• 更新日 : 2026年3月24日

NotebookLMで議事録を作成するには?使い方やプロンプト例を解説

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NotebookLMは、会議の音声データや資料を読み込ませるだけで、高精度な議事録を作成できるGoogleのAIツールです。手作業による文字起こしや要約にかかる時間を大幅に削減できるため、業務効率化の強力な手段として注目されています。しかし、実際にどのように使えばよいのか、セキュリティ面は安全なのか、疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、NotebookLMを活用した議事録作成の具体的な手順から、すぐに使えるプロンプト例、スマホでの利用法までをわかりやすく解説します。特徴を正しく理解して使いこなせば、毎日の会議記録作成が驚くほどスムーズになるはずです。

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※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。

議事録作成に役立つNotebookLMとは?

NotebookLMは、ユーザーがアップロードした資料の内容に基づいて回答を生成するAIリサーチアシスタントです。一般的な生成AIとは異なり、指定したソース(資料)のみを参照するため、会議の文脈に沿った正確な回答が得られます。特に議事録作成においては、長時間にわたる議論の要点抽出や、不明瞭な発言の意図理解において高い能力を発揮します。

ここでは、ツールの概要や議事録作成に向いている理由について解説します。

Google提供のAIノートで情報整理ができる

NotebookLMは、アップロードした資料をAIが分析し、質問に答えてくれる情報整理ツールです。なぜなら、一般的なAIとは異なり、指定したソース(資料)のみを参照するため、ハルシネーション(もっともらしい嘘)を抑制できるからです。

Googleドキュメント、PDF、音声ファイル、WebサイトのURL など多様なデータを「ソース」として追加できます。単なる保存場所ではなく、AIが中身を理解している点が大きな特徴です。膨大な会議資料や録音データを読み込ませておけば、ユーザーがチャットで質問するだけで、必要な情報を瞬時に探し出し、回答として提示してくれます。議事録作成においては、長時間にわたる会議の音声から重要な議論のポイントだけを抜き出す作業を、AIが代行してくれるのです。

議事録の要約やタスク抽出が得意な理由

NotebookLMが議事録作成に適している理由は、複数の資料や音声を同時に読み込み、文脈を理解して情報を構造化できるからです。その根拠として、最大50個のソースを横断的に分析し、回答に参照元の引用符を付ける機能がある点が挙げられます。

一般的なAIチャットツールでは文脈を見失いがちな長時間の会議でも、NotebookLMは資料と音声を関連付けて理解します。また、生成された回答には必ず「どのソースのどの部分を参照したか」を示すリンクが付くため、作成者はAIが書いた内容の裏付けをすぐに音声の該当箇所や資料の原文で確認できます。これにより、正確性が求められる議事録業務において、品質担保の手間を大幅に減らせるのです。

基本無料で使える料金プランと制限

NotebookLMは、Googleアカウントを持っていれば無料版でも基本機能を利用できますが、利用制限(ノート数・クエリ数・音声概要数など)が設けられています。NotebookLMの無料版でも、1ノートブックあたり50ソースまで追加でき、テキスト資料は1ソースあたり最大50万語、音声なら1ファイルあたり最大200MBまでの大容量データを処理できます。

また、2024年末ごろから、順次有料機能(一般に「NotebookLM Plus」と呼ばれる機能群)が提供されており、NotebookLMに関するより高い使用制限や追加機能は、Google AI ProやGoogle AI Ultraなどの有料サブスクリプションに加入すると、 NotebookLM のより高い上限や追加機能を利用可能です。

こうした個人向けプランに対して、企業向けにはGoogle Workspaceの「Businessプラン」や「Enterpriseプラン」といった有料エディションを通じて、より強固なデータ保護機能が提供されています。無料版でもプライベートな利用は可能ですが、議事録をはじめとして、ビジネスで機密情報を扱う際は、組織のポリシーに沿ったアカウント運用が求められます。

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NotebookLMで議事録を作成する手順は?

