- 更新日 : 2025年11月12日
チームワークとは?なぜ必要?高める方法やメリットを解説!
近年、ビジネスを取り巻く環境の変化によりチームワークを高めることが重視されるようになりました。チームワークを強化することで「個人ではできないこと」を成し遂げられるようになるほか、モチベーションも向上などの組織的なメリットもあります。適材適所の役割分担でメンバー各人が能力を発揮しながら協力することで、組織がより良い成果を出せるのです。
目次
チームワークとは?
広義の意味合いにおいて、チームワークは組織に所属するメンバーが同じ目標の達成に向かって協力しながらより良い成果を得ることを目指す共同作業を指します。チームワークがもたらす効果について解説する前に、まずは「チームワーク」という概念をもう少し掘り下げて考えてみましょう。
そもそも「チーム」とは?
チームはメンバー全員が同じ目標に向かって活動するものです。メンバーはリーダーのもとで切磋琢磨し、支えあって成果を上げていきます。リーダーとして人を取りまとめるのが得意な人もいれば、積極的に意見を発信したり、仕事を引き受けてフォロワーシップを発揮したりする人もいるなど、メンバーの特性はバラバラです。しかし、そうした自分の能力を踏まえて役割を把握しチームに貢献していくことで、個人の能力では限界があって手を出せないことでもチームで成し遂げることができるのです。
グループとの違い
リーダーのもとで目標に向かって活動するチームとは異なり、グループは共通の目的や目標がありません。同じ場所に人が集まっているだけの状態であり、リーダーがいなくても成り立ちます。
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チームワークはなぜ必要?
近年では、技術革新やグローバル化などによりビジネスを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。それに伴って複雑化していく課題に対応するために、チームワークがより一層求められるようになりました。具体的にどのようなケースにおいて特に求められるのか、詳しく確認していきましょう。
専門性の高いメンバーが協力していく必要がある
現代は環境が大きく変化していて未来予測が難しい「VUCA時代」といわれています。
VUCAとは「Volatility(変動)」「Uncertainty(不確実)」「Complexity(複雑)」「Ambiguity(曖昧)」の頭文字をとったもので、元々は冷戦後の複雑化した戦略状態を示す軍事用語として使われていました。そこから転じて、現在ではビジネスシーンにおいて多く用いられています。先行きが不透明な環境のなかで成果を出すには、変化に柔軟に対応した意思決定を行い、素早く実行に移し、高い生産性を維持することが求められます。
一方で、個人の能力には限界があるため、専門性があったり異なる取り柄があったりする様々なメンバーが協力して業務に取り組むことが重要なのです。
プロジェクトやタスクフォースでの業務が増えてきている
現代は技術革新により日々の課題が複雑化しています。それに対応するために、プロジェクトや短期の課題、または緊急性が高い重要な課題に取り組む臨時のチームであるタスクフォースを、部門やチームを横断したメンバーで発足させて業務を行うことが増えました。
また同時に、グローバル化に伴って異なる価値観やバックグラウンドを持つ人と働く機会が増えており、様々な人と協力して課題に取り組み成果を上げるため、これまで以上にチームワークが重視されているのです。
チームワークを高めるための方法
チームワークを高めるためには目標と自分の役割を把握してコミュニケーションをとりながら作業を進めることが大切です。目標と自分の役割が明確であれば自分が今何の作業をすれば良いかがクリアになり、迷いなく作業を進めることができます。そしてコミュニケーションをしっかりととることで役割を見直してより効率的に作業を進めたり、相談を通してミスを発見したりすることが可能です。
① ミッション・ビジョン・バリューの設定と共有
ミッションはチームの存在意義や目的のことです。ミッションを理解するとその実現のための目標が考えやすくなり、業務に専念できるようになります。
ビジョンはチームが目指すべき理想の姿です。ビジョンを設定するとミッションを達成するためにどのようなチームであるべきか、達成後にどのような未来を実現するのが理想なのかが明確になります。
バリューはチームの価値観や価値基準のことです。ミッションとビジョンを実現するためにどのような基準で行動するべきかを定めています。これらをメンバーで設定して共有することで当事者意識を持つことができ、チームで同じ目標を目指していることを実感できるのでチームワークが高まるのです。
② 明確な目標設定
チームの目標と課題を明確にすることで、自分たちが今こなしている業務は目標達成に繋がっているという意識をメンバーが持ちやすくなり、チームワークが高まります。
目標は「SMARTの法則」に沿って設定すると効果的です。SMARTとは、以下5つの要素から頭文字をとっています。
- Specific(具体的)
- Measurable(計測可能)
- Achievable(達成可能)
- Related(関連性がある)
- Time bound(期限が決まっている)
