- 更新日 : 2026年8月21日
ChatGPTで競合分析を効率化するには?使えるプロンプト例と分析の進め方を解説
ChatGPTは目的・比較軸・出力形式を明示したプロンプトを使うことで、競合分析のたたき台を短時間で作成できます。
- SWOT・4P等を短時間で試せる
- 表・箇条書きで社内資料に転用しやすい
- 数値・固有名詞は一次情報で必ず裏取り
Q. 競合分析プロンプトの基本構成は?
A. 「目的、比較対象、比較軸、前提情報、出力形式」の4要素を明示すると精度が上がります。
競合分析に時間をかけているものの、情報収集だけで終わり、経営判断やマーケティング施策に活かせていない企業は少なくありません。ChatGPTを使えば、競合サイトや商品情報、価格、訴求内容などを整理し、SWOT分析や4P分析などのフレームワークに沿って短時間でたたき台を作れます。
本記事では、ChatGPTによる競合分析のメリット、プロンプトの作り方や用途別の例文などを解説します。
※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。
ChatGPTで競合分析するメリットは?
ChatGPTで競合分析を行うメリットは、調査・整理・仮説出しの時間を短縮できる点にあります。ChatGPTを使うと、情報を整理する工程を効率化し、複数の観点から分析のたたき台を作れます。
複数の分析フレームワークを短時間で試せる
ChatGPTを使うと、SWOT分析、4P分析、3C分析、ポジショニング分析など、複数のフレームワークを短時間で試せます。手作業の場合、SWOT分析を終えてから4P分析に移り、さらに資料化するという流れになりがちです。しかし、ChatGPTではプロンプトを切り替えるだけで、同じ情報を別の観点から再整理できます。
たとえば、午前中に自社と競合3社の基本情報を整理し、午後にSWOT分析、4P比較、ターゲット顧客の違いを出力させることも可能です。重要なのは、ChatGPTに「何を比較したいのか」「どの形式で出力したいのか」を明確に伝えることです。
調査結果を社内資料に転用しやすくなる
ChatGPTは、文章だけでなく、表形式、箇条書き、レポート形式などで出力できます。そのため、競合分析の結果を社内会議の資料、経営会議の議事メモ、マーケティング施策の検討資料に転用しやすい点もメリットです。
たとえば、競合ごとの価格、主な機能、対象顧客、訴求メッセージを表で整理すれば、営業資料や企画書の下書きとして使えます。また、「この分析結果を経営会議向けに3分で説明できる要約にしてください」と依頼すれば、報告用の文章も作成できます。
競合分析の属人化を防ぎやすい
中小企業では、競合分析が特定の担当者の経験や勘に依存していることがあります。この場合、担当者が異動・退職すると、分析の観点やノウハウが失われるリスクがあります。
ChatGPTのプロンプトをテンプレート化しておけば、誰が実行しても一定の観点で競合を比較できます。たとえば、「価格」「機能」「ターゲット」「販売チャネル」「強み」「弱み」といった比較軸を固定しておけば、分析品質のばらつきを抑えやすくなります。
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ChatGPTによる競合分析プロンプトの作り方は?