NotebookLMを使った議事録作成は非常にシンプルで、直感的に操作できます。基本的には、専用のワークスペースである「ノートブック」を作成し、そこに会議に関するすべての情報を集約させるだけです。ファイルさえアップロードすれば、あとはAIが自動的に内容を解析し、チャット形式で指示を出すだけで要約が完成します。

ここでは、アカウントへのログインから議事録の書き出しまでの手順について解説します。

Googleアカウントでログインしノートを作成

まずは公式サイトにアクセスし、「新しいノートブック」をクリックして専用のワークスペースを作成します。会議ごとにノートブックを分けることで、情報が混ざらず効率的に管理できるからです。

NotebookLM公式サイトの「使ってみる」からログインし、画面上部のプラスアイコンをクリックしてください。ノートブックのタイトルには、「2025-12-15_定例会議」のように、後から見返したときに判別しやすい名前をつけましょう。これで、特定の会議専用の作業スペースが確保されたことになります。このノートブック内に、関連するあらゆる情報を集約していく作業の土台となります。

音声・動画・PDFなどのソースを追加する

次に、画面左側の「ソースを追加」から、会議の録音データや関連資料をアップロードします。音声だけでなく資料も合わせることで、AIが専門用語や図表の内容も理解できるようになるからです。

PCに保存されている会議の録音データ(MP3やWAVなど)をドラッグ&ドロップで追加します。資料がある場合は、PDFやGoogleスライドなども一緒に読み込ませましょう。これにより、AIは「音声で話している内容」と「資料の記述」を照らし合わせて文脈を解析できるようになります。アップロードが完了すると、数秒から数分で処理が終わり、AIがソースの内容を学習した状態になります。

メモ機能やチャットで議事録を生成する

ソースの読み込みが完了したら、チャット欄にプロンプトを入力するか、メモ機能を使ってAIに要約を指示します。対話形式で指示を出せるため、不足情報の追加やフォーマットの修正が簡単にできるからです。

画面下部にあるチャットボックスに、「この会議の議事録を作成してください」と入力して送信するだけで、AIがソース全体を分析し、要約された議事録案を提示してくれます。また、良い回答が得られたら、右上のピン留めアイコンをクリックして「メモ」として保存しましょう。保存されたメモは、後から編集したり、他のメモと統合して新しいドキュメントを作成したりする素材として活用できます。

生成結果をドキュメントやメールに書き出す

最後に、作成されたメモを選択し、「Googleドキュメントにコピー」機能を使って書き出します。ワンクリックで編集可能な文書に変換できるため、チームへの共有がスムーズに行えるからです。

NotebookLMには直接のエクスポート機能はありませんが、保存したメモを選択し、共有メニューから「Googleドキュメントにコピー」を選ぶことが可能です。これにより、NotebookLM上で整理した内容をそのままWord感覚で編集できるファイルとして取り出せます。体裁を整えてすぐにメールやチャットツールで共有できる連携の良さが、Google製ツールの魅力です。

議事録の精度を高めるプロンプト例は?

NotebookLMで質の高い議事録を作るための鍵は、AIへの指示出しである「プロンプト」にあります。単に「要約して」と頼むだけでは、漠然とした文章が返ってくるだけで、実務で使えるレベルにはなりません。目的や用途に合わせて、具体的な出力形式や抽出したい要素を明確に指示することが重要です。

ここでは、目的別の実践的なプロンプト例について解説します。

決定事項やToDo、次回予定を抽出する

会議の成果を明確にするには、「決定事項」「ToDoリスト」「次回予定」の3項目を指定して抽出させます。項目を限定することで、AIが会話の中から重要なアクションアイテムを見落とさなくなるからです。

チャット欄に「以下の項目で議事録を作成してください。【決定事項】会議で合意した内容の箇条書き。【ToDoリスト】発生したタスクを『担当者』『期限』『内容』の形式でリスト化。【次回予定】日時と準備事項。」と入力します。このように指示することで、AIはダラダラとした会話の中から核心部分だけを探し出し、整理された状態で出力してくれます。

上司への報告用に短く要約してまとめる

手短な報告が必要な場合は、文字数と重点を置くべきポイント(結論とアクションなど)を指定して要約させます。読む相手に合わせて情報の粒度を調整することで、伝わりやすい報告書になるからです。

以下のプロンプトを活用しましょう。「この会議の要点を、上司への報告用に300文字程度で簡潔にまとめてください。議論の背景は省略し、『結論』と『今後のアクション』に重点を置いて記述してください。」文字数を指定したり、フォーカスする点を指示したりすることで、余計な情報を削ぎ落とした密度の高い要約文が生成されます。長時間の会議録音から要点だけをクイックに把握したい場合に有効です。

