- 更新日 : 2025年12月24日
キャッチアップとは?意味や業界特有の使い方を解説
キャッチアップとは、「追いつく・遅れを取り戻す」という意味ですが、ビジネスにおいては「状況を把握する」という意味で用いられます。経済や医療、IT業界などビジネスシーンによって使い方が異なる点に注意が必要です。この記事では、キャッチアップの意味や言い換え、ビジネスシーンごとの使い方トレーニング方法について解説します。
目次
キャッチアップとは?
キャッチアップ(catch up)は、「追いつく」「遅れを取り戻す」という意味の言葉です。優位なものに対して「追いつく」「追い上げる」というニュアンスになります。ビジネスシーンにおいては「状況を把握する」という意味で使われることが一般的です。業界によっては別の意味として使用されます。ここでは、キャッチアップの言い換えについて確認しましょう。
キャッチアップの言い換え・別の言い方はある?
「遅れを取り戻す」という意味のキャッチアップを英語で言い換える場合、「overtake」「make up for lost time」などとなります。日本語では、「追尾」「猛追」「追走」というように言い換えが可能です。ビジネスシーンの「状況を把握する」という意味という意味では、「追って理解する」と言い換えられます。
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キャッチアップの使い方 – 業界ごとに解説
ここまで、キャッチアップは「追いつく」「遅れを取り戻す」という意味で、一般的なビジネスシーンにおいては「状況を把握する」という意味で使われることをお伝えしました。ここでは、一般的なビジネスシーンをはじめ、業界ごとの使い方について解説します。
一般的なビジネスシーンでの使い方
前述のとおり、一般的なビジネスシーンにおけるキャッチアップは「状況を把握する」という意味で使われます。ニュアンスとして、「まだ得ていない情報や知識を後から追って把握する」と認識するとわかりやすいでしょう。
一般的なビジネスシーンでのキャッチアップの例文は以下のとおりです。
- 参加できなかった会議の議事録を読んでキャッチアップする
- 顧客インサイトをキャッチアップする
- 残業でキャッチアップする
- 転職後にできるだけ早く新しい職場にキャッチアップする
経済に関する話における使い方
経済では特定の分野や製品において遅れをとっている企業が、先進的な開発をしている企業の手法を取り入れることです。発展途上国が先進国に追いつこうとすることもキャッチアップと呼ばれます。後者については、戦後の日本が欧米諸国をキャッチアップして経済大国に成長したことがわかりやすい例と言えるでしょう。経済においては、「キャッチアップ戦略」「キャッチアップ型経済」とも呼ばれます。
例文は以下のとおりです。
- 新しい技術開発によって、キャッチアップを図る
- 後発国がキャッチアップに成功した
医療に関する話における使い方
医療では、主に以下の用語でキャッチアップという言葉が使用されます。
- キャッチアップ現象
病気や障害によって母体にいる赤ちゃんの成長が遅れても、身体状況の改善によって成長が追いつき問題なく出生できることです。 - キャッチアップ(ピックアップ)障害
卵巣から排出された卵子が卵管に取り込めない(キャッチアップできない)状態のことです。 - キャッチアップ接種
ワクチンの接種のタイミングを逃した人に向けて、改めて接種の機会を提供することです。
IT業界における使い方
IT業界では、以下のようなサービスごとに固有の使われ方をする点が特徴です。
- キャッチアップ機能(ニュースリーダー)
ニュースグループの記事を読む際、未読の記事が大量に蓄積されている場合にそれらを飛ばして最新の記事へ追いつく機能を指します。すべての未読の記事を既読にすることが可能です。 - キャッチアップ(画像)
サービスを利用して、ワンクリックでネット上の画像を取り込むことを言います。 - キャッチアップexp(ゲーム)
ゲーム用語で、相手を倒したときにもらえる経験値のことを指します。
教育に関する話しにおける使い方
教育では、以下のように「遅れを取り戻す」「不足しているものを補う」などのニュアンスで用いられます。
- 勉強内容をキャッチアップしておく
- 授業内容の補足をするキャッチアップセミナーを実施する
- 学校教育キャッチアップ講座を実施する
キャッチアップ力はスキル?トレーニングはできる?
