
経理1名でも業務を無理なくこなせる理由は、クラウドツールで業務構築した効果
Corporate and People Group 小林 晴信 様
課題
・当時使用していた「マネーフォワード クラウド会計」は承認機能を有しておらず、内部統制の基準を満たしていない
・上場に向けた経理業務の効率化が不十分結果
・会計事務所や監査法人と円滑な連携。業務効率化に成功
・クラウド中心の業務フローで、リモートワークへスムーズに移行
慎重な機能比較を重ねながらツールを選定。カスタマーサクセスの信頼が決め手に。

鈴木様:当社はカスタマーサポート向けのAIチャットボットをはじめさまざまなAI事業をサービス展開している企業です。
私はCOOとして、経理・財務・労務・広報…といったいわゆるコーポレート部門をまるっと管掌しています。少しCFOの役職にも近いと思っています。
小林様:私はもともと監査法人に11年在籍し、その後一般企業で経理財務マネージャーを経験しました。カラクリ社に入社後、経理財務全般の役割をやっています。経理業務に加え、監査法人の対応や業務整理、内部統制といった、これから成長していくに当たって必要な体制構築を行っています。経理財務専属は私1人ですが、他のコーポレート部門のメンバーとも分担して業務を行っています。
鈴木様:私が入社したころはまだ上場の検討もしておらず、「マネーフォワード クラウド会計」を利用していました。前職ではオンプレミスのサービスを利用していて不便さを感じていたので、使いたくて仕方がなかったんです。何の疑問も不満も持たずに、「これでやろう」という状況でした(笑)。
そこから、上場を目指すにあたり、内部統制の基準を満たしている会計ソフトへの移行を検討し始めました。「マネーフォワード クラウド会計」は仕訳の承認機能がなかったため、承認機能を備えた「マネーフォワード クラウド会計Plus」か、他社ソフトも視野に入れて移行を検討しました。
会計ソフトに加え、給与計算・勤怠管理ソフトも検討していましたので、データの連携を軸に慎重に検討をしていきました。当時は比較する全てのサービスをデータ移行から運用まで試し、プロコン表を作成していきましたね。他社サービスですと、データ移行の課題があったり経費申請のスマートフォンビューの使いづらさを感じました。特に、内部統制に必要な稟議について、金額や内容によって承認フローを変えたい場合の設定ができないこともありました。
一方で、マネーフォワード クラウドは当時も十分なことができる設計がなされていて、シリーズで組み合わせたERPとして実装できる点にメリットを感じました。検討を進める中で、経費申請・勤怠も他のサービスの導入に決めかけていましたが、ベンダーが異なると社員の学習コストもかかってしまうので出来るだけ学習コストを低く抑えたい考えもありました。経費申請がスマートフォンで完結することも選定理由の1つなのですが、OCRもあって圧倒的に楽なので社員にスマートフォンで経費申請行うことを薦めています。
機能比較を慎重にしていきましたが、最終的な決め手は「思想」でした。情報収集の際に質問と一次回答はいただいていたものの、改めて商談の場で回答するような資料を用意してくださいました。社内の連携を感じましたし、カスタマーサクセスの姿勢を見たようで信頼できると感じたのも大きな決め手です。
▼比較検討時に作成されたプロコン表。各機能面で慎重に検討したうえでご導入いただきました。

元監査法人の視点で見るクラウド型ERP。コスト・使いやすいUIがメリットに。

小林様:マネーフォワード クラウド会計Plusは内部統制の観点では、承認機能によりダブルチェックができるところが一番のメリットと感じています。
仕訳の登録者・承認者の権限によりダブルチェックが機能し、さらに承認したという証跡が残る点も、監査に十分耐えうる点だと思います。東証一部上場企業が使っていても全く不足ないと感じています。
正直にいうと、転職に際してマネーフォワード クラウドを利用している聞いたときに、感覚的に上場は厳しいのではないかと思いました。4・5年前のちょうどクラウド会計が世に広がった頃に知人から「個人事業主や小規模な会社が使うシステム」という情報だけが入っていたんですね。
それが今回、入社して実際に使ってみて、全く問題ないというのが本当に最初の感想です。他のソフトと比較してみても、遜色なく、逆に古くからあるERPの会計システムに比べれば、コストも抑えられますし、とてもわかりやすいUIも良いですね。
会計事務所に委託しながら経理業務のほとんどを1人で担当していますが、ストレスや負荷なく業務が出来ています。前職でも会計事務所に記帳を委託していましたが、当時はすべて紙だったので印刷・郵送が必要でした。今は同じ環境にアクセスしているので、それがなくなりました。同様に、監査法人にも「監査権限渡したので見てください」と同じ環境を確認していただいています。会計事務所や監査法人と、とても楽に連携が取れています。
ペーパーレスを推進していたからこそ、緊急事態宣言の翌日からリモートワークへ

鈴木様:コロナ禍前からマネーフォワード クラウドや他のクラウドサービスで業務を構築していました。緊急事態宣言の翌日から管理部門はリモートワークに移行できたことは、クラウドの効果だったと思います。リモートワーク中もすごく簡単に、離れていてもスムーズに仕事ができる点が非常に助かっています。
テレワークもペーパーレスも社内では浸透しているので、今後は上場に向けてしっかりとした管理体制を構築することを目指して、自動化を進めたいです。
小林様:私もこれから上場の準備を本格化していく中で、人数や業務量が増加しても、効率よく、ミスなくスピーディーに業務を回していけるよう、「マネーフォワード クラウドERP」をもっと活用していきたいと考えています。

同じサービスの事例
-
他のクラウド請求書作成サービスからの移行もスムーズに行えました
株式会社スクー -
クラウドならではの機能で、 コミュニケーションや帳票管理のコストを改善
株式会社セイルボート -
カード決済機能が顧客単価UPに貢献。
株式会社リフル -
API連携で不良債権の発生から弁護士への相談まで一気通貫できる人工知能サービスの提供
株式会社ココペリインキュベート -
請求書業務にかかる時間が1/3に。しかもリモートで完結
株式会社ワーク・ライフバランス -
作成や管理が効率化され、月末の請求業務の作業工数が半分以下に
株式会社トレタ