株式会社B&V

クラウド経費導入で8名→3名への体制変更が可能に!紙ベースによる経費精算の限界を突破

株式会社B&V 財務本部 副本部長 永倉様
財務本部 主任 林様
財務本部 野中様
「カラオケ館」をはじめとするエンターテイメント事業を手掛ける株式会社B&Vは、総合エンターテイメント企業を目指し、2024年11月時点で国内に約200店舗を展開しています。さらに、簡易宿泊施設「広島のお宿」や、グランピング事業も展開し、事業の幅を広げています。

同社は、一度はマネーフォワード クラウド経費の導入を断念したものの、マネーフォワード独自の交通系ICカードとの連携やグループ会社管理が容易になる点に魅力を感じ、マネーフォワード クラウド経費を導入しました。

今回は、同社にマネーフォワード クラウド経費導入の背景や導入後の効果についてお話を伺います。

店舗と本部の負担になっていた紙ベースの経費精算。さらに法改正への対応も迫られていた

永倉様:当社は全国に約200店舗を展開しており、経費精算業務は財務本部が一括管理しています。以前は紙ベースで経費精算をおこなっていましたが、店舗と本部の双方で非効率な作業が多く、業務負担が大きな課題となっていました。また、インボイス制度や電子帳簿保存法の施行が迫り、経費精算フローの見直しも必要でした。

野中様:まず、店舗では、領収書を紙の経費精算書に貼り付け、毎月1〜2回本部へ郵送する必要がありました。経費精算は通常業務と並行して進めるのが難しく、営業時間中は店頭での接客業務を優先せざるを得ません。そのため、経費精算業務が後回しになり、締切が迫るなかで1か月分の領収書をまとめて処理する場面が多々ありました。また、金額を計算機やExcelを使って手作業で集計する手間もかかり、スタッフの時間と労力が圧迫されていました。

林様:本部には、全国の店舗から毎月約5,000枚の経費精算書が送られてきていました。8名の担当者が1枚ずつ確認し、勘定科目ごとに領収書を貼り直すという作業を繰り返していたのです。不備が見つかった際は、経費精算書を店舗に返送する、領収書に訂正を加える、または不備のある経費精算書を破棄するといった対応が必要でした。経費精算書をExcelに入力する際には、常に人的ミスのリスクがありました。また、店舗から領収書が届かない場合には処理が進まず、時間のロスに繋がっていたのです。

加えて、毎月段ボール1〜2箱分の領収書や経費精算書を保管しなければなりません。書類を保管場所に運ぶ作業は、女性社員が多い財務本部にとって、身体的にも心理的にも負担でした。

永倉様:このような状況を改善するため、紙を使用した経費精算を見直し、店舗と本部双方の業務効率化を目指しました。また、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応を進めるためにも、クラウド型経費精算システムの導入が必要だったのです。

価格面を重視して他社システムを導入。しかし、求めていた業務効率化には繋がらず

永倉様:以前は、ランニングコストと初期費用を重視して他社システムを導入しました。インボイス制度や電子帳簿保存法への対応も視野に入れ、法改正の1年前からグループ会社を含む4社同時に準備を進めました。導入当初は、ペーパーレス化や業務効率化に期待を寄せていましたが、運用開始後にいくつかの課題が浮き彫りになったのです。

林様:1つ目の課題は、交通系ICカードとの連携ができなかったことです。システム選定時には、交通系ICカードから会計システムへのデータを自動連携する予定でしたが、導入後にその機能が利用できないことが判明しました。結果的に、交通費精算においては交通系アプリで運賃を確認し、手作業で経費精算書を作成しなければならず、業務効率化は期待したほど進みませんでした。

2つ目の課題は、店舗別や部門別の損益集計が困難だったことです。当社は全国で店舗を展開しているため、店舗別や部門別の損益集計が不可欠です。しかし、既存システムでは損益集計のためにカスタマイズが必要で、簡単に分析ができない状況でした。

永倉様:既存のシステムでもペーパーレス化に一定の効果はありましたが、対応しきれない業務が残り、それを補うために新たな作業が発生していました。この状況では、業務全体の効率化が難しいと考え、既存システムの契約更新に合わせてマネーフォワード クラウド経費への切り替えに至ったのです。

導入を検討する際にはコスト面での懸念がありましたが、年契約でも月払いが選べる柔軟な料金体系が用意されていたため、負担を抑えながら切り替えを進められました。

法対応と業務効率化を実現。価格重視の失敗を乗り越えクラウド経費を選択

永倉様:マネーフォワード クラウド経費を選んだ理由は、現場と本部のどちらにも使いやすく、業務全体の効率化に役立つ機能が揃っていたからです。特に便利だったのが、交通系ICカード連携の機能です。この機能により、店舗間を移動する社員の経費精算が大幅に効率化されました。オートメーション機能により交通系ICカードの情報が自動入力されるため、申請作業の負担が軽減されました。また、リアルタイムのデータをもとに申請書を作成する仕組みが、不正の防止にも繋がっています。

