「前受自動振替機能」を使用することで対応できます。
前受自動振替機能とは、売上日より入金日が早い場合に、消込仕訳のうち前受仕訳と売掛仕訳を同時に出力する機能です。
目次
設定
消込
通常どおり消込を行います。
条件を満たすと、一括消込または個別消込どちらの画面でも「前受自動振替」が可能です。
「前受自動振替」で消込が行われる場合、ポップアップに「一部の消込で前受自動振替が行われます。」のメッセージが表示されます。
作成される消込データ
消込したデータの内訳は以下となります。
請求データ | 入金データ | ||
売上日 | 金額 | 入金日 | 金額 |
2020/4/1 | 10,000 | 2020/5/29 | 30,000 |
2020/5/1 | 10,000 | ||
2020/6/1 | 10,000 |
売上日は基本的に、請求日と同じになります。
取込項目を変更する場合は、請求フリーインポーター(取込設定)で設定を変更してください。
消込完了後、通常通り仕訳を出力します。
仕訳を出力すると、以下の消込仕訳が出力されます。
日付 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 仕訳の種別 |
---|---|---|---|---|---|
2020/5/29 | 預金 | 20,000 | 売掛金 | 20,000 | 入金日>売上日の売掛仕訳 |
2020/5/29 | 預金 | 10,000 | 前受金 | 10,000 | 入金日<売上日の前受仕訳 |
2020/6/1 | 前受金 | 10,000 | 売掛金 | 10,000 | 入金日<売上日の売掛仕訳 |
前受自動振替の発生条件
以下すべての条件を満たすことで、前受自動振替の対象となります。
データ条件
- 入金/請求データが存在する
- 請求合計/入金の金額が一致
- 請求データの売上日が1件以上、入金データ入金日よりも大きい
設定条件
- 「前受自動振替をおこなう」が設定済み
- 「期日入金管理」 オプションがOFF
「入金予定入力」オプション使用時のみ
- 入金データが相殺データではない
- 「繰越を前受とする」を設定していない
金額不一致/入金データが2件以上となる場合は、以下いずれかの対応が必要となります。
- あらかじめ預金/売掛分のみを消込してから、前受振替を行うデータを消込する
- 照合条件を変更し、金額が一致するよう照合する(例:売上日で範囲指定を行う)
- 「前受一括計上処理」にて前受区分へ先に振替する
- 個別消込画面にて請求データの「消込対象額」を変更し、金額を一致させる(請求>入金の場合)
取消
仕訳の修正や取消をしたい場合は、通常通り消込仕訳・消込の取消を行ってください。
本機能で自動振替された「前受」の状態は、消込解除を行った段階で同時に解除されます。
※ただし全請求データの売上日が入金日<売上日だった場合、入金データは「前受」のままとなります。その際は「入金」>「前受一括計上処理」にて前受計上の解除を行ってください。
前受処理済の場合
「入金」>「前受一括計上処理」などで既に前受金として計上している場合も、本機能を使用して前受の分割計上・消込を行うことができます。
前受にした状態から消込する場合、消込処理年月日を入力するポップアップが表示されます。ここでは入金日を指定してください。
一括消込を行うと、2.消込時と同様の仕訳が出力されます。
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