• 作成日 : 2026年7月31日

Midjourneyを商用利用するには?プランの条件・著作権・リスク対策を解説

PointMidjourneyは商用利用できる?

Midjourneyで生成した画像は、有料プランに加入していれば商用利用が可能です。

  • 年間売上100万ドル超の法人はProプラン以上が必須
  • 無料トライアルの画像は商用利用不可
  • 権利侵害リスクへの対策が必要

Q. 大企業が使う場合のプランは?

A. 年間売上100万ドル超の法人はProプラン(月額約60ドル)以上の契約が必要です。

Midjourneyで生成した画像を商用利用したい場合、有料プランへの加入が前提条件となります。ただし、年間売上100万ドルを超える法人はProプラン以上が必須になるなど、企業規模によって必要なプランが異なります。本記事では、商用利用の可否・AI生成画像の著作権の考え方・権利侵害を防ぐリスク対策・社内導入に向けた実務準備を整理します。Midjourney画像をビジネスで安全に活用したい方に役立つ内容です。

広告

※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。

Midjourneyは商用利用できる?プランごとの条件を確認する

Midjourneyで生成した画像は、有料プランに加入していれば商用利用が可能です。2026年6月時点の利用規約では、有料サブスクリプション契約者に対して生成画像の商用使用権が付与されています。

ただし、年間売上の規模によって利用できるプランに制限があるため、契約前に自社の状況を確認しておく必要があります。各プランの商用利用条件は以下のとおりです。

プラン 月額料金(税別) 商用利用の条件
Basic 約10ドル 年間売上100万ドル未満の企業・個人が対象
Standard 約30ドル 年間売上100万ドル未満の企業・個人が対象
Pro 約60ドル 売上規模の制限なし/Stealth Mode利用可
Mega 約120ドル 売上規模の制限なし/大量生成向け

参考:Terms of Service|Midjourney

年間売上100万ドル超の企業はProプラン以上が必須になる

Midjourneyの利用規約では、年間総売上が100万ドル(日本円で約1.5億円)を超える法人は、BasicプランやStandardプランでの商用利用が認められていません。Pro以上のプランへの加入が規約上の要件となります。

例えば、売上2億円規模の中小企業がWebサイトのバナー画像にMidjourneyを使う場合、最低でもProプラン(月額約60ドル)の契約が必要です。年間コストは約720ドル(約10万円)程度となるため、外注のデザイン費と比較して費用対効果を検討しやすい水準です。

無料トライアルで生成した画像は商用利用できない

無料トライアル期間中に生成した画像は、商用目的での使用が認められていません。利用規約上、無料トライアルで生成された画像にはCC BY-NC 4.0が適用されるためです。

もし無料トライアル時代に気に入った画像がある場合は、有料プランに加入した上で同様のプロンプトで再生成するのが安全な対処法です。

広告

この記事をお読みの方におすすめのガイド4選

続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを簡単に紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。

※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。

AI活用の教科書

AI活用の教科書

経理・人事・経営企画といった企業の基幹業務における具体的なユースケースをご紹介。

さらに、誰もが均質な成果を出せる「プロンプトのテンプレート化」や、安全なガバナンス構築など、個人利用から企業としての本格活用へステップアップするためのノウハウを凝縮しました。

PDFで保存する

人事労務担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ14選

Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ14選

人事労務業務に特化!人事労務・採用担当者がChat GPTをどのように活用できるのか、主なアイデアを14選まとめたガイドです。

プロンプトと出力内容も掲載しており、PDFからコピペで簡単に試すことも可能です。

PDFで保存する

経理担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ12選

経理担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ12選

経理業務に特化!経理担当者がChat GPTをどのように活用できるか、主なアイデアを12選まとめたガイドです。

お手元における保存版としてはもちろん、従業員への印刷・配布用としてもぜひご活用ください。

PDFで保存する

法務担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ12選

法務担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ12選

法務担当者がchat GPTで使えるプロンプトのアイデアをまとめた資料を無料で提供しています。

chat GPT以外の生成AIでも活用できるので、普段利用する生成AIに入力してご活用ください。

PDFで保存する

Midjourney商用利用で押さえるべき著作権の論点

AI生成画像の著作権は、2026年6月時点でも法的に確定していない領域です。米国著作権局は2023年のガイダンスで「AIが自律的に生成した部分には著作権が発生しない」との見解を示しています。

また、日本の文化庁も「AIと著作権に関する考え方について」(2024年3月公表)においてAI生成物が著作物に該当するかは、プロンプトの内容、生成過程における人間の関与、生成後の加筆・修正などを踏まえて個別に判断されると考えられます。そのため、AIが自動生成した画像すべてに当然に著作権が発生するとは限りません。

参考:AIと著作権に関する考え方について|文化庁

生成画像の「所有権」と「著作権」は異なる

Midjourneyの利用規約では、有料プランのユーザーに対して生成画像の所有権が付与されています。しかし、所有権と著作権は異なる概念です。

Midjourneyの規約上、一定の条件を満たせば生成画像を利用・販売できます。ただし、第三者の権利や各国の法令に抵触しないことが前提であり、画像を独占的に保護できるかは著作権法上の別問題です。つまり、Midjourney画像をビジネスに使うこと自体は問題ないとしても、その画像を独占的に保護するのは現時点では困難といえます。

人間の加筆・修正で著作権保護の余地が生まれる

AI生成画像にPhotoshopやIllustratorなどで人間が独自の加工を施すと、その加工部分に著作権が認められる余地が広がります。

米国著作権局が2023年に判断した「Zarya of the Dawn」のケースでは、AIが生成した画像そのものには著作権を認めなかった一方、人間がレイアウトやテキストを加えた部分には著作権を認めました。実務上の対策として、以下のような人間的介入を加えると保護の根拠を強化できます。

