- 作成日 : 2026年7月13日
ZapierとChatGPTの連携方法は?手順・活用例を解説
ZapierとChatGPTの連携は、OpenAIのAPIキーを使ってメール要約やSlack通知などをノーコードで自動化できる仕組みです。
- APIキー取得でノーコード連携が可能
- メール要約・分類・返信文作成を自動化
- 料金とセキュリティ管理が必要
Q. 連携は無料でできる?
A. Zapier無料プランで試用可能ですが、OpenAI APIの従量課金が別途発生します。
ZapierとChatGPTを連携すると、メール要約、Slack通知、フォーム回答の整理、返信文の下書き作成などをノーコードで自動化できます。設定自体は難しくありませんが、料金、APIキー管理、プロンプト設計、個人情報の扱いを誤ると、想定外の課金や情報漏えいにつながる可能性があります。
本記事では、ZapierとChatGPTの連携手順や活用例、注意点などを解説します。
※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。
目次
Zapier・ChatGPTとはどんなツール?
ZapierとChatGPTは、どちらも業務効率化に役立つツールです。Zapierは複数のアプリをつなげて作業の流れを自動化するツールであり、ChatGPTは文章の生成や要約、分類などを行う生成AIです。
【Zapier】複数のWebアプリをつなげて業務を自動化するノーコードツール
Zapierは、Gmail、Slack、Google Sheets、Notion、Salesforceなど、さまざまなWebアプリ同士を接続し、決まった作業を自動で実行できるノーコードの自動化ツールです。基本的には、「ある出来事が起きたら、別の処理を実行する」という仕組みで動きます。
たとえば、「Gmailで新着メールを受信したらSlackに通知する」「Googleフォームの回答が送信されたらスプレッドシートに記録する」といった設定を、プログラミングなしで作成できます。複数のアプリをまたいで定型業務を自動化できるため、手作業の転記や共有を減らしたい企業や担当者に向いています。
【ChatGPT】文章の生成や要約、分類などを行える生成AI
ChatGPTは、OpenAIが提供する生成AIで、自然な文章を作成したり、長文を要約したり、内容を分類したりできる点が特徴です。人が入力した指示文に応じて、メール文面、議事録の整理、FAQ案、アイデア出し、翻訳、要約など、幅広い文章処理を行えます。たとえば、「このメールを3行で要約してください」「問い合わせ内容をカテゴリ分けしてください」「丁寧な返信文の下書きを作ってください」といった依頼に対応できます。
ただし、ChatGPTは単体では他のアプリの情報を自動で取得したり、別ツールへ結果を送ったりする機能は限定的です。Zapierのような自動化ツールと連携することで、実務の流れの中で使いやすくなります。
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ZapierとChatGPTを連携すると何ができる?
ZapierとChatGPTを連携すると、さまざまなWebアプリで発生した情報を自動で読み取り、要約、分類、整形、返信文作成まで行えるようになります。通知の自動化にとどまらず、文章を扱う業務そのものを効率化できる点が特徴です。
メールの要約や返信文の下書きの自動化
ZapierとChatGPTを組み合わせると、GmailやOutlookで受信したメールを自動で要約し、Slackやチャットツールへ通知できます。たとえば、問い合わせメールを受信したら、ChatGPTが要点を3行程度に整理し、担当者に共有する流れを作れます。さらに、内容に応じた返信文の下書きを自動生成し、Gmailの下書き保存まで行うことも可能です。毎回メール本文を読み込み、要点を把握し、返信文をゼロから作る手間を減らせるため、営業、総務、カスタマーサポートなどで活用しやすいでしょう。
問い合わせ内容の分類やデータ整理
ChatGPTは文章の意味をもとに内容を分類できるため、問い合わせメールやフォーム回答を自動で振り分ける用途にも向いています。たとえば、「注文」「返品」「請求」「その他」といったカテゴリに自動分類し、その結果をGoogle SheetsやNotionに記録できます。これにより、担当者が1件ずつ目視で仕分けする負担を減らせます。採用フォームの回答を要約して候補者データベースに登録したり、アンケートの自由記述を整理して傾向を把握したりする使い方も可能です。
社内共有やタスク作成まで自動でつなげる
Zapierは複数アプリを連携できるため、ChatGPTが処理した結果をそのまま次の業務に渡せます。フォームから届いた依頼内容をChatGPTで要約し、TrelloやAsanaにタスクとして登録することが可能です。また、Slackの投稿内容を1日分まとめて要約し、管理職向けにメール配信することもできます。つまり、ChatGPTは文章処理を担い、Zapierはその結果を各ツールへ流す役割を担います。この組み合わせにより、確認、整理、共有、登録までの一連の流れを自動化しやすくなります。
参考:ChatGPT (OpenAI) Integrations|Zapier Inc.
