期日入金管理機能とは、売掛消込の後に入金期日を待って再度仕訳を起こす必要がある場合、その相手方となる請求データを自動生成する機能です。
手形や小切手など、受取日と決済日が異なる場合の仕訳計上や、入金予定管理に活用できます。
当ページでは受取手形を例に、期日入金管理機能の使い方を説明します。
[仕訳例] 2020/6/1 受取手形 50,000 / 売掛金 50,000 →受取時 2020/10/31 預金 45,000 / 受取手形 50,000 →決済時 手形売却損 5,000
※当機能は無償オプションです。ご希望の際は貴社の導入支援担当までご連絡ください。
■目次
<設定>
①区分マスター設定
<受取時(期日到来前)>
②入金データ登録
③消込(受取時)
<決済時(期日到来後)>
④消込(決済・実入金時)
<参考:データ確認・修正・削除>
1.期日入金予定データの確認
2.期日入金予定データの修正
3.期日入金予定データの削除
<設定>
①区分マスター設定
【マスター】「区分マスター」にて、期日入金管理を使用する区分設定を行います。
1.入金区分
期日入金管理を使用する入金区分に対し、「期日入力を行う」「期日入金管理を行う」にチェックを入れ、登録を行ってください。
ここで登録した入金区分に紐づく科目コードが、受取時仕訳の借方勘定科目となります。
[仕訳例] 2020/6/1 受取手形 50,000 / 売掛金 50,000 →受取時 2020/10/31 預金 45,000 / 受取手形 50,000 →決済時 手形売却損 5,000
※既に使用している区分マスターには変更できません。区分コードを新規登録してご利用ください。
2.請求区分
期日入金管理に使用する請求区分を作成します。
科目コードは、1.の入金区分に設定したコードと同様のコードを指定します。
ここで登録した請求区分に紐づく科目コードが、決済時の貸方勘定科目となります。
[仕訳例] 2020/6/1 受取手形 50,000 / 売掛金 50,000 →受取時 2020/10/31 預金 45,000 / 受取手形 50,000 →決済時 手形売却損 5,000
3.期日入金区分の設定
2.で設定した請求区分を、期日入金管理で使用するようにします。
区分マスターの右上「期日入金区分設定」ボタンをクリックします。
2.で作成した請求区分を入力し、「登録」ボタンをクリックします。
※設定できる請求区分は一つのみです。
以上で事前準備は完了です。
<受取時(期日到来前)>
②入金データ登録
手形の受取時など、手形/売掛の仕訳を起こすタイミングで入金情報を登録します。
ここでは【入金】「入金データ入力」での入力方法を記載します。
※印の必須項目と、期日を入力します。
入金区分
①で作成した入金区分を登録します。
入金日
手形の受取日を登録します。
期日
決済日(実入金がある日)を登録します。
その後は通常通り、「追加」ボタンをクリックし、左上の「登録」ボタンをクリックして登録します。
「登録が完了しました。」と表示されたら、次に消込を行います。
③消込(受取時)
【消込】「一括消込」にて、②の入金データで登録したデータと売掛金との消込を行います。(画像は個別消込ですが、一括消込で消込しても同様です。)
消込すると下記の仕訳が発生します。
入金日 手形(期日入金管理ありの入金区分) / 売掛金(請求区分) (画像例の場合) 2020/6/1 受取手形 50,000 / 売掛金 50,000
この時点で、実入金と消込するための請求データ(以下、期日入金予定データ)が作成されます。
予定日(入金予定日)は②で登録した入金データの期日が入ります。
期日入金予定データは実入金のデータと消込を行うため、期日満了時までは置いておきます。
※消込の際に「期日入金管理請求区分が設定されていません。」と表示された場合は消込ができません。先に区分マスターにて期日入金区分を設定してください。
<決済時(期日到来後)>
④消込(決済・実入金時)
③で作成された期日入金予定データと、実入金の入金データとを消込します。
【消込】「一括消込」の照合条件にて、請求データを「期日入金予定」にした場合、請求情報は期日入金予定データのみ表示されます。また入金データも、期日入金管理を使用していない入金データのみが表示されます。
金額が一致していれば、一括消込も可能です。
売却損などの費用計上がある場合は、個別消込画面にて「入金入力」を行って同時に計上します。
※手数料計上時の操作はこちらの記事をご確認ください。
消込すると下記の仕訳が発生します。
入金日 預金(期日入金管理なしの入金区分) / 手形(期日入金区分の請求区分) (画像例の場合) 2020/11/9 預金 45,000 / 受取手形 50,000 手形売却損 5,000
以上で期日入金管理の一連の処理が完了します。
<参考:期日入金データの確認・修正・削除>
1.期日入金データの確認
期日入金予定データは請求データの一種として、各種メニューで参照できます。
※売掛金の残高ではないため、「請求残高年齢表」「滞留明細一覧表」には反映されません。
【請求】「請求データ検索」
※期日入金予定データのみを参照する場合は、「詳細検索」ボタンをクリックし、入力区分「期日入金予定」を選択してから検索てください。
【管理帳票】「債権総額管理表」
「当月末未決済残高」の欄に、処理月時点で決済期日が未到来の合計金額が表示されます。
また「XX月期日到来」の欄では、当月末未決済残高の内訳を、期日が属する月ごとに確認できます。
※期日入金管理を使用している場合は、日数計算基準を「入金予定日」としてください。デフォルトの「当初予定日」の場合、当初の入金予定日が過ぎた段階で遅延マークがついてしまいます。
2.期日入金予定データの修正
期日入金予定データは「請求データ検索」にて直接の修正・削除ができません。
修正する場合は、③の期日到来前の消込を解除し、元の入金データを修正してから再度消込を行います。
消込を解除すると、作成された期日入金予定データは自動で削除されます。
なお、期日入金予定データが消込済の場合は、「以下の請求データから生成された期日入金予定データが消込済みのため、消込解除できません。生成元の消込解除前に、生成されたデータの消込解除を行ってください。期日入金予定データ 得意先:XXXX」のエラーが表示されます。
その際は先に期日入金予定データの消込を解除してから、期日到来前の消込を解除してください。
3.期日入金予定データの削除
期日入金予定データが不要になった場合、【消込】「未消込請求データ削除」にて削除が可能です。
通常の請求データと同様、検索を行ってからチェックを入れ、削除ボタンをクリックしてください。
なお期日入金予定データは、期日到来前の消込を解除すると、自動で削除されます。
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