概要
「マネーフォワード クラウド勤怠」からインポートした時間数をもとに、「マネーフォワード クラウド給与」で給与計算を行う方法をご案内いたします。
「マネーフォワード クラウド勤怠」では勤怠項目を詳細に集計しており、あらかじめ「マネーフォワード クラウド給与」でご用意している計算式では自動計算できないことがあります。
その場合には、マネーフォワード クラウド給与の「支給項目」設定にて、「対応する勤怠項目」を指定した計算式に修正、もしくは追加いただく必要がございます。
ここではいくつかの具体例をもとに、設定方法をご案内いたします。
操作方法は、以下のガイドをご参照ください。
マネーフォワード クラウド勤怠の連携設定方法
対象ユーザー
「マネーフォワード クラウド給与」と「マネーフォワード クラウド勤怠」のいずれもご利用中のお客さま
対象ページ
マネーフォワード クラウド給与「基本設定」>「支給項目」
目次
- はじめに
- 「平日」の所定時間に対して給与を支給する(時給制の場合)
- 「平日」の残業時間に対して割増賃金を支給する
- 「法定休日」の出勤時間に対して割増賃金を支給する
- 「有給休暇」を取得した時間数に対して給与を支給する(時給制の場合)
- 「労働時間の不足」を給与から控除する(フレックスタイム制の場合)
はじめに
2020年11月28日までに作成された事業者では、マネーフォワード クラウド給与とマネーフォワード クラウド勤怠の勤怠項目の名称が異なっています。
「勤怠項目名称の更新」を行うことでより便利にお使いいただけますので、使い方ガイドをご参照のうえ、操作をお試しください。
このガイドでは、「更新後の勤怠項目名称」を利用しながら設定例をご紹介します。
勤怠項目の名称を「マネーフォワード クラウド勤怠」と一致させる方法
※本機能のリリース以降(2020年11月28日)に新しく作成された事業者については、初期設定で勤怠項目の名称が一致した状態となっているため、操作は不要です。
「平日」の所定時間に対して給与を支給する(時給制の場合)
クラウド勤怠では、「平日の所定時間」は「所定時間(平日)」に集計されます。
時給制の従業員に給与を支給する場合は、「所定時間(平日)」の項目を利用して、以下のように計算式の設定と給与計算を行います。
計算式の設定
クラウド給与の「基本設定」>「勤怠項目」にて、「所定時間(平日)」の項目にチェックをつけ、「保存する」をクリックします。
つぎに、「基本設定」>「支給項目(月給)」にて、「時間数/日数」に「所定時間(平日)」を指定する計算式を作成します。
給与計算
クラウド給与の「給与計算」画面にて、「メニュー」>「マネーフォワード クラウド勤怠から勤怠データをインポート」を選択し、勤怠データをインポートします。
「勤怠項目」欄の「所定時間(平日)」項目にクラウド勤怠で集計されている時間数がインポートされていること、および「基本給」が計算されていることをご確認ください。
「勤怠項目」欄の「所定時間(平日)」項目に時間数がインポートされているにも関わらず「基本給」が計算されていない場合は、「時給」などの従業員情報が未設定の可能性があります。
クラウド給与の「従業員情報」>「詳細設定」>「給与情報」のタブを開き、「時給」などが正しく設定されているかをご確認ください。

「平日」の残業時間に対して割増賃金を支給する
クラウド勤怠では、「平日の残業時間」は、「法定外(平日)」に集計されます。
残業手当を支給する場合は、「法定外(平日)」の項目を利用して、以下のように計算式の設定と給与計算を行います。
計算式の設定
クラウド給与の「基本設定」>「勤怠項目」にて、「法定外時間(平日)」の項目にチェックをつけ、「保存する」をクリックします。
つぎに、「基本設定」>「支給項目(月給)」にて、「時間数/日数」に「法定外時間(平日)」を指定する計算式を作成します。
給与計算
クラウド給与の「給与計算」にて、「メニュー」>「マネーフォワード クラウド勤怠から勤怠データをインポート」から、データをインポートします。
「勤怠項目」欄の「法定外時間(平日)」項目に、クラウド勤怠で集計されている時間数がインポートされていること、「残業手当」が計算されていることをご確認ください。
「法定外時間(平日)」項目には、深夜以外の残業時間が連携されています。
