• 更新日 : 2020年6月10日

公認会計士とは

公認会計士とは、監査や会計の業務における専門家であり、国家資格である。主に内部統制監査を業務としており、金融商品取引法(旧証券取引法)や会社法に基づく財務諸表や、計算書類の会計および監査を独占的に行うことができる。監査業務以外にはMAS業務がある。MAS業務とは、公認会計士のもつ会計・財務の専門知識などをもって、企業の経営全般におけるコンサルティング業務を行うことを指します。近年急速に需要が増えており、業務割合も大きく占めつつあります。
また、税理士に登録をし、税理士会に入会することで、監査業務以外にも税務業務を行うことができる。

監査法人の存在

監査法人とは、公認会計士が設立する法人であり、設立には5人以上と定められている。業務内容としては、企業に会計監査人としてつき、企業が作成する金融商品取引法(旧証券取引法)や、会社法に基づいた財務諸表・計算書類のチェックを行う。各種の法令に引き比べ、適正であるかどうかを企業に提示するまでが一連の業務となる。
企業はそのチェックされた書類を顧客のような利害関係者に提示し、それら書類が妥当であることの証明となる。
あくまで監査業務を主とするが、会計財務などにもアドバイスをするようなコンサルティング業務も多くあり、監査としての信頼性といった観点から社会的に批判されている部分もある。

日本と海外の公認会計士

公認会計法業務によると、「公認会計士は他人の求めに応じ報酬を得て、財務書類の監査又は証明をすることを業とする」とある。社内での不正や背任を防止するため、合法性と合理性をもった公認会計士が監査を行う。
日本では、監査業務が主軸となっているが、欧米などでは経理や財務などいままでの専門知識と経験を活かして業務を行う公認会計士が多くいる。管理会計に特化した公認会計士の資格「勅許管理会計士」なども海外には存在している。
日本でも、監査法人の信頼性や独立性が批判されつつも、監査法人のサービスの一環としてのコンサルティング業務が隆盛してきており、コンサルティングサービスの占める割合が大きくなりつつある。


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