概要
このガイドでは、自動仕訳ルールにおける「仕訳詳細設定」の各項目についてご説明します。
対象ページ
設定>自動仕訳
対象のお客さま
マネーフォワード クラウド個別原価を「経理」権限でご利用中のお客さま
目次
仕訳の作成タイミング
仕訳の作成タイミングを「毎月」「プロジェクト終了月」「毎月(プロジェクト終了月を除く)」のいずれかから選択できます。
「毎月」を選択した場合
毎月、「取引日」で設定した日付で仕訳を作成します。
「プロジェクト終了月」を選択した場合
プロジェクト終了月に、「取引日」で設定した日付で仕訳を作成します。
「毎月(プロジェクト終了月を除く)」を選択した場合
原則として毎月、「取引日」で設定した日付で仕訳を作成します。
ただし例外的に、プロジェクト終了月には仕訳が作成されません。
金額
仕訳の金額を「当月発生金額」「当月末までの累計金額」「前月末までの累計金額」のいずれかから選択できます。
「当月発生金額」を選択した場合
仕訳を作成する月に行った原価計算によって算出された金額を表示します。
具体例
以下の条件の場合、作成される仕訳の金額は「当月発生金額」である「20,000円」となります。
- 原価計算は前月から開始している。
- 仕訳の作成タイミングは「毎月」
- 前月の原価計算で算出されたプロジェクト別原価は10,000円
- 当月の原価計算で算出されたプロジェクト別原価は20,000円
「当月末までの累計金額」を選択した場合
仕訳を作成する月までに行った原価計算によって算出された金額の累計を表示します。
具体例
以下の条件の場合、作成される仕訳の金額は「前月の発生金額」に「当月発生金額」を加えた「30,000円」となります。
- 原価計算は前月から開始している。
- 仕訳の作成タイミングは「毎月」
- 前月の原価計算で算出されたプロジェクト別原価は10,000円
- 当月の原価計算で算出されたプロジェクト別原価は20,000円
「前月末までの累計金額」を選択した場合
仕訳を作成する月の前月末日までに発生した金額の累計を表示します。
具体例
以下の条件の場合、作成される仕訳の金額は「前月末までの累計金額」である「10,000円」となります。
- 原価計算は前月から開始している。
- 仕訳の作成タイミングは「毎月」
- 前月の原価計算で算出されたプロジェクト別原価は10,000円
- 当月の原価計算で算出されたプロジェクト別原価は20,000円
取引日
仕訳の取引日を「当月末日」または「1日」のいずれかから選択できます。
「当月末日」を選択した場合
仕訳の取引日を作成月の末日として作成します。
「1日」を選択した場合
仕訳の取引日を作成月の1日として作成します。
「当月末日」を選択しているが、プロジェクト終了日が当月中である場合
自動仕訳ルールが以下のすべての条件に当てはまる場合、作成される仕訳の「取引日」は「プロジェクト終了日」になります。
- 「取引日」の設定が「当月末日」である。
- 「借方プロジェクト」または「貸方プロジェクト」の設定が「仕訳に反映する」である。
- 仕訳作成時点のプロジェクト終了日が表示月に属している。
以下のようなプロジェクトの仕訳を作る場合を例に、取引日がどうなるのかについてご説明します。
- 仕訳の作成年月※:2024年1月
- 開始日:2024年1月1日
- 終了日:2024年1月15日
※仕訳の作成年月は、原価計算の「表示月」で指定した年月です。
自動仕訳ルールの内容
「自動仕訳」画面で以下の条件を満たすルールを作成します。
- 自動仕訳ルールの「取引日」:当月末日
- 自動仕訳ルールの「借方プロジェクト」:仕訳に反映する
作成される仕訳
条件をすべて満たしているため、「取引日」には当月末日(2024年1月31日)ではなく、プロジェクトの「終了日」である「2024年1月15日」が表示されます。
勘定科目
作成する仕訳の勘定科目を貸借双方に選択できます。
プルダウンリストには「マネーフォワード クラウド会計Plus」と同期している科目を選択できます。
設定したい科目が表示されない場合は「設定」>「勘定科目」画面でクラウド会計Plusとの科目同期を最新の状態にしてから、再度プルダウンリストを確認してください。
補助科目
作成する仕訳の補助科目を、「勘定科目」を選択している時のみ、貸借双方に設定できます。
プルダウンリストには「マネーフォワード クラウド会計Plus」と同期している科目を選択できます。
設定したい科目が表示されない場合は「設定」>「勘定科目」画面でクラウド会計Plusとの科目同期を最新の状態にしてから、再度プルダウンリストを確認してください。
部門
作成する仕訳の部門を設定できます。
借方は「仕訳に反映しない」「プロジェクト部門」「部門を指定」のいずれかから選択できます。
貸方は「仕訳に反映しない」「プロジェクト部門」「配賦元部門」「部門を指定」のいずれかから選択できます。
「仕訳に反映しない」を選択した場合
「部門」欄を空欄にした状態で仕訳を作成します。
「プロジェクト部門」を選択した場合
原価計算の対象プロジェクトに紐づいている「部門」を表示した状態で仕訳を作成します。
「配賦元部門」を選択した場合
「配賦元部門」は貸方でのみ選択可能です。
原価計算結果における配賦元部門を表示した状態で仕訳を作成します。
配賦元部門の金額は、配賦される費用の種類ごとに以下の通り集計されます。
費用種類 | 集計対象の金額 | 配賦元部門として表示されるもの |
---|---|---|
