導入の決め手は、オペレーターによる入力代行。幅広い連携サービスで支払日前後の業務集中を平準化し、電帳法対応も80%完了!効率化を進めるアートリフォーム社の取り組みに迫る
山縣様
久米様
布本様
- 導入サービス
- 経費 債務支払
- 業種
- 建設・不動産
- 事業規模
- 法人(301~500名)
今回は、マネーフォワード クラウド経費、マネーフォワード クラウド債務支払の導入背景にあった課題や導入までの流れ、そして現在の活用状況と成果について、お話を伺いました。
紙ベースの経理業務に感じた限界。事業の成長で顕在化した課題とは
松下様:弊社の経理部は全員で8名在籍しており、うち5名がアートリフォーム本体の経理業務を、残り3名がグループ会社の経理業務を担当しています。経費精算の業務はこれまでずっと紙ベースで処理していたのですが、現在250名を超える従業員数まで成長したこと、さらに電子帳簿保存法と、将来的なインボイス制度への対応を見越して経費精算業務のデジタル化を検討し始めました。
弊社の営業担当者からの経費申請が最も多く、駐車場代の領収書が最も多くなっております。その他には、リフォーム現場で必要となる養生シートや工具の仕入れで発生するホームセンターでの領収書があります。平均すると、毎月およそ4,500枚ほどの領収書を経理室の2名で処理している計算です。
経理の人数に対して領収書の枚数が多いため、毎月4日ほどは経費以外の業務を止めて処理しています。特に繁忙期や年末年始の休みが重なる時期はかなりタイトになることも多く、また全国の支店から紙の領収書が郵送されてくるため、その領収書を取りまとめて電卓を使って計算する作業が非常に手間で時間がかかっていたのです。
また、現場の社員にとっても経費精算の作業は時間がかかる作業でした。毎月締め切りに間に合うように紙の領収書を一つひとつ確認して経費の内訳を書いていき、支店の営業事務担当者にチェックをもらい、確認が終わった領収書をクリップにまとめています。営業担当者1人あたり平均21〜60枚の処理をするため計算ミスも多く、数回の戻しが発生することも。そこで経費精算業務の効率化と電子帳簿保存法へ対応するため、ツールの導入を検討することになりました。
福田様:マネーフォワード クラウド債務支払導入前は、支払日の前後に手配をして、それをチェックするという作業があり、業務のムラの原因となっておりました。
導入後は、マネーフォワード クラウド債務支払で申請・承認することで、振込や集計は一瞬の作業となり、また振込の問い合わせに対しても、検索機能ですぐ特定できるので、即答できています。
また、問い合わせもチャットのログが残るため、後から見直しても内容がすぐ把握でき、業務のストレスが大きく軽減されています。クラウドのサービスなので、場所を選ばず、チェックや承認作業を進められる点も気に入ってます。
導入検討のきっかけは、電子帳簿保存法とインボイス制度への対応でしたが、導入した結果、業務そのものが大きく効率化されていると実感しています。
導入の決め手はオペレーター入力による入力作業の効率化。幅広い連携サービスで今後のデジタル化も
松下様:マネーフォワード クラウド経費を導入する以前に、他社が提供している経費精算システムをすでに導入していましたが、これから全国の支店へ導入していくタイミングでマネーフォワード クラウド経費への乗り換えを決定しています。
以前の経費精算システムとマネーフォワード クラウド経費を比較検討した際に、一番の大きな違いがオペレーター入力のサービスでした。オペレーター入力は、レシートや領収書を撮影し、そのデータをマネーフォワード社のオペレーターに送ることで、明細登録ができる機能です。手書きの領収書も1営業日で入力してもらえるので、便利だと感じました。
また、連携できる他社サービスが非常に多いため、今後のさらなる自動化への取り組みにもつながると考えたこともポイントです。
久米様:OCR機能による自動読み取りも検討しましたが、確実に正しい内容で読み取られないこともあって結局は人によるチェックが必要なため、オペレーター入力のほうが弊社には合っていると感じました。また、オペレーター入力の場合は経費科目ごとの税率も入力いただけるため、今後のインボイス制度への対応にも問題ないと判断しています。
オペレーター入力の費用を考慮しても問題ないとの結論に至り、営業担当者の負担をより減らすことができるマネーフォワード クラウド経費の導入を決定しました。
現場の支店に浸透させるため、マニュアルや動画を活用。債務支払の業務に起きた変化とは
