• 作成日 : 2026年7月13日

AIイラスト販売の始め方は?おすすめ販売先・著作権・確定申告について解説

PointAIイラスト販売は稼げる?

AIイラスト販売は個人でも始めやすい収益化手段ですが、販売先ごとの規約確認が必須です。

  • プラットフォームによりAI作品の扱いが異なる
  • 著作権や既存作品との類似に注意が必要
  • 年間所得20万円超で確定申告が必要

Q. AIイラストはどこで販売できる?

A. Adobe Stock、BOOTH、SUZURIなどがありますが、各サイトの規約の事前確認が必要です。

AIイラスト販売は、画像生成AIで作成したイラストを素材サイトやデジタルコンテンツ販売サービスなどで販売する方法です。個人でも始めやすい一方で、販売先によってAI生成コンテンツの取り扱いは異なります。

本記事では、AIイラスト販売の主な販売先、始め方、著作権の注意点や確定申告の考え方などを解説します。

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※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。

AIイラスト販売の現状は?

AIイラスト販売は、副業や個人クリエイターの収益化手段として注目されています。一方で、すべての素材サイトでAI生成作品を自由に販売できるわけではありません。販売可否や審査基準は頻繁に変わるため、最新の規約確認が欠かせません。

AIイラスト販売は個人でも始めやすい収益化手段

AIイラスト販売とは、画像生成AIで作成したイラストを素材・グッズ・デジタルデータとして販売する方法です。従来のイラスト制作では、描画スキルや制作時間が大きなハードルになっていました。しかし、Stable DiffusionやMidjourney、DALL·Eなどの画像生成AIを使えば、プロンプトを入力して短時間で複数のビジュアル案を作れます。

そのため、個人でも副業として始めやすい点が特徴です。たとえば、ブログ用のアイキャッチ画像、SNS投稿用の背景素材、プレゼン資料向けのアイコン、飲食店メニュー用のイラストなど、商用素材として使いやすい画像には一定の需要があります。

ただし、AIイラストは参入しやすい分、似たような作品が大量に出品されやすい分野でもあります。生成した画像を並べるだけでは、検索結果に埋もれやすく、安定した収益につながりにくいでしょう。

プラットフォーム規約の確認が必須

AIイラスト販売で最も注意すべき点は、販売先ごとにAI生成コンテンツの扱いが異なることです。Adobe Stockのように生成AIコンテンツの投稿を受け付けているサービスもあります。一方、PIXTAは2026年4月20日にAI生成コンテンツの新規審査申請の受け入れを終了し、2026年5月22日に販売中のAI生成コンテンツも販売停止としています。

また、Shutterstockは自社のAI関連サービスを展開していますが、外部の投稿者によるAI生成コンテンツの投稿は認めていない旨を公式ヘルプで示しています。つまり、「有名な素材サイトだからAIイラストも販売できる」とは限りません。

AIイラスト販売を検討するなら、販売前に以下を確認する必要があります。

  • AI生成コンテンツの投稿が認められているか
  • AI生成であることの表示義務があるか
  • 使用したAIツール名や生成方法の申告が必要か
  • 商用利用できる生成AIツールを使っているか
  • 人物、商標、既存キャラクターに似た表現が禁止されていないか

AIイラスト販売は、技術よりも「規約を守って販売できるか」が収益化の前提になります。

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AIイラスト販売の主な販売先は?

AIイラスト販売の販売先には、ストック素材サイト、デジタルコンテンツ販売サービス、グッズ販売サービス、SNS経由の直接販売などが挙げられます。販売先によって集客力、手数料、審査基準、価格設定の自由度が異なるため、自分の作品ジャンルに合う場所を選ぶことが重要です。

AIイラスト販売は販売先ごとに向き不向きがある

AIイラスト販売の販売先を比較すると、次のように整理できます。なお、手数料や報酬率、AI生成コンテンツの扱いは変更される可能性があるため、出品前に必ず公式ページを確認してください。

