• 更新日 : 2026年5月8日

AIエージェント拡張機能Clineとは?特徴や料金無料、導入方法まで解説

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PointClineとはVS Codeで動く自律型AI開発エージェント

Clineは、VS Code上で動作し、コード生成からコマンド実行、テストまでを自律的に完結させるAIエージェント拡張機能です。

  • 自律的な実行力指示に基づきファイル作成やターミナル操作を代行。
  • モデルの自由度Claude 3.5やGemini、ローカルLLMを自由に選択可能。
  • 従量課金で安価拡張機能は無料。API利用分のみの支払いでコストを抑制。

CursorやGitHub Copilotとの決定的な違いは、 Copilotがコード補完、CursorがAI統合エディタであるのに対し、Clineは既存のVS Codeを使いながら、特定タスクを丸ごと任せられる自律的な部下として振る舞う点です。

AIエージェント型拡張機能Cline (クライン)は、Visual Studio Code(VSCode)上で動作するAIエージェント型の拡張機能として注目を集めています。ChatGPTやGitHub Copilotと同じくAIを活用するツールですが、単なるコード補完ではなく、ファイル操作やコマンド実行まで含めて自律的に作業を進められる点が特徴です。

本記事では、Clineとは何かという基本から、特長、他ツールとの違い、導入方法までを整理し、初めて触れる方でも全体像を理解できるように解説します。

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※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。

Clineとは?

Clineは、開発環境であるVSCodeにインストールして使用する、AIによる自律型の開発支援ツールです。従来のチャット型AIとは異なり、指示を受けたAIが自らソースコードを読み書きし、テストを実行するなどの一連のタスクを代行する仕組みを持っています。

単に質問に答えるだけの存在ではなく、目的を達成するために必要な手順を自分で考えて実行するエージェント型のツールです。

たとえば「Webサイトに新しいお問い合わせフォームを追加して」と指示を出すと、必要なファイルの作成、コードの記述、ブラウザでの表示確認までを一つの流れで進めます。このように、人間が一つひとつ指示を出さなくても、AIがゴールに向かって作業を積み重ねていく点が最大の特徴といえるでしょう。

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ClineとChatGPTの関係は?

ClineとChatGPTは、エンジンと車のような関係にあります。

ChatGPTはAIモデルそのもの、あるいはその対話インターフェースですが、ClineはChatGPTなどのAIモデルを呼び出して、実際の開発作業を行わせるための道具です。

Clineを使うには、OpenAIなどが提供するAPIという外部プログラムからAI機能を呼び出すための接続窓口を連携させる必要があります。つまり、ChatGPTの頭脳を借りて、VSCodeという作業場でClineが手を動かすイメージでとらえるとわかりやすいでしょう。

Clineの開発元と公式情報

Clineの開発元はオープンソースのコミュニティであり、特定の巨大企業が独占して提供しているサービスではありません。もともとは「Claude Dev」という名称で公開されていましたが、現在はClineとして広く知られています。

特定のAIモデルに依存せず、OpenAIやGoogle、Anthropicなど、さまざまなAIサービスを切り替えて利用できる柔軟さが、世界中のエンジニアから支持されている理由の一つです。

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Clineの特長は?

Clineの大きな特長は、人間が手作業で行っていたファイル操作や環境構築を、AIが自律的に肩代わりできる点にあります。これまでのAIツールが提案までだったのに対し、Clineは実行まで踏み込んでくれます。

自律的にタスクを進めるAIエージェント

Clineは、指示を受けると何をするべきか計画を立てます。現在のフォルダ構成を調査し、書き換えるべき場所を特定したうえで、順序立てて作業を開始します。

作業中に行き詰まった場合は、自分でエラーメッセージを読み取り、修正案を考えて再度実行します。このPDCAサイクルをAIが勝手に回してくれるため、利用者はAIの進捗を見守り、必要に応じて承認ボタンを押すだけで作業が完了します。

ファイル編集やコマンド実行まで対応

多くのAIツールは、チャット欄にコードを表示して「これをコピーして貼り付けてください」と促します。

しかし、ClineはVSCodeと深く連携しているため、ファイルを直接作成したり、既存のコードを書き換えたりできます。さらに、ターミナル(コマンド入力画面)でのコマンド実行も可能です。たとえばライブラリのインストールやサーバーの起動、テストコードの実行などもAIが自ら行うため、開発者は細かな作業から解放されるでしょう。

非エンジニアでも活用可能

Clineの登場は、専門的なコードが書けない非エンジニアにとっても大きな意味を持ちます。

自然言語でやりたいことを伝えるだけで、AIが実際のファイルを作り上げ、動作する形に整えてくれるからです。社内のちょっとしたツール作成や、Webサイトの軽微な修正などを、外部に頼らずに自社で完結できる可能性が広がります。

