• 更新日 : 2020年6月9日

級数法とは

級数法とは、減価償却費を算出する際に用いられる計算法の一つであり、算術級数的に毎年一定額を逓減していくことによって計上していく方法の総称である。

減価償却費の計算は一般的に煩雑になりがちであるが、級数法を利用することによって比較的簡便に数値を算出することが可能となるため、概算値としては法人・個人事業主を問わず広く使用されている計算方法である。

基本的な方法としては、要償却額に対して逓減する償却率(耐用年数に基づいた算術級数)を乗じることによって各年の償却費が算出されることとなり、償却額は期ごとになだらかに低下していくが、これは同じく広く使われている定率法と比較すると保守的だと評価され、資本回収の速度も遅くなる。

論拠としては定率法と同じでありながら、法人税法においては認められていないのが実情であるが、企業会計原則では認められている方法であり、簡易的に減価償却費を概算する上では利便性が高い計算方法だといえる。


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