• 更新日 : 2020年6月9日

制度会計とは

制度会計とは、企業が社外の利害関係者への情報提供を目的として行う財務会計のうち、会社法や商法・金融商品取引法などの法律に基づいて実施される会計のことである。

制度会計は会社法会計・金融商品取引法会計・税務会計の3つに分類することができ、それぞれ会社法・金融商品取引法・税務法に基づいて行われる会計のことを指す。

すべての株式会社は株主に対して決算書の報告義務があり、貸借対照表の公告義務を持つ。

かつては商法会計・証券取引法会計・税務会計の3つがあり、相互に結びつきを持ったトライアングル体制として解説されていたが、2006年の新会社法施行と2007年の金融商品取引法施行によってそれぞれの独立性が高まったため、現在ではトライアングル体制が問題視されることはなくなった。

なお財務会計は財務諸表を核として行われるが、自然保護や社会貢献の度合を数値化して作成したものや時代に対応して新しい指標を用いたものなど、法規制に基づいたものではない財務会計もあり、これらは制度会計とは区別される。


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