販売先 AIイラスト販売の可否・特徴 手数料・報酬の目安
Adobe Stock 生成AIコンテンツの投稿を受け付け。AI生成であることの申告や権利確認が必要 写真・イラスト等は販売価格の33%が報酬の目安
PIXTA 2026年4月20日にAI生成コンテンツの新規審査申請を終了。2026年5月22日に販売中AI生成コンテンツも販売停止 クリエイターランク等により変動。ただしAI生成コンテンツ販売は停止
Shutterstock 外部投稿者によるAI生成コンテンツの投稿は認めていない 画像はレベルにより15〜40%の報酬率
BOOTH デジタルデータ販売に向く。価格を自分で設定しやすい ダウンロード商品は商品価格×5.6%+45円
SUZURI イラストをグッズ化して販売できる。在庫を持たずに販売しやすい トリブンを設定。デジタルコンテンツは販売価格×5.6%+22円が手数料
SNS・自社サイト ファンや見込み客に直接販売できる。集客は自力で行う必要がある 決済サービスやECシステムの手数料による

AIイラスト販売では、審査や検索流入を活用したいならAdobe Stockのようなストック素材サイトが選択肢になります。価格設定の自由度を重視するなら、BOOTHや自社サイトでのデジタル販売が向いています。

ストック素材サイトは作品数を積み上げる販売に向いている

ストック素材サイトは、一度アップロードした作品が検索経由で継続的に購入される可能性があります。ビジネス資料、Webバナー、季節素材、アイコンなど、汎用性の高い素材は繰り返し利用されやすいため、長期的な収益を狙いやすい販売方法です。

ただし、1ダウンロードあたりの報酬は大きくないケースが多く、少数の作品だけでまとまった収益を得るのは簡単ではありません。作品数を増やし、タグや説明文を整え、売れ筋ジャンルを分析しながら改善する運用が必要です。

また、AI生成コンテンツの審査では、画質の粗さ、不自然な手指、文字化け、既存作品との類似、商標や人物権の問題などがチェックされます。画像生成AIで作ったまま出品するのではなく、販売前に細部を確認する工程を入れることが重要です。

BOOTHやSNSは高単価販売を狙いやすい販売先

BOOTHやSNS経由の販売では、ストック素材サイトより価格設定の自由度が高くなります。単品イラスト、SNSアイコン、背景素材セット、配信用サムネイル素材、同人活動向け素材などを、自分で価格を決めて販売できます。

特定ジャンルのファンや利用者に向けた素材は、ストック素材サイトよりもBOOTHやSNSのほうが販売しやすい場合があります。XやInstagramで作品を継続的に発信し、BOOTHの販売ページに誘導する流れを作れば、リピート購入やセット販売につながる可能性があります。

ただし、SNS販売は集客を自分で行う必要があります。フォロワー数、投稿頻度、作品の世界観、販売ページの見せ方によって成果が変わるため、作品制作だけでなく発信設計も必要です。

AIイラスト販売の始め方・コツは?

AIイラスト販売は、生成AIで作品を作り、販売先の規約を確認し、画像を整えて出品する流れで始められます。登録や出品自体は難しくありませんが、商用利用の可否、著作権、タグ設定、販売ページの説明文まで整えることで、販売後のトラブルや機会損失を減らせます。

AIイラスト販売を始める基本的な流れは次のとおりです。

  1. 画像生成AIツールを選ぶ
  2. 商用利用できるプランや利用規約を確認する
  3. 販売ジャンルを決める
  4. プロンプトを作成して画像を生成する
  5. 画像の解像度、比率、破綻箇所を確認する
  6. 必要に応じて加筆修正や背景透過を行う
  7. 販売先の規約に沿って登録・アップロードする
  8. タイトル、タグ、説明文、カテゴリを設定する
  9. 販売後の反応を見て作品ジャンルや価格を調整する

ここで重要なのは、先に販売先を決めてから制作することです。販売先によって、必要な画像サイズ、ファイル形式、AI生成の表示方法、禁止表現が異なるためです。先に作品を大量に作ってから規約を確認すると、出品できない画像が増える可能性があります。

