Q. 「カスタム計算式内に固定残業手当（みなし）が含まれています。」というエラーの原因と対処方法について教えてください。

エラーの内容

給与計算の確定処理を行った際に、「カスタム計算式内に固定残業手当（みなし）が含まれています。カスタム計算式内に固定残業手当（みなし）を含める場合には、月給制の全従業員の固定残業時間（みなし）を0以外の値にしてください。」というエラーが表示される場合があります。

原因

以下の2つの条件に該当する場合に、対象のエラーが発生いたします。

• カスタム計算式に「固定残業手当（みなし）」「固定深夜残業手当（みなし）」および「固定休日労働手当（みなし）」のいずれかが使用されている
• 「従業員情報」画面で「固定残業時間（みなし）」「固定深夜残業時間（みなし）」および「固定休日労働時間（みなし）」が「0.0」で登録されている月給制の従業員がいる

対処方法

対象のエラーが表示された場合には、以下のいずれかの対処方法をお試しください。

• 月給制の全従業員の「固定残業時間（みなし）」を「0.0」以外の値に設定する方法
• 新規で「固定残業手当」を作成し、カスタム計算式に使用する方法　
• 「従業員情報で設定」を利用して「固定残業手当（みなし）」と同額を従業員情報に登録する方法

月給制の全従業員の「固定残業時間（みなし）」を「0.0」以外の値に設定する方法

「従業員情報」＞「全般」画面で月給制の全従業員の「固定残業時間（みなし）」に「0.0」以外の値を設定します。
対象のエラーが発生した場合は、エラーメッセージに表示されている従業員の「固定残業時間（みなし）」に「0.0」以外の値を設定してください。

なお、カスタム計算式に「固定深夜残業手当（みなし）」や「固定休日労働手当（みなし）」を使用している場合には、「固定深夜残業時間（みなし）」および「固定休日労働時間（みなし）」も「0.0」以外の値に設定してください。

新規で「固定残業手当」を作成し、カスタム計算式に使用する方法

1. 新規で「固定残業手当」を作成し、計算式を『「従業員情報で設定」÷ 1 × 1.0 × 1』と設定します。
   以下の画像の例では、「固定残業手当」として「固定残業手当（新規）」を作成しています。
   
2. カスタム計算式の作成時に、初期値でご用意のある「固定残業手当（みなし）」の代わりに、新規で作成した「固定残業手当（新規）」を使用します。
   ※以下の画像の計算式は、各事業者の規定に沿った計算結果を保証するものではありません。
3. 固定残業手当の支給がある方は、「従業員情報」＞「給与情報」画面で初期値の「固定残業手当（みなし）」を「0円」にして、「固定残業手当（新規）」に金額を登録します。
   また、「従業員情報」＞「一般情報」＞「業務情報」画面の「編集」をクリックして「固定残業時間（みなし）」を設定します。
4. 固定残業手当の支給がない方は、「従業員情報」＞「給与情報」画面で初期値の「固定残業手当（みなし）」および「固定残業手当（新規）」を「0円」にします。
   また、「従業員情報」＞「一般情報」＞「業務情報」画面の「固定残業時間（みなし）」は「0.0」で登録します。
   

「従業員情報で設定」を利用して「固定残業手当（みなし）」と同額を従業員情報に登録する方法

前提

• 「固定残業超過分手当」を「固定残業手当（みなし）」の金額を使用して算出したい

方法

1. カスタム計算式の作成時に、初期値でご用意のある「固定残業手当（みなし）」の代わりに、「従業員情報で設定」を使用します。
   ※以下の画像の計算式は、各事業者の規定に沿った計算結果を保証するものではありません。
2. 「従業員情報」＞「給与情報」画面を開きます。
3. 「支給項目」の「編集」をクリックし、「固定残業超過分手当」に「固定残業手当（みなし）」と同額を登録します。

なお、弊社コンタクトセンターではカスタム計算式の代行作成や、計算式が正しいかの判断等は承っておりません。
カスタム計算式の内容については、事前に確認したうえでご入力ください。