• 作成日 : 2026年2月26日

ChatGPT「長さの上限」の原因は?対策や会話を引き継ぐ方法も解説

PointChatGPT「長さの上限」エラーの原因と対策は?

このエラーは、1つのチャット内での記憶容量(トークン数)が限界を超えたことを意味しており、会話を続けるには新しいチャットへの移行が必要です。

  • 原因:テキストの蓄積により、AIが一度に処理できる情報量(トークン数)の上限に達したためです。
  • 対処法:既存のスレッドでの会話継続はできないため、メニューから「新しいチャット」を作成してリセットします。

文脈を引き継ぎたい場合は、元のチャットで「要約プロンプト」を使って内容をまとめ、新しいチャットの冒頭に貼り付ける方法が推奨されます。

ChatGPTを利用中に「この会話は長さの上限に到達していますが…」と表示されるのは、そのチャット内で記憶できる情報量が限界に達したためです。この状態になると、新しい入力を受け付けられず、会話を継続することはできません。

この記事では、エラーが発生する原因から、過去の文脈を新しいチャットへスムーズに引き継ぐ具体的な手順、さらに頻繁なエラーを防ぐための対策について解説します。

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ChatGPTで「会話の長さの上限」になる原因は?

このエラーが表示される根本的な原因は、1つのチャット内で保持できる情報量の限界を超えてしまったことにあります。どれほど高性能なAIであっても、無限に過去のやり取りを記憶し続けることはできず、一定量を超えるとシステムが強制的に会話を終了させる仕様になっています。ユーザーが画面上で過去のプロンプト(入力内容)や回答を削除しても、内部的な蓄積量はリセットされません。

ここでは、エラーが発生する技術的な仕組みについて解説します。

トークン数(記憶容量)の限界に達したため

このエラーの最大の要因は、会話の積み重ねによって「トークン数」の上限に達したことです。ChatGPTは、私たちが普段使う「文字数」ではなく、「トークン」というデータの基本単位で情報を管理・処理しています。

長い会話を続けると、過去のやり取りがメモリのように積み重なっていき、モデルが一度に読み込める文脈の容量(コンテキストウィンドウ)がいっぱいになります。この状態になるとAIは新しい情報を処理できなくなるため、会話を止める措置がとられます。トークンはひらがな1文字でも消費されるため、日本語でのやり取りは意外と早く上限に達することがあります。

参考:What are tokens and how to count them? | OpenAI

モデルごとに設定されたトークン上限を超えたため

使用しているAIモデルごとに設定された、扱えるトークンの最大容量を超えたことも原因の一つです。無料版で利用できるモデルと、有料版ユーザー向けの高性能モデルでは、一度に記憶できる情報量に明確な差が設けられています。

たとえば、最新のフラッグシップモデルは以前のモデルと比較して非常に長いコンテキストを扱えますが、それでも無限ではありません。極端に長いプログラムコードの修正や、長編小説の執筆などを1つのチャットだけで行えば、いずれ上限に達します。モデルごとの特性や限界を理解しておくことが、予期せぬ中断を防ぐ第一歩となるでしょう。

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上限到達後に新しいチャットで続けるには?

会話の長さの上限に到達した場合の最も確実な対処法は、現在のスレッドでの会話を諦めて新しいチャットを作成することです。エラーメッセージ自体も「新しいチャットを始めて」と案内しているとおり、システム上も新規スレッドへの移行が推奨されています。

新しいチャットを作成すればトークン数はゼロからスタートするため、エラーに悩まされることなく快適に会話を再開できます。

ここでは、デバイスごとの新規チャット作成手順について解説します。

メニューから「新しいチャット」を作成してリセットする

PCのWebブラウザ版を利用している場合は、画面左上のメニューから「新しいチャット」を選択してリセットします。画面左サイドバーの上部にあるアイコンをクリックするだけで、即座にまっさらな状態のチャット画面が表示されます。