ChatGPTによる競合分析の精度は、プロンプトの具体性に大きく左右されます。重要なのは、目的、比較対象、比較軸、前提情報、出力形式を明確にすることです。
目的・比較軸・出力形式を明示して精度を上げる
競合分析プロンプトでは、まず「何のために分析するのか」を明確にします。価格戦略を見直したいのか、SEO施策を強化したいのか、新サービスの訴求軸を探したいのかによって、必要な分析は変わります。
次に、比較軸を指定します。価格、機能、サポート体制、ターゲット層、販売チャネル、導入実績、口コミ、コンテンツ戦略など、目的に応じた項目を選びます。最後に、出力形式を指定します。表形式、箇条書き、レポート形式、SWOT形式などを指定すると、後から社内資料に転用しやすくなります。
プロンプトの基本形は以下のとおりです。
競合A社、B社、C社について、価格、主要機能、ターゲット顧客、販売チャネル、訴求メッセージの5項目で比較してください。
出力は表形式にし、最後に当社が差別化できる可能性があるポイントを3つ挙げてください。
このように指定すると、ChatGPTは「何を、どの観点で、どの形式で整理すべきか」を判断しやすくなります。
自社情報と競合情報を入力する
ChatGPTに競合分析を依頼する際は、競合企業名だけでなく、自社情報も入力することが重要です。自社の価格帯、顧客層、提供サービス、強み、営業チャネルなどを伝えると、自社を基準にした比較が可能になります。
たとえば、「競合A社とB社を比較してください」だけでは、一般的な企業比較になりがちです。「当社は従業員50名以下の中小企業向けに、月額5,000円のクラウド請求書管理ツールを提供しています」と伝えれば、価格帯やターゲットの近さを踏まえた分析がしやすくなります。
また、ChatGPTに最新情報を推測させるのではなく、競合サイトから取得した情報、記事タイトル一覧、料金ページの内容、プレスリリースの要約などを貼り付けて分析させる方法も有効です。「以下の情報をもとに分析してください」と明示すれば、提供したデータに基づいた回答を得やすくなります。
マルチターンで段階的に深掘りすると示唆が出やすい
1回のプロンプトですべての分析を終えようとすると、出力が浅くなることがあります。競合分析では、マルチターン、つまり複数回の対話で段階的に深掘りする方法が有効です。
たとえば、次の順番で進めます。
2回目は、競合を3社程度に絞り、価格や機能などの比較表を作ります。
3回目は、比較表の中で気になる差分を深掘りします。
4回目は、自社の強みと競合の弱みを掛け合わせ、差別化案を出します。
5回目は、経営会議や営業資料に使える形に整えます。
この進め方は、複数回の対話で文脈を引き継ぎながら分析を深める方法です。「分析テーマを段階的に分ける進め方」と理解するとよいでしょう。
ChatGPT用途別・競合分析プロンプト例は?
ChatGPTによる競合分析では、目的に応じてプロンプトを使い分けることが重要です。ここでは、使いやすい代表的なプロンプト例を紹介します。
用途別の競合分析表
| 用途 | 向いているフレームワーク | 主な比較軸 |
|---|---|---|
| 自社と競合の全体像を把握する | SWOT分析 | 強み、弱み、機会、脅威 |
| 商品・サービス戦略を比較する | 4P分析 | 製品、価格、流通、販促 |
| Web集客の差を把握する | SEO・コンテンツ分析 | キーワード、記事テーマ、導線 |
| 営業資料に活かす | 差別化分析 | 顧客課題、競合の弱み、自社の強み |
| 経営会議に報告する | 要約・アクション整理 | 重要論点、リスク、推奨施策 |
このように用途ごとにプロンプトを分けると、ChatGPTの出力を使いやすくなります。
【SWOT分析】自社と競合の全体像を把握できる
SWOT分析は、自社と競合の強み、弱み、機会、脅威を整理するフレームワークです。競合分析の初期段階で使うと、どの領域で競争が起きているのか、どこに差別化の余地があるのかを把握しやすくなります。
当社は〇〇業界で△△サービスを提供しています。主な競合はA社、B社、C社です。
当社と競合3社について、SWOT分析を行ってください。
分析では、価格、機能、顧客層、サポート体制、ブランド認知度の5項目を考慮してください。
出力は表形式にし、最後に当社が優先的に強化すべきポイントを3つ挙げてください。
SWOT分析では、強みと弱みを自社視点だけで判断しないことが重要です。顧客レビュー、営業現場の声、競合サイトの訴求、導入事例などを併せて確認すると、より実態に近い分析になります。
【4P分析】価格・商品・販促・チャネルを比較
