• 更新日 : 2026年8月21日

NotebookLM(Gemini Notebook)をビジネスで活用するには?部門別の使い方やメリットを解説

PointNotebookLMはビジネスで使える?

NotebookLMは、社内資料をアップロードして検索・要約・分析を効率化できるAIリサーチツールです。

  • PDF・議事録・契約書を横断して質問できる
  • 経理・人事・法務など文書確認が多い部門で有効
  • 汎用AIと役割分担して使うと効果的

Q. ChatGPTとNotebookLMはどう使い分ける?

A. 社内資料の根拠確認はNotebookLM、文章作成やアイデア出しはChatGPT・Geminiが向いています。

社内文書の検索、議事録の確認、規程や契約書の読み込みに時間がかかり、本来取り組むべき業務に集中できないケースも少なくありません。NotebookLMは、こうした情報整理やリサーチを支援するGoogle提供のAIツールです。 アップロードした資料をもとに要約や質問回答を行えるため、社内資料の検索・整理・分析を効率化しやすい点が特徴です。

本記事では、NotebookLMのビジネス活用について、仕組み、メリット、部門別の使い方や他AIツールとの違いなどを解説します。なお、2026年7月から「Gemini Notebook」への名称変更が順次進められていますが、本記事では現在も広く使われている旧称のNotebookLMで表記します。

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※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。

NotebookLMとは?

NotebookLMは、アップロードした資料をもとに回答や要約を生成するAIリサーチツールです。一般的なAIチャットと異なり、登録した「ソース」を中心に情報を整理できるため、社内文書や業務資料の確認に活用しやすい特徴があります。

NotebookLMは指定した資料をもとに回答するAIリサーチツール

NotebookLMとは、Googleが提供するAIを活用した調査・学習支援ツールです。ユーザーが作成した「ノートブック」に資料を追加し、その資料をもとに要約、質問回答、比較、論点整理などを行えます。

一般的な生成AIは、幅広い知識をもとに回答を作成します。一方、NotebookLMは、ユーザーが登録した資料を主な情報源として回答を生成します。そのため、「社内規程にはどう書かれているか」「この契約書の更新条件は何か」「会議資料の要点は何か」といった、特定資料に基づく確認業務と相性がよいです。

参考:Google NotebookLM

PDF・Googleドキュメント・Webページなどをソースにできる

NotebookLMでは、PDF、Googleドキュメント、Googleスライド、Googleスプレッドシート、テキスト、Markdown、Word、PowerPoint、CSV、画像、Web URL、YouTube URL、音声ファイルなど、複数形式の資料をソースとして追加できます。

たとえば、社内マニュアル、営業資料、議事録、規程集、研修資料、契約書、調査レポートなどを登録すれば、それらを横断して質問できます。ファイルを読む前に要点を把握したり、複数資料の違いを比較したりできるため、資料確認の初動を短縮しやすくなります。

NotebookLMの主な用語は「ノートブック」「ソース」「引用元」

NotebookLMを使う際は、基本用語を理解しておくと運用しやすくなります。

用語 意味 業務での例
ノートブック 資料をまとめる作業単位 「経理規程」「営業提案資料」「人事FAQ」など
ソース ノートブックに追加する資料 PDF、Googleドキュメント、Webページなど
引用元 回答の根拠として示される資料箇所 規程の該当条文、議事録の該当部分など
Audio Overview 資料内容を音声形式で要約する機能 研修資料や調査レポートの概要把握
プロンプト AIへの指示文 「要点を表形式で整理してください」など

ビジネスで使う場合は、部門や業務テーマごとにノートブックを分けると管理しやすくなります。

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この記事をお読みの方におすすめのガイド4選

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NotebookLMのビジネス活用メリットは?

NotebookLMのビジネス活用における主なメリットは、資料検索・要約・比較にかかる時間を短縮できることです。社内文書が多い企業や、担当者ごとにナレッジが分散している組織では、情報確認の負担軽減につながります。

資料の要約により読み込み時間を短縮できる

NotebookLMに報告書、議事録、マニュアル、調査レポートなどを登録すると、長文資料の要点を短時間で確認できます。数十ページの会議資料をすべて読む前に、重要な決定事項、未対応タスク、数値の変化、懸念点を整理できます。

従来は、担当者が資料を開いて該当箇所を探し、必要な情報を抜き出す必要がありました。NotebookLMを使うと、最初の確認作業をAIに任せられるため、人は判断や確認に時間を使いやすくなります。

ただし、要約は原文の代替ではありません。契約条件、金額、法令対応、社外提出資料など、誤りが許されない情報は、必ず引用元と原文を確認する必要があります。

自社資料に基づく回答を得やすい

NotebookLMは、登録したソースをもとに回答を生成します。そのため、一般論ではなく、自社資料に基づいた情報整理に向いています。たとえば、次のような質問に活用できます。

