概要
このガイドでは、「フレックスタイム制」の設定方法についてご説明します。
「フレックスタイム制」では、一定の期間(清算期間)について事前に定めた総労働時間の範囲内で、従業員が自由に始業・終業などの労働時間を決めることができます。
制度の詳細については、労働基準監督署等の専門機関へお問い合わせください。
Q. フレックスタイム制の設定例を教えてください。(「所定外」と「法定外」で別々に集計)
対象ページ
就業ルール>フレックスタイム制
対象のお客さま
マネーフォワード クラウド勤怠をご利用中のお客さま
目次
就業ルールの作成
- 「全権管理者メニュー」にカーソルをあわせ、「勤怠ルール」を選択します。
- 「就業ルール」をクリックし、「フレックスタイム制」タブを選択します。
- 画面右上にある「追加」をクリックします。
- 「フレックスタイム制を追加・編集」画面で各項目を入力・選択し、画面下部の「保存」をクリックします。
就業ルール名
「就業ルール名」では、就業ルールの名称を設定します。
「正社員」「時短勤務」など、区別しやすい名前を設定してください。
締め日 / 起算日設定
「締め日 / 起算日設定」では、締め日や起算日などを設定します。
番号 | 項目名 | 項目の説明 |
---|---|---|
① | 日付変更時間 | 日付変更時間を設定できます。 【例】日付変更時間を「5時0分」に設定した場合
|
② | 勤怠締め日 | 勤怠の締め日を設定できます。 |
③ | 一週間の起算曜日 | 1週間の起算曜日を設定できます。 設定した内容は、「法定休日の指定方法」で「1週1休」を選択した場合の算定に用いられます。 |
④ | 一年の起算日 | 1年の起算日を設定できます。 設定した内容は、「法定休日の指定方法」で「4週4休」を選択した場合の算定に用いられます。 |
⑤ | 残業上限管理の1年の起算日※ | 1年の残業時間を集計する際の起算日を設定できます。 設定した内容は、「残業上限管理」の算定に用いられます。 |
※2024年9月2日以降にマネーフォワード クラウド勤怠を利用開始した事業者には表示されません。
フレックス制の清算期間
清算期間
「清算期間」では、フレックス制を適用する期間(清算期間)を設定できます。
「1ヶ月」「2ヶ月」「3ヶ月」から選択します。
清算期間中に労働すべき総労働時間
「清算期間中に労働すべき総労働時間」では、「清算期間」の範囲内で、あらかじめ働く時間の総量(総労働時間)を設定します。
「総労働時間」は「清算期間」における所定労働時間に相当します。
項目名 | 項目の説明 |
---|---|
総労働時間の計算方法 | 「所定労働時間の総枠」の計算方法を選択できます。
|
法定労働時間の総枠の計算方法 | 「清算期間」において、法律に定められた範囲で最大限働ける時間の総枠の計算方法を選択できます。
|
総労働時間の不足時間の取り扱い
「総労働時間の不足時間の取り扱い」では、清算期間における「総労働時間」に対して、実際に労働した時間が不足した場合の取り扱いについて設定できます。
「清算期間終了時に清算」を選択した場合
「清算期間」が終了した時点で不足した時間があっても繰り越しません。
「翌清算期間に繰り越し」を選択した場合
「清算期間」が終了した時点で不足した時間があった場合、すべての時間を次の「清算期間」の「所定労働時間の総枠」に合算します。
「指定した繰り越し限度時間まで繰り越し」を選択した場合
「清算期間」が終了した時点で不足した時間があった場合、「繰り越し限度時間」に設定した数値を上限として、次の「清算期間」の「所定労働時間の総枠」に合算します。
「翌清算期間の法定労働時間を上限として繰り越し」を選択した場合
「清算期間」が終了した時点で不足した時間があった場合、「翌清算期間」の「法定労働時間」を上限として、「翌清算期間」の「所定労働時間の総枠」に合算します。
【例】「翌清算期間」において法定労働時間が160時間・総労働時間が140時間となる場合、「不足時間」は20時間を上限として繰り越される。
「労働時間の不足分」を翌清算期間へ繰り越すためには、勤怠を締める必要があります。
フレックス制の適用範囲
「フレックス制の適用範囲」では、フレックスタイム制の適用対象となる勤怠区分を設定できます。
「平日のみ」「平日と所定休日のみ」「平日と所定休日と法定休日」から選択します。
勤務時間及び休憩時間
「勤務時間及び休憩時間」では、労働時間や休憩時間について設定できます。
勤務時間
「勤務時間」では、フレックスタイム制を適用する場合の「1日の標準労働時間」と、休暇を取得した場合のみなし労働時間を設定します。
項目名 | 項目の説明 |
---|---|
1日の標準労働時間 | 「清算期間」の範囲内において、1日に働く時間を設定できます。 設定した内容は、「総労働時間」の算定に用いられます。 |
1日休暇をとった場合のみなし労働時間 | 「清算期間」の範囲内において、「全休」を取得した場合に、労働時間としてみなす時間を設定できます。 |
勤務パターン
「勤務パターン」では、時間が決まっている契約時間のパターンを設定します。
「勤務パターン」の設定方法の詳細は、こちらの項をご確認ください。
遅刻・早退の集計
「遅刻・早退の集計」では、遅刻と早退を集計するかどうかを設定できます。
項目名 | 項目の説明 |
---|---|
集計する | 「コアタイム」の「開始」「終了」で設定した時間をもとに、コアタイムの開始より遅い打刻であれば「遅刻」が、終了より早い打刻であれば「早退」が集計されます。※![]() |
集計しない | 遅刻や早退は集計されません。![]() |
※勤務パターンを適用せずに「日次勤怠」画面または「シフト管理」画面で勤務スケジュールを登録した日については、勤務スケジュールの開始より遅い打刻であれば「遅刻」が、終了より早い打刻であれば「早退」が集計されます。
