固定資産管理業務にかかる時間が半減。使いやすさ、機能、コストのバランスがよく将来性にも期待できる
経営管理本部 財務企画部 経理財務グループ 進藤様 (写真左)
- 導入サービス
- 固定資産 ERP
- 業種
- 介護・福祉・医療
- 事業規模
- 法人(1001名以上)
課題
・UIが悪く、煩雑になっていたオペレーションを解消したかった
・申告書類のアウトプットも効率化できる固定資産システムを取り入れたかった
・日本の税務基準を満たし、償却資産申告や法人税別表の作成に対応できるシステムを探していた結果
・操作性や視認性が高く、固定資産業務にかかる工数が半分に削減された
・償却資産申告にかかる工数も3分の1まで削減できた
・エラー項目が明記されるため、リカバリ工数が削減でき、業務をスピーディーに進められるようになった
基幹システム刷新に伴い、以前から課題を感じていた固定資産の機能をより使いやすいものにしたいと考えた
――まずは、貴社の事業内容やビジョン、財務企画部の役割などについてお聞かせください。
中澤様:当社は、「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」というミッションを掲げ、国内外にて多岐にわたる事業・サービスを展開しています。高齢社会における課題解決を目指して、医療・介護業界における人材事業や情報発信、ヘルスケア領域の健康経営支援プラットフォームやシニアライフ事業領域の困りごとをサポートするプラットフォーム、海外医療を支えるメディカルプラットフォームなどを展開しており、現在手がけているサービスは40以上にのぼります。
国内には本社を含む14拠点を擁し、国内・海外グループ会社は約10社にのぼっており、従業員数も連結3,703人、単体2,343人(2023年3月31日時点)となっています。財務企画部は実績数値にかかわるオペ―レーションを管理する部署で、経理財務・販管経理・購買・営業支援企画の4グループから構成されています。40以上ものサービスを効率よく担当するために、グループごとに担当領域を分けつつ、連携も意識し相互にオーバーラップしながら業務を行っています。経理財務グループでは主に全社における実績を管理しています。
私は監査法人で約8年の経験を積んだ後、ベンチャー企業のバックオフィス部長を経て、2019年に経理財務グループ長としてエス・エム・エスに入社しました。2021年に財務企画部長に就任し、基幹システム刷新のプロジェクトも担当しています。
進藤様:私は前職で3年間経理業務に従事し、固定資産管理業務を担当していました。2022年、エス・エム・エスに入社し、経理財務グループのメンバーとして固定資産業務を担当し、マネーフォワード クラウド固定資産の導入も担当しています。
中澤様:多様な事業を展開している当社では、各事業部の事業特性を踏まえ、業務のオペレーション改善を行うことが必要となります。財務企画部はそれらの体制・環境の整備に加え、各事業部の業務サポートや事業成長に貢献していくことも目指しています。
――固定資産システムの導入を検討された背景についてお教えください。
中澤様:これまでは海外大手ERPパッケージの固定資産機能を利用していましたが、固定資産台帳が出力できないなど、基本的な機能が不足している状況でした。そのため、以前から固定資産業務に活用できるシステムについて情報収集と検討はしていましたが、基幹システム入れ替えを機に、新規導入することとしました。
進藤様:以前に利用していた固定資産機能は、取得価額、耐用年数、償却方法などの必要な情報をどこに入力すれば正しい計算ができるのかわかりづらく、オペレーション面がとても煩雑になっていました。
中澤様:また、日本の税務基準を満たすシステムではなかったため、固定資産の仕訳業務などの基本的な部分は対応できても、償却資産申告や法人税別表が作成できないという問題もありました。より使いやすく、申告書類のアウトプットも効率化できる固定資産のシステムを取り入れたいと考えたのです。
日本の会計知識を担保しているシステムであることは大前提。使いやすさ・機能性とコストのバランスも重視