プログラミングの文法を覚えることよりも、AIにどう指示を出すか?というスキルの価値が高まっていくでしょう。

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Clineと他AI開発支援ツールの違い

AIを活用した開発ツールには、CursorやGitHub Copilotなど有名なものがいくつかあります。Clineはこれらと競合する部分もありますが、役割や使い勝手において明確な違いがあります。

ClineとCursorの違い

Cursorは、VSCodeをベースに開発されたAI搭載型のエディタそのものです。一方、ClineはVSCodeに後から追加する「拡張機能」という立ち位置です。

Cursorはエディタ全体の機能としてAIが統合されており、非常にスムーズな補完が魅力ですが、特定のサービスに縛られる面もあります。Clineは、使い慣れた標準のVSCodeをそのまま使いながら、好みのAIモデルを自由に選んで組み合わせられるというカスタマイズ性の高さが魅力です。

ClineとGitHub Copilotの違い

GitHub Copilotは、主に「次に書くべきコードの続き」を予測する補完機能に優れています。それに対してClineは、プロジェクト全体を見渡して、複数のファイルをまたいだ修正や新しい機能の実装をまるごと請け負うスタイルです。

Copilotが「ペアプログラミングのパートナー」だとすれば、Clineは「特定の仕事を任せられる部下やアウトソーシング先」のような存在に近いといえます。

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AI補助とAIエージェントの考え方の違い

これまでのツールは、あくまで人間の補助をする役割が中心でした。

しかし、Clineに代表されるAIエージェントは、主体となって動く自律型の性質を強めています。人間がすべてのコードをチェックして回るのではなく、AIが提案した一連の変更を最後に承認するという形に変わります。

このように、「作業の主導権がどこにあるか」という点が、従来のAI補助ツールとの決定的な違いになります。

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Clineの利用料金は無料?

Clineを導入する際、コストがどの程度かかるのかは非常に気になるポイントです。

結論、拡張機能自体は無料で利用できますが、AIモデルを利用する際には費用がかかります。「本体の利用料」と「動かすためのAI利用料」を分けて考える必要があります。

Cline自体の料金体系

Clineという拡張機能そのものは、基本的に無料で提供されています。VSCodeのマーケットプレイスから誰でも自由にインストールして使い始めることができます。月額制のサブスクリプション料金をCline側に支払う必要はありません。

ただし、Clineに考えさせるための「脳」となるAIモデルを利用するための費用が別途発生します。

AIモデルのAPI利用時の費用

Clineを動かすためにOpenAIなどのAPIを使う場合、使った分だけ料金が発生する従量課金制になります。指示を出すたび、あるいはAIがコードを読み書きするたびに、トークンと呼ばれる単位で課金されます。

開発規模や頻度にもよりますが、個人で試す程度であれば月額数百円から数千円程度に収まることが多いでしょう。ChatGPTの有料プラン(Plusプランであれば月額20ドル程度)の固定費と比較して、使わない月は安く済むというメリットがあります。

Clineは無料でどこまで使える?

完全に無料でClineを使い続けたい場合は、無料枠のあるAPIを活用する方法があります。

たとえば、Googleの提供するGoogle AI Ultra / Google AI Pro(旧Gemini API)には無料枠が設定されている時期があり、それを利用すればコストを抑えて試すことができます。

また、自分のPC内でAIを動かすローカルLLMと連携させれば、API料金を一切払わずにClineを利用することも可能です。

ただし、PCに非常に高い性能が求められる点には注意しましょう。

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Clineの導入方法は?

Clineの導入は、複雑な設定は必要なく、数分で完了します。VSCodeがインストールされている環境であれば、すぐにでも始められます。

 Clineのインストール方法は?

  1. VSCodeの左側にある拡張機能アイコンをクリック
  2. インストール完了後、左側のアクティビティバーにClineのアイコン(通常はロボットのような目元のアイコン)が表示されるので、それをクリック
  3. 表示された画面からプラン選択の案内を通り、アカウント作成(Sign Up)を行うために認証サイトへ移動
  4. ブラウザが開くので、Google・Apple・GitHubアカウントなどのSNS認証、またはメールアドレスを使用して新規アカウントを作成
  5. 登録したメールアドレス宛に送信される認証コードを入力し、アカウント作成が完了したら、VSCodeに戻ることで使用準備完了

Clineを動かす方法は?