業務シーン 質問例
社内規程の確認 「出張旅費規程における宿泊費の上限を教えてください」
契約書確認 「この契約書の契約期間と自動更新条項を整理してください」
議事録確認 「前回会議で決定したタスクと担当者を一覧にしてください」
研修資料作成 「新入社員向けに重要ポイントを10問の確認問題にしてください」

汎用AIに社内ルールを聞くと、一般論や推測が混ざる可能性があります。NotebookLMでは、社内資料をソースにして回答できるため、情報の根拠を確認しやすくなります。

ナレッジの属人化を抑えやすい

社内情報が特定担当者の頭の中や個別フォルダに分散していると、担当者不在時に業務が止まりやすくなります。NotebookLMにマニュアル、FAQ、過去の対応履歴、社内規程などを整理しておくと、担当者以外でも必要な情報にたどり着きやすくなります。

特に、人事・総務・経理・法務など、問い合わせが多い部門では効果が見込めます。「この処理はどの規程に書いてあるか」「過去に同じ対応をした記録はあるか」といった確認に使えるため、確認作業の標準化につながります。

NotebookLMの部門別ビジネス活用事例は?

NotebookLMは、部門ごとの資料や業務課題に合わせて使い方を変えられます。経理、営業、人事、経営企画、法務などでは、検索・要約・比較・抽出の作業が多いため、活用余地があります。

【経理・会計部門】月次資料や法令資料の確認

経理・会計部門では、月次試算表、決算資料、経費精算規程、税務関連資料など、多くの文書を扱います。NotebookLMに資料を登録すれば、数値の変化や規程の該当箇所を確認しやすくなります。

たとえば、次のようなプロンプトが考えられます。

  • 「アップロードした月次試算表をもとに、前月比で10%以上増減した勘定科目を表形式で整理してください」
  • 「経費精算規程から、交通費精算に必要な証憑と承認フローを抜き出してください」
  • 電子帳簿保存法に関する社内資料から、電子取引データの保存時に確認すべき項目を整理してください」

国税庁資料や顧問税理士の確認と組み合わせて使うことが前提です。

【営業・マーケティング部門】提案書作成や競合分析

営業・マーケティング部門では、過去の提案書、顧客ヒアリングメモ、競合調査、導入事例、商品資料などをNotebookLMに登録できます。これにより、提案内容の整理や顧客別の訴求ポイントの抽出がしやすくなります。

たとえば、次のような使い方があります。

  • 「過去の提案書から、製造業向けに使われている訴求ポイントを5つ抽出してください」
  • 「競合分析レポートをもとに、当社サービスの差別化ポイントを表形式で整理してください」
  • 「A社のヒアリングメモをもとに、提案書に入れるべき課題・解決策・期待効果を整理してください」

最新の市場情報や競合情報を調べる場合は、別途リサーチを行い、その結果をソースとして追加する運用が必要です。

【人事・総務部門】社内FAQや研修資料作成

人事・総務部門では、就業規則、賃金規程、福利厚生マニュアル、出張旅費規程、入退社手続き資料などを扱います。NotebookLMにこれらを登録すれば、社内問い合わせへの一次回答や研修資料作成の補助に使えます。

たとえば、次のようなプロンプトが考えられます。

  • 「就業規則から、有給休暇の付与日数と繰り越しルールを表にしてください」
  • 「出張旅費規程をもとに、国内出張時の精算フローを初心者向けに説明してください」
  • 「入社手続きマニュアルから、新入社員向けのチェックリストを作成してください」

ただし、旧版と現行版の規程が混在していると、誤った回答が生成される可能性があります。人事領域では、文書の版管理と原文確認を徹底する必要があります。

【経営企画・法務部門】議事録や契約書の横断確認

経営企画部門では、中期経営計画、取締役会資料、経営会議議事録、予算資料などをNotebookLMに登録できます。過去の意思決定や戦略変更の流れを整理する際に役立ちます。たとえば、「過去3年分の経営会議議事録から、重点施策の変遷を時系列で整理してください」といった使い方ができます。

法務部門では、契約書のレビュー補助として活用できます。「アップロードした契約書のうち、30日前通知の解約条項がないものを一覧にしてください」と指示すれば、確認対象を絞り込みやすくなります。

NotebookLMは条項抽出や比較の補助として使い、最終確認は法務担当者や弁護士が行う必要があります。

NotebookLMと他AIツールのビジネス活用での使い分けは?