つまり、設定する目標は誰でもわかるように具体的で、達成度合いを測定でき、現実的に達成することが可能で、チームのビジョンに関連しており、期限が設定されているものが望ましいということです。
フィードバックがしやすくなるように、最終目標だけでなく中間目標を定めるのも良いでしょう。また定期的に目標を達成できているかを確認し、その時点での課題を明確化し改善していくことでスムーズに目標を達成できるようになります。
さらにチームワークを高めるための取り組みとして、設定した目標とそれを達成するための取り組みをメンバーで共有し、目標の達成に貢献したメンバーを評価するのが効果的です。評価されたメンバーのモチベーションが上がるだけでなく、それを見ていた周りのメンバーも評価されるためにチームに貢献しようとモチベーションが上がります。メンバー同士が切磋琢磨することでより一層チームワークが高まっていくでしょう。
③ 目標に沿ったメンバーの役割分担
きちんと役割分担をしておかないと、メンバーは何をどこまでやれば良いのかがわからなくなってしまうかもしれません。メンバー1人1人の役割を明確にしてそれを共有することで、自分の役割をしっかりと理解して迷うことなく業務に取り組むことができます。
定期的に役割を振り返り、場合によっては調整して人員配置が適材適所になるように工夫することで、より作業効率が上がってチームワークが高まるのです。
④ 各種コミュニケーション手段・方法の整備
チームワークを高めるためには、メンバー同士の積極的なコミュニケーションが欠かせません。メンバーの意見を積極的に聞くのはもちろんですが、コミュニケーションツールを導入して意見を言い出しやすい環境を作ったり、レクリエーションやイベントを開催したりしてコミュニケーションを促進する取り組みを行うことも大切です。
⑤ 定期的な情報共有
報告・連絡・相談はチームワークに欠かせません。どんな作業をどこまで進めたのかを報告し、全体の進捗状況を知ることで役割分担を見直すなどの作業効率を上げる工夫ができます。また他のメンバーに相談することで自分が何かミスをしていても早い段階で気付くことができるでしょう。定期的に情報を共有する場を設けると、効率よく作業を進められるのに加えてコミュニケーションをとることにも繋がるのでチームワークが高まります。
チームワークを高めることのメリット
チームワークを高めると、メンバーが意欲をもって業務に取り組み、目標を達成するために協力するようになります。それによりモチベーションや生産性が向上したり、個人ではできないことを成し遂げたりすることができるようになるのです。
生産性の向上
チームワークが高いとメンバー同士の信頼関係が構築され、結束力が高まります。メンバー同士で力を合わせれば、無駄な作業を削減してより効率的に業務を進める方法を模索することが可能です。また、様々な能力や考え方を持つメンバーが集まれば視野が広がって新たな発見をすることがあるかもしれません。メンバーたちはお互いを刺激して切磋琢磨しながら成長していくのです。これらのことがチームのパフォーマンスや生産性の向上に繋がります。
個々人では達成できないプロジェクトをこなすことができる
チームワークが高いと協力しようという意識が高まり、メンバー同士が互いの不得意な部分を補いながら目標に向かって力を合わせるので個人の能力の限界を超えた業務にも取り組めます。そのため個人で業務に取り組んだ時よりもさらに大きな成果を出すことができるのです。
モチベーションの向上
チームワークが高いとメンバー同士で互いの能力を認め合い、切磋琢磨することを通して自分の能力に自信がつきます。また目標を達成できた時の達成感をメンバーと共に分かち合った経験などにより一体感が醸成され、チームの目標達成に貢献しようと今まで以上にモチベーションが高まるのです。また、チームに対する愛着や帰属意識、忠誠心も向上するので定着率も高まります。
情報共有の活性化・横軸での繋がり
チームワークが高いと打ち合わせやフィードバックのようなコミュニケーションを取る機会が増え、必要な情報を集めやすくなります。また横のつながりが強いと、自分の言った意見を聞いたり困ったときに相談に乗ったりしてくれる存在がいるという安心感を得ることができ、気楽に意見や情報交換をするようになるので情報共有の活性化に繋がるのです。そのような信頼できるメンバーと共に業務に取り組むことでモチベーションも上がります。
心理的安全性の向上
心理的安全性とは、チームの中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。チームワークを高めて互いに信頼できる関係性を築いておくことで、率直な意見を交わしても対立が起こりにくくなります。メンバーの意見や考えを否定せずに尊重して、しっかりと耳を傾けるようになるのでコミュニケーションが促進されるのです。
新しいアイディアの創出
チームに属するメンバーは異なる価値観や考えを持っています。チームワークを高めて積極的にコミュニケーションを取り、メンバー同士で意見やアイデアを共有することで視野が広がり、自分一人では思い浮かばなかった新たな発想から斬新なアイデアが生まれたりトラブルの解決策を得られるのです。
チームワークがないことのデメリット
