
経理0.5〜1人分の業務を効率化。クラウド経費、クラウド債務支払、BPOサービスの組み合わせによって、最小限の労力でペーパーレス化を実現するまでの道のり
- 利用サービス
- 債務支払経費
- 業種
- 製造商社・卸売
- 事業規模
- 法人(51~300名)
今回は、マネーフォワード クラウド経費、マネーフォワード クラウド債務支払、マネーフォワード クラウド債務支払BPO 請求書受取スキャンプランの導入背景にあった課題や導入までの流れ、そして現在の活用状況と成果について、お話を伺いました。
紙とExcelによる経理業務で、タイムラグの発生や情報の共有、現場の手間に課題を感じていた

福井様:マネーフォワード クラウド導入以前の経費精算や請求書の処理は、千葉と京都の工場、大阪の営業オフィスから本社に紙の証憑を送ってもらい、本社で一括処理するという体制でした。
各拠点には事務担当がおらず、現場の社員がみな片手間で処理していたため、繁忙期には後回しになってしまったり、郵送のタイムラグが発生していたりと、経理処理が後ろ倒しになっていたのです。経理での入力作業も正直なところ古典的でして、紙で届いた領収書の申請書や請求書を目視で確認、チェックし、Excelの総合振込フォーマットへ手入力で処理していました。
手入力によるミスはなかったものの、経理で処理したあとの管理にも大きな課題がありました。例えば、社内から「何月何日に支払った金額を教えてほしい」という照会依頼がくると、過去の紙資料を一枚一枚めくって調べる必要がありました。
その他の課題として、取引先から送られてくる請求書のスキャニング、データ化に時間がかかっていた点です。現在は2台の複合機がありますが、以前のオフィスでは複合機が1台しかなく、時間帯によっては並んでいることもありました。
郵送で請求書が送られてきたり、社内から手渡しされたりするたびに席を立ってスキャニングせねばならず、手間を感じていました。事務処理専門の社員もいないので、ざっと計算すると1か月のうち2日くらいはスキャニングに時間を消費していたと思います。

関様:営業現場の経費精算業務は非常にアナログでした。Excelに勘定項目、金額を入力し、領収書を同封して郵送するという流れで、1ヶ月ずっと外回りしている社員にとっては丸1日かかる業務だったのです。
石垣様:私は普段、千葉の工場(長柄DP&Dセンター)で勤務しており、取引先から送られてくる請求書の処理は、私の担当です。取引先から届く請求書の7割近くを、工場側が受け取り、集約しています。
取引先から送られてきた請求書を取りまとめ、本社に送るだけではあるのですが、工場側にも記録は残っていたほうがよいと考え、Excelに請求書の内容を集計していました。取引先のミスで、工場ではなく本社に直接請求書を送付してしまうこともあり、一括で請求書を管理できていなかったこと、そして郵送とExcel入力にかかる手間と時間に課題を感じていました。
福井様:経理と現場、両方で課題を抱えていた中、電子帳簿保存法(以下、電帳法)への対応が必要になったため、経理業務のDXを目指してツールの導入を検討することになりました。
費用対効果、営業からの提案、ツールの使い勝手、導入までのスピードで検討し、マネーフォワード クラウドを選定

福井様:3、4社の請求書受領サービスや経費精算サービスを比較検討しました。その際、主に費用対効果や営業の方からのご提案、ツールの使い勝手、そして導入までのスピードが比較要素でした。
まず、費用対効果については、マネーフォワード社のツールは他社と比べても安価でした。営業の方からのご提案については、他社ツールの場合は開発会社さんとの間に販売代理店さんがいることがあり、その場合はツール契約に自由度がないと感じていました。一方、マネーフォワード社の営業の方は「大丈夫です、任せてください」という熱心な姿勢で、特に経理業務の大変さ、ユーザー側の悩みをよく分かっている方だなという印象でした。
ツールの使い勝手や機能については、弊社がすでに導入していた他社の会計ソフトとCSV連携し、支払いまでできること、電帳法に対応していること、工場や営業の現場社員でも操作できることを重視しました。また、業務の属人化を防ぐため、経理部門内で役割分担できることもポイントでした。
導入までのスピードについては、当時の電帳法対応の期限が迫っていたことから、1ヶ月以内で検討し、これまで挙げた要件を満たしていたマネーフォワード クラウド経費を3か月で導入、更に1年後にマネーフォワード クラウド債務支払の導入を決定しました。さらに直近では、受け取った請求書のデータ化をアウトソーシングできるマネーフォワード クラウド債務支払BPO 請求書受取スキャンプランを契約しています。
石垣様:マネーフォワード クラウドの導入については、社長決裁もスムーズに得られました。以前から経理業務に時間がかかっていたことを課題として認識していたため、マネーフォワード クラウドの導入で少しでも負担が減るのであれば、ということでした。
工場、営業、経理にマネーフォワード クラウドを導入。さらに請求書の受取り、スキャニングをBPOでアウトソーシング

