マネーフォワード クラウド年末調整使い方ガイド

電子証明書の取得方法と注意事項

概要

このガイドでは、マネーフォワード クラウド年末調整で利用する電子証明書を、登記所(法務局)から取得する方法をご案内します。

電子証明書取得のご案内|法務省

「電子証明書」とは、電子申請が正しく本人から行われ、改ざんされていないことを証明するための仕組みです。
クラウド年末調整で電子申告を行うためには、事前に電子証明書を取得する必要があります。

なお、e-TaxまたはeLTAXで使用できる電子証明書は、特定の認証局が作成したものに限られます。
本ガイドでご案内する「商業登記電子証明書」以外の電子証明書については、以下のサイトでご確認ください。

e-Taxで利用できる電子証明書|e-Tax
電子証明書の準備|eLTax

電子証明書の取得については、取得のサポートを行っている企業へ依頼することも可能です。
サービスの詳細については、下記のリンクからご確認ください。

Graffer® 電子証明書取得サポート
<ご注意>
クラウド年末調整は、ファイル形式(拡張子「.p12」)の電子証明書のみに対応しています。
※ICカード形式には未対応です。

目次

電子証明書取得の流れ

電子証明書は、ご利用環境や提出内容に問題がなければ、最短1日で取得することができます。

出典:商業登記電子認証パンフレット|法務省

それでは、「ステップ1 証明書発行申請ファイルの作成」から取得の手続きを始めましょう。

ステップ1 証明書発行申請ファイルの作成

1. ソフトウェアのダウンロード

電子証明書の発行申請をするために証明書発行申請ファイルを作成します。
証明書発行申請ファイルを作成するためには、法務省が提供する専用ソフトウェアを入手し、パソコンにインストールする必要があります。

専用ソフトウェア「商業登記電子認証ソフト」は、以下のページから無償でダウンロードすることができます。
「商業登記電子認証ソフト」のダウンロード|法務省

ダウンロード後は、ガイダンスに従ってインストールを実行してください。
専用ソフトウェア「商業登記電子認証ソフト」の動作環境・インストール方法・操作方法等に関するご不明点は、以下の窓口までお問い合わせください。

【登記・供託オンライン申請システム操作サポートデスク】

 電話番号:050-3786-5797(050ビジネスダイヤル)
 ※障害等により上記番号を利用できない場合は、次の連絡先にお問い合わせください。
  電話番号:050-3822-2811または2812

 受付時間:平日8:30~19:00
 (国民の祝日・休日、12月29日から1月3日までの年末年始を除く。)

詳細については、こちらの「5 お問い合わせ先について」をご参照ください。

2. 証明書発行申請ファイルの作成

  1. 専用ソフトの起動
    インストールした専用ソフトウェア「商業登記電子認証ソフト」を起動し、以下のアイコンをダブルクリックします。
  2. 鍵ペアファイル及び証明書発行申請ファイルの作成
    「手順1 鍵ペアファイル及び証明書発行申請ファイルの作成」をクリックします。

     
    ファイル作成のウィンドウが開いたら、必要項目を入力し、「鍵ペアファイル及び証明書発行申請ファイル作成実行」をクリックします。
    なお、入力欄にカーソルを合わせると、画面下部に項目の説明が表示されます。

    「説明を見る」をクリックすると、項目の説明を確認できます。 

    説明を見る
    項目名項目の説明
    商号又は名称(会社名)【入力必須】
    登記事項証明書に登記されているとおりに入力します。
    商号又は名称の表音・略称等任意の項目です。
    商号または名称の表音・略称・訳語等をローマ字・英数字で表したものを電子証明書に記録する場合に入力します。
    本店又は主たる事務所(会社の所在地)【入力必須】
    登記事項証明書に登記されているとおりに入力します。
    被証明者の氏名【入力必須】
    会社・法人の代表者等で電子証明書の発行を受ける方の名前を、登記されているとおりに入力します。
    被証明者の氏名任意の項目です。
    被証明者の氏名の表音をローマ字で表記して電子証明書に記録する場合に入力します。
    被証明者の資格【入力必須】
    登記所に届出されているとおりに入力または選択します。
    電子証明書の有効期間(証明期間)【入力必須】
    3ヶ月から27ヶ月までの間で、3ヶ月単位で選択することができ、期間ごとに発行手数料が異なります。
    なお、証明期間内において電子証明書に記録された登記事項について変更の登記が行われると、電子証明書は無効になります。手数料は払戻しされません。
    電子証明書の鍵長【入力必須】
    生成する暗号鍵の長さです。2048ビットのみです。
    鍵ペアファイルパスワード【入力必須】
    電子証明書を取得するためのパスワードを入力します。
    電子証明書の取得(ダウンロード)の際に必要となるため、忘れないようにご注意ください。
    電子証明書の使用休止届出用暗証コード【入力必須】
    電子証明書の使用を一時的に休止する際に必要なパスワードを入力します。
    証明書発行申請ファイルの保存先【入力必須】
    「証明書発行申請ファイル(ファイル名「SHINSEI」)」の保存先を選択します。「証明書発行申請ファイル」は登記所に提出します。
    CD-RやUSBメモリなどに保存する場合は、書き込み可能な状態であることを確認してから保存してください。
    鍵ペアファイル及び発行申請書・委任状ファイルの保存先【入力必須】
    「鍵ペアファイル」「発行申請書・委任状ファイル」の保存先を選択します。これらのファイルは登記所に提出しません。
  3. 鍵ペアファイル及び証明書発行申請ファイル作成結果の確認
    ファイルが作成されると、「鍵ペアファイル及び証明書発行申請ファイル作成結果」が表示されます。以下3種類のファイルが作成されたことを確認してください。

