- 作成日 : 2026年7月6日
Apple Intelligenceとは?対応機種・使い方・日本語対応をわかりやすく解説
Apple IntelligenceとはApple独自開発のパーソナルインテリジェンスシステムで、iPhone・iPad・MacのOSに統合された生成AI機能です。
- 文章作成支援・画像生成・Siri強化が可能
- iPhone 15 Pro以降・M1以降のMacが対応
- 2025年4月から日本語正式対応済み
Q. 料金はかかる?
A. 対応機種を持っていれば無料で利用できます。
Apple Intelligenceとは、AppleがiPhone・iPad・Mac向けに提供する独自開発のAIシステムです。文章作成支援、画像生成、Siri強化、通知要約など、日常業務を効率化する生成AI機能が標準搭載されています。
本記事ではApple Intelligenceの概要、対応機種、日本語対応状況、設定方法、ChatGPTなど他の生成AIとの違い、よくある質問まで、バックオフィス担当者が業務で活用するために必要な情報を網羅的に解説します。
※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。
目次
Apple Intelligenceとは?
Apple Intelligenceとは、AppleがiPhone・iPad・Mac・Apple Vision Pro向けに提供するパーソナルインテリジェンスシステムです。Apple Watchでは、Apple Intelligence対応iPhoneとペアリングすることで、一部の関連機能を利用できます。2024年6月10日に開催された WWDC 2024 の基調講演では、オンデバイスの小規模言語モデルを中心に、一部処理を自社サーバー基盤「Private Cloud Compute」で補完する構成が発表されました。
Apple Intelligenceの基本的な仕組み
Apple Intelligenceの最大の特徴は、オンデバイスAIとクラウドAIを組み合わせたハイブリッド設計です。多くの処理を端末内で完結させることで、プライバシー保護と高速なレスポンスを両立しています。
軽量な処理はiPhoneやMacに搭載されたNeural Engineで実行され、より高度な処理が必要な場合のみ「Private Cloud Compute」と呼ばれるApple独自のサーバーで処理が行われます。多くの処理は端末内で完結する設計となっており、オフライン環境でも利用できる機能が多数用意されています。また、一部の高度な処理については Apple 独自のサーバー基盤で実行されますが、同社が内容を閲覧できない仕組みとなっており、処理後のデータもサーバーへ保存されません。
Apple Intelligenceが開発された背景
Appleがこの人工知能プラットフォームを開発した背景には、ChatGPTに代表される生成AIブームへの対応と、自社AIアシスタントSiriの遅れを取り戻す狙いがあります。人工知能への投資にもかかわらず、Siriは外部の専門家とApple内部の双方から、他のAIアシスタントに遅れをとっていると批判され続けてきました。急速な生成的人工知能の発展と2022年後半のChatGPTの登場により、Appleの幹部はAIへの取り組みを再集中させました。
なお2026年の最新動向として、2026年1月12日、Googleとの提携により、GeminiをApple Foundationモデルの基盤に複数年採用することが発表されました。Apple独自モデルとGeminiを組み合わせる新たな展開も始まっています。
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Apple Intelligenceで何ができる?主要機能一覧
Apple Intelligenceでは、文章作成、画像生成、Siri強化、通知要約、写真編集など多彩な生成AI機能が利用できます。以下は業務効率化に有用な主要機能の一覧です。
| 項目 | 機能名 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 文章作成支援 | 作文ツール(Writing Tools) | 書き直し・校正・要約 |
| 画像生成 | Image Playground | オリジナル画像の生成 |
| 絵文字生成 | ジェン文字(Genmoji) | カスタム絵文字の作成 |
| 音声アシスタント | 強化されたSiri | 自然対話・画面認識・ChatGPT連携 |
| メール・通知 | スマートリプライ・通知要約 | 重要メッセージ抽出・返信自動化 |
| 写真編集 | クリーンアップ | 不要な写り込みの除去 |
| 画像認識 | ビジュアルインテリジェンス | 目の前のものを検索・解析 |
| 翻訳 | ライブ翻訳 | 会話・メッセージのリアルタイム翻訳 |
| 開発者向け | Foundation Modelsフレームワーク | アプリへのAI機能組み込み |
作文ツール(文章の書き直し・校正・要約)
