
経費の入力作業ゼロへ。湘南ベルマーレがクラウド会計で経理効率化
Administration Unit
中村 健太郎 様(写真左)
吉田 彩 様(〃中央)
勝亦 啓太 様(〃右)
組織拡大にともないクラウド会計に切り替え

会計データの共有がしやすいソフトを検討
――御社の事業について教えてください。
吉田様:当社は、プロサッカークラブ「湘南ベルマーレ」の運営をはじめ、選手育成やマネジメント業務、イベント企画など、クラブの活動を幅広くサポートしています。
2020年9月現在で、クラブの運営スタッフが約30名、選手を含めると合計約110名の組織
となっています。経理業務は、私と勝亦の2名体制で行っています。
――クラウド会計を導入されたきっかけは何だったんでしょうか?
吉田様:組織拡大の課題に柔軟に対応できるソフトを探していたからです。湘南ベルマーレはJ1クラブの中では比較的小規模の運営組織で、以前は経理担当者も1人しかいませんでした。マネーフォワード クラウド会計を導入する前は、インストール型の会計ソフトを利用しており、経理担当者が1人で作業していたんです。
ところが、近年は徐々に人員が増えてきたり、RIZAPが親会社となったりと組織が拡大しています。経理担当を増員するため複数人で利用できるソフトを、また親会社など関係者と会計データを共有しやすい環境作りを求め、会計ソフトを見直すことになりました。

――そこでマネーフォワード クラウド会計を選ばれた理由は?
中村様:関係先からの紹介でした。「マネーフォワード クラウド会計というのがあるよ」と教えてもらい、調べてみるとアカウント共有できることがわかり、これなら情報共有がスピーディーになりそうだなと思い導入に至りました。特に比較検討はせず、マネーフォワード クラウドの一本釣り状態でしたね(笑)。
「見やすいデザイン」で直感的に操作できた

約110名の給与作業も、心理的プレッシャーが軽減
――マネーフォワード クラウド会計を導入されたのはいつでしょうか?
吉田様:2019年6月頃ですね。前の会計ソフトからの移行作業を代行してくれる「移行おまかせ」サービスを利用したおかげで、問題なく切り替えることができました。同時期にマネーフォワード クラウド請求書を、同年10月にクラウド給与を使い始めました。
――実際にマネーフォワード クラウド会計を使った際の感想をお聞かせください。
吉田様:一番最初に感じたのは「UIが見やすい!」ということです。マネーフォワード クラウドは、どこに何の情報があるかパッと見でわかりやすいですね。以前の会計ソフトは白黒デザインで見づらかったので快適になりました。
直感的に使える操作性もいいですね。私も勝亦も経理未経験で、会計ソフトに慣れていないところから使い始めましたが、いちいち調べることなく「ここかな?」と直感的に使い進めることができました。
気に入っている機能は、最適な勘定科目を提案してくれる自動仕訳ルールです。AIの機会学習により一度入力した仕訳を踏襲してくれるので、そのあと類似の取引明細があれば自動で勘定科目を提案してくれます。いちいち勘定科目を覚えていなくていいし、過去をさかのぼって調べる手間も省けましたね。
勝亦様:導入前の課題も解消できました。経理2人が同時に作業できる環境が作れましたし、帳簿データをCSVやPDFで出力できるので情報共有の際に役立っています。提出用の資料や、計算や数字の突合にも使えたり、CSV出力ができるとアレンジしやすいので、関係先とのデータ共有に活用できています。
吉田様:コロナ禍で在宅勤務推奨になったときは、テレワークに対応できるクラウド会計を使っていてよかったなと思いましたね。

――クラウド給与など、ほかのサービスはいかがでしょうか?
吉田様:クラウド給与を導入して給与明細が紙からWebになったおかげで、ミスがないかという精神的負担がなくなりました。これまでは選手を含めた約110名の給与明細を発行するために、一人一人印刷して封入する作業をしていましたがその作業も不要になりましたし、それ以上に「計算や配布にミスがないか」という心理的プレッシャーから解放されたことが大きかったです。
スマホで作業できるからラク。経費の入力作業ゼロへ

経理効率化のおかげで、設営やファン交流に時間を使えるように
――最近はクラウド経費も導入いただきましたよね。
勝亦様:はい、2020年5月頃から導入作業を始めました。ちょうどコロナ禍だったので、マネーフォワードの担当者には完全リモートでサポートしていただいたんですけど、オンラインでも全く問題なく導入できました。アカウントを共有してお互い画面を見ながらコミュニケーションを取れましたし、「ここがわからない」という疑問もスピーディーに回答してもらいながら進められましたね。
――クラウド経費を導入したきっかけは何だったんですか?
勝亦様:これまでは従業員から上がってきた経費申請書の束を、私たちがExcelに入力してクラウド会計にインポートしていたんです。従業員が申請書に書く作業も、それを私たちがExcelに入力する作業も、どちらも手間がかかりますよね。これらの作業を削減し、さらにペーパーレス化も進めたかったので、2か月ほどの導入期間を経てようやく最近利用開始しました。
まだ使い始めて間もないですが、早速便利だなと感じています。特にスマホアプリで作業できるのがとてもラクです。例えば、これまで交通費精算は、各自で路線検索して電車代を計算して…という作業が発生していましたが、クラウド経費なら出発地と目的地を入力すれば交通費を勝手に検索してくれるので便利です。
領収書を添付するのも、以前はスマホで撮影した画像を一度PCにダウンロードして添付アップロードしていたんですが、今はスマホアプリにそのままアップロードできるのでラクですね。
――経理業務に影響や効果はありましたか?
勝亦様:クラウド経費を利用している事業部は、経費の入力作業が必要なくなりました。まだ一部事業部は従来の申請方法で処理していますが、それでも月5~6時間かかっていた入力作業時間が半減しました。全社で使い始めると入力作業はゼロになると思うので他の事業部でも展開するのが楽しみですね。

――マネーフォワード クラウドを導入して日々の働き方に変化はありましたか?
吉田様:これまで試合の会場設営に参加できたことが一度もなかったのですが、経理業務の効率化や人員増のおかげで、最近やっと参加できるようになったんです。時間を作れるようになったおかげでファンの方々と接する機会も増えて、改めて皆さんの支援に支えられていることを感じます。
コロナの影響でクラウドファンディングも行っている(2020年10月16日午後11時締切)のですが、ファンの皆さんからいただいたコメントを見ていたら涙が出てきますね……。
勝亦様:直接事務所まで支援金を渡しに来てくださる方もいて、「昨日の試合、感動したよ!」「ずっと応援してるよ!」といったお声をいただけるのは本当にありがたいですね。地域やファンの皆さんに応援していただくと、感謝の想いと共に「頑張ろう!」という気持ちが込み上げてきます。まだコロナの影響は続きますが、チーム一丸となってこの苦境を乗り越えられるよう精一杯運営に努めたいと思います。

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