松下様:マネーフォワード クラウド経費の導入を決定してからおよそ1年で全国の支店への導入を完了させました。まずは本社での導入を進め、3カ月ほどかけて運用テストを重ねた上で、全国で2、3店舗ずつ広げていきました。全国の支店に浸透させていくにあたっては、遠隔で説明会を行っていまして、実際の操作画面を共有しながら説明しています。
この説明会では、本社の経理担当者ではなく、普段から現場の営業担当者の近くで仕事をしている事務担当者に任せたこともポイントです。事務担当者は実際の現場をよく理解しているだけでなく、事務担当者がまずマネーフォワード クラウド経費のツール理解を深めたことで、今後何か現場でトラブルがあった際になるべく現場で解決できる環境を目指しました。
また、操作マニュアルと一緒に操作方法を説明した動画を社内掲示板に掲載していますので、新入社員がすぐに操作方法を理解できるように工夫しています。
山縣様:マネーフォワード クラウド経費の機能について、AIで学習させることによって支払先ごとに経費科目が自動でサジェストされる点が便利だと感じています。例えば、ホームセンターで購入したものは現場経費として、駐車場の管理会社であれば駐車場代として計上するように表示されるため、わざわざ入力する手間が省けています。
布本様:今回の取り組みでは同時に、マネーフォワード クラウド債務支払を導入しています。決め手は、非常に安価かつ手軽に電子帳簿保存法対応が可能になること、FB(ファームバンキング)振込や伝票起票など幅広い連携サービスの活用で支払日前後の業務集中をなくせることです。
支払依頼、承認、振込業務、伝票起票までの一連の業務が非常にスムーズになっただけでなく、気になったことがあれば検索機能ですぐにチェックができること、チャット機能で申請者への問い合わせもできるのは便利ですね。ログもしっかり残っているため、会計事務所への共有も楽になりました。
オペレーター入力を活用し、4日かかっていた経理業務が3日に短縮!電帳法対応も80%完了
松下様:今回の取り組みの成果として、以前は4日ほどかかっていた経理業務が1日短縮され、3日で処理できるようになりました。弊社は1年間でおよそ30名ほど社員が増えているものの、2人体制で請求書の処理を乗り切れているため、しばらくは現状の体制で会社の成長を支えることができると考えています。
また、今までは宅急便で領収書の原本が届かないとチェック作業が進められなかったのですが、今はデータさえ送ってもらえれば先に処理を進めることができるようになったため、業務がより柔軟になったと思います。コロナ禍で緊急事態宣言が出ていた期間でも、在宅で処理を進められるようになったことも、評価しているポイントです。
山縣様:導入の決め手にもなったオペレーター入力についてですが、入力された内容はほぼ間違いはなく、OCR機能とは違って人が実際に入力、確認しているのだという安心感があります。ダブルチェックをする側としても、かなりの時間が削減され、ストレスも軽減されています。
電子帳簿保存法への対応が進んだことも、大きな成果だと捉えています。領収書やレシートのタイムスタンプや写真の解像度など、マネーフォワード クラウド経費、マネーフォワード クラウド債務支払の導入によって電子帳簿保存法へは80%ほど対応が完了していると感じています。あとはインボイス制度への対応も、今後進めていく予定です。
事務人数は現状を維持し、2030年社員数1,000人規模の成長を目指す
松下様:弊社はグループ全体で2030年に、社員数1,000人規模までの成長を掲げています。社員が増えても、事務人数はなるべく増やさずに経理処理ができる体制をマネーフォワード クラウド経費、マネーフォワード クラウド債務支払を活用することで維持していきたいと考えています。
もう1つの目標として、ペーパーレス化もさらに進めていきたいですね。紙ベースでこれまで処理してきた結果、1ヶ月で1箱半の帳票が溜まっており、それを7年も保管するのは非常に大きな負担です。廃棄するにもコストがかかるため、少しでも早く紙の領収書をなくしたいと考えています。
ペーパーレス化においても、コロナ禍の在宅勤務においても、今後の経理業務にマネーフォワード クラウド経費、マネーフォワード クラウド債務支払は欠かせないパートナーのような存在です。特に弊社のように今後さらなる急成長を目指している企業にこそ、おすすめできるソリューションだと思います。
全社で業務効率化やペーパーレス化を推進することで、より多くのお客様にリフォームやリノベーションを提供し、豊かな生活を送っていただけるような体制を作っていきたいと考えています。
公開日:2022年11月1日 公開当時の情報となります
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