- 作成日 : 2026年5月28日
Copilotはオフラインでも使える?できること・できないことを解説
Copilotのオフライン利用は製品により異なり、多くはクラウド処理のためオンライン前提です。
- Microsoft/365/GitHub Copilotはオンライン必須
- Copilot+ PCは一部ローカルAI機能のみ対応
- 処理場所(クラウドorローカル)で判断可能
Q. 完全にオフラインで使えるCopilotはある?
A. Copilot+ PCの画面認識や要約など一部機能のみ。チャット系は全てオンライン必須です。
Copilotはオフラインでも使えるのか、という質問には1つの答えがありません。Microsoft Copilot、Microsoft 365 Copilot、GitHub Copilot、Copilot+ PCでは、オフライン時の挙動がそれぞれ異なるためです。名前が似ていても、処理がクラウドで行われるのか、端末内で完結するのかによって、接続が切れたときの結果は変わります。
この記事では、製品ごとのオフライン対応の違いと、使えないときの確認手順を整理します。
※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。
目次
Copilotはオフラインで何ができて何ができない?
Copilotをオフラインで利用できるかどうかは、名前ではなく処理の仕組みで決まります。通常のMicrosoft Copilot、Microsoft 365 Copilot、GitHub Copilotは、いずれもオンライン接続を前提に設計されており、オフラインで動くのはCopilot+ PCの一部機能に限られます。
判断の基準はクラウド側で処理をするか、それとも端末内で処理をするかで切り分けられます。クラウド側でAIの応答を生成するサービスは、インターネット接続が切れた時点で利用できなくなります。一方、端末内のNPUやローカルモデルで処理する機能であれば、一定の範囲でオフラインでも動作します。最初に押さえておきたいのは、「どのCopilotの話をしているのか」を明確にすることです。
Microsoft Copilotはオフラインで使えない
通常のMicrosoft Copilotは、オフライン環境では利用できません。チャットも音声応答もクラウド処理を前提としており、接続がなければ応答そのものが生成されないためです。
WindowsにCopilotアプリが入っていても、ローカルだけで会話が完結する作りにはなっていません。音声での呼び出しや起動処理の一部は端末側で行われる場合がありますが、肝心の応答生成はネットワークの先にあるサービスに依存します。移動中や通信制限の強い端末で使うときは、アプリのアイコンが見えていることと、機能が実際に動くことは別問題だと考えておく必要があります。
オフライン環境で文書の作成や確認を続けたい場合は、Copilotの復旧を待つよりも、必要なファイルをあらかじめ保存し、通常のローカル作業に切り替えられるようにしておくほうが現実的です。
Microsoft 365 Copilotもオフラインでは動作しない
Microsoft 365 Copilotもオフラインでは動きません。Word、Excel、PowerPointといったアプリ本体はオフラインでも一部機能が使えますが、Copilot機能はこれらとは別の仕組みで、クラウド上のサービスと連携して初めて成立するためです。
Microsoft 365 Copilotは、ユーザーの指示を受けて文書、表計算、メール、予定表、組織データなどを参照しながら応答を作ります。つまり、アプリ内の補助機能という位置づけではなく、Microsoft 365全体の情報基盤とつながって動く仕組みになっています。Officeは開けるのにCopilotだけ反応しないという場面では、アプリの不具合よりも、通信状況やライセンス条件に原因がある可能性を考えるべきです。
オフライン時にできるのは、通常のWordやExcelの編集作業までです。Copilotによる要約、下書き、分析、再構成は、接続が戻るまで使えないものとして扱うのが安全です。
GitHub Copilotはサーバー接続が途切れると停止する
GitHub Copilotも、基本的にはオンライン前提で動いています。コード補完やチャットはIDEの中で完結しているように見えますが、実際にはサーバーとの通信があって初めて機能します。
そのため、Visual Studio CodeなどでGitHub Copilotが急に提案を返さなくなったときは、拡張機能の故障を疑う前に通信状態を確認するほうが合理的です。特にVPN、HTTPプロキシ、SSL検査、ファイアウォール制御が入っている環境では、ブラウザーは問題なく使えるのにCopilotの通信だけ遮断されることがあります。
Copilot+ PCは一部のローカルAI体験のみ対応する