Clineを動かすには、AIのAPIキーを登録する必要があります。クレジットカードの登録と少額のチャージを済めておくと、スムーズに動作を開始できます。

  1. OpenAIの公式サイトでアカウントを作成し、APIキーを発行
  2. Clineの画面内にある設定を開き、API ProviderとしてOpenAIを選択
  3. 発行したキーを貼り付け、使用するモデルを選べば、AIとの対話が可能

Gemini含む他APIの利用も可能

OpenAI以外にも、GoogleのGeminiやAnthropicのClaudeなど、さまざまなAIモデルのAPIを選択できます。とくにGeminiは、処理できる情報の量(コンテキストウィンドウ)が非常に多いため、大規模なプログラム全体を読み込ませる際に適しています。

設定画面でGoogle Geminiを選択し、Google AI Studioで取得したAPIキーを入力するだけで切り替えが可能です。自分のプロジェクトの規模や予算に合わせて、最適なAPIを選べるのはClineの大きな強みといえるでしょう。

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Cline活用時の注意点

非常に便利なClineですが、実務で活用する際にはいくつかの注意点を守る必要があります。とくにセキュリティ面は、企業の担当者として慎重に扱うべき領域です。

セキュリティ情報の管理をする

Clineは、プロジェクト内のコードをAIに読み込ませて処理します。そのため、機密性の高いソースコードや顧客情報、APIキーなどが含まれるファイルを不用意に読み込ませないよう注意しましょう。

API経由で送信されたデータは、通常、AIの学習には利用されない規約になっていますが、社内規定で外部AIへのコード送信が禁止されている場合は、利用を控えるか、ローカル環境で完結する仕組みを検討しましょう。

明確に少しずつ指示を出す

AIエージェントの成果は、人間が出す指示の質に大きく左右されます。あいまいな指示を出すと、AIが意図しない方向に作業を進めてしまい、API料金だけが膨らんでしまうこともあります。

何を、どうしてほしいかを明確に伝え、一気に大きな変更を頼むのではなく、小さなステップに分けて指示を出すのがコツです。AIが作成した計画を最初にしっかり確認し、間違いがあればその場で修正を求めるようにしましょう。

人間が最終確認を行う

Clineは非常に優秀ですが、完璧ではありません。生成されたコードにセキュリティ上の脆弱性が含まれていたり、古いライブラリの書き方をしてしまったりすることもあります。

必ず人間が動作確認を行い、内容をレビューする体制を整えましょう。AIはあくまで強力なツールであり、最終的な品質責任は人間が持つという意識を忘れてはいけません。

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Clineを実務で活用する方法

中小企業の現場でClineをどのように活用すべきか、具体的なイメージを整理します。単なるツール導入に留まらず、業務プロセスそのものを見直すきっかけになります。

AIエージェントを業務プロセスにどう組み込むべき?

Clineの導入で、開発の進め方が作業者から責任者へとシフトします。

たとえば、新機能の試作品(プロトタイプ)をAIに最短で作らせ、それをベースに人間が細部を調整するという流れです。これにより、ゼロからコードを書く時間を大幅に短縮でき、より付加価値の高い設計や顧客対応に時間を割けるようになります。定型的な修正作業などは、積極的にAIに任せていくのがよいでしょう。

人が判断すべき領域は?

ビジネスモデルの核心部分や、ユーザーの感情に配慮したUIの調整、複雑な社内調整が必要な仕様決定などは人間が判断すべき領域です。

一方、AIが得意なのは、すでに世の中にパターンが存在するコードの記述や、エラーの特定、コードの整理(リファクタリング)です。AIに丸投げするのではなく、クリエイティブな判断は人間が行い、作業の手間はAIが引き受けるという分業体制を築きましょう。

リソース不足の企業に効果的

エンジニアの採用が難しい企業にとって、Clineは少人数での開発体制を支える力強い味方になります。既存のWebサイトのちょっとした機能追加や、社内向けのデータ集計ツールの作成など、外注するほどではないけれど手間がかかる作業に最適です。

経営層や管理部門がAIエージェントの特性を理解し、現場の担当者が試行錯誤しやすい環境を整えることで、会社全体の生産性向上につながるでしょう。

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Clineを通じAIエージェントの理解をしよう

Clineは、AIに聞く段階から任せる段階へ進む象徴的なツールです。

ChatGPTやCopilotとの違いを理解し、料金やAPIの仕組み、導入方法を正しく把握することで、過度な期待や誤解を避けながら活用できます。Clineを通じてAIエージェントという考え方を理解することは、今後の業務効率化や開発体制を考えるうえで役立つ視点になるでしょう。

AIを単なるチャットツールとしてではなく、実際に手を動かすパートナーとして迎え入れることで、これまでの限界を超えたスピードで成果を出せるようになります。まずは小さなタスクからClineに任せてみて、その可能性を肌で感じてみるのがよいのではないでしょうか。

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