作文ツール(Writing Tools)は、メール・メモ・Pages・他社製アプリを含むほぼすべての文章入力画面で利用できる文章作成支援機能です。「書き直し」機能では、Apple Intelligence が文章を複数パターンで提案してくれるため、用途や相手に応じて「プロフェッショナル」「簡潔」「フレンドリー」など、表現トーンを調整できます。
また「校正」機能では、文法ミスや不自然な表現、文章構造などをチェックし、修正候補とその理由をあわせて提示してくれます。
作文ツールでは、「校正」「書き直し」に加え、「フレンドリー」「プロフェッショナル」「簡潔」といった文体変更機能のほか、「要約」「要点整理」「リスト化」「表形式への変換」なども利用可能です。
最下部の「作文」をタップすると、ChatGPTを使った作文も可能です。
Image Playground(画像生成)とジェン文字
Image Playgroundは、テキストや写真を元に画像を生成する専用アプリです。アニメ・イラスト・スケッチなどのスタイルを選んで、SNS用アイコンや資料の挿絵を作成できます。さらにジェン文字(Genmoji)機能では、説明文から独自の絵文字をその場で生成可能です。
Siriの強化とビジュアルインテリジェンス
Apple IntelligenceによってSiriは大幅に強化され、ChatGPTとの連携が可能になりました。また、現在は開発中であるものの、画面上の内容を認識して操作するオンスクリーン認識も実用化される予定です。加えてカメラを使ったAI機能「ビジュアルインテリジェンス」は最も使い方が簡単で便利な機能で、iPhone 16とiPhone 16 Proではカメラコントロール、iPhone 15 ProとiPhone 16eではアクションボタンから起動できます。
参考:Apple Intelligence|Apple(日本)
Apple Intelligenceの対応機種は?
Apple Intelligenceを利用するには、対応した機種と最新のOSが必要です。すべてのApple製品で使えるわけではない点に注意が必要です。
iPhone・iPadの対応モデル(2026年5月最新)
iPhoneのApple Intelligence対応機種は、A17 Pro以降のチップを搭載した機種です。iPhone 17/iPhone 17 Pro/iPhone 17 Pro Max、iPhone Air、iPhone 16e、iPhone 16/16 Plus/16 Pro/16 Pro Max、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxが対応しています。iPadはiPad Pro(M1以降)、iPad Air(M1以降)、iPad mini(A17 Pro)が対応しています。
Macの対応モデル
MacでApple Intelligenceを利用するには、Apple Silicon(M1以降)の搭載が必須です。MacBook Air(M1以降)、MacBook Pro(M1以降)、iMac(M1以降)、Mac mini(M1以降)、Mac Studio(M1 Max以降)、Mac Pro(M2 Ultra)が対応しています。Intel製チップを搭載した旧型Macは非対応のため、業務利用の前に必ず確認してください。
必要なOSバージョンとストレージ
対応OSはiOS 18.1以降、iPadOS 18.1以降、macOS Sequoia 15.1以降、visionOS 2.4以降、watchOS 11以降で、デバイスに7GBの空き容量が必要です(Apple Watchの場合は不要)。日本語で利用する場合はiOS 18.4以降が必要で、2026年現在はiOS 26.1以降が最新となっています。
参考:Apple Intelligenceを入手する方法|Apple サポート
Apple Intelligenceは日本語に対応している?
Apple Intelligenceは2025年4月のOSアップデートで日本語に正式対応しました。日本国内のユーザーも主要機能を日本語で利用できます。
日本語対応の経緯
iOS 18.4、iPadOS 18.4、macOS Sequoia 15.4のリリースにより、Apple Intelligenceは日本語のほか、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語、韓国語、中国語(簡体字)、英語(シンガポール)、英語(インド)に対応しました。
2026年時点では、iOS 26.1、iPadOS 26.1、macOS 26.1で、世界のほとんどの地域でApple Intelligenceの機能を利用でき、日本語にも対応しています。
日本語環境での実用性
日本語環境でも文章作成支援、通知要約、写真検索、Siri強化などの主要機能は問題なく動作します。ただし複数アプリを横断する複雑なパーソナルコンテキスト処理は精度が安定しない場合もあり、シンプルな指示から使い始めるのが無難です。
参考:Apple Intelligenceの機能が日本語で利用可能に|Apple Newsroom
Apple Intelligenceの使い方・設定方法は?