    番号ファイル名備考
    鍵ペアファイル証明書の発行申請後、電子証明書の取得に必要なファイルです。※法務局への提出は不要です。
    証明書発行申請ファイル法務局へ提出するファイルです。
    「SHINSEI」の名称で作成されます。
    発行申請書・委任状ファイル必要項目を記入し、印刷した書類を法務局へ提出します。
  4. 証明書発行申請ファイルのメディアへの保存
    作成した「証明書発行申請ファイル(ファイル名:SHINSEI)」を、CD-RやUSBメモリなどの外部メディアへ保存します。
    ※外部メディアに保存する場合、メディアへの書き込みが可能であることを確認してください。
    ※フォルダは作成せず「SHINSEI」ファイルのみを保存してください。
  5. 発行申請書・委任状ファイルの出力
    作成した「発行申請書・委任状ファイル(.pdf)」を開きます。

    「電子証明書発行申請書」に必要な項目を入力してから印刷します。
    ※「電子証明書発行申請書」は書面での提出が必要です。

法務局へ提出するファイル・書類の準備は、これで完了です。

ステップ2 登記所(法務局)への申請

作成したデータを管轄登記所まで持参し、電子証明書の発行を申請します。
管轄の法務局については以下のページをご確認ください。

管轄のご案内|法務局

1. 提出物の確認

これまで準備したファイルおよび提出物は以下のとおりです。
登記所を訪問する前に、提出物がすべてが揃っていることを必ずご確認ください。

2. 登記所への提出と「電子証明書発行確認票」の交付

確認した提出物を管轄登記所の窓口に持ち込み、提出します。

審査完了後、電子証明書のシリアル番号が記載された「電子証明書発行確認票」が交付されます。
シリアル番号は電子証明書を取得する際に必要となります。
※提出した外部メディアは返却されます。

【サンプル画像】

ステップ3 電子証明書の取得

入手したシリアル番号を使って電子証明書を取得(ダウンロード)します。

1. ソフトの起動と手続きの開始

ふたたび専用ソフトウェア「商業登記電子認証ソフト」を起動します。

「手順3 電子証明書取得」をクリックします。

2. 必要項目の入力

「電子証明書の取得」画面で必要項目を入力し、「電子証明書取得実行」をクリックします。
「電子証明書パスワード」は「PINコード」として電子申請を行う際に必要となるため、大切に保管してください。

なお、入力欄にカーソルを合わせると、画面下部に項目の説明が表示されます。

「説明を見る」をクリックすると、項目の説明を確認できます。

説明を見る
項目名項目の説明
シリアル番号ステップ2で交付された「電子証明書発行確認票」に記載されているシリアル番号を入力します。
鍵ペアファイル「2-3. 鍵ペアファイル及び証明書発行申請ファイル作成結果の確認」で作成した鍵ペアファイルを指定します。
鍵ペアファイルパスワード鍵ペアファイルを作成する際に指定したパスワードを入力します。
電子証明書保存先取得する電子証明書ファイルの保存先を指定します。電子証明書ファイルは「PKCS#12」(拡張子「.p12」)の形式で保存されます。
電子証明書パスワード電子証明書のパスワードを入力します。
※このパスワードは、「PINコード」として電子申請を行う際に必要となるため大切に保管してください。

3. ハッシュ値の確認

  1. 「電子認証登記所との通信について」の画面にハッシュ値が表示されます。

     
    「電子認証登記所登記官の電子証明書について」のリンクをクリックし、「電子認証登記所との通信について」に表示されたハッシュ値と、「電子認証登記所登記官の電子証明書及びハッシュ値」に記載されたハッシュ値が一致しているかを確認してください。
    以下画像の赤枠部分です。

  2. ハッシュ値の一致が確認できたら、「続行」をクリックします。

4. 電子証明書の取得を確認する

「電子証明書保存先」で指定したフォルダに、ファイル形式の電子証明書(拡張子「.p12」)がダウンロードされたことを確認してください。

電子証明書がダウンロードされると、すべての手続きは終了です。

電子証明書取得時および取得後のご注意

電子証明書の「証明期間」について

「証明期間」とは、電子証明書の有効性を確認できる期間をいいます。
証明期間を経過した電子証明書では電子申告が行えないため、翌年以降の電子申告に利用する場合は期間を設定する際にご注意ください。

2 電子証明書の証明期間と発行手数料|法務省

登録した電子証明書の証明期間が満了している場合は、電子証明書の発行や更新が必要となります。
電子証明書を取得した機関に連絡し、所定の手続きを行ってください。

証明期間内での電子証明書の失効について

電子証明書に記録された事項(商号・本店・代表者の資格・氏名など)に関する変更の登記が行われた場合、証明期間内であっても電子証明書が失効することがあります。

電子証明書を取得した機関に連絡し、電子証明書を有効にするための手続きを行ってください。

本ガイドで紹介している「商業登記電子証明書」については、一定の条件を満たす場合に再発行の申請(手数料不要)を行えることがあります。
詳しくは管轄登記所にご相談ください。
更新日:2022年07月19日

※本サポートサイトは、マネーフォワード クラウドの操作方法等の案内を目的としており、法律的またはその他アドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトに記載している内容の正確性・妥当性の確保に努めておりますが、実際のご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家に相談するなど、ご自身の判断でご利用ください。

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