キャッチアップ力はスキルとしてトレーニング可能です。キャッチアップ力を高めることで、現職で成果を出したり、転職後の職場で知識やスキルの習得を早められたりできるでしょう。ここでは、職場でキャッチアップ力を高める方法を5つ紹介します。
俯瞰して物事を見る
キャッチアップ力を高めるためには、まずは自分に何が不足しているのかを把握する必要があります。知識や技術、あるいはコミュニケーション不足の可能性もあるでしょう。やみくもに周囲に追いつこうとしたり、結果を出そうとしたりするのではなく、一度立ち止まって俯瞰して物事を見ることが大切です。現状を把握するためにも、自分だけで抱え込まず同僚や先輩に相談してみましょう。
柔軟な思考を持つ
キャッチアップ力の向上を妨げる原因のひとつに「頑固さ」が挙げられます。「こうあるべき」という考え方が強い場合、視野が狭くなるためです。特に転職後は「前の会社ではこうだった」「今まで自分は違うやり方でやってきた」と感じる場面もあるでしょう。しかし、新しい職場では、なるべく早くその職場に馴染み、戦力になるように努める必要があります。周囲の人はほとんどが先輩のため、知識や技術の面でも追いつかなければなりません。キャッチアップ力を高め成果を出すためにも、こだわりはいったん置いておいて、柔軟な思考でキャッチアップを行いましょう。
最新の情報をチェックする
仕事に必要な知識や技術はもちろん、時事ニュースなど常に最新の情報をチェックしておきましょう。幅広い情報にアンテナを張っておくことで、キャッチアップ力を高めるためのヒントになります。臨機応変な対応が求められたときや想定外の事態が起きたときなど、知識としてインプットしていた情報が役立つ場面もあるでしょう。注意したいのは、入手する情報は信頼度の高い情報を厳選することです。今はネットでも気軽に情報を入手できますが、誤った情報をインプットしてしまうリスクもあります。正確な知識を身に付けるためにも「どこの機関が」あるいは「誰が」発信している情報なのかを必ず確認しましょう。
不明な点はすぐに質問する
不明点があればすぐに質問してその場で解決しましょう。不明点があるままでは適切に業務を遂行できず、キャッチアップ力も高められません。ただし、わからないからすぐに質問するというのではなく、マニュアルを確認したり、自分で調べたりしても解決しない場合の最終手段としてください。質問することで相手の仕事の手を止めさせ、時間を奪ってしまうことになるため、相手がすぐに答えられるように要点をまとめて質問しましょう。社員のキャッチアップ力を高めるためにも、会社全体で常に質問しやすい職場環境づくりに努めることがポイントです。
モチベーションを維持する
キャッチアップ力は継続してトレーニングすることが重要です。そのためにも、モチベーションを維持する必要があります。同じ仕事を長期間続けていると、モチベーションの維持が難しくなってくるかもしれません。そもそもキャッチアップは「追いつく」「遅れを取り戻す」「まだ得ていない情報や知識を後から追って把握する」ことであるため、目標や目的がないとキャッチアップ力自体高めづらいのです。そのようなときは、今向き合っている仕事の効率化を図る方法を考えてみても良いでしょう。自分でこまめに目標を設定することで向上心が生まれ、モチベーションの維持を図れます。
キャッチアップ力を高めよう
ここまで、キャッチアップの意味や業界特有の使い方を解説しました。もともとのキャッチアップは「追いつく」「遅れを取り戻す」という意味で、一般的なビジネスシーンでは「状況を把握する」という意味で使われます。キャッチアップ力は、自分でもトレーニング可能です。キャッチアップ力を高めることで、現職で成果を出したり、転職後の職場で知識やスキルの習得を早められたりするなどさまざまなメリットを得られます。まずは「自分に何が不足しているのか」「今何をすべきなのか」を客観的に分析してから、キャッチアップ力を高めましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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