資本利益率

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資本利益率とは、投下した利益に対してどれだけの利益を生んだかという指数であり、資本に対する収益性を表す指標となっている。なお、単に「資本利益率」という場合は「投下資本利益率=ROI」を指すが、類似の指標として「自己資本利益率=ROE」というものもある。ここでは投下資本利益率と株主資本利益率の違いを対比させながら指標としてのふたつの資本利益率について説明する。

投下資本利益率(ROI=Return on Investment)

投下資本利益率(以下ROIという)は別名投資利益率ともいわれ、利益÷投資額×100(%)で求められる。また当期の ROIは(当期経常利益+減価償却費)÷(株式資本+有利子負債)×100%で求められる。一般にROIが高いほど投資効率が高いと評価される。
ROIは会社の資本がどれだけ効率的に活用・運用されているかをみる尺度で、会社の財務体質を知るうえでも、また企業の収益性を分析するうえでも重要な指数とされている。株式投資や企業の経営診断、あるいはM&Aの際にも参考にされる。
なお、投下した資金を何年で回収できるかという「投下資金回収期間」はROIの逆数すなわち1/ROIで求められる。

自己資本利益率(ROE=Return On Equity)

自己資本利益率(以下ROEという)は、株主資本(資本金、資本準備金、利益準備金およびその他剰余金)に対する当期純利益の比率である。当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)で求められる。
ROEはかつて「株主資本利益率」とも呼ばれていたが、2006年の会社法制定および会計基準改定において「株主資本」と「自己資本」の定義が明確に区分されたことにより、「自己資本利益率」の名称に統一された。なお、当期純利益の代わりに経常利益を分子とする場合もある。

ROEは、当該会社が株主の投資額に対してどれだけ効率的に利益を生んだかを判断する指標であり、ROIよりもROEの方が「株主目線」の指数であるといえる。これに対しROIは金融機関や取引先に対して会社の収益性を示す際によく用いられる指数である。



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