――導入に際して、複数のシステムの固定資産機能を検討されたのでしょうか。その際、どのような点を重視されたのかお教えください。
中澤様:マネーフォワード クラウド固定資産を含む3社のクラウド型システムを検討しました。第一に重視した点は、日本の税務基準を担保し、償却資産申告などにも対応できるシステムであることです。つまり、日本のベンダーが提供している固定資産システムであることを大前提としました。
また、UI/UXなど使いやすさおよび管理会計としてコントロールしたい項目を織り込めるかといった自由度も重視していました。価格と機能面のバランスが良いことも重要なポイントなので、それらも含めて複合的に検討を重ねました。
――マネーフォワード クラウド固定資産を選択された決め手についてお教えください。
他システムの固定資産機能は、できることが多い反面、導入コストが高く、直感的なUI/UXではないというデメリットがありました。また、低コストのものは、機能面がいまひとつ充実していないと感じました。
マネーフォワード クラウド固定資産は、UI/UXが良く使いやすいと感じましたし、コストと機能のバランスが良かった点が決め手となりました。また、機能拡張や機能改善にも次々に取り組んでいる点も魅力的でした。利用する企業の意見や要望を積極的にヒアリングし、改善を重ねていく姿勢があるため、今後の機能拡張性や将来的なシステムの成長性などにも大きく期待できると感じましたね。
他社システムと比較検討し、使いやすさ、機能、コスト、将来性などを総合的に判断した結果、マネーフォワード クラウド固定資産を導入することに決めました。
操作性と視認性が高く、アウトプットも見やすい。固定資産業務にかかる時間を半分に削減できた
――実際に「マネーフォワード クラウド固定資産」を使ってみて、どのようなメリットを感じていらっしゃいますか?
中澤様:操作性や視認性の高さは非常に評価できると実感しています。システムの応答速度も問題なく、以前のシステムよりもかなり使いやすくなったと思います。
進藤様:とにかく使いやすく、見やすいと感じますね。マネーフォワードでは、デザイナーがプロダクト開発に携わっていると聞きましたが、実際に使ってみると、操作する人にとって非常にわかりやすいUIになっていることを実感できます。
――導入の効果として実感されていることはありますか?
進藤様:「登録しやすさ」という面がとても便利になったと思いますし、それに加えて、アウトプットする固定資産台帳も見やすく、視認性が高い点にも満足しています。おかげで固定資産業務に関する業務時間を削減できています。
これまで 月次業務に3営業日かかっていましたが、1.5営業日で済むようになり、以前と比べて半分の工数となっています。また、償却資産申告における集計もとても容易になりました。どの資産がどの自治体のものなのか集計することが大変で、申告作業に30時間程度かかっていましたが、導入後は10時間程度まで削減できました。償却資産申告にかかる工数は、3分の1まで削減できています。
中澤様:昨年までは、担当者1名が一から入力・集計して申告書を作成し、それらをダブルチェックしていました。マネーフォワード クラウド固定資産は、償却費集計や増減集計も、自治体別に管理することができます。以前はミスが発生しやすい環境でしたが、導入後にはヒューマンエラーも起きにくくなりましたね。
進藤様:入力・登録を担当する自分としては、特に感動したのは「これは何のボタンだろう?」など、操作に迷うことが一切なくなった点ですね。
どのボタンについても、「これを押して何が起きるのか」と不安に思うことがないですね。ヘルプページを見に行ったり、取り扱い説明を調べたりする手間が掛からないので、操作する担当者のストレスも少ないと思います。
それから、一括取り込みで登録する際や新規登録をする際に、エラー項目が明記されるところも非常に良いですね。原因がはっきりわかるので、業務をスピーディーに進めることができます。
他社システムの場合には、エラー内容の解読が困難で、エラー時のリカバリに工数がかかっていました。
月次の限られた時間の中で、リカバリ工数がかからない点は大きなメリットだと感じます。
――マネーフォワードの導入支援については、いかがでしたか?