この操作を行うと、過去の会話内容は左側の履歴に残りますが、新しいチャットには引き継がれません。リセットされた状態で再度質問を入力すれば、通常どおり回答が生成されます。エラーが出たスレッドで何度再読み込みをしても解決しないため、速やかにこの手順で新規作成へ進むことが作業を停滞させないコツです。

PCやスマホアプリの所定の手順で新規作成する

スマートフォンアプリ版を利用している場合も、画面上部の新規作成ボタンをタップして新スレッドを立ち上げます。PCアプリ版やタブレット版でも同様に、画面上の作成アイコンからワンタップで切り替えが可能です。

どのデバイスであっても、新しいチャットを作ること自体に回数制限や課金は発生しません。エラーが出た際は、迷わず新しいチャットを立ち上げることが、会話を再開するための最短ルートといえます。操作は非常にシンプルですので、エラーが表示されたらすぐに切り替える習慣をつけるとよいでしょう。

会話内容を新しいチャットに引き継ぐには?

文脈を維持したまま会話を続けたい場合は、過去の内容を要約して新しいチャットに引き継ぐ方法が有効です。新しいチャットに切り替えると前提条件が失われてしまいますが、要約文を挟むことで、一から説明し直す手間を大幅に省けます。

エラーが出る直前、あるいはエラーが出そうな段階でこれまでの経緯を整理しておけば、スムーズに作業を再開できるでしょう。

ここでは、具体的な引き継ぎの手順とプロンプトについて解説します。

現在のチャット内でこれまでの会話を要約させる

会話を引き継ぐためには、まず現在のチャット内でこれまでの経緯や決定事項をAI自身に要約させます。エラーが出る直前であれば、まだ指示を受け付けられる場合が多いため、最後のメッセージとして要約を依頼するのが定石です。

AIに対しては、単に要約するだけでなく「次のチャットで何をするための情報が必要か」を明確に伝えると精度が上がります。たとえば、プログラミングのコード修正中であれば、現在のコードの状態と未解決のエラー内容を含めるよう指示します。まだ入力が可能であれば、この手順を最初に行いましょう。

専用の「引き継ぎ・要約プロンプト」を活用する

質の高い要約を得るために、専用の「引き継ぎ・要約プロンプト」を活用して指示を出します。「この会話は上限に近いため、次のチャットに引き継げるよう、これまでの決定事項と現在の課題を箇条書きでまとめてください」といった明確な指示が効果的です。

このように指示することで、AIは文脈引き継ぎ用のテキストを作成してくれます。自分自身への「引き継ぎ書」を作成させるイメージで指示を出すと、必要な情報が漏れることなく網羅された要約文が手に入ります。これをコピーしておくことが、スムーズな移行の鍵となります。

新しいチャットに要約文を貼り付けて再開する

生成された要約文をコピーし、新しく作成したチャットの冒頭に貼り付けて会話を再開します。最初のメッセージとして、「以下の情報は以前のチャットの続きです。この前提をふまえて会話を始めてください」と一言添えて送信しましょう。

これにより、新しいチャットであるにもかかわらず、AIは過去の経緯をある程度理解した状態で応答を開始できます。完全にすべての会話ログを読み込ませることはできませんが、重要なポイントさえ共有できていれば、違和感なく作業を続行できるはずです。

頻繁に会話の上限に達する場合の対策は?

毎回のように会話の上限エラーに遭遇してしまう場合は、トークン消費を抑える工夫や設定の見直しが必要です。常に新しいチャットを作り直して引き継ぎ作業を行うのは効率的ではありません。

長文の扱いや設定を少し変えるだけで、1つのチャットをより長く使い続けることが可能になります。

ここでは、日常的にできる予防策と便利機能について解説します。

長文の入力・出力を複数回に分割して送信する

長文の入力や出力は、一度に行わず複数回に分割して送信することでトークンの消費をコントロールします。一度に大量のテキストを処理させようとすると、一気にトークンを消費してしまい、上限到達までの時間が早まるからです。

