痛切な思い…税金あるある川柳5選「領収書 争奪じゃんけん 今日も負け」

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さあ始まりました、「二丁目税理士ラジオ」。今日も新宿二丁目の雑居ビルからお送りします。さて、巷で話題の「税金かるた」を知っていますか? 「嬉しそう 酒税を納める お父さん!」など、一句一句が皮肉っぽくておもしろいとツイッターなんかで話題になったみたいですね。

そういうことであれば、「二丁目税理士ラジオ」も負けじと、リスナーのみなさんから届いた夜の街にまつわる「税金川柳」をご紹介します。今回のテーマはみんな大好き「交際費」です。お送りするのはDJハジメ。それではまいりましょう。ヒアウィゴー。(執筆者:税理士 高橋創)

墨田区P.N「ねだられると弱いんです」さん

みんな、どんな川柳を送ってくれたかな? まずは墨田区にお住まいのペンネーム「ねだられると弱いんです」さんから。

チップあげ くれとはいえぬ 領収書

くぅ~。これは個人事業主の本音ですよね~(笑)。ちょっとかっこ悪くて人には言えない魂の叫びを教えてくれてありがとう。

例えば、飲み屋の店員さんのバースデーパーティーなんかでお祝いのシャンパンを入れたり、入れさせられたりしたら、お会計の際に領収書をもらえますよね。でも、店員さんにチップやおひねりをあげた場合って、領収書はどうなるんでしょう?

仮に「領収書は……」なんて言っているとせこく見えるし、無粋ですよね。ましてチップをあげるくらい気に入っている子にそんなことは言えません。それこそ、“おねだり”なんかされたら気持ちよく払いたい。「ねだられると弱いんです」の気持ちはよくわかるなぁ。税金対策として領収書がほしい方には悩ましいところ。

そんなあなたに教えたい。領収書が出ない支払いに関しては、「出金伝票」に自分で記録しておけば、確定申告の際の“証明書類”になるんです。みなさん知ってましたか?

これは取引先の冠婚葬祭などでも同じ。素敵ですね~。「100円で買える安心」、出金伝票は全国の文房具屋さんで好評発売中! まぁ、ひいきの店員さんへのチップが税金を計算する際の経費になるかはまた別問題ですけど。

豊島区P.N「チーム男気」さん

お次は豊島区の「チーム男気」さんから。どんな一句を詠んでくれたかな。

領収書 争奪じゃんけん 今日も負け

でたでた。たまに見かけるよね~(笑)。経営者とおぼしき軍団が会計を割り勘にして、じゃんけんで勝った人が総額分の領収書を持って帰るケース。「男気じゃんけん」の変種ですかね。

でもね、ここでちょっと考えていただきたいのが、勝者がこれを全額自分の交際費にしちゃっていいのかという話。自分で払っていない金額を経費にしちゃうわけですから、もちろんダメですよ。経費は自分が払った分だけ! そういうせこいのは「男気」とは言わないからね。

武蔵村山市P.N「原価計算苦手」さん

さて、武蔵村山市の「原価計算苦手」さんから送られてきたのはこれ。

売上を はるかに超える 交際費

ん-、川柳というより現状報告だよね、これ(笑)。この時期になると「売上の何割くらいの交際費だったらOKですか?」と本当によく質問されるんだよね。

結論から言えば、経費はとくに金額や割合の制限があるわけではないので、商売に関係するものであれば「すべて経費」として処理しても問題ありません。たとえ売上の額を超えてしまおうとも。この「商売に関係するかどうか」というのはあくまで本人の主観ですが、税務署さんに疑問を持たれたときにはしっかり説明できるようなものじゃないとダメですよ。

ちなみに私の昨夜の飲み代は、1次会分はお客さんとの会食だったので経費、飲み過ぎて記憶がさだかでない2次会分は、領収書も記憶とともに闇に葬ろうと思います。ハハハ。

新宿区P.N「理想のタイプはラガーマン」さん

お次は新宿区の「理想のタイプはラガーマン」さんから。おっと、がぜん二丁目らしくなってきたね~(笑)。

筋肉が モテるときいて ジム通い

確かに二丁目はマッチョがもてはやされる街。とはいえ、それは税金とは関係がありませんね~(笑)。ただの個人的な筋トレです。

百歩譲って「理想のタイプはラガーマン」さんがプロレスラーだとしたら、トレーニング費用やプロテイン代が経費になる可能性はあるかもしれませんが、単に「モテたいから」というだけでは厳しいでしょうね。まあモテたいですけど、私も(笑)。

港区P.N「みんなのATM」さん

さて、お時間の関係で最後の紹介です。港区の「みんなのATM」さん。おぉ、自分で言っちゃう(笑)。かっこいいですね(笑)。

パパ活の 費用もある意味 交際費?

いま流行りのやつですね。私も二丁目のゲイバーで同席した若い女性の方に持ちかけられたことあります。「ゲイバーなのに?」と驚くとともに、あまりにノリの軽さにびっくりしましたね。野球場のビールの売り子さんみたいでしたよ。「パパ活いかがっすか~」みたいな(笑)。

で、パパ活費用。たしかにある意味「交際」のためのお金ではあります。だからそれを交際費と呼ぶのはある意味間違えていませんが、税金の計算上、経費となるかといいうと、厳しいと言わざるを得ませんね。商売と関係ないですからね。

そういえば交際している女性にお金を渡して「英会話授業代」という領収書をもらっていた方もいらっしゃいました。それっぽい名目をつければ良いってものじゃないですからね! そういう仮装は税金の世界では重罪ですのでお気をつけください。

おわりに

さて、交際費のお話はここまで。次回のテーマは「メイク代」ですので、素敵な川柳をどしどしBizpediaの公式ツイッターまでお寄せくださいね!

……と、まぁラジオを聴いていた勢いでここまで書き殴ってきましたが、私、高橋創、44歳にはぼちぼち限界です。この原稿ボツってくれないかな。なにはともあれ、機会があればまたお耳にかかりましょう!

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※掲載している情報は記事更新時点のものです。

執筆:高橋 創 (税理士)

高橋創税理士事務所所長
1974生まれ。東京都立大学卒業後、学校法人大原学園の所得税法講師として5年間勤務。その後、会計事務所勤務を経て、高橋創税理士事務所を新宿二丁目に開設。新宿ゴールデン街の酒場「無銘喫茶」のオーナーでもある。



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