Copilot+ PCは、すべてのCopilot機能をオフラインで動かせる端末ではありません。端末内で完結するのは、AI処理に対応した一部の機能に限られます。
Copilot+ PCではNPUを活用したローカルAI処理によって、画面認識、要約、書き換え、字幕補助といった一部の体験が端末内で実行されます。ただし、あらゆるAI機能がローカルで完結するわけではありません。通常のCopilotチャットやWeb連携を伴う処理は、従来どおりクラウド側で動きます。Copilot+ PCを導入しても、Microsoft CopilotやMicrosoft 365 Copilotが完全にオフライン対応になるわけではない、という点に注意が必要です。
押さえておきたいのは、Copilot+ PCは端末内のAI機能を強化したPCであり、あらゆるCopilotをオフライン化する製品ではないということです。購入や導入を検討する際は、使いたい機能がローカル処理なのか、それともクラウド処理なのかを分けて見ていく必要があります。
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自分の環境で使えるかどうかはどう判断する?確認すべき3つの条件
自分の環境でCopilotが使えるかどうかは、次の3つの条件を順に見ていくと判断しやすくなります。
- 処理がクラウド側で行われているか、ローカル側で完結するか
- サインインしているアカウントとライセンスの状態
- 社内ネットワークやプロキシ、ファイアウォールの設定
Copilotが使えない原因は、通信断だけではありません。アカウントの種類が違う、ライセンスが付与されていない、プロキシで通信が遮断されているなど、見た目からは判別しにくい要因が重なっていることもあります。製品名だけで判断せず、利用条件を分解して確認していくことが大切です。
クラウド処理かローカル処理かを確認する
最初に見るべきは、AIの処理場所です。クラウド処理ならオフラインでは使えず、ローカル処理であれば一定の範囲でオフライン利用が見込めます。
判断のポイントは、外部データとの連携が必要かどうかです。Web検索、メールや予定表の参照、組織内ドキュメントの横断検索、GitHub側での提案生成といった機能は、ほぼクラウド前提と考えて差し支えありません。一方、画面上の要素を端末内で認識する機能や、ローカルモデルで動く書き換え機能は、オフラインでも動作する可能性があります。
判断に迷ったときは、「この機能は外部サーバーにアクセスしないと成立しないか」を基準にすると、整理しやすくなります。Copilotという名前が付いていても、中身は同じではありません。
サインインとライセンスの要件を確認する
次に見るべきは、サインインしているアカウントとライセンスの状態です。通信が通っていても、契約条件が合っていなければCopilotは利用できません。
混同されやすいのが、個人用Microsoftアカウントと、職場または学校アカウントの違いです。Microsoft CopilotとMicrosoft 365 Copilotでは、前提となるアカウントや契約体系が異なります。Wordは使えるのにCopilotだけ表示されないときは、ライセンスが付与されていない、別のアカウントでサインインしている、ライセンス反映を待っている状態、といった原因が考えられます。GitHub Copilotの場合も、GitHubアカウントへのサインインと対象プランの有効化が必要です。
使えないと感じたら、まず画面右上のアカウント表示、契約プラン、対象アプリへのライセンス割り当て状況を順に確認していく流れが有効です。機能の不調に見えても、実際には契約条件のミスマッチだった、というケースは少なくありません。
社内ネットワーク・プロキシ・ファイアウォールの設定を確認する
企業環境で特に確認しておきたいのが、ネットワーク設定です。社内ネットワーク、プロキシ、VPN、ファイアウォールの制御によって、Copilot系サービスへの通信だけが遮断されることがあります。
よく見られるのは、通常のWebサイトは問題なく閲覧できるのに、Copilotだけ接続エラーになるケースです。この場合、端末側の不具合ではなく、必要な通信先が遮断されている可能性が高いと考えられます。
Microsoft 365 Copilotでは、必要なエンドポイントへの接続性が重要になります。GitHub Copilotでは、HTTPS通信、プロキシ設定、証明書、許可リストを確認しておく必要があります。テザリングでは使えるのに社内回線では使えない、という状況であれば、端末よりもネットワーク側を先に見るほうが合理的です。
管理対象のPCでは、利用者自身が設定を変更できない場合もあります。そのようなときは、情シスやネットワーク管理者に対して、「どの製品の、どの機能が、どの回線で動かないのか」を整理して伝えると、切り分けが進みやすくなります。
Copilotがオフラインで動かないときはどう対処する?