管理画面の使いやすさも決め手となりました。領収書の明細と入力された科目を同じ画面で確認できるため、わざわざ画面を切り替える必要がありません。


他社のシステムではこのような機能が少なく、操作が煩雑に感じることが多かったので、マネーフォワード クラウド経費のこの機能は非常に魅力的です。また、操作マニュアルがわかりやすく、システム導入後のスタッフ教育やサポートの負担を軽減できた点も高く評価しています。

さらに、1つのアカウントでグループ4社分の経費をまとめて管理できる点も大きなメリットでした。これまで複数のアカウントを切り替えていた手間がなくなり、作業が格段に効率化されています。

拡張性の高さも魅力の一つです。会計システムとの連携はもちろん、勤怠管理システムや他のマネーフォワード製品ともスムーズに連携できるため、将来的に業務の幅を広げられます。今後、システムを統一しコストを抑えるという観点でも、非常に期待が持てるサービスだと感じます。

林様:4社同時に導入するという大規模な作業にもかかわらず、専任担当者の手厚いサポートのおかげでマネーフォワード クラウド経費の導入は非常にスムーズに進みました。プロジェクト管理ツールを活用し、タスクのスケジュールや優先順位を明確にしてもらえたため、混乱なく進行できたのが印象的です。さらに、当社独自のルールにも柔軟に対応してもらえたことで、導入への不安が解消され、安心して進められました。

操作に不慣れなメンバーへのサポートも充実しており、CSVテンプレートの構築では関数の使い方を丁寧に教えてもらえました。また、クラウドスタディ(eラーニング)という、操作方法を学べるサービスも非常に便利です。短い動画で、業務の合間に必要な内容を学習できるため、わからない部分を何度でも確認でき、準備を効率的に進められました。さらに、定期ミーティング前の予習にも役立ち、不明点を事前に整理した状態で打ち合わせに臨めました。

永倉様:マネーフォワード クラウド経費導入後は、これまで不足していた機能がすべて揃っていることに驚きました。テンプレート機能を活用すれば、必要な箇所を変更するだけで経費精算書が簡単に作成できます。また、高精度のOCR機能により、領収書やレシートの情報をほぼ自動で入力できるようになりました。電子帳簿保存法に対応した仕組みのおかげで、領収書に直接書き込む手間が減り、店舗とのやり取りや差し戻し回数も大幅に削減されています。

重複アラート機能も便利です。二重申請を未然に防ぎ、申請ミスのリスクを減らせます。また、科目別・店舗別・担当者別にデータをすぐ分析できる機能があるため、現場の要望に応じた分析結果を迅速に得られるようになりました。

さらに、チャット機能を活用することで店舗スタッフとのやり取りがスムーズになり、これまで電話で対応していた時間を削減できました。加えて、上司がチャット上のやり取りを確認できるため、不正防止の面でも高い効果を発揮しています。

月末の経費精算が不要に!マネーフォワード クラウド経費導入で8名体制から3名体制に

林様:以前の財務本部は、毎月末の5日間は経費精算業務に追われ、他の業務に手が回らない状況でした。マネーフォワード クラウド経費の導入後は、経費精算が通常業務の合間にできるようになり、月末5日間を確保する必要がなくなっています。余裕が生まれた分を他の業務に充てられるようになり、仕事の進め方に余裕ができました。

また、財務本部の体制にも大きな変化がありました。導入前は8名で回していた業務が、現在では3名体制で運用できています。

野中様:店舗においても、以前は領収書を集めて紙に貼り付け、郵送するという手間のかかる作業が必要でした。マネーフォワード クラウド経費を導入してからは、スマホを使った簡単な操作で経費精算が完結できています。リアルタイムでの精算が可能になり、店舗スタッフが精算のために特別な時間を割く必要がなくなりました。

マネーフォワード クラウド債務支払を活用し、今後は社内決済をスムーズにする仕組みづくりを目指す

野中様:マネーフォワード クラウド経費は、社員が自分で科目を選んで経費精算をおこなう仕組みになっています。これらの過程を通して、適格請求書の意義や経理に関する基本的な知識を自然に身に付けられるようになりました。結果として、全社的に経理業務への理解が深まり、社員の知識レベルも向上しています。

林様:経費精算の手間を減らし、集計や管理を効率化したい企業には、マネーフォワード クラウド経費がおすすめです。店舗別や担当者別に経費を簡単に集計できる機能があり、管理業務の負担を大幅に軽減できました。さらに、自動仕訳機能で勘定科目ごとの手間をなくし、CSVデータの自動作成により、ミスを防ぎながら作業をスムーズに進められる仕組みも整っています。

永倉様:当社は、マネーフォワード クラウド経費を活用して経費精算業務の効率化を実現できました。この経験をもとに、今後はマネーフォワード クラウド債務支払を活用して、稟議書の決済を含む社内決済をスムーズにしたいと考えています。

公開日:2024年12月19日 公開当時の情報となります

株式会社B&V
2010年設立。東京都練馬区に本社を構え、カラオケ事業を中心にネットカフェやダイソー事業、グランピング事業など、多角的に事業を展開。「安心・安全・快適」な施設を実現し、エンターテインメント分野で幅広いサービスを手掛けています。