チームワークがないと意見を言いづらくなり、コミュニケーションが減ってしまいます。その結果認識の相違やミスが増え、モチベーションが下がったり人間関係が悪化したりと様々なデメリットが生じてしまうのです。
活発な意見交換がなくなる
チームワークがないとコミュニケーション不足になってしまいます。それが続くと発言しづらい雰囲気ができてしまい、意見を言うのを控える人が出てくるのです。そうして活発な意見交換が行われなくなると、メンバーのモチベーションとチームの士気が下がり、生産性の低下に繋がってしまいます。
モチベーションの低下
チームワークがないとメンバーがお互いを信頼することができなくなります。信頼関係が築けないとお互いの成果を素直に褒め合うことができません。そのため頑張っても自分の努力が評価してもらえないことに無力感を抱き、やりがいを感じにくくなってしまうのでモチベーションが下がります。それが続くと離職率が増加してしまうこともあるかもしれません。
認識の相違・すれ違いが増える
チームワークがないとコミュニケーションが減るので、報告や連絡、相談が疎かになり認識の相違が増えてしまいます。それにより部下が現在取り組んでいる業務の進捗を上司が把握していなかったり、トラブルやミスの原因がわからず解決策を講じることができなかったりと様々な問題が生じるのです。
ミスの責任を人に押し付けるケースが増える
チームワークがないと他責思考になったり、自分のミスの責任を気に入らない人に押し付けたりするケースが増えます。そのようなことが繰り返し起こると人間関係の悪化にも繋がるでしょう。
率直な意見を言いづらくなる
チームワークがないとメンバー間で信頼関係を築けないため、お互いの意見や考えを尊重して耳を傾けることが難しくなります。そのため意見の相違がきっかけでもめごとが起こり、結果メンバー同士が対立してしまうことがあるかもしれません。そのようなトラブルになるのを防ぐために率直な意見を言うのを控えるようになります。
チームワークワークを高めるために個々人が必要なスキル
コミュニケーションに関するスキルや誠実さ、視野の広さなどはメンバーとの良好な関係を築くうえで欠かせません。チームワークを高めるためには個々人の持つスキルを磨くことも大切です。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力には口頭や文章だけでなく、表情や声、しぐさなどのノンバーバルコミュニケーションも含まれます。メンバーとの共同作業にはアイデアや概念などの業務に欠かせない情報の説明が求められるため、様々な種類のコミュニケーション方法を組み合わせて効率的にわかりやすく説明する能力はチームワークの向上に不可欠です。
責任感・業務への正しい理解
チームワークを高めるためには、自分が担当している業務はどのようなものかを正しく理解し、責任を持ってスケジュール通りに業務に取り組むことが大切です。それにより仕事の質を高め、チームの目標達成に近づくことができます。
誠実さ・嘘をつかない
誠実で嘘をつかない姿勢もチームワークの向上に欠かせません。異なる意見を持つ人ともよく話し合ったり、スケジュール通りに業務を終わらせることができない場合は正直に説明したりすることで誠実さが伝わり、信頼関係を構築することができます。それにより共同作業を効率的に進めることができるようになるのです。
傾聴力・聞く力
傾聴力とは他のメンバーが自分の考えや感じたこと、意見を説明しているときに、集中して話に耳を傾けようとすることです。話の内容への理解を深めるために追加の質問をすると良い場合もあるでしょう。メンバー同士が互いの話をしっかりと聞くことで、チームワークを高めるために必要なことを深く理解し信頼し合う関係性を築くことができます。
共感力・感情的な面でのフォロー
メンバーの感情や意図を正確に理解するためには共感力が必要です。メンバーの考えにしっかりと耳を傾けてその人の立場に立って考え、何を感じているのかを理解することで、どのようなサポートが適切かを考えることができます。相手にしっかりと向き合いサポートしていくことで、信頼関係を築いてチームワークを向上させることができるのです。
協調性・連携する力
協調性は同じ目標を達成するために、意見や考えが異なる人と協力できる能力です。自分と異なる考えにも耳を傾けて意見を取り入れたり、全体の状況を把握して問題点を解決したりするなど、一人ひとりが良いチームを作れるように心掛けて協力することがチームワークの向上に繋がります。
状況把握力・視野の広さ
チームワークを高めるためには全体の状況を把握する能力が欠かせません。例えば話し合いで特定の1人がずっと発言していたり、恥ずかしさから発言したがらない人がいたりする場合は、メンバー全員が平等に発言できるように意見を言いやすい環境を整えるなどの工夫をする必要があるでしょう。各人が周囲に気を配るようになれば、より円滑にコミュニケーションをとれるようになります。
変化への対応にチームワークは欠かせない
ビジネスを取り巻く環境の変化に対応するためには、チームワークを高めることが重要です。メンバー一人ひとりがチームに貢献しようという意識を持ち積極的に動くことが、より良いチームの形成に繋がります。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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