「遅刻・早退の集計」の設定内容に関わらず、以下のアラートは「アラート」画面の設定に基づいて表示されます。
- 労働開始予定時刻より後に出勤している
- 労働終了予定時刻より前に退勤している
該当のアラートが不要な場合は、こちらのガイドを参照し、「アラート」画面で「レベル」を「なし(アラートを検知しない)」に変更してください。
法定休日の指定方法
「法定休日の指定方法」では、休日のうち「法定休日」を指定する方法を設定できます。
法定休日を指定する方法の詳細は、以下のガイドをご参照ください。
法定休日の指定方法
勤務スケジュール
「勤務スケジュール」では、曜日ごとに「勤怠区分」と「勤務パターン」を設定できます。
「勤務スケジュール」の曜日に適用した「勤務パターン」は、「日次勤怠」画面の曜日に反映します。
休憩打刻
「休憩打刻」では、「ホーム」画面や「日次勤怠」画面で休憩打刻をできるようにするか否かを設定できます。
勤務パターン
「勤務時間及び休憩時間」の「勤務パターン」では、日ごとの働き方を設定します。
「勤務パターン」の「追加」をクリックし、「勤務パターンを追加」画面で設定してください。
基本情報設定
「基本情報設定」では、勤務パターンの名称やフレキシブルタイム・コアタイムなどを設定できます。
項目名 | 項目の説明 |
---|---|
勤務パターン名 | 勤務パターンの名称を設定できます。 |
フルフレックスタイム制 | フルフレックス制を利用する場合にチェックを入れます。 チェックを入れると、「コアタイム」の項目が表示されなくなります。 |
フレキシブルタイム※ | 従業員が自由に出社・退社できる時間帯を設定します。 |
コアタイム※ | 1日のうちで従業員が必ず働かなければいけない時間帯を設定します。 「フレキシブルタイム」の範囲に含まれるように設定してください。 |
※「フレキシブルタイム」と「コアタイム」の設定例については、こちらのガイドをご参照ください。
休憩時間自動適用設定
「休憩時間自動適用設定」では、「勤務パターン」を適用した日に自動で休憩を付与するか否かを設定できます。
「休憩時間を自動適用する」にチェックを入れると、時間を指定して付与するか、労働時間に応じて付与するかを選択して設定することが可能です。
「時間帯区分指定」で「指定する」を選択した場合
「時間帯区分指定」で「指定する」を選択すると、時間帯を指定して休憩を付与できます。
休憩時間があらかじめ決まっている勤務パターンを設定する場合に選択してください。
- 上記の例では、①と②を合算した「1時間15分」が休憩時間として付与されます。
- 半休を取得した場合、休憩時間は付与されません。
「時間帯区分指定」で「指定しない」を選択した場合
「時間帯区分指定」で「指定しない」を選択すると、労働時間に応じて休憩時間を付与できます。
「所定休憩とする」または「深夜所定休憩とする」を選択し、【労働時間「hh:mm」超えたなら「hh:mm」休憩】を設定してください。
- 上記の例では、労働時間が6時間を超えると45分、労働時間が8時間を超えると1時間の休憩が付与されます。
- 労働時間は「超えたなら」で設定するため、指定した時間を含みません。労働時間8時間で休憩1時間を付与するためには、【労働時間「07:59」超えなら「1:00」休憩】と設定してください。
設定例の詳細は以下のガイドをご参照ください。
休憩時間自動適用の設定方法を教えてください。
半休の取り扱い
「半休の取り扱い」では、午前休や午後休を取得した際の「休暇みなし時間※」を設定します。
※「休暇みなし時間」とは、午前休や午後休を何時間分の労働時間としてカウントするかの設定です。
項目名 | 項目の説明 |
---|---|
午前休を取得した場合 |
|
午後休を取得した場合 |
|
休暇・休日
「休暇・休日」では、就業ルールで使用する「有給休暇」「代休」などを設定します。
休暇の設定が完了していない場合は、「勤怠ルール」>「休暇ルール」画面で設定してください。
有給休暇
「有給休暇」では、有給休暇を自動付与するか否かなどを設定できます。
項目名 | 項目の説明 |
---|---|
自動付与 | 有給休暇を自動付与するか否かを設定できます。 |
使用する有給休暇パターン名称 | 「有給休暇」で作成したパターンを選択します。 |
週の契約労働日数 | 「正社員は週5日」「契約社員は週3日」など、就業規則や労働契約で決められた1週間の労働日数を設定できます。
|
時間単位休暇の場合の1日分が何時間に相当するか | 有給休暇の時間単位取得を許可した場合、有給休暇1日が何時間にあたるかを設定できます。 |
その他休日/休暇
「その他休日/休暇」では、「休暇ルール」>「その他休日/休暇」画面で作成した休日・休暇のうち、有効にするものにチェックを入れます。
祝日
「祝日」では、「休暇ルール」>「祝日」画面で作成した祝日を選択します。
振替休日
「振替休日」では、「休暇ルール」>「振替休日」画面で作成した振替休日を選択します。
代休
「代休」では、代休の自動付与を行うかどうかを設定します。
自動付与を選択すると、「休日出勤」したときの労働時間によって「半日の代休」もしくは「1日の代休」を自動的に付与します。
設定例の詳細については、以下のガイドをご参照ください。
代休の自動付与方法と取得方法を教えてください。
36協定
「36協定」では、「36協定」画面で設定した上限時間のアラートを選択します。
「36協定」画面の設定方法については、以下のガイドをご参照ください。
「36協定」画面の設定方法
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