ZapierとChatGPTの連携手順は?
ZapierとChatGPTの連携は、OpenAIのAPIキーを取得し、Zapier上でChatGPTまたはOpenAIを接続して、自動化ワークフローを作成する流れで進めます。
1. ZapierとChatGPTの連携に必要なアカウントを準備する
ZapierとChatGPTを連携するには、ZapierアカウントとOpenAIアカウントが必要です。Zapierは、Gmail、Slack、Google Sheets、Notionなど複数のWebアプリをつなぎ、「メールを受信したら要約して通知する」といった自動化を作れるノーコードツールです。ChatGPTは、文章の要約、分類、返信文作成などを得意とする生成AIです。まずは両方のアカウントにログインできる状態にしておきましょう。
2. OpenAIの管理画面でAPIキーを発行する
OpenAIのDeveloper Platformにログインし、API Keysの画面から新しいAPIキーを作成します。発行されたAPIキーは、ZapierからOpenAI APIを呼び出すための認証情報です。作成時に表示されたキーは後から再表示できないため、コピーして安全な場所に保存します。APIキーが第三者に漏れると不正利用や想定外の課金につながるため、共有ドキュメントやチャットに貼り付けないよう注意が必要です。
3. ZapierでChatGPTまたはOpenAIを接続する
APIキーを取得したら、Zapierにログインし、新しいZapの作成画面を開きます。アクションアプリとして「ChatGPT(OpenAI)」を選び、接続画面で先ほど取得したAPIキーを入力します。接続が成功すると、Zapier上でChatGPTを使った要約、分類、返信文作成などの処理を設定できるようになります。
4. トリガーとアクションを設定してZapを作成する
Zapierでは、自動化のきっかけとなる「トリガー」と、実行する処理である「アクション」を設定します。たとえば、Gmailで新しいメールを受信したことをトリガーにし、ChatGPTで本文を3行以内に要約し、その結果をGoogle Sheetsに記録する流れを作れます。プロンプト欄には「以下のメール本文を3行以内で要約してください」のように具体的な指示を入力し、前のステップで取得したメール本文のフィールドを差し込みます。
5. テスト実行後にZapを公開する
設定が完了したら、各ステップでテストを行い、想定どおりにデータが流れるか確認します。メール本文が正しくChatGPTに渡っているか、要約結果がスプレッドシートやSlackに反映されているかを確認しましょう。問題がなければZapを公開し、自動化を開始します。初めて連携する場合は、Zapierのテンプレートを利用すると、Gmail要約やSlack通知などの定番ワークフローを短時間で作成できます。
ZapierとChatGPTの連携は無料?
ZapierとChatGPTの連携は、条件付きで無料で試すことはできますが、継続的な業務利用まで完全無料でまかなうのは難しいのが実情です。
Zapierの無料プランを使えば連携自体を試すことはできる
Zapierには無料プランがあり、少数のZapを作って基本的な自動化を試せます。Gmailのメールを受信したらChatGPTで要約するといった簡単な連携であれば、最初の検証としては無料で始めやすいでしょう。ただし、無料プランでは使えるZapの数や月間タスク数に制限があります。基本的には1トリガー+1アクションの2ステップZapしか作れません。そのため、Gmailで受信をトリガーに返信文を考えつつ、Slackに通知などの、複数アクションについては設定できません。そのため、無料プランは試用には向いていますが、日常業務を継続的に自動化するには不足しやすい点に注意が必要です。
ChatGPT連携ではOpenAI APIの利用料金が別途かかる場合がある
ZapierでChatGPTを使う場合は、OpenAI APIを利用するためのAPIキーが必要です。ここで発生する費用は、ChatGPTの通常の有料プランとは別で、APIの利用量に応じた従量課金になります。メール要約のような短い処理なら1回あたりの費用は小さくても、実行回数が増えると月額コストは積み上がります。つまり、Zapier側が無料枠内でも、OpenAI API側では課金が発生する可能性があります。
無料でできるかを判断する際は、Zapierの無料枠だけでなく、OpenAI APIの利用量もあわせて確認する必要があります。
ZapierとChatGPT連携で注意すべき点は?