長文の資料を読み込ませる際は数回に分けて送信し、その都度「確認しました」と短く返答させるように指示するとよいでしょう。また、回答が長くなりそうなときは「まずは概要だけ教えて」と段階的に出力を求めることで、不要な消費を抑えられます。必要な情報だけをコンパクトにやり取りする意識が重要です。

Custom Instructionsで前提条件を固定しておく

カスタム指示(Custom Instructions)を設定し、すべてのチャットで共通の前提条件を固定しておきます。自分の職業や回答のトーン、常に考慮してほしい制約などをあらかじめ登録しておけば、チャットごとに毎回説明する必要がなくなります。

この機能を使えば、その説明分のトークン消費を節約できるだけでなく、新しいチャットに切り替えた際も、即座に自分好みの設定で会話を始められます。引き継ぎ作業の手間も大幅に減るため、特定の役割でChatGPTを使っている場合は必ず設定しておきましょう。

メモリ機能を活用して情報を記憶させておく

多くのユーザーに普及しているメモリ(Memory)機能を活用して、重要な情報をチャットをまたいで記憶させておきます。会話の中で「このプロジェクトの前提条件として〇〇を覚えておいて」と指示すると、AIはその情報を長期記憶として保存します。

メモリに保存された情報は、新しいチャットを作成しても維持されます。そのため、会話の上限に達してチャットを切り替えたとしても、基本的な文脈や重要なルールはそのまま適用されます。引き継ぎの要約文を短くできるため、非常に効率的に会話を継続できるでしょう。

参考:What is Memory? | OpenAI

ChatGPTの会話やスレッド数に上限はある?

1つの会話内での長さ制限とは別に、作成できるスレッド数やメッセージ送信数の上限について疑問を持つユーザーも少なくありません。しかし、これらは「会話の長さの上限」とは全く別の仕組みで管理されています。

混同しやすいこれらの制限の違いを正しく理解しておけば、安心して新しいチャットを作成できるようになります。

ここでは、スレッド作成数や送信制限の仕様について解説します。

作成できるスレッド数自体に明確な上限はない

ChatGPTで作成できるスレッドの数自体には、システム上の明確な上限は設けられていません。何百、何千というスレッドを作成しても、アカウントが停止されたり、古い履歴が勝手に全消去されたりすることは基本的にはありません。

ただし、ブラウザやアプリの動作パフォーマンスの観点から、あまりに大量の履歴があると読み込みが遅くなる可能性はあります。とはいえ、会話の上限エラーが出たときに新しいチャットを作ることをためらう必要はありません。話題ごとに細かくチャットを分けて管理するほうが、結果としてエラー回避にもつながります。

回数制限(3時間に40回など)とは別物

「3時間に〇〇回」といったメッセージ送信制限は、会話の長さ制限とは全くの別物です。「会話の長さの上限」は1つのスレッド内での容量オーバーを指し、「メッセージ送信制限」は一定時間内にAIへ質問できる回数の上限を指します。

会話の長さの上限に達しても、メッセージ送信回数の枠が残っていれば、新しいチャットを作ってすぐに利用を再開できます。逆に、メッセージ送信制限にかかった場合は、新しいチャットを作っても制限解除の時間までは待つ必要があります。両者の違いを正しく理解しておきましょう。なお、最新の上位モデルでは、無料版よりも高い送信制限枠が設定されています。

参考:What is ChatGPT Plus? | OpenAI

会話の上限を理解してChatGPTを快適に使いこなしましょう

ChatGPTの「長さの上限」エラーは仕組み上避けられないものですが、正しい対処法を知っていれば作業への影響を最小限に抑えられます。エラーが出たらすぐに新しいチャットへ移行し、要約プロンプトを活用してスムーズに文脈を引き継ぐのが最適な解決策です。

また、Memory機能やCustom Instructionsを駆使してエラーの発生頻度自体を下げることも可能です。AIの特性に合わせた使い方をマスターして、途切れることのない快適な対話を実現してください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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