Q. 案件が紐づく合算請求書を消し込んだ場合の消込仕訳について教えてください。

案件が紐づく合算請求書を消し込んだ場合、案件ごとに消込仕訳が作成されます。
消込仕訳の科目は、案件で設定した内容や消込の入金日などに応じて設定されます。

具体例について、以下をご確認ください。

• 設定条件
• 請求金額を全額消し込む場合の消込仕訳
• 請求金額を一部消し込む場合の消込仕訳
• 合算元の請求書のうち、案件に紐づかない請求書が一部ある場合の消込仕訳
• 合算請求書の作成後に請求書の金額を増加するような編集を行った場合の消込仕訳

設定条件

本ガイドでは、以下の場合を例に説明します。

• 案件Aの債権の勘定科目：売掛金
• 案件Aに紐づく売上Aの金額：1,000円
• 案件Aに紐づく売上Aの売上計上日：2025年4月30日
• 案件Aに紐づく請求書Aのお支払い期限：2025年5月31日
• 案件Bの債権の勘定科目：未収金
• 案件Bに紐づく売上Bの金額：2,000円
• 案件Bに紐づく売上Bの売上計上日：2025年5月31日
• 案件Bに紐づく請求書Bのお支払い期限：2025年6月30日
• 案件が紐づかない請求書Cの請求金額：3,000円
• 「債権・入金の科目」画面の「入金」の科目：当座預金
• 「債権・入金の科目」画面の「債権」の科目：売掛金
• 「債権・入金の科目」画面の「前受」の科目：前受金

請求金額を全額消し込む場合の消込仕訳

作成される消込仕訳

案件Aと案件Bから作成した請求書を「請求日：2025年04月30日」として合算請求書を作成し、2025年5月1日に入金された3,000円について消込を行った場合、以下のような消込仕訳が作成されます。

仕訳の科目

各仕訳の借方科目には、「債権・入金の科目」画面の「入金」で設定した「当座預金」が反映します。
各仕訳の貸方科目に反映する内容については、以下をご参照ください。

請求金額を一部消し込む場合の消込仕訳

作成される消込仕訳

案件Aと案件Bから作成した請求書を「請求日：2025年04月30日」として合算請求書を作成し、2025年5月1日に入金された1,500円について消込を行った場合（差額処理は「残高として残す」を選択）、お支払い期限が古い合算元の請求書から優先して消込が行われます。

• 請求書Aのお支払い期限が請求書Bより古いため、案件Aに紐づく消込仕訳が作成される。
• 入金額1,500円から案件Aで消し込んだ1,000円を指し引き、残り500円は案件Bに紐づく消込仕訳として作成される。

上記の結果、以下のような消込仕訳が作成されます。

仕訳の科目

各仕訳の借方科目には、「債権・入金の科目」画面の「入金」で設定した「当座預金」が反映します。
各仕訳の貸方科目に反映する内容については、以下をご参照ください。

合算元の請求書のうち、案件に紐づかない請求書が一部ある場合の消込仕訳

作成される消込仕訳

案件Aと案件Bから作成した請求書と、案件が紐づかない請求書Cを一括合算して合算請求書を作成し、2025年5月1日に入金された6,000円について消込を行った場合、以下のような消込仕訳が作成されます。

仕訳の科目

各仕訳の借方科目には、「債権・入金の科目」画面の「入金」で設定した「当座預金」が反映します。
各仕訳の貸方科目に反映する内容については、以下をご参照ください。

合算請求書の作成後に請求書の金額が増加するように編集を行った場合の消込仕訳

作成される消込仕訳

案件Aと案件Bから作成した請求書を一括合算したあと、合算請求書の金額を3,000円から4,000円に変更し、2025年5月1日に入金された4,000円の消込を行った場合、以下のような消込仕訳が作成されます。

仕訳の科目

各仕訳の借方科目には、「債権・入金の科目」画面の「入金」で設定した「当座預金」が反映します。
各仕訳の貸方科目に反映する内容については、以下をご参照ください。