セルに記号を入力する: 箇条書きにしたいセルの先頭に、箇条書きとして使いたい記号(例: 「・」「-」「*」など)を入力します。
- 例: 「・」を入力後、半角スペースまたは全角スペースを1つ入れ、続けて項目名を入力します。
- 例: ・〇〇の件について
- 改行して次の項目を入力する: 同じセル内で次の項目を入力したい場合は、「Altキー + Enterキー」を押して改行します。カーソルが次の行の先頭に移動するので、再度同じ記号とスペースを入力してから項目名を入力します。
- 書式設定を調整する: 必要に応じて、フォントの種類やサイズ、色などを調整し、より見やすい箇条書きに仕上げます。
ポイント: この方法は、複数の項目を1つのセルにまとめたい場合に特に有効です。ただし、セルの幅を調整しないと文章が途中で切れてしまうことがあるため、注意が必要です。
2. ホームタブの配置エリアから箇条書きのように整える方法
エクセルにはワードやパワーポイントのような「箇条書き」専用のボタンは直接ありませんが、「インデント」機能と組み合わせることで、見た目を箇条書きのように整えることができます。
- 箇条書きにしたいセルを選択する: まず、箇条書きにしたい項目が入力されているセル、またはこれから入力するセルを選択します。
- 「ホーム」タブを選択する: エクセルのリボンメニューから「ホーム」タブをクリックします。
- 「インデントを増やす」ボタンを使用する: 「配置」グループにある「インデントを増やす」ボタン(右矢印のアイコン)を数回クリックし、テキストを右にずらします。これにより、箇条書きのように段落の開始位置を揃えることができます。
- 記号を手動で入力する: 各項目の先頭に、手動で「・」や「-」などの記号を入力します。
ポイント: この方法は、それぞれの項目が異なるセルにある場合や、既にテキストが入力されている場合に、全体的にインデントを調整して箇条書きのように見せたい場合に有効です。
エクセルの既存のテキストに箇条書きを適用する方法
すでに入力されているテキストに箇条書きを適用したい場合も、基本的には上記の「記号から箇条書きを作成する方法」が最も簡単で効果的です。
- 箇条書きにしたいテキストが入っているセルをダブルクリックする: セルを編集モードにします。
- 各項目の先頭に記号とスペースを入力する: 箇条書きの記号(例: 「・」)とスペースを入力します。
- 項目ごとに「Altキー + Enterキー」で改行する: 各項目の区切りで「Altキー + Enterキー」を押し、改行して次の項目の入力に移ります。これにより、1つのセル内で複数の箇条書き項目を管理できます。
- 必要に応じてセルの書式を調整する: セルの高さや幅を調整して、全ての項目が表示されるようにします。また、フォントサイズや色を変更して、視覚的にわかりやすくすることも重要です。
変更前 | 変更後 |
---|---|
会議の議題1 会議の議題2 会議の議題3 |
|
エクセルでも箇条書きのような表示はできる
エクセルで箇条書きを作成する方法は、ワードやパワーポイントとは異なり、箇条書きボタンはありません。しかし、今回ご紹介した「記号とAlt + Enterキーによる改行」や「インデント機能」を組み合わせることで、見栄えの良い箇条書きを効率的に作成することができます。
特に、「Altキー + Enterキー」を使った改行は、1つのセルに複数の行や項目を整理して表示させる際に役立つテクニックです。これらの機能を活用して、エクセル資料をよりわかりやすく、そしてプロフェッショナルな印象に仕上げていきましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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