前受自動振替機能を使用します。
前受自動振替機能とは:入金日<売上日の場合に、消込仕訳のうち前受仕訳と売掛仕訳を同時に出力する機能です。
前受を挟んで消込したい場合などにご利用ください。
※期日入金管理機能を使用している場合、前受自動振替機能は使用できません。
1.設定
【設定】「照合ロジック設定」
「前受自動振替機能を利用する」にチェックを入れて、左上「登録」をクリックしてください。
完了すると、機能がオンになります。
※前受自動振替に使用する前受区分も選択可能です。
消込の際、ここで選択した前受区分に振替されます。
※前受計上後に前受計上を行う場合、前受日付伝票設定を入金日としてください。
入金日以外の設定の場合、この後の一括消込処理にて、前受自動振替が正常に発生しない場合がございます。
2.消込
<操作方法>
通常と同様、消込を行います。発動条件を満たすと、一括消込/個別消込どちらの画面でも前受自動振替が可能です。
前受自動振替で消込が行われる場合、ポップアップに「一部の消込で前受自動振替が行われます。」のメッセージが表示されます。
※表示されないまま消込した場合、通常消込となります。
(一括消込時のポップアップ画面)
<消込データ>
消込したデータの内訳は下記です。
請求データ | 入金データ | ||
売上日 | 金額 | 入金日 | 金額 |
2020/4/1 | 10,000 | 2020/5/29 | 30,000 |
2020/5/1 | 10,000 | ||
2020/6/1 | 10,000 |
売上日は基本的に、請求日と同一を設定しています。
取込項目を変更する場合は、請求フリーインポーター(取込設定)にて設定の更新を行ってください。
消込完了後、通常通り仕訳を出力します。
仕訳を出力すると、下記の消込仕訳が出力されます。
2020/5/29 預金 20,000 / 売掛金 20,000 →入金日>売上日の売掛仕訳 2020/5/29 預金 10,000 / 前受金 10,000 →入金日<売上日の前受仕訳 2020/6/1 前受金 10,000 / 売掛金 10,000 →入金日<売上日の売掛仕訳
<前受自動振替の発動条件>
下記すべての条件を満たした場合、前受自動振替の対象となります。
【データ条件】 ・入金/請求データが存在する ・入金データが一件のみ ※振込手数料・消費税誤差を除く ・請求合計/入金の金額が一致 ・請求データの売上日が1件以上、入金データ入金日よりも大きい 【設定条件】 ・「前受自動振替をおこなう」設定済み ・「期日入金管理」 オプションがOFF (以下、「入金予定入力」オプション使用時のみ) ・入金データが相殺データではない ・「繰越を前受とする」を設定していない
金額不一致/入金データが2件以上となる場合は、下記いずれかの対応が必要となります。
- あらかじめ預金/売掛分のみを消込してから、前受振替を行うデータを消込する
- 照合条件を変更し、金額が一致するよう照合する(例:売上日で範囲指定を行う)
- 前受一括計上処理にて前受区分へ先に振替する
- 個別消込画面にて請求データの「消込対象額」を変更し、金額を一致させる(請求>入金の場合)
3.取消
仕訳の修正や取消をしたい場合は、通常通り消込仕訳・消込の取消を行ってください。
本機能で自動振替された「前受」の状態は、消込解除を行った段階で同時に解除されます。
※ただし全請求データの売上日が入金日<売上日だった場合、入金データは「前受」のままとなります。その際は【入金】「前受一括計上処理」にて前受計上の解除を行ってください。
4.(参考)前受処理済の場合
【入金】「前受一括計上処理」などで既に前受金として計上している場合も、本機能を使用して前受の分割計上・消込を行うことができます。
前受にした状態から消込する場合、消込処理年月日を入力するポップアップが表示されます。ここでは入金日を指定してください。
一括消込を行うと、2.消込時と同様の仕訳が出力されます。
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