Markdownや表形式で見やすく出力する

視認性を高めるためには、「表形式で整理して」「Markdownで見出しをつけて」と出力フォーマットを指定します。視覚的に構造化されるため、そのまま議事録として使えるレベルの見た目になるからです。

NotebookLMはMarkdown記法に対応しているため、構造化された美しいドキュメントを一発で作成できます。「会議の内容を表形式で整理してください。列は『議題』『議論のポイント』『結論』の3列に分けてください。また、全体の構成は見出し(#)を使ったMarkdown形式で出力してください。」と指示すると、AIは情報を表組みで出力します。Notionなどに貼り付ければ整形の必要もありません。

指定フォーマットで議事録を出力させる

決まった型がある場合は、既存の議事録テンプレートを読み込ませるか、プロンプト内でフォーマットを提示します。型を与えることで出力のブレを防ぎ、修正の手間を最小限に抑えられるからです。

テンプレートの形式(日付、参加者、議題、決定事項など)をテキストデータとしてソースに追加しておき、「ソースにある『議事録テンプレート』に従って作成して」と指示する方法が有効です。あるいは、チャットで直接「以下のフォーマットに従ってください」と形式を指定しても構いません。AIはその枠組みを埋めるように情報を配置するため、会社指定のフォーマットがある場合でも、手作業による書き換え作業を大幅に減らすことができます。

NotebookLMはリアルタイムやiPhoneで使える?

外出先での会議や、PCを開けない環境でもNotebookLMを使いたいというニーズは多いでしょう。また、会議中にリアルタイムで議事録が完成していれば理想的です。しかし、現在のNotebookLMの仕様ではできることとできないことが明確に分かれています。制限を理解し、適切な運用でカバーする必要があります。

ここでは、スマホやWeb会議ツールでの活用法について解説します。

リアルタイム録音機能はなくファイルが必要

NotebookLM自体には直接録音を開始する機能はないため、ICレコーダー等で録音したファイルをアップロードして使います。あくまで既存のファイルを分析するツールであり、リアルタイム処理には対応していないからです。

会議中にアプリを起動して会話を即座にテキスト化することはできません。利用の流れとしては、まずICレコーダーやスマホのボイスメモ、Web会議ツールの録画機能を使って音声データを記録します。会議終了後にそのデータファイルをNotebookLMにアップロードするという「録音後の処理」が基本となります。リアルタイム性が必須の場合は、後述する他の文字起こしツールとの併用を検討しましょう。

iPhone・Android専用アプリで利便性が向上

以前はブラウザ版のみでしたが、現在はiOSおよびAndroid向けの専用アプリが提供されています。これにより、PCを開けない外出先や移動中でも、よりスムーズに議事録の作成が可能になりました。

iPhoneなら標準の「ボイスメモ」から、Androidなら「レコーダー」アプリなどの録音データを、そのまま専用アプリにアップロードするだけで、PC版と同じ手順で解析が始まります。

移動中にスマホで録音データを取り込み、要約を生成させておけば、帰社する頃には議事録の素案ができあがっているという効率的な使い方が可能です。

ZoomやTeamsの録画データを活用する手順

Web会議ツールの録画機能で保存された動画・音声ファイルをそのままソースとして読み込ませます。動画ファイルであっても音声トラックを自動抽出して解析してくれるため、変換の手間が不要だからです。

Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどの録画機能を使うのが最もスムーズです。手順は、各ツールで録画データをダウンロードし、NotebookLMにアップロードするだけです。特にGoogle Meetの場合は、録画データが自動的にGoogleドライブに保存されるため、NotebookLMから「ドライブ」を選択して直接ファイルを指定でき、ダウンロードの手間さえかかりません。

議事録作成に使うメリット・デメリットは?

NotebookLMは非常に優秀なツールですが、万能ではありません。特性を正しく理解せずに使うと、期待した精度の議事録ができずに失望してしまうこともあります。導入を検討する際は、何が得意で何が苦手なのかを把握しておくことが大切です。特に、「記録」と「要約」の違いやセキュリティ設定は重要なポイントです。

ここでは、メリットとデメリットについて解説します。

メリット:複数資料の横断検索と根拠の提示ができる

最大のメリットは、音声データと配布資料をセットで分析し、回答の根拠となるソース箇所を提示できる点です。資料の文脈を踏まえた正確な議事録が作れる上、元データの確認が容易で信頼性が高いからです。