4P分析は、Product、Price、Place、Promotionの4つの観点でマーケティング戦略を整理する方法です。競合の商品設計や価格戦略、販売チャネル、広告・販促の違いを比較したい場合に向いています。
【プロンプト例】
以下の3社について、4P分析の観点で競合比較をしてください。
・自社:月額5,000円のクラウド請求書管理ツール。中小企業向け。サポートに強み。
・A社:月額8,000円の統合型バックオフィスSaaS。中堅企業向け。
・B社:無料プランと月額3,000円からの有料プランを提供する請求書特化ツール。小規模事業者向け。
出力は、製品、価格、流通チャネル、販促手法の比較表にしてください。
最後に、当社が訴求すべき差別化ポイントを3つ提案してください。
4P分析では、価格だけに注目しすぎないことが重要です。競合より価格が高くても、サポート、導入支援、連携機能、業界特化機能などで差別化できる場合があります。
【SEO・Web戦略の分析】では集客面の差を見つける
ChatGPTは、競合サイトのタイトル一覧、メタディスクリプション、記事構成、FAQ、導線などをもとに、コンテンツ戦略の傾向を整理できます。ただし、ChatGPT単体では検索順位、検索ボリューム、被リンク数、流入数などの正確なデータを常に取得できるわけではありません。SEOツールやSearch Console、アクセス解析データと組み合わせることが前提です。
【プロンプト例】
この内容から、狙っていると考えられるキーワード、想定ペルソナ、コンテンツの強み、弱み、当社が追加で狙うべき記事テーマを分析してください。
当社は〇〇分野のコンテンツを強化したいと考えています。
出力は、分析結果と記事テーマ案の2つに分けてください。
競合のWeb戦略を分析する際は、記事タイトルだけでなく、見出し構成、CTA、導入事例、ホワイトペーパー、フォーム導線も確認するとよいでしょう。集客だけでなく、問い合わせや資料請求につながる設計まで比較できます。
ChatGPTで競合分析を行う際の注意点は?
ChatGPTで競合分析を行う際は、出力の正確性、情報の鮮度、機密情報の扱いに注意が必要です。意思決定に使う前に、必ず一次情報で確認しましょう。
ハルシネーションを前提に一次情報で裏取りする
ChatGPTは、事実と異なる内容を自然な文章で出力することがあります。これはハルシネーションと呼ばれます。競合の売上高、市場シェア、導入企業数、料金、機能、リリース時期などは、もっともらしい数値が出力されても、そのまま使うべきではありません。
確認すべき情報源は、競合企業の公式サイト、料金ページ、プレスリリース、IR資料、官公庁の統計、業界団体の資料、信頼できる調査会社のレポートなどです。価格や機能は頻繁に変更されるため、記事や資料に掲載する直前に確認する必要があります。
社内ルールとして、「ChatGPTの出力は下書き」「数値と固有名詞は必ず裏取り」「出典が不明な情報は意思決定に使わない」と定めておくと、誤情報による判断ミスを防ぎやすくなります。
最新情報はChatGPT Searchや公式情報と組み合わせる
競合分析では、最新の価格改定、新機能、キャンペーン、資金調達、事業撤退、M&Aなどが重要になることがあります。これらの情報は変化が早いため、ChatGPTの通常回答だけに頼ると古い情報が混じる可能性があります。
最新情報を扱う場合は、ChatGPT SearchなどのWeb検索機能を使う、または自分で公式サイトやニュースリリースを確認し、その内容をChatGPTに貼り付けて分析させる方法が有効です。
たとえば、次のように指示します。
以下は、競合A社、B社、C社の公式サイトから確認した最新の料金情報です。
この情報だけをもとに、当社との価格面の違い、訴求上のリスク、差別化できるポイントを整理してください。
推測で情報を補わないでください。
このように「提供した情報だけをもとにする」と指定すると、根拠のない推測を減らしやすくなります。
機密情報や未公開情報を入力しない運用が必要
競合分析では、自社の価格戦略、未公開の商品企画、営業資料、顧客リスト、提案書などを扱うことがあります。これらをChatGPTに入力する場合は、社内のAI利用ルールや契約条件を確認する必要があります。
注意すべきなのは、個人情報、取引先の秘密情報、未公開の財務情報、開発中のサービス情報、契約書の全文などです。必要に応じて、社名や顧客名を伏せる、数値をレンジ化する、機密部分を削除するなどの加工を行います。
また、法人向けプランや社内で許可されたAI環境を使う場合でも、入力してよい情報と入力してはいけない情報を明確にしておくことが重要です。競合分析の効率化を優先しすぎると、情報管理上のリスクが大きくなります。
ChatGPT競合分析の結果を自社戦略に活かすには?
