• 更新日 : 2026年8月28日

GitHub CopilotのBusinessとEnterpriseの違いとは?料金・機能・選び方を徹底比較

PointBusinessとEnterpriseの違いは?

GitHub Copilot BusinessとEnterpriseの主な違いは、料金・前提契約・社内コードのインデックス化機能の有無です。

  • Business月額19ドル、Enterprise月額39ドル+GHE Cloud21ドル
  • 社内コードのAI参照・独自モデルはEnterprise限定
  • 2026年6月からAIクレジット制に移行済み

Q. EnterpriseはBusinessより何が優れている?

A. 社内コードのインデックス化、詳細な監査ログ、AIクレジット枠が約2倍(3,900/人)の点が主な優位性です。

企業でGitHub Copilotの導入を検討する際、法人向けプランであるBusinessとEnterpriseのどちらを選ぶべきか迷う担当者は多いのではないでしょうか。本記事では、GitHub CopilotのBusinessとEnterpriseの違いを、料金体系・機能・実質コストの観点から整理します。あわせて2026年6月に始まった新しい課金方式の変更点も確認し、自社に合ったプラン選定の判断材料をお伝えします。

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※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。

GitHub Copilotの法人プラン(Business・Enterprise)とは?

GitHub Copilotの法人向けプランは、BusinessとEnterpriseの2種類です。どちらもコード補完・チャット・エージェント機能を備える点は共通していますが、前提となるGitHub契約や料金、利用できる機能の範囲に明確な違いがあります。

Businessの特徴

Copilot Businessは、GitHub FreeまたはGitHub Teamプランの組織、あるいはGitHub Enterprise Cloud上の組織で利用できる法人向けプランです。1ユーザーあたり月額19米ドルで、Copilotクラウドエージェントや幅広いモデルカタログへのアクセス、月間のAIクレジット枠、組織単位でのライセンス管理・ポリシー設定機能が含まれます。

なお、2026年4月22日以降、GitHub FreeまたはGitHub Teamの組織による新規セルフサーブ申し込みは一時的に停止されています。既存のBusiness契約者への影響はなく、追加のシート購入や利用継続は通常どおり可能です。新規に導入する場合は、GitHub営業窓口を通じた申し込みが必要になる点に注意してください。

参考:Pausing new self-serve signups for GitHub Copilot Business|GitHub Changelog

Enterpriseの特徴

Copilot Enterpriseは、GitHub Enterprise Cloud(GHE Cloud)を利用する企業向けのプランです。1ユーザーあたり月額39米ドルで、Businessの全機能に加え、新機能・新モデルへの優先アクセスや、より大きなAIクレジット枠、企業向けの追加機能が利用できます。

Copilot Enterpriseを契約するには、GitHub Enterprise Cloudの契約が別途必要です。GitHub Enterprise Cloudは1ユーザーあたり月額21米ドル(初年度価格)が公式サイトで案内されており、Copilot Enterpriseの費用だけでは済まない点が見落としやすいポイントです。

項目 Business Enterprise
Copilot月額料金(1ユーザー) 19米ドル 39米ドル
必要なGitHub契約 Free/Team/Enterprise Cloud Enterprise Cloudのみ
追加ライセンス費用 なし GHE Cloud(21米ドル/月)が別途必要
新規セルフサーブ申込み 一時停止中(Free/Team組織) 営業窓口経由

参考:Plans for GitHub Copilot|GitHub DocsPricing|GitHub

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GitHub Copilot Business・Enterpriseの機能差は?

両プランの機能差は、AIクレジットの割当量、社内コードのインデックス化・ナレッジ機能、GitHub.com上でのCopilot Chat統合、管理機能の充実度の4点に集約されます。

2026年6月からの新しい課金方式「AIクレジット」

GitHub Copilotは2026年6月1日付けで、従来の「プレミアムリクエスト」による回数制の課金から、トークン消費量に応じた「AIクレジット」制の従量課金へ移行しました。コード補完やNext Edit Suggestions(次の編集提案)は引き続きすべての有料プランで無制限・AIクレジット消費なしの扱いですが、チャットやエージェント機能、コードレビューなどはAIクレジットを消費します。

AIクレジットは1クレジット=0.01米ドルに相当し、Businessには1ユーザーあたり月間1,900クレジット、Enterpriseには月間3,900クレジットが標準で含まれます。含まれる枠を超えて利用した分は、原則1クレジットあたり0.01米ドルで追加課金される仕組みです。クレジットは組織内でプールされるため、利用の少ないメンバー分を利用の多いメンバーに融通できる点も特徴です。なお、2026年6月から9月1日にかけては移行措置として、既存のBusiness・Enterprise契約者に通常より多いクレジットが一時的に付与されるプロモーション期間が設けられています。