Copilotがオフラインで動かないときは、まず「その機能が本来オフラインに対応しているか」を切り分けるところから始めます。その上で、製品ごとに通信、アカウント、ライセンス、ネットワーク制限の順で確認していくと、原因を絞り込みやすくなります。
Copilot系サービスは名前こそ似ていますが、停止の理由は共通ではありません。Microsoft Copilot、Microsoft 365 Copilot、GitHub Copilotでは確認すべきポイントが少しずつ異なるため、製品別に対処したほうが早く解決できます。
Microsoft Copilotが接続できないときの対処法
Microsoft Copilotが接続できないときは、回線とサインイン状態を先に確認します。通常のMicrosoft Copilotはオフライン前提の設計ではないため、接続が戻らない限り会話機能も復旧しません。
確認の順番は、次の通りです。
- インターネット接続の状態
- VPNやセキュリティソフトの影響
- サインイン中のアカウント
ブラウザーは問題なく使えるのにCopilotだけつながらない場合は、アプリ固有の通信制限がかかっている可能性があります。共有PCや管理端末では、別のアカウントでログインしていたり、組織のポリシーで機能が制限されていたりすることもあります。
急ぎで作業を進めたいときは、Copilotの復旧を待つよりも、通常のOffice機能やローカルに保存済みの資料で対応したほうが現実的です。
Microsoft 365 Copilotが使えないときの対処法
Microsoft 365 Copilotが使えないときは、ライセンス、更新チャネル、アプリ設定、ネットワーク条件の順で確認します。企業利用では、ボタンが表示されない原因が通信以外にあることも少なくありません。
最初に確認したいのは、正しい職場または学校アカウントでサインインしているかどうかです。次に、対象ユーザーにCopilotライセンスが割り当てられているか、利用中のアプリが対応する更新チャネルに乗っているかを見ます。設定面では、「接続されたエクスペリエンス」に関する項目が無効化されていると、Copilotの利用に影響が出ることがあります。Web版で使う場合は、ブラウザーの設定にも注意が必要です。
アプリ版だけ使えずWeb版では使えるのであれば、端末側の更新状況や設定の差分を疑う材料になります。反対に、どちらも使えない場合は、ライセンスかネットワーク制限の問題である可能性が高まります。切り分けの手段として、アプリ版とWeb版の両方を試してみるのが有効です。
GitHub Copilotがオフライン表示になるときの対処法
GitHub Copilotが「offline」と表示されるときは、IDE本体よりも通信経路を先に確認します。プロキシ、VPN、証明書、ファイアウォール制御がある環境では、接続エラーが起きやすくなるためです。
確認手順としては、まずGitHubアカウントのサインイン状態と、対象プランの有効化状況を見直します。次に、Visual Studio CodeなどのIDE側でCopilot拡張機能が有効になっているか、ログに通信エラーが出ていないかを確認します。
その上で、HTTPプロキシ設定、社内証明書、許可リスト、VPN接続時のみ問題が発生するかどうか、といった点を順に切り分けましょう。自宅回線ではGitHub Copilotが使えるのに職場回線でだけ止まるのであれば、再インストールよりもネットワーク制御の見直しを優先したほうが合理的です。
開発業務では、Copilotの停止をコードエディタの不調と取り違えやすい傾向があります。しかし、「offline」表示が出ている場面では、拡張機能の破損よりも、外部接続の要件を満たせていない可能性のほうが高いと考えられます。
Copilotをオフラインで使うなら製品別の前提を押さえよう
Copilotがオフラインで使えるかどうかは、製品名ではなく処理の仕組みで判断する必要があります。Microsoft Copilot、Microsoft 365 Copilot、GitHub Copilotはいずれもオンライン前提で、完全なオフライン利用には向きません。端末内でAI処理を行えるのは、Copilot+ PCの一部機能に限られます。
使えないと感じたときは、通信、アカウント、ライセンス、ネットワーク制限を順に見ていけば、原因を絞り込めます。導入や運用の判断では、ローカル処理とクラウド処理を分けて考えることが出発点になります。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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