深夜の残業時間に対して残業手当を支給する場合は、「深夜法定外時間(平日)」項目を利用して、計算式の設定と給与計算を行ってください。

「法定休日」の出勤時間に対して割増賃金を支給する
クラウド勤怠では、「法定休日の深夜以外の勤務時間」は、「法定外(法定休日)」に集計されます。
法定休日の勤務に割増賃金を支給する場合は、「法定外(法定休日)」の項目を利用して、以下のように計算式の設定と給与計算を行います。
計算式の設定
クラウド給与の「基本設定」>「勤怠項目」にて、「法定外時間(法定休日)」の項目にチェックをつけ、「保存する」をクリックします。
つぎに、「基本設定」>「支給項目(月給)」にて、「時間数/日数」に「法定外時間(法定休日)」を指定する計算式を作成します。
給与計算
クラウド給与の「給与計算」にて、「メニュー」>「マネーフォワード クラウド勤怠から勤怠データをインポート」から、データをインポートします。
「勤怠項目」欄の「法定外時間(法定休日)」項目に、クラウド勤怠で集計されている時間数がインポートされていること、「法定休日手当」が計算されていることをご確認ください。
「有給休暇」を取得した時間数に対して給与を支給する(時給制の場合)
クラウド勤怠では、有給休暇を取得した時間などを、「休暇みなし」項目へ集計することができます。
「休暇みなし」については、下記ガイドで詳細をご案内しておりますので、あわせてご参照ください。
「休暇みなし時間を労働時間としてカウントする」の設定について教えてください。
有給休暇を取得した時間数に対して給与を支給する場合は、「休暇みなし」の項目を利用し、以下のように計算式の設定と給与計算を行います。
計算式の設定
クラウド給与の「基本設定」>「支給項目(時給)」にて、画面下部の「+追加」ボタンをクリックし、「時間数/日数」に「休暇みなし時間」を指定する計算式を作成します。
ここでは、名称を仮に「有給休暇手当」と設定しています。
あわせて、「基本設定」>「勤怠項目」にて「休暇みなし時間」の項目にチェックをつけ、「保存する」をクリックします。
給与計算
クラウド給与の「給与計算」画面にて、「メニュー」>「マネーフォワード クラウド勤怠から勤怠データをインポート」を選択しから、勤怠データをインポートします。
「勤怠項目」欄の「休暇みなし時間」項目に、クラウド勤怠で集計されている時間数がインポートされていること、追加した「有給休暇手当」が計算されていることをご確認ください。
「労働時間の不足」を給与から控除する(フレックスタイム制)
クラウド勤怠では、フレックスタイム制の労働時間の不足分は「控除繰越限度超過時間」に集計されます。
労働時間の不足分を給与から控除する場合は、「控除繰越限度超過時間」の項目を利用して、以下のように計算式の設定と給与計算を行います。
計算式の設定
クラウド給与の「基本設定」>「勤怠項目」にて、「控除繰越限度超過時間」の項目にチェックをつけ、「保存する」をクリックします。
「控除繰越限度超過時間」の項目がない場合は、「+追加」をクリックして項目を追加します。
つぎに、「基本設定」>「支給項目(月給)」にて、「時間数/日数」に「控除繰越限度超過時間」を指定する計算式を作成します。
あわせて、「詳細設定」をクリックし、「マイナス計算」を選択します。
給与計算
クラウド給与の「給与計算」画面にて、「メニュー」>「マネーフォワード クラウド勤怠から勤怠データをインポート」を選択し、勤怠データをインポートします。
「勤怠項目」欄の「控除繰越限度超過時間」項目にクラウド勤怠で集計されている時間数がインポートされていること、および「不足時間控除」が計算されていることをご確認ください。
※本サポートサイトは、マネーフォワード クラウドの操作方法等の案内を目的としており、法律的またはその他アドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトに記載している内容の正確性・妥当性の確保に努めておりますが、実際のご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家に相談するなど、ご自身の判断でご利用ください。
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