プロンプト設計でAIイラスト販売の品質が変わる

AIイラストの品質は、プロンプトの具体性によって大きく変わります。漠然と「きれいなイラスト」と入力するだけでは、用途が伝わりにくく、販売素材として使いにくい画像になりがちです。

たとえば、ビジネス資料向けの素材なら、次のように用途やテイストを指定します。

「flat illustration, business meeting, diverse team, blue color scheme, white background, clean design, no text」

このように、被写体、用途、配色、背景、禁止要素を指定すると、購入者が使いやすい素材を作りやすくなります。日本語で作成する場合も、「白背景」「フラットデザイン」「企業資料向け」「文字なし」「余白あり」など、利用シーンを明確に入れるとよいでしょう。

また、同じテーマで複数パターンを作ると、セット販売やシリーズ展開に活用できます。ただし、似た構図を大量に出すだけでは差別化になりません。人物、背景、用途、季節、色味などを変え、購入者が選びやすいバリエーションにすることが大切です。

タグと説明文でAIイラスト販売の露出を高められる

販売サイトでは、タグや説明文が検索露出に影響します。作品の品質が高くても、検索される言葉が入っていなければ購入者に見つけてもらえません。

タグには、次のような要素を入れると整理しやすくなります。

  • 用途:プレゼン、ブログ、SNS、広告、チラシ
  • 被写体:人物、オフィス、チーム、パソコン、グラフ
  • 業種:IT、医療、教育、飲食、建設、金融
  • テイスト:フラット、シンプル、かわいい、手描き風
  • 色味:青、白背景、パステル、モノトーン
  • 季節:春、夏、年末、クリスマス、正月

説明文では、「何が描かれているか」だけでなく、「どのような用途で使えるか」まで書くと購入判断につながりやすくなります。企業のプレゼン資料、採用ページ、業務改善の記事アイキャッチに使いやすい、白背景のビジネス向けフラットイラストです」といった形です。

AIイラスト販売で注意すべき著作権の扱いは?

AIイラスト販売では、AIが生成した画像だから自由に売れるとは限りません。文化庁の整理でも、AI生成物の著作権は人間の創作的寄与の有無によって判断される余地があります。また、既存作品に似た画像を販売すると、著作権侵害の問題が生じる可能性があります。

AIイラスト販売では創作的寄与の有無が重要になる

創作的寄与とは、人間がプロンプトの試行錯誤や加筆修正を通じて、AI生成物に創作意図を反映させることを指します。文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」では、AI生成物に著作物性が認められるかは、個別具体的な事情に応じて判断されると整理されています。

つまり、AIで生成した画像すべてに自動的に著作権が発生するわけではありません。ボタンを押して出力された画像をそのまま使った場合、人間の創作的寄与が乏しいと判断される可能性があります。

目的に合わせてプロンプトを設計し、複数回の生成結果から選別し、構図や色味を調整し、加筆修正を行った場合には、人間の創作的関与が認められる余地があります。販売用のAIイラストでは、生成過程や修正内容を簡単に記録しておくと、後から説明しやすくなります。

参考:AIと著作権に関する考え方について|文化庁

既存作品やキャラクターに似たAIイラスト販売は避けるべき

AIイラスト販売で大きなリスクになるのが、既存作品との類似です。生成AIは大量のデータをもとに画像を生成するため、意図せず既存のイラスト、写真、キャラクター、ブランドロゴに似た画像が出ることがあります。

特定のアーティスト名、作品名、キャラクター名、企業名、ブランド名をプロンプトに入れて生成した画像を販売するのは避けるべきです。第三者の著作権、商標権、パブリシティ権などに抵触する可能性があります。

販売前には、次の確認を行うとリスクを下げられます。

  • Google画像検索などで類似画像を確認する
  • 特定キャラクターや有名作品に似ていないか確認する
  • ロゴ、商標、実在人物が含まれていないか確認する
  • 使用したAIツールの商用利用条件を確認する
  • 販売先のAI生成コンテンツ規約を確認する
  • 必要に応じて加筆修正し、独自性を高める