中澤様:「システムもUIも直感的に操作できてわかりやすかった」「導入支援の段取りも分かりやすかった」というコメントが上がってきています。また、「台帳移行の手戻りが発生した際も迅速に対応いただいた」というコメントもありましたね。
進藤様:トラブルが発生した際、非常に迅速に対応いただいたので、予定していた期日での導入ができ、とても満足しています。マネーフォワードの担当者の方は、トラブルや相談にも丁寧かつ迅速に対応いただきましたし、ミーティングには開発担当の方が同席してくださることもあり、進捗や課題に合わせ、議題を整理していただいたため、とてもスムーズに進めることができたと思います。導入サポートについても、とても良い印象がありますね。
固定資産はシステム単体での導入もおすすめ。今後はさらなる業務改善で事業を支え、メンバーのキャリア形成にも注力していく
――財務企画部として、今後の展望やマネーフォワード クラウドに期待する役割などについてお教えください。
中澤様:今後は、各事業の事業特性を深く理解することで、事業部がやりたいことを迅速に実現できるサポート体制を構築し、事業成長に寄与していくことを目指したいです。
上記を実現するために、まずは事業に割ける工数の確保が必要と考え、ルーティン業務比率を下げることを目指しています。具体的には、マニュアルを整備し、ジョブローテーションを進めることで、1つのルーティン業務に対し、2名以上のメンバーが対応できる体制を進めています。1つの業務に複数メンバーの視点が入ることで、オペレーションがより収斂され、結果としてチーム全体のルーティン業務比率が下がり、事業部の個別リクエストに対応する時間の確保につながっています。副次的な効果として、メンバー間で業務を補完しあえるため、休暇の促進にもつながっています。次に、事業部のニーズをより深く早く理解するために、1事業部につき1名の担当者が付く体制も整備し、各事業部とのコミュニケーションをより強化し、相互理解を深めていきたいとも考えています。
上記取り組みの中で、メンバーのキャリアの可能性も広げていきたいと考えています。ルーティン業務だけでなく、事業理解を深める中で視野を広げ、新しいスキルを身に着け、そして個々の意思を大事にしながらキャリア形成をサポートしていきたいです。
経理の専門性を身につけると、経理でのキャリアはもちろん、経理以外のキャリアの道も開いていくと考えています。「将来的に予算管理がやりたい」「事業管理を手掛けてみたい」など、メンバーそれぞれの希望に応えていくため、さまざまな可能性に対応できるようなキャリア形成の環境づくりに注力しています。財務企画部から他部署へキャリアを拡張し、部署間の架け橋となれる人材の育成にも力を入れていきたいです。
――最後に、固定資産業務に悩んでいる方々に向けて、メッセージをお願いいたします。
進藤様:マネーフォワード クラウド固定資産を導入したことで、固定資産にかかるルーティン業務の時間は導入前の半分程度まで削減できました。業務改善や新たな取り組みについて考えるためには、ルーティン業務を効率化してルーティン外の業務に割ける時間を作ることが大事だと考えていますので、そうした面で非常に役立っています。
中澤様:マネーフォワード担当者は、導入企業の声を積極的に拾って機能改善や新たな機能の開発に活かしてくれるので、一緒により使いやすいものを実現していける意味でも、将来性に期待できると思います。インボイス制度等の制度対応へ向けて、経理の業務負荷はさらに上がっていくため、今後もマネーフォワード担当者には、効率化のためのさまざまな相談をしていこうと思います。
進藤様:また、マネーフォワードクラウドにはさまざまなプロダクトがありますが、固定資産システムを単体で導入した場合でも、出力したデータが見やすく、他システムとの連携がしやすいという魅力があります。単体で利用する場合でも使いやすいと感じたので、固定資産業務に課題を抱えている企業にぜひお勧めしたいですね。
※掲載内容は取材当時の情報です。
公開日:2023年5月22日 公開当時の情報となります
今回の導入サービス
同じサービスの事例
-
グループ会社管理の効率化を目的にグループ11社で導入。月次決算の早期化にも寄与。
株式会社ゼネラルリンク -
少数精鋭なチーム体制で、情報の一元管理と業務の効率化・平準化に成功
株式会社明光キャリアパートナーズ -
わかりやすいUI/UXで属人化の解消とメンバーの早期戦力化を実現
株式会社日輪/株式会社日輪ホールディングス -
さまざまなSaaSを組み合わせ、上場後も見据えたバックオフィス体制の実現へ
株式会社TENTIAL -
マネーフォワード クラウドでバックオフィス業務を完結!
株式会社KOLテクノロジーズ -
IPOに向けてバックオフィスを強化。仕訳の自動生成で工数が大幅削減
株式会社ファミトラ
ピックアップ事例
-
内部統制強化とコミュニケーションコストの削減に成功
株式会社Hajimari -
新会社設立当初からコンパクトなバックオフィス体制で一元管理を実現
株式会社DTプレコン