ChatGPTによる競合分析は、表やレポートを作って終わりではありません。重要なのは、分析結果から自社が勝てる領域を見つけ、商品改善、価格設計、営業資料、広告訴求、コンテンツ制作などの具体的な施策に落とし込むことです。
自社の強みと競合の弱みを掛け合わせると差別化できる
競合分析の結果を活かすには、「自社が強く、競合が弱い領域」を探します。この重なりが、差別化の候補になります。
たとえば、自社は導入後のサポートが強く、競合はサポートの対応速度に不満が多いとします。この場合、「導入後30日間の専任サポート」「初期設定代行」「チャット相談付き」などを訴求できる可能性があります。
先ほどの競合分析結果をもとに、自社の強みと競合の弱みが重なる領域を5つ抽出してください。
各領域について、想定ターゲット、訴求メッセージ、営業資料で使える一文を出力してください。
このように依頼すると、分析結果をそのままマーケティングや営業活動に活かしやすくなります。
リソースを踏まえて優先施策を絞り込む
競合分析で多くの改善案が出ても、すべてを実行するのは現実的ではありません。ChatGPTには自社のリソース条件も伝え、優先順位を付けさせるとよいでしょう。
【プロンプト例】当社は従業員10名、月間マーケティング予算30万円、営業担当2名の体制です。先ほどの競合分析結果を踏まえ、今後3か月で優先すべき施策を3つに絞ってください。各施策について、期待効果、必要工数、リスク、実行手順を表形式で整理してください。
このように条件を入れることで、理想論ではなく、実行可能性を踏まえた提案を得やすくなります。ChatGPTの提案をもとに、最終的には経営者や現場責任者が優先順位を判断します。
社内レポート用プロンプトで分析結果を共有する
競合分析の結果を社内で活用するには、読み手に合わせて整理する必要があります。経営者向けなら意思決定に必要な論点、営業担当向けなら顧客への説明に使える差別化ポイント、マーケティング担当向けなら広告や記事に使える訴求軸が重要になります。
先ほどの競合分析結果を、経営会議向けのレポートに整理してください。
構成は、1. 分析の目的、2. 競合3社の概要、3. 自社との主な違い、4. リスク、5. 推奨アクション、6. 次回までに確認すべき情報、としてください。
各項目は簡潔にまとめ、意思決定に必要な論点を優先してください。
このプロンプトを使えば、分析結果を社内で意思決定に使える資料へ変換しやすくなります。
ChatGPT競合分析プロンプトで分析を効率化しよう
ChatGPTによる競合分析は、競合情報を短時間で整理し、SWOT分析や4P分析などのフレームワークに沿って仮説を作る方法として有効です。ただし、ChatGPTは事実確認を代替するものではありません。価格、機能、シェア、導入実績などの情報は、公式サイトや一次情報で必ず確認する必要があります。分析結果を自社の強みと競合の弱みに結び付け、営業資料、広告訴求、商品改善、SEO施策に落とし込むことで、競合分析を具体的なアクションにつなげられます。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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