NotebookLMは、自社資料や指定資料をもとにした検索・要約・分析に向いています。ChatGPTやGeminiなどの汎用AIは、文章作成、アイデア出し、一般的な調査、表現調整などに向いています。

社内資料の確認はNotebookLMが向いている

NotebookLMが向いているのは、特定の資料に基づく作業です。、就業規則、契約書、会議資料、マニュアル、決算説明資料など、根拠となる文書が明確な業務で使いやすいといえます。

比較項目 NotebookLM ChatGPT・Geminiなど
情報源 登録したソース中心 モデルの知識やWeb連携など
得意な用途 資料要約、根拠確認、横断検索 文章作成、発想支援、一般質問
引用元確認 ソース内の該当箇所を確認しやすい ツールや設定により異なる
社内資料との相性 高い 入力方法や権限管理に注意が必要
注意点 ソース品質に依存する 推測や一般論が混ざる可能性がある

文章作成やアイデア出しはChatGPT・Geminiが向いている

ChatGPTやGeminiは、メール文面、記事構成、企画案、SNS投稿、説明文、翻訳、言い換えなどの作成に向いています。NotebookLMで資料から要点を抽出し、その内容をもとに汎用AIで文章化する使い方も考えられます。

たとえば、営業提案書を作る場合は、まずNotebookLMで過去の提案書や顧客メモを分析します。その後、抽出した要点をChatGPTやGeminiに渡し、提案メールや説明文のドラフトを作成します。

このように、NotebookLMを「根拠整理」、汎用AIを「表現作成」に使い分けると、資料確認とアウトプット作成の両方を効率化しやすくなります。

Geminiとの違いはソース中心か汎用アシスタントか

Geminiは、Googleが提供する汎用AIアシスタントです。文章作成、要約、調査、Google関連サービスとの連携など、幅広い用途に使えます。NotebookLMはノートブックに追加したソースを中心に回答する設計です。

社内資料や指定資料を深く読み込ませたい場合はNotebookLM、日常業務の幅広い相談や文章作成にはGemini、という使い分けが考えられます。

ただし、NotebookLMにもソースの追加・発見機能やGoogle Workspaceとの連携があり、機能は継続的に更新されています。導入時には、最新の公式情報を確認しましょう。

NotebookLMをビジネス活用する際の注意点は?

NotebookLMは便利なツールですが、機密情報の扱い、ソースの品質、回答の検証、権限管理を誤ると、情報漏えいや誤判断につながる可能性があります。

機密情報や個人情報のアップロード基準を決める

NotebookLMに業務資料を登録する場合、まず決めるべきなのはアップロード可能な資料の範囲です。顧客情報、従業員情報、未公開の財務情報、NDA対象資料、採用評価資料などは、取り扱いを慎重に判断する必要があります。

社内ルールでは、少なくとも次の項目を定めるとよいでしょう。

ルール項目 決める内容
アップロード可能資料 公開資料、社内共有済み資料、部門内資料など
アップロード禁止資料 個人情報、NDA対象資料、未公開の経営情報など
利用者範囲 全社員、特定部門、管理職のみなど
共有範囲 個人ノートブック、部門共有、全社共有など
確認責任 回答を業務利用する前に誰が確認するか

企業利用では、Google Workspaceのエディションによる条件を確認する必要があります。

AI回答は引用元と原文で確認する

NotebookLMはソースに基づく回答を生成しますが、回答が常に正しいとは限りません。ソースの一部だけを参照する、文脈を誤って解釈する、古い資料と新しい資料を混同する、といった可能性があります。注意が必要なのは、次のような業務です。

業務 注意点
法務 契約条項の解釈をAIだけで判断しない
経理 税務処理・会計処理は専門家や公式資料で確認する
人事 就業規則や労働条件の判断は最新版で確認する
経営 重要な意思決定は原資料と数値を照合する

NotebookLMは、確認作業を短縮する補助ツールとして使うべきです。回答をそのまま社外提出資料や公式回答に転用する運用は避ける必要があります。

ソースの版管理が回答品質を左右する

NotebookLMの精度は、登録するソースの品質に左右されます。古い規程、修正前の契約書、未確定の議事録、OCR精度が低いPDFが混在すると、回答の信頼性が下がります。

たとえば、就業規則の旧版と最新版を同じノートブックに入れた場合、旧版の内容を参照した回答が出る可能性があります。これを防ぐには、最新版だけを登録する、旧版は「参考」フォルダに分ける、ファイル名に年月日と版番号を入れるなどの管理が必要です。

ソース登録前には、次の点を確認します。

確認項目 確認内容
文書の版 最新版か、旧版が混在していないか
文字品質 PDFの文字選択や検索が可能か
ファイル名 内容・日付・版が分かる名前か
権限 閲覧してよい利用者だけがアクセスできるか
原本性 正式文書と下書きが混ざっていないか

NotebookLMのビジネス活用で業務効率化を進めよう

NotebookLMは、社内資料をもとにした検索・要約・分析を効率化できるAIツールです。経理、人事、営業、法務、経営企画など、文書確認が多い部門では活用余地があります。まずは公開資料や社内共有済み資料など、リスクの低い範囲で検証し、効果と課題を確認したうえで利用範囲を広げる方法が考えられます。企業利用では、Google Workspaceのエディションによる条件も確認し、自社のセキュリティ基準に合う運用を設計することが重要です。


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