福井様:まずはマネーフォワード クラウド経費の導入から進めていきました。導入時は私ともう1名で導入していましたが、操作に慣れはじめていたこともあり、次第に私から手離れしていきました。マネーフォワード クラウドの画面を触ってみると、操作方法が感覚的に分かる印象を持ち、特に難しくありませんでした。
関様:現場の営業担当者にマネーフォワード クラウド経費を導入する際に、マネーフォワード社の方に初回の説明会を実施していただきました。現場の営業社員からは、領収書を写真で撮って経費申請を進めることができることに、とても画期的な印象を持ったとの声があったことを覚えています。現在の活用状況について、営業社員からは備品の購入や会食、あとはお客様が販売されている菓子やケーキの購入費です。
1件あたりの金額は大きくないものの量が多いため、経費が発生したその日のうちに精算しておき、月末にまとめて申請を上げる社員もいます。
石垣様:マネーフォワード クラウド債務支払は、千葉工場の私と京都工場の1名が導入していますが、今後は他の社員に任せたいと考えています。マネーフォワード クラウド経費と同様に、非常に使いやすく、難しいと感じたことはありません。
取引先から送られてきた請求書は、試験研究費用と工場の消耗品費用を手作業で分けていたのですが、今ではマネーフォワード クラウド債務支払で仕訳することができています。また、受け取った請求書をいつでもオンラインで確認できるようになったので、Excelに手入力して記録する手間がなくなりました。
福井様:マネーフォワード クラウド債務支払については、BPOサービスである請求書受取スキャンプランを追加で採用しました。以前は、工場や本社にバラバラで請求書が届いていたので、それらを取りまとめるのも、1枚1枚スキャニングするのも大変でした。
取引先の請求書は、サイズや規格が一定ではないため、スキャニングも一筋縄ではいかず、何度もスキャニングし直すこともありました。
しかし、マネーフォワード クラウド債務支払BPO 請求書受取スキャンプランを採用したことによって、請求書の受取りと開封、スキャニングをアウトソーシングすることができ、手間と時間を削減することができました。届いたデータはそのままマネーフォワード クラウド債務支払に登録するだけで、その後に経理で仕訳作業に移るという流れです。
経理0.5〜1人分の業務を効率化し、ペーパーレス化も実現!特にBPOサービスはレスポンスや納品も速く、高評価

福井様:マネーフォワード クラウド経費、マネーフォワード クラウド債務支払を両方導入したことで、経理0.5〜1人分の業務が軽減されました。特に紙の請求書がなくなったことによる業務効率化の効果が大きく、工場に請求書の内容を確認する際、わざわざPDF化してメールで送り、そのデータを見ながら電話する必要がなくなりました。お互いにマネーフォワード クラウドの管理画面をPCやスマートフォンで開きながら会話できるので、遠隔地との業務が非常に楽になりました。
また、決算時に過去の請求書を検索した際にも、すぐに目的の請求書を確認することができるようになったため、税理士への証憑共有にかかっていた時間が格段に短くなっています。おそらく、以前の1/3以下の時間しかかかっていません。直近の決算は、オフィス移転と重なっていたため、かなり忙しい時期だったのですが、問題なく業務を進めることができました。今回のマネーフォワード クラウドの導入がなければ、決算作業が間に合わなかったかもしれません。
関様:以前は営業の社員が、月末に丸1日かけて領収書の取りまとめをしていましたが、業務の合間に領収書を読み取り、申請を上げられるようになったことで、営業活動に充てられる時間を増やすことができました。
石垣様:マネーフォワード クラウド債務支払のレポート機能で、リアルタイムでどれだけ経費を使っているのか把握することができるようになり、次年度の予算立てや保守計画の作成にかかっていた時間を短縮できました。また、常に正確な数字を確認できるようになり、計画内容の精度も上がっていると感じます。
染谷様:マネーフォワード クラウド債務支払BPO 請求書受取スキャンプランも高評価です。BPOサービスでデータが納品されたとき、思わず感動しました。請求書データの解像度が良く、自分たちがスキャニングするよりもきれいな状態でした。BPO担当の方のレスポンスも早く、納品までの時間もすごく短いので、経理業務の負担が軽減されました。
自由度の高いマネーフォワード クラウドだからこそ、自社の業務に合わせて活用していきたい

福井様:オフィス移転も完了し、ようやくマネーフォワード クラウドの導入も落ち着いたところなので、今後も引き続き、目の前の業務の効率化に取り組んで行きたいと思っています。マネーフォワード クラウドというツールは、業務に合わせて運用を変えていけるような、使う人の自由度が高いシステムだと思っていますので、今後も弊社の業務にうまく合わせていきたいです。
また、経理だけでなく、工場や営業の現場社員にとっても同じことが言えます。工場の現場社員も、営業の社員も、普段からすごく忙しいのです。朝から晩まで働いている中で経理業務をしてもらっていたのですが、マネーフォワード クラウドの導入によって本来注力すべき業務に注力できるようになりました。今後も本来の業務により集中できるように、マネーフォワード クラウドの活用を促していきたいです。

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