所得の見積額は、従業員本人・配偶者・扶養親族ごとに入力方法が異なります。
詳細は以下をご確認ください。
- 所得の見積額は、配偶者控除等各種計算結果への反映と正しい帳票作成のために必要です。
- 年末調整の流れはこちらのガイドをご参照ください。
収入と所得の違いについて
一般的に、「所得」とは収入から必要経費を差し引いた金額を指します。
毎月給料を受け取る会社員の場合、給与や賞与などの収入金額から給与所得控除額を差し引いた金額が該当します。
マネーフォワード クラウド年末調整では、従業員本人・配偶者・扶養親族ごとに所得の登録方法が異なります。
従業員の入力方法
従業員本人の所得(見積額)
従業員本人の所得は、従業員用の「本人」画面にある「給与確認」と「その他所得」から入力します。
給与所得のみの場合
給与所得のみの場合は、「本年の給与収入見積額」をもとに自動で計算されます。
お客さま自身による登録操作は必要ありません。
他の事業者からも給与の支給を受けている場合は、「本事業者外の給与収入見積額」を入力してください。
公的年金等に係る雑所得の所得金額調整控除や特定支出控除がある場合は、「給与所得から控除する額」を入力してください。
「給与・賞与額の累計額」に表示された金額が想定と異なる場合は、年末調整の管理者に連絡してください。
給与所得以外の所得がある場合
給与所得以外の所得がある場合は、「収入金額」と「必要経費」を登録します。
「退職所得」と「上記以外の所得」がある場合は、「必要経費」に加え、「所得金額」に計算した金額をご登録ください。
配偶者の所得(見積額)
配偶者の所得は、従業員用の「配偶者」画面にある「今年の配偶者所得の確認」から登録します。
給与所得のみの場合
給与所得のみの場合は、「給与所得の収入金額」に、1月から12月までの給与・賞与から非課税となる交通費や経費などを除いた総収入金額を入力します。
他の事業者からも給与の支給を受けている場合は、2箇所での年収見積額の合算値を入力してください。
公的年金等に係る雑所得の所得金額調整控除や特定支出控除がある場合は、「給与所得から控除する額」も入力してください。
給与所得以外の所得がある場合
給与所得以外の所得がある場合は、「収入金額」と「必要経費」を登録します。
「退職所得」と「上記以外の所得」がある場合は、「必要経費」に加え、「所得金額」に計算した金額をご登録ください。
扶養親族の所得(見積額)
扶養親族の所得は、従業員用の「扶養親族」画面で「所得の見積額」を登録します。
給与所得に関しても自動計算はできないため、手元で計算した金額をご登録ください。
各所得の種類
給与所得
「給与所得」とは、俸給・給与・賞与・賃金等による所得を指します。
マネーフォワード クラウド年末調整では、本人と配偶者の給与所得が自動計算されます。
- パートタイマーやアルバイトとして支払いを受けた金額も含みます。
- 扶養親族の給与所得は自動計算されません。
事業所得
「事業所得」とは、小売業やサービス業等の事業による所得を指します。
クラウド年末調整では、以下のように入力します。
- 収入金額:1月から12月に自営業などの事業で得た総収入金額を入力する。
- 必要経費:1月から12月に事業の収入を得るために必要となった売上原価・販売費・一般管理費その他の費用の総額を入力する。
- 所得金額(収入-経費):自動計算される。
雑所得
「雑所得」とは、利子所得・配当所得・不動産所得・事業所得・給与所得・退職所得・山林所得・譲渡所得・一時所得に該当しない所得を指します。
クラウド年末調整では以下のように入力します。
- 収入金額:1月から12月に公的年金等※1や副業に係る収入のうち営利を目的とした継続的な収入※2で得た総収入金額を入力する。
- 必要経費:公的年金等について入力する場合は受給者の年齢と総収入金額に応じた公的年金等控除額を、その他の場合は収入を得るにあたり生じた必要経費の総額を入力します。
- 所得金額(収入-経費):自動計算される。
※1 国民年金・厚生年金・共済年金などを指します。
※2 原稿料・印税・講演料・放送出演料・貸金の利子・生命保険契約等に基づく年金などが該当します。
詳細は以下国税庁のページをご参照ください。
No.1500「雑所得」 | 国税庁
配当所得
「配当所得」とは、株主や出資者が受け取る配当や投資信託の収益の分配による所得を指します。
クラウド年末調整では以下のように入力します。
- 収入金額:1月から12月に配当で得た収入を入力する。
- 負債の利子:元本を取得するために要した負債の利子の総額を入力する。
- 所得金額(収入-経費):自動計算される。
詳細は以下国税庁のページをご参照ください。
No.1330「配当所得」 | 国税庁
不動産所得
「不動産所得」とは、不動産の貸し付けによって受け取る権利金・頭金・更新料・名義書換料等による所得を指します。
クラウド年末調整では以下のように入力します。
- 収入金額:1月から12月に不動産の貸し付けによって得た総収入金額を入力する。
- 必要経費:貸し付けた不動産についての修繕費・損害保険料・租税公課・減価償却費や借入金利子の総額を入力する。
- 所得金額(収入-経費):自動計算される。
退職所得
「退職所得」とは、退職により勤務先から受ける退職手当等による所得を指します。
クラウド年末調整では以下のように入力します。
- 収入金額:1月から12月に退職金で得た総収入金額を入力する。
- 必要経費(退職所得控除額)等:退職所得控除額を入力する。
- 所得金額((収入-経費)×1/2 又は 収入-経費)):特定役員かどうかで異なる。
詳細は以下国税庁のページをご参照ください。
No.1420「退職所得」 | 国税庁
上記以外の所得
以下の所得がある場合は、「上記以外の所得」で「収入金額等」「必要経費」「所得金額(一時所得又は長期譲渡所得は1/2)」を入力します。
- 譲渡所得
- 山林所得
- 一時所得
- 総合課税の対象となる利子所得
- 申告分離課税を選択した上場株式等に係る配当所得等
- 申告分離課税の適用を受けた一般株式等に係る譲渡所得等
- 申告分離課税の適用を受けた上場株式等に係る譲渡所得等
- 先物取引に係る雑所得等
※本サポートサイトは、マネーフォワード クラウドの操作方法等の案内を目的としており、法律的またはその他アドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトに記載している内容の正確性・妥当性の確保に努めておりますが、実際のご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家に相談するなど、ご自身の判断でご利用ください。
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