直接労務費 | プロジェクトに投入した工数分の労務費 | 従業員の所属部門 |
間接労務費 | プロジェクトに配賦した間接労務費 | 「設定」>「配賦」画面で設定した配賦元部門 |
直接費 (労務費を除く) | インポートした費用仕訳のうち、プロジェクトが設定されている仕訳の金額 | インポートした費用仕訳上の負担部門 |
間接費 (労務費を除く) | プロジェクトに配賦した間接費(労務費を除く) | 「設定」>「配賦」画面で設定した配賦元部門 |
原価計算を行って以下のような当月発生金額を算出した場合を例に、仕訳の部門表示がどうなるかについてご説明します。
- 部門A負担の直接経費10,000円がプロジェクト1で発生した
- 部門A負担の間接経費20,000円がプロジェクト1に配賦された
- 部門B負担の間接経費30,000円がプロジェクト1に配賦された
- 部門Aに所属する従業員の直接労務費40,000円がプロジェクト1に配賦された
- 部門Bに所属する従業員の直接労務費50,000円がプロジェクト1に配賦された
- 部門Cに所属する従業員の間接労務費60,000円がプロジェクト1に配賦された
自動仕訳ルールの内容
以下の条件を満たすルールを作成します。
- 自動仕訳ルールの「金額」:「当月発生金額」
- 自動仕訳ルールの貸方部門:「配賦元部門」
作成される仕訳
プロジェクト1の当月発生金額がそれぞれの配賦元部門ごとに集計され、複合仕訳が作成されます。
部門Aには「直接経費10,000円」+「配賦された間接経費20,000円」+「配賦された直接労務費40,000円」の合計70,000円が計上されています。
部門Bには「配賦された間接経費30,000円」+「配賦された直接労務費50,000円」の合計80,000円が計上されています。
部門Cには「配賦された直接労務費60,000円」が計上されています。
「部門を指定」から選択する場合
「マスタ」>「部門」画面で作成した部門を表示した状態で仕訳を作成します。
プロジェクト
作成する仕訳のプロジェクトを「仕訳に反映しない」または「仕訳に反映する」のいずれかから選択し、貸借双方に設定できます。
「仕訳に反映しない」を選択した場合
「プロジェクト」欄を空欄にした状態で仕訳を作成します。
「仕訳に反映する」を選択した場合
タグが紐づくプロジェクトを表示した状態で仕訳を作成します。
摘要
変数を使用して摘要を設定する
摘要欄には、任意の文字列以外にも、以下の変数を挿入することが可能です。
- 取引日の年
- 取引日の月
- プロジェクトコード
- プロジェクト名
- プロジェクト開始日
- プロジェクト終了日
以下のようなプロジェクトの仕訳を作る場合を例に、摘要欄の変数がどのような文字列に置き換わるかについてご説明します。
- 自動仕訳ルールの「取引日」:「当月末日」
- 仕訳の作成年月※:2024年1月
- プロジェクト名:プロジェクトA
- コード:PJ-A123456
- 開始日:2024年1月1日
- 終了日:2024年4月30日
※仕訳の作成年月は、原価計算の「表示月」で指定した年月です。
「取引日の年」を設定した場合
自動仕訳ルールの摘要に「取引日の年」だけを設定した状態で仕訳を作成します。
作成された仕訳の摘要欄を確認すると、「取引日」=「2024年1月31日」の「年」部分である「2024」のみが摘要欄に表示されています。
「取引日の月」を設定した場合
自動仕訳ルールの摘要に「取引日の月」だけを設定した状態で仕訳を作成します。
作成された仕訳の摘要欄を確認すると、「取引日」=「2024年1月31日」の「月」部分である「1」のみが摘要欄に表示されています。
「プロジェクトコード」を設定した場合
自動仕訳ルールの摘要に「プロジェクトコード」だけを設定した状態で仕訳を作成します。
作成された仕訳の摘要欄を確認すると、プロジェクトの「コード」である「PJ-A123456」のみが摘要欄に表示されています。
「プロジェクト名」を設定した場合
自動仕訳ルールの摘要に「プロジェクト名」だけを設定した状態で仕訳を作成します。
作成された仕訳の摘要欄を確認すると、「プロジェクト名」である「プロジェクトA」のみが摘要欄に表示されています。
「プロジェクト開始日」を設定した場合
自動仕訳ルールの摘要に「プロジェクト開始日」だけを設定した状態で仕訳を作成します。
作成された仕訳の摘要欄を確認すると、プロジェクトの「開始日」である「2024/1/1」のみが摘要欄に表示されています。
「プロジェクト終了日」を設定した場合
自動仕訳ルールの摘要に「プロジェクト終了日」だけを設定した状態で仕訳を作成します。
作成された仕訳の摘要欄を確認すると、プロジェクトの「終了日」である「2024/4/30」のみが摘要欄に表示されています。
自由入力と変数の組み合わせ
自動仕訳ルールの摘要欄では、任意で入力した文字列と変数を組み合わせることも可能です。
「コード」が「PJ-A123456」というプロジェクトの仕訳を作る場合を例に、摘要欄がどのような文字列となるかについてご説明します。
具体例
摘要欄に「コード:」という自由入力の文字列と「プロジェクトコード」という変数を組み合わせて設定した状態で仕訳を作成します。
作成された仕訳の摘要欄を確認すると、「コード:PJ-A123456」という文字列が摘要欄に表示されています。
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