  1. 画像編集ソフトで色調補正・トリミング・要素の追加を行う
  2. 自社ロゴやオリジナルのテキストを重ねる
  3. 複数のAI生成画像を組み合わせてコラージュを作成する
  4. 背景や一部の要素を手描きで差し替える

日本と海外で著作権の扱いが異なる点に注意する

AI生成物の著作権に対するスタンスは国ごとに異なります。日本の著作権法では「思想又は感情を創作的に表現したもの」が保護対象とされており、AIが自動生成した画像がこの要件を満たすかどうかは引き続き議論が続いています。

2024年に施行されたEU AI法(EU Artificial Intelligence Act)では、AI生成コンテンツにはAIで生成されたことを明示する義務が課されました。海外向けにMidjourney画像を使用する際は、現地の法規制も事前に確認しておくことが重要です。

参考:著作権法|e-Gov法令検索

参考:欧州連合(EU)、AIに関する世界初の包括的な法的枠組みを定める法律が発効|カレントアウェアネス・ポータル

Midjourney商用利用のリスク対策は?

Midjourneyの商用利用で最も注意すべきリスクは、第三者の著作権や商標権を意図せず侵害してしまうケースです。Midjourneyの利用規約では、権利侵害が生じた場合の責任はユーザー側にあると明記されています。

参考:Terms of Service|Midjourney

固有名詞や既存キャラクター名をプロンプトに使わない

プロンプトに実在のアーティスト名・ブランド名・キャラクター名を入力すると、既存の著作物に酷似した画像が生成されるリスクが高まります。

例えば、特定のアーティスト名を指定して「○○風のイラスト」を生成し、その画像を広告に使用した結果、著作権侵害として警告を受けるケースは今後増えると予想されます。プロンプトが特定の著作物を再現する指示と解釈されうる点が主な原因です。

対策として、プロンプトには画風やスタイルを抽象的な表現で指定するのが安全です。watercolor styleminimalist designのように、特定の人物や作品に依存しない表現を使いましょう。

生成記録を保存して証拠を残す

万一の権利トラブルに備え、画像の生成過程を記録として残しておくことが重要です。記録があれば、意図的な著作権侵害ではないことを示す根拠になります。保存しておくべき情報は以下のとおりです。

  1. 使用したプロンプトの全文
  2. 生成日時とMidjourneyのジョブID
  3. 利用したプラン名と契約期間
  4. 生成後に加えた編集内容と使用ツール
  5. 画像の使用用途(広告・Webサイト・SNS投稿など)

スプレッドシートやNotionなどで管理台帳を作成し、生成のたびに記録する運用をルーティン化しておくと、社内の複数メンバーが利用する場合でもトラブル時に迅速に対応できます。

類似画像チェックツールで事前に確認する

生成した画像を商用利用する前に、Google画像検索やTinEyeなどの逆画像検索ツールで類似画像がないか確認するステップを挟むとリスクを軽減できます。既存の著作物と酷似している場合は、プロンプトを変更して再生成するか、画像編集で大幅に手を加えてから使用することを検討してください。

Midjourney商用利用に向けた実務準備

Midjourneyを社内で安全に活用するには、プラン選択だけでなく運用ルールの整備が欠かせません。ここでは、企業や個人事業主が導入時に押さえておきたい実務上のチェックポイントを紹介します。

社内利用ポリシーを策定する

従業員が個々の判断でMidjourneyを使うと、意図しない権利侵害やブランドイメージの毀損につながりかねません。事前に社内ポリシーを策定し、利用範囲と禁止事項を明確にしておきましょう。ポリシーに盛り込みたい項目の例は以下のとおりです。

  1. 利用できる部署・担当者の範囲
  2. 使用が許可される用途(社内資料のみ、外部公開も可など)
  3. プロンプトに含めてはならない表現(固有名詞、差別的表現など)
  4. 生成画像の社内承認フロー(誰がチェックし、誰が公開を承認するか)
  5. 生成記録の管理方法と保存期間

策定後は、Midjourneyの規約改定に合わせて少なくとも半年に1回はポリシーを見直す運用が望ましいでしょう。

他のAI画像生成ツールと条件を比較する

Midjourney以外にもAI画像生成ツールは複数あり、商用利用の条件や法的保護の手厚さが異なります。自社の用途に合ったツールを選ぶために、主要サービスの特徴を比較しておくとよいでしょう。

ツール名 商用利用 著作権補償
Midjourney 有料プランで可能 補償制度なし(2026年6月時点)
Adobe Firefly 有料プランで可能 知的財産補償あり(IP Indemnity)
Stable Diffusion ライセンスにより異なる 補償制度なし
Images 2.0(OpenAI) 有料プランで可能 補償制度あり(企業向けに限る)

Adobe Fireflyは著作権侵害に対する補償制度を提供しており、権利トラブルが心配な場合の有力な選択肢です。一方、Midjourneyは画像のスタイルバリエーションが豊富な点が特徴で、クリエイティブな表現を幅広く試したい場面で活用されています。

ツールを一つに絞る必要はなく、用途に応じて使い分ける企業も増えています。例えば、社外公開する広告素材にはAdobe Fireflyを用い、社内プレゼン資料の挿絵にはMidjourneyを使うという運用も現実的な選択肢です。

Midjourney商用利用を安全に始めるために

Midjourneyで生成した画像の商用利用は、有料プランへの加入が前提です。年間売上100万ドル超の法人はProプラン以上が必要になるため、自社の売上規模を確認した上でプランを選択してください。AI生成画像の著作権帰属は現時点でも法的に流動的なため、人間による加工・生成記録の保存・類似画像の事前確認といった対策を講じることで、ミッドジャーニーの画像を安心してビジネスに活かせる環境が整います。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事