NotebookLMは「会議で使ったスライド」と「音声」を関連付けて理解します。これにより、「スライド5ページ目に関する議論」といった文脈をAIが正確に把握できます。また、回答には参照元のソース番号(脚注)が付与されます。その番号をクリックすると、参照した資料の該当箇所が表示されたり、音声データの該当する発言内容(書き起こしテキスト)を瞬時に確認できたりするため、議事録の裏付け確認が非常にスムーズになります。

デメリット:完全な文字起こしではなく要約がメイン

デメリットの一つは、会話の一言一句を書き起こす専用の「ログ出力機能」はなく、あくまで内容の要約や抽出がメイン機能であることです。音声認識されたテキストをユーザーが直接一括ダウンロードするボタンなどは搭載されていません。なお、チャット欄でAIに対し「全文を書き出して」と指示すればテキスト化すること自体は可能です。

しかし、これは文字起こし専用ツールのような「発言者ごとの分離」や「タイムスタンプ付きの正確なログ」を生成するものではありません。NotebookLMには、いわゆる「素起こし(一字一句の記録)」を目的とした機能は備わっていません。また、システムが内部的に保持している全文テキストをそのまま表示・保存する手段も限られています。

そのため、「言った・言わない」の証拠として厳密な全文ログを残したい場合には不向きと言えるでしょう。あくまで音声の内容をAIが理解し、ポイントをまとめることが主目的となります。もし会議の全文書き起こしが必要な場合は、他の文字起こしサービスを利用しましょう。

デメリット:入力データの学習設定に注意が必要

注意点として、個人アカウントのデフォルト設定では、データがAIの品質向上に使われる可能性があります。機密情報を扱う場合は、データの利用をオプトアウトするか、企業向けプランの利用が必要だからです。

企業で利用する場合、セキュリティへの配慮が不可欠です。個人の無料アカウントでは、入力データや対話内容がAIモデル改善のために人間のレビュアーに見られるリスクがあります。機密情報や個人情報が含まれる会議データを扱う際は、Google Workspaceの有料プラン(Enterprise版など)を利用するか、個人設定でデータ利用を拒否する設定を確認してからアップロードしてください。

他の文字起こしツールとどう使い分ける?

NotebookLMには得意分野と不得意分野があります。すべてを1つのツールで完結させようとするよりも、既存の優秀な文字起こしツールと組み合わせることで、より効率的で高品質な議事録作成フローを構築できます。「記録」に特化したツールと「分析」に特化したツールを使い分けるのが賢い方法です。

ここでは、他のツールとの賢い使い分けについて解説します。

文字起こし特化ツールとの併用がおすすめ

正確な発言ログが必要な場合は、文字起こしツールでテキスト化してからNotebookLMに渡します。文字起こし特化ツールは「記録」に優れ、NotebookLMは「分析・要約」に優れているからです。

リアルタイム録音や、話者分離(誰が話したかの識別)を行いたいなら、「LINE AI Note」や「Whisper」などが適しています。これらは音声をテキストに変換する性能が高いのが特徴です。まず特化ツールで会議の全容をテキストデータ化し、そのテキストをソースとしてNotebookLMに読み込ませることで、互いの弱点を補完し合う最強の環境が整います。

文字起こしテキストを読み込ませ精度を高める

音声ファイルを直接入れるよりも、修正済みのテキストデータを入れた方が回答精度が向上します。専門用語の誤認識を事前に修正することで、AIが文脈を正しく解釈できるようになるからです。

NotebookLMに直接音声を読み込ませることも可能ですが、テキストファイル化した方が精度は高くなります。音声認識は雑音や専門用語で誤認識を起こすことがありますが、テキストなら事前に人間が固有名詞や誤字を修正できるからです。特に技術的な会議では、一度外部ツールで文字起こしを行い、重要なキーワードを正しい用語にしてからNotebookLMに渡す「ハイブリッド方式」が有効です。

NotebookLMで議事録作成を効率化しましょう

NotebookLMは、会議の音声と資料を統合的に分析できる革新的なAIツールです。アカウントさえあれば無料で手軽に始められ、適切なプロンプトを使うことで、決定事項の抽出や要約作業を劇的に効率化できます。

リアルタイム録音や全文書き出しができない点は他のツールで補いつつ、情報の整理と分析にNotebookLMを活用するのが賢い使い方です。セキュリティ設定に注意しながら、ぜひ次回の会議から活用してみてください。あなたの議事録作成業務が、これまでにないほど快適なものになるはずです。

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