AIイラスト販売では、「AIが作ったから自分に責任がない」という考え方は通用しません。販売者として、出品前の確認を行う必要があります。

法人利用向け素材はライセンス条件を明確にする必要がある

AIイラストを企業や個人事業主向けに販売する場合は、購入者が安心して使えるようにライセンス条件を明確にすることが重要です。特に、社内資料、Web広告、商用LP、商品パッケージ、印刷物などに使われる可能性がある場合は、利用範囲を曖昧にしないほうがよいでしょう。

販売ページには、商用利用の可否、加工の可否、再配布の禁止、AI生成物であること、クレジット表記の要否などを記載します。法人のバックオフィス担当者や中小企業の経営者が購入する場合、利用条件が不明確な素材は社内利用しにくくなります。

販売者側にとっても、ライセンス条件を整えておくことで、後日の問い合わせやトラブルを減らしやすくなります。

AIイラスト販売の届出や確定申告は?

AIイラスト販売で得た収入は、金額や働き方によって確定申告が必要になります。会社員の副業として行う場合、年間の所得が20万円を超えるかどうかが一つの目安です。継続的に販売する場合は、開業届や青色申告も検討対象になります。

会社員のAIイラスト販売は所得20万円超で確定申告が必要

会社員が副業としてAIイラスト販売を行う場合、売上から必要経費を差し引いた所得が年間20万円を超えると、原則として所得税の確定申告が必要です。ここでいう所得は、売上そのものではなく「売上−経費」で計算します。

たとえば、年間売上が30万円でも、AIツール利用料や販売手数料などの経費が12万円あれば、所得は18万円です。この場合、所得税の確定申告が不要となる可能性があります。ただし、医療費控除ふるさと納税などで確定申告をする場合は、副業所得が20万円以下でも併せて申告が必要になる点に注意が必要です。

また、所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告が必要になる場合があります。副業収入がある場合は、自治体の案内も確認しておくと安心です。

AIイラスト販売で経費にしやすいものには、次のような費目があります。

  • 画像生成AIの月額利用料
  • 画像編集ソフトの利用料
  • 販売プラットフォームの手数料
  • 素材制作に使うフォントやテクスチャの購入費
  • クラウドストレージ費用
  • 事業利用分の通信費
  • PCやタブレットの購入費のうち事業使用分

経費にするには、領収書や決済履歴を保存し、事業利用分を説明できるようにしておく必要があります。

継続的なAIイラスト販売は開業届と青色申告も選択肢になる

AIイラスト販売を継続的に行い、事業として収益化していく場合は、個人事業の開業届を提出する選択肢があります。開業届は、原則として事業開始から1か月以内に税務署へ提出します。

あわせて「所得税の青色申告承認申請書」を提出すれば、青色申告を選べます。青色申告では、一定の要件を満たすことで青色申告特別控除を受けられます。国税庁では、青色申告特別控除について、原則55万円の控除が適用され、一定の要件を満たした場合は65万円、要件に応じては10万円の控除を受けられると案内しています。

白色申告と青色申告の違いは、次のとおりです。

項目 白色申告 青色申告
事前届出 不要 青色申告承認申請書が必要
帳簿付け 比較的簡易 複式簿記が基本
特別控除 なし 最大65万円など
赤字の繰越 原則不可 一定要件で可能
向いている人 小規模・試験的に始める人 継続的に収益化したい人

開業届や青色申告承認申請書は、e-Taxを使ってオンラインで提出できる場合もあります。提出後は控えや受付完了通知を保管し、確定申告時に確認できるようにしておきましょう。

AIイラスト販売は規約・著作権・販売戦略を確認して始めよう

AIイラスト販売は、画像生成AIを活用して個人でも始めやすい収益化方法です。ただし、販売先によってAI生成コンテンツの取り扱いは異なり、出品可否や申告ルールも変わります。収益化を目指すなら、まず各プラットフォームの規約を確認し、商用利用できるAIツールで制作することが前提です。既存作品との類似確認、著作権への配慮、AI生成であることの明示、確定申告の準備も欠かせません。まずは少数の作品を出品し、反応を見ながら改善していきましょう。


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