参考:About billing for GitHub Copilot in organizations and enterprises|GitHub DocsGitHub Copilot is moving to usage-based billing|GitHub Blog

GitHub Copilot プランの機能を比較表で確認する

BusinessとEnterpriseの主な機能差を一覧で比較すると、以下のとおりです。

機能 Business Enterprise
コード補完(エディタ内) 無制限・無料 無制限・無料
Copilot Chat(エディタ内)
月間AIクレジット(標準) 1,900/人 3,900/人
社内コードのインデックス化 なし あり
独自モデルのファインチューニング なし あり
GitHub.com上のCopilot Chat統合 制限あり フル機能
モバイルでの組織ナレッジ参照 制限あり 拡張あり
新機能・新モデルへの優先アクセス なし あり
監査ログ・ポリシー管理 基本機能 より詳細な設定が可能

コード補完や基本的なチャット機能だけであれば、Businessでも十分に活用できます。一方、社内コードのインデックス化やGitHub.com上でのフルチャット機能はEnterprise限定であり、ここに価値を感じるかどうかがプラン選びの分かれ目になります。

参考:GitHub Copilot Plans & pricing|GitHub

GitHub Copilot Enterpriseだけの機能とは?

Enterpriseには、社内コードや組織内のナレッジをCopilotの回答・提案時のコンテキストとして活用できます。エンジニア向けの説明では専門用語が並びがちなため、ここではかみ砕いて解説します。

社内コードや独自ルールをAIに参照させられる

Enterpriseの「インデックス化」機能を使うと、自社のコードベース(社内で蓄積してきたプログラム群)をAIの参照先として登録できます。わかりやすくいえば「社内の開発ルールブックをAIに読み込ませる」イメージです。Enterpriseではさらに、ファインチューニングされた独自モデルの利用や、GitHub.com上でのCopilot Chatのフル機能、モバイルアプリからの組織ナレッジ参照といった拡張機能も使えます。

この機能がないBusinessプランの場合、Copilotは一般的なプログラミング知識だけを参照してコードを提案します。社内独自のフレームワークや命名規則がある企業では、Enterpriseのインデックス化によって提案精度の向上が期待できます。

ガバナンス・監査ログで利用状況を統制できる

Enterpriseでは、より詳細なポリシー管理や監査ログ設定が可能です。Businessにも基本的な監査ログ機能はありますが、Enterpriseでは利用ポリシーの細かな設定や、モデルごとの利用制御など、統制面での選択肢が広がります。

情報セキュリティの監査対応が求められる企業や、AIが生成したコードのトレーサビリティ(追跡性)を確保したい企業ほど、Enterpriseのガバナンス機能が役立つでしょう。

参考:GitHub Copilot Plans & pricing|GitHub

GitHub Copilot BusinessとEnterpriseの実質コストはいくら?

Copilot Enterpriseの実質コストは、GitHub Enterprise Cloudの契約分を含めて1ユーザーあたり月額60米ドル(Copilot 39米ドル+GHE Cloud 21米ドル)が目安です。Businessの月額19米ドルと比較すると、1人あたり約3倍の費用差になります。規模別に試算してみましょう。

10名規模での月額試算

開発者10名でBusinessとEnterpriseを導入した場合の月額コストを比較すると、以下のとおりです(1米ドル=150円前後で換算した概算。実際の請求は米ドル建てです)。

費目 Business Enterprise
Copilotライセンス 19×10=190米ドル 39×10=390米ドル
GitHub Enterprise Cloud 不要 21×10=210米ドル
月額合計 190米ドル(約2.9万円) 600米ドル(約9万円)
年間合計 2,280米ドル(約34万円) 7,200米ドル(約108万円)

50名規模での月額試算

同様に50名規模で試算すると、以下のとおりです。

費目 Business Enterprise
Copilotライセンス 19×50=950米ドル 39×50=1,950米ドル
GitHub Enterprise Cloud 不要 21×50=1,050米ドル
月額合計 950米ドル(約14.3万円) 3,000米ドル(約45万円)
年間合計 11,400米ドル(約171万円) 36,000米ドル(約540万円)

年間の差額は規模が大きくなるほど拡大します。ここに、含まれるAIクレジット枠を超えた分の従量課金(1クレジット0.01米ドル)が加わる可能性もあります。エージェント機能やチャットを高頻度で使うチームでは、Businessの月間1,900クレジット(1人あたり)を早期に使い切るケースもあるため、超過分のコストも含めて比較検討することが望ましいでしょう。Enterpriseは1人あたり月間3,900クレジットとBusinessの約2倍の枠があるため、AI利用頻度が高い組織ほど追加課金のリスクを抑えられます。

参考:Pricing|GitHubAbout billing for GitHub Copilot in organizations and enterprises|GitHub Docs

GitHub Copilot BusinessとEnterpriseどちらを選ぶべき?