ZapierとChatGPTの連携では、APIキー管理、個人情報の扱い、プロンプト設計、エラー時の対応が重要です。便利だからといってすべてを自動送信・自動承認にすると、誤送信や情報漏えい、誤分類のリスクが高まります。
APIキーは共有せず権限と利用上限を管理する
APIキーは、OpenAI APIを利用するための認証情報です。社内チャット、共有ドキュメント、メールなどにそのまま貼り付けるべきではありません。漏えいすると、第三者がAPIを不正利用し、意図しない費用が発生する可能性があります。APIキー管理では、次の対応を検討します。
| 対応 | 目的 |
|---|---|
| キーを共有しない | 不正利用を防ぐ |
| 用途別にキーを分ける | どのZapで使っているか追跡しやすくする |
| 不要なキーを削除する | 古い接続情報からの漏えいを防ぐ |
| 権限を制限する | 必要以上の操作を防ぐ |
| 利用状況を確認する | 異常な利用を早期に見つける |
APIキーが漏えいした可能性がある場合は、古いキーを無効化し、新しいキーを作成してZapier側の接続情報を更新します。
個人情報や機密情報は入力前に扱いを決める
ZapierとChatGPTを連携すると、メール本文、フォーム回答、顧客情報、応募者情報などが外部APIに送信される場合があります。個人情報や機密情報をどこまで送るのか、事前に社内ルールを決めておく必要があります。特に注意すべき情報は次のとおりです。
| 情報の種類 | 注意点 |
|---|---|
| 顧客情報 | 氏名、メールアドレス、電話番号、住所の扱い |
| 採用情報 | 応募者の経歴、評価、面接メモの扱い |
| 経理情報 | 請求書、支払情報、取引先情報の扱い |
| 契約情報 | 契約条件、取引金額、未公開情報の扱い |
| 社内情報 | 人事評価、組織変更、未発表施策の扱い |
安全に使うには、不要な個人情報をChatGPTに送らない設計にすることが基本です。
エラーや出力ぶれはZap Historyで定期的に確認する
ZapierとChatGPTの連携は、一度設定すれば終わりではありません。APIの一時的なエラー、入力データの欠落、プロンプトの不備、モデル変更による出力傾向の変化などが起こる可能性があります。
運用開始後は、ZapierのZap Historyで実行結果を確認します。エラーが発生している場合は、どのステップで止まったのか、入力データに問題がないか、APIキーや利用上限に問題がないかを確認します。
また、出力のぶれが目立つ場合は、プロンプトを見直します。出力形式を固定する、例文を追加する、禁止事項を明記する、入力データを区切り線で囲むといった改善が有効です。
業務で使うZapは、月に一度は実行ログと出力結果を点検することをおすすめします。顧客対応、採用、経理、契約関連のワークフローでは、人の確認工程を残したまま運用するほうが安全です。
ZapierとChatGPTの連携で業務自動化を始めよう
ZapierとChatGPTの連携は、OpenAIのAPIキーを取得してZapier上で接続するだけでノーコードの自動化ワークフローを構築できます。メール要約・Slack通知・フォーム回答からのタスク生成など、バックオフィス業務の時間削減に直結する活用例は多岐にわたります。まずはZapierのテンプレートを使って小さなZapを1つ動かしてみると、自動化の感覚をつかみやすいでしょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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