マネーフォワード クラウド複数導入でバックオフィスの自動化に成功
管理チーム 中村 真理子 様
課題
・既存の会計ソフトは使い勝手が悪く、手入力が多いためミスが発生
・クラウド化していないため、リモートワークに対応できない結果
・マネーフォワード クラウドを複数導入し、バックオフィス全体を自動化
・ペーパーレス化で作業効率もアップ
・チャットサポートで気軽に質問。クラウドが社内へ浸透
事業部の提案でマネーフォワード クラウド請求書を導入
平岡様:「家族の健康を支え笑顔をふやす」をコーポレートビジョンにして事業を運営しています。子育て中のママを対象としライフステージに沿ったレコメンデーションをするサービスがメイン事業です。2008年に設立し、2020年9月現在の従業員数は30名程度です。経理財務領域では3名のチームで、明確な役割分担はローテーションしながらになりますが、きちんと牽制が働くように、経理と財務を分けて最終的な確認を私が行っています。 平岡様:創業当時からスタンドアローンの会計システムを使っていました。承認など内部統制の牽制やデータ出力機能(CSV・Excel)が無かったので、上場準備をするにあたって最低限の機能を備えた別のスタンドアローンの会計ソフトに移行しました。当時(3~4年前)も監査法人にクラウド会計の話をしましたが、導入実績が少なかったため後ろ向きな印象でした。
中村様:スタンドアローンでは1ライセンスを契約して利用していました。同じパソコンを使うため、同時に使うことができず、会計ソフトの取り合いになることがありました。また、都度ログイン・ログアウトが必要だったのも面倒でした。その他、紙の証憑をすべて手入力していたので、入力漏れがあったりとミスが起きやすかったです。
平岡様:以前からクラウド化していこうと思っていましたが、コロナ以降、リモートワーク環境を整えるためにも早く導入しようという想いが強くなりました。管理チームがオフィスにいなくても作業できる環境をめざして、クラウドソフトを検討しました。 また、同じ頃に「クラウドで請求書を発行できるようにしたい」と事業部側から要望がありました。請求書発行については、内部統制上、作成者と上長が確認したことをログに残す必要があったため回覧し、押印をしなければいけませんでした。双方の利害が一致したので、内部統制の観点やコスト面からコーポレート側で選定しました。
マネーフォワード クラウドへの全面切り替えプロジェクトを発足
平岡様:僕の一存で、マネーフォワード クラウドへの全面切り替えプロジェクトを発足しました。考えはありましたが、来期を見据えてやろうと2020年5~6月に決めました。中村が社内のことをよく知っていて一番の適任者だと思い、プロジェクトリーダーとして今回切り替えるすべてのサービスの推進とプロジェクト管理をお願いしました。 意思決定のプロセスとして、まずはマネーフォワード クラウド請求書とマネーフォワード クラウド会計Plusの導入を決めました。 ツール選定のポイントは2つありました。1つはどこまで自動にできるか、我々の工数がどれだけ削減できるかです。もう1つはIPOを目指す上で内部統制に耐えうるかどうかです。 クラウド請求書は事業部側からの要望もあり先に導入しました。同じ要件で請求書が作成できるサービスはありますが、マネーフォワードはコストパフォーマンスが良かったです。他社の製品だと制約が多すぎて、もう少しフレキシブルに組み換えをしたいと思っていたので請求書だけ導入するという選択ができたのも良かったです。 マネーフォワード クラウド会計Plusを選んだ理由は、究極はコーポレート業務全体をクラウドにしていきたいと思っていたからです。上場対応においてマネーフォワードは後発だと思いますが、幅広い商品ラインナップを揃えているのでワンストップでできるのではないかなと思いました。給与計算・勤怠管理などその他のツールをクラウドで導入していましたが、それぞれで不平不満もあり、変えるなら一緒に変えようということになりました。 ツールを変更する際、マネーフォワードは知名度や導入実績があるので、監査法人から特段大きな指摘もありませんでした。
平岡様:今回のプロジェクトではツールの変更が多かったので、その辺が大変なポイントでした。この機に契約書管理もクラウドサインを導入し、契約書の管理等もすべてクラウドになると思っています。他にも、監査法人に見せるために、法的に決められた書類をたくさん保管していますが今後はなくなると思います。 中村様:これまでは付箋をつけた分厚いファイルをドンッとお渡ししていましたが、今は同じ環境にアカウントを発行しているのでいつでも見ていただける状態です。
▼ご導入スケジュール
請求書発行がメールで完結、ペーパーレスが効率化につながった
中村様:今は導入が終わって定着のフェーズになりました。勤怠・給与・経費は社内でも受け入れられ、だいぶ定着したと思います。これまで給与明細は印刷したものを配っていたので、web明細になりとても楽になりました。請求書発行も、印刷して封入して切って貼ってコピーを保存して…というのを月次決算をやりながら1人でやっていました。今は基本的には印刷はせずにメールで完結しています。今まで全部郵送していたのですが、PDFだけでいいと言ってくださる取引先もあり、切手を買いに行くための30分や貼る時間がなくなりました。
▼ご導入効果 中村様:導入までは実際に触ってみないとわからないという状況だったので、そういったところは大変だったかなと思います。チャットサポートがどのサービスにもあるので、質問するとすぐに返信がありました。気軽に質問できてその場で解決できるので、チャットサポートはかなり使っています。とくに経費のワークフロー設定でわからなかった時も画像を添付して返信してもらえたので良かったです。
平岡様:マネーフォワードを選んだ最終決定は、それぞれのツールが「わかれていて」かつ「連動している」という点と、加えてコストメリットです。先の話にはなりますが最終的には、管理部がなくなればいいと思っています。究極を言えば、管理の人がいなくなるくらいの組織体制を作れれば強いんだろうなと思っています。それくらい組織の人が強い気持ちをもってくれること、マネーフォワードのようなさまざまなツールが生まれ世の中に受け入れられることで、もっとクリエイティブなことに時間を割けると思うので、単純な業務はなくしていきたいと思っています。
※掲載内容は取材当時の情報です。
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