プラン選定の判断軸は、社内独自の開発ルール・フレームワークがどの程度あるか、ガバナンス要件の強さ、AIエージェントの利用頻度の3点です。料金だけで比較するとBusinessが有利に見えますが、開発体制や管理要件によってはEnterpriseの方が費用対効果が高くなる場合もあります。

選定チェックリスト

以下の条件に当てはまる項目が多いほど、Enterpriseの検討余地があります。

  • 社内独自のフレームワークやコーディング規約が多い → Enterprise推奨
  • 情報セキュリティ監査やコンプライアンス対応で詳細な監査ログが必要 → Enterprise推奨
  • AIエージェントやチャットを日常的に高頻度で使い、クレジット消費が大きい → Enterprise推奨
  • 一般的なWebアプリ開発が中心で、独自ルールやAI利用頻度がそれほど高くない → Businessで対応可

「まずBusinessで導入し、AIクレジットの超過が続くようであればEnterpriseへの移行を検討する」というアプローチも現実的な選択肢の一つです。

GitHub Copilot Business・Enterpriseのよくある質問

導入前に寄せられることが多い疑問に回答します。

途中でプランを変更できる?

BusinessからEnterpriseへのプラン変更は可能です。ただし、EnterpriseにはGitHub Enterprise Cloudの契約が前提となるため、GHE Cloudへの移行手続きが先に必要になります。逆にEnterpriseからBusinessへダウングレードする場合は、インデックス化などEnterprise固有の機能が使えなくなる点に注意してください。

個人プラン(Copilot Pro)との違いは?

個人向けのCopilot Pro(月額10米ドル、15米ドル分のAIクレジットを含む)は、個人の開発者が自分のアカウントで利用するプランです。法人プラン(Business/Enterprise)との主な違いは、組織単位のライセンス管理・ポリシー設定機能の有無、IP(知的財産)補償の有無です。チームで導入する場合、各メンバーが個人プランを契約するよりも、Business以上の法人プランで一括管理する方がセキュリティ・コンプライアンス面での統制を取りやすくなります。

なお、上位の個人プランとしてPro+(月額39米ドル)、Max(月額100米ドル)も用意されています。

無料トライアルはある?

Businessは2026年4月22日以降、GitHub FreeまたはTeam組織による新規セルフサーブ申し込みが一時停止中のため、導入にはGitHub営業窓口への問い合わせが必要です。個人向けのCopilot Proについても無料トライアルが一時的に停止された時期があり、提供状況は変わる可能性があるため、最新情報はGitHub公式サイトで確認することをおすすめします。

参考:Plans for GitHub Copilot|GitHub Docs

Copilotが生成したコードの著作権・ライセンスはどうなる?

GitHub CopilotのBusinessおよびEnterpriseプランには、IP(知的財産)補償が付帯します。フィルタリング機能を有効にした状態で受け取った未変更の提案について著作権侵害の請求を受けた場合、GitHubおよびMicrosoftが対応するという仕組みです。個人向けプランにはこの補償は含まれません。

入力したコードはGitHubの学習に使われる?

BusinessおよびEnterpriseで送信されたコードやプロンプトは、GitHubの自社モデルの学習には使用されません。個人向けのFree・Pro・Pro+プランでは、設定でオプトアウトしない限り、やり取りの内容がモデルの改善に使われる場合がある点が法人プランとの違いです。社外秘のコードを扱う組織では、この点もプラン選定の判断材料になります。

参考:GitHub Copilot Plans & pricing|GitHub

GitHub Copilot BusinessとEnterpriseを選ぶ際の判断軸

GitHub Copilotの法人プランは、BusinessとEnterpriseで料金差以上に前提契約や機能範囲が異なり、2026年6月からのAIクレジット制への移行によって費用の考え方も変化しています。社内独自のコードをAIに参照させたい場合や、監査ログによるガバナンス対応が求められる場合はEnterpriseが向いています。自社の開発体制と管理要件を整理したうえで、GitHub Copilotのプランを絞り込んでいくとよいでしょう。


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