概要
このガイドでは、マネーフォワード クラウド確定申告アプリでインボイス制度に対応するために必要な事前設定や、日常業務・決算業務の操作についてご説明します。
インボイス制度の概要については以下のページをご参照ください。
「インボイス制度」の概要とマネーフォワード クラウドでの対応方法
インボイス制度について
対象のお客さま
マネーフォワード クラウド確定申告アプリをご利用中のお客さま
- ご注意
- 「消費税申告」機能を用いて消費税申告書を作成・提出する場合は、以下のプラン・権限でご利用中のお客さまが対象です。
- マネーフォワード クラウド会計を「ビジネス」プランでご利用中のお客さま
- マネーフォワード クラウド確定申告を「パーソナル」「パーソナルプラス」プランでご利用中のお客さま
- マネーフォワード クラウド会計・確定申告の「決算・申告」権限が「閲覧」または「編集」のお客さま
目次
事前設定
マネーフォワード クラウド確定申告アプリでは、インボイス制度に対応するために必要な事前設定が行えません。
Web版のクラウド会計・確定申告で操作を行ってください。
課税形式を「免税事業者」以外に設定する
インボイス制度に対応するためには、「課税事業者」となり、年度ごとに消費税の申告を行う必要があります。
そのため、Web版のクラウド会計・確定申告の「各種設定」>「事業者」画面で「課税形式」を「免税事業者」以外に設定してください。
課税形式を設定する際は、以下のページもご参照ください。
Q. 免税事業者・簡易課税・2割特例・原則課税の場合、どの「課税形式」を選択すればいいか教えてください。
なお、どの課税形式を選択すべきかご不明な場合は、税務署等の専門機関にご確認ください。
「取引先」を登録する
Web版のクラウド会計・確定申告で「取引先」を登録し、仕訳登録時に当該「取引先」を設定すると、その「取引先」が適格請求書等発行事業者かどうかをシステムが自動で判定し、仕入税額控除額を自動計算します。
適格請求書等発行事業者かどうかの自動判定を利用する場合は、「各種設定」>「取引先」画面で「登録番号」を登録してください。
取引先の登録方法については、以下のガイドをご参照ください。
「取引先」画面の使い方
日常業務・決算業務で必要な操作
本項では、インボイス制度に対応するために、日常業務・決算業務で必要な操作についてご説明します。
仕訳登録時に税区分を設定する
インボイス制度に対応して消費税申告を行うためには、仕入税額控除額※を正しく把握する必要があります。
マネーフォワード クラウド確定申告アプリでは、仕訳を登録する際に税区分を設定することで、その税区分をもとに仕入税額控除額の自動計算が可能です。
そのため、仕訳を登録する際は適切な税区分を設定してください。
※仕入税額控除については、こちらをご参照ください。
税区分の仕様についての詳細は、以下のページをご参照ください。
Q. マネーフォワード クラウド会計・確定申告の税区分について教えてください。
なお、仕訳にどの税区分を設定すべきかご不明な場合は、税務署等の専門機関にご確認ください。
「税区分・インボイス」欄の「適格」チェックボックスを設定する
インボイス制度導入後は、適格請求書等発行事業者との取引によって支払った消費税のみ、仕入税額控除額として消費税申告時の計算に含めることができます。
そのため、適格請求書等発行事業者以外の者(免税事業者等)との取引によって支払った消費税については、原則仕入税額控除の適用を受けることができません。
一方、制度導入後の6年間は、適格請求書発行事業者以外の者との取引によって支払った消費税についても、一定割合を仕入税額控除額とみなすことができる経過措置が設けられています。
インボイス制度に対応して消費税申告を行う場合や、インボイス経過措置の適用を受ける場合は、必ず以下の対応を行ってください。
- 適格請求書等発行事業者との取引か、それ以外の者との取引かを区別する。
- 適格請求書等発行事業者以外の者との取引である場合、経過措置(80%控除・50%控除)の適用を受ける旨を記載した帳簿を保存する。
- インボイス経過措置を踏まえて仕入税額控除額を計算する。
取引先が「適格請求書等発行事業者」の場合
Web版のマネーフォワード クラウド会計・確定申告の「取引先」画面で「取引先」に登録番号を入力している場合は、2023年(令和5年)10月1日以降の仕訳に該当の取引先と課税仕入系の税区分を設定すると、仕訳の「適格」スイッチが自動でオンになります。
取引先が「適格請求書等発行事業者以外の者」の場合
Web版のクラウド会計・確定申告の「取引先」画面で「取引先」に登録番号を入力していない場合は、2023年(令和5年)10月1日以降の仕訳に該当の取引先と課税仕入系の税区分を設定すると、仕訳の「適格」スイッチが自動でオフになります。
登録した仕訳と帳簿※には、受けることができる経過措置が表示されます。
また、インボイスの経過措置を踏まえた仕入税額控除額をシステムが自動で計算します。
※総勘定元帳などの帳簿は、Web版のクラウド会計・確定申告の「会計帳簿」から確認が可能です。
- 「税区分・インボイス」欄の「適格」チェックボックスを正しく設定することにより、適格請求書等発行事業者との取引か否かを区別できます。
- クラウド確定申告アプリでは、「適格」スイッチのオン・オフを任意に変更可能です。
- クラウド確定申告アプリでは、「借方」と「貸方」がタブごとに分かれて表示されます。該当の仕訳が適格請求書を用いた取引の仕訳か否かは、「仕入高」などの仕入れに関する勘定科目を選択したタブをタップし、「適格」スイッチがオンになっているかをご確認ください。
- 取引先の追加・編集は、Web版のクラウド会計・確定申告の「各種設定」>「取引先」画面で設定が可能です。詳細はこちらをご参照ください。
- 仕訳を登録する際に「インボイス経過措置(適格以外)は2023年9月30日以前の取引日には使用できません。」というエラーが表示された場合は、Web版のクラウド会計・確定申告の「各種設定」>「事業者」画面で「インボイス経過措置の利用制限」の設定をご確認ください。
「税区分・インボイス」欄にある「適格」スイッチの詳細については、以下のページをご参照ください。
Q. 仕訳の「適格」スイッチについて教えてください。
「消費税集計」画面を確認する
インボイス制度に対応した消費税申告を行う場合やインボイス経過措置の適用を受ける場合は、仕入税額控除額を正しく計算する必要があります。
Web版のクラウド会計・確定申告の「決算・申告」>「消費税集計」画面で仕入税額控除額を計算するために、以下を正しく設定し、反映内容を確認してください。
「消費税集計」画面の詳細については、以下のガイドをご参照ください。
「消費税集計」の使い方
消費税申告書を作成・提出する
インボイス制度に対応するためには、年度ごとに消費税の申告を行う必要があります。
クラウド確定申告アプリを利用して申告する場合は、Web版のクラウド会計・確定申告の「決算・申告」>「消費税申告」画面で消費税申告書を作成してください。
消費税申告書の作成方法については、以下のガイドをご参照ください。
STEP4 消費税申告画面への入力と書類の作成
作成した消費税申告書は税務署に提出します。
消費税申告書の提出方法については、以下のガイドをご参照ください。
STEP5 申告手続き
※本サポートサイトは、マネーフォワード クラウドの操作方法等の案内を目的としており、法律的またはその他アドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトに記載している内容の正確性・妥当性の確保に努めておりますが、実際のご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家に相談するなど、ご自身の判断でご利用ください。
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