Apple Intelligenceを使い始めるには、OSアップデートと設定アプリでの有効化が必要です。以下のSTEPに沿って設定してください。
STEP1:OSを最新バージョンにアップデートする
「設定」アプリ→「一般」→「ソフトウェアアップデート」の順にタップし、最新OSを適用します。日本語利用にはiOS 18.4以降が必須です。
STEP2:Apple Intelligenceをオンにする
「設定」アプリ→「Apple IntelligenceとSiri」をタップし、「Apple Intelligence」をオンにします。Macの場合は「システム設定」→「Apple IntelligenceとSiri」から同様に有効化します。
STEP3:オンデバイスモデルのダウンロードを待つ
ソフトウェアを最新版へ更新すると、オンデバイスで動作する Apple Intelligence モデルのダウンロードが自動的に始まります。
モデルをできるだけスムーズにダウンロードするため、ダウンロード中はデバイスをWi-Fi環境および電源に接続した状態にしておくことが推奨されています。 。完了まで数十分から数時間かかる場合があるため、就寝中など充電中に行うのがおすすめです。
STEP4:言語設定を確認する
利用するには、デバイスの使用言語とSiriの言語設定を、対応している同一言語にそろえておく必要があります。 日本語で使う場合は両方を「日本語」に統一してください。
STEP5:機能を呼び出して使ってみる
メモ・メールで文章を選択しApple Intelligenceのアイコンをタップすると作文ツールが起動します。Image PlaygroundやSiriも対応アプリから直接呼び出し可能です。
Apple IntelligenceとChatGPT・Geminiの違いは?
Apple Intelligenceは、ChatGPT(OpenAI)やGemini(Google)と異なり、AppleのOSとデバイスに深く統合された組み込み型AIである点が最大の違いです。
各AIの特性比較
| 項目 | Apple Intelligence | ChatGPT | Gemini |
|---|---|---|---|
| 提供形態 | OS組み込み | Webアプリ/API | Webアプリ/Google統合 |
| 主な用途 | デバイス内タスク支援 | 汎用対話・調査・執筆 | 汎用対話・Google連携 |
| 処理場所 | 端末+専用クラウド | クラウド中心 | クラウド中心 |
| プライバシー | 端末処理が中心 | 利用規約に依存 | 利用規約に依存 |
| 利用料金 | 無料(対応機種が必要) | 無料/有料プラン | 無料/有料プラン |
| オフライン利用 | 一部可能 | 不可 | 不可 |
Apple Intelligenceには、ChatGPTやGeminiのような単体の汎用AIチャットサービスというより、AI機能を、いかに自社製デバイスを快適に便利に使いこなすためのアシスタント機能に特化しています。つまり「物知りな先生」型のChatGPTやGeminiに対し、Apple Intelligenceは「OSに寄り添う秘書」型のAIといえます。
なおSiriから直接ChatGPTを呼び出すことも可能で、対話型生成AIの能力を補完的に活用できます。
Apple Intelligenceのメリットとデメリットは?
Apple Intelligenceを業務利用する際のメリットとデメリットを整理します。
主なメリット
- プライバシー保護が強固(端末処理中心で個人情報が外部に送られにくい)
- 利用料が無料(対応機種を持っていれば追加課金不要)
- OS全体で使える(純正・他社製アプリ問わず作文ツールが呼び出せる)
- オフラインでも一部機能が利用可能
- Siri経由でChatGPTにもアクセス可能
主なデメリット・課題
- 対応機種が限られる(iPhone 15 Pro以降、M1以降のMacなど)
- 一部機能の日本語精度が発展途上
- 他社製アプリとの高度な連携は限定的
- 7GBの空き容量が必要
- Image Playgroundなどの画像生成品質は専用AIに劣る場合がある
Apple Intelligenceは、最新のAppleデバイスでのみ利用可能であるため、古い機種のユーザーはこの新機能を活用できません。
Apple Intelligenceを業務で活用するには?
バックオフィス業務での即効性が高いのは、作文ツール、通知要約、写真検索の3機能です。日常的な書類作成や情報整理の効率化に直結します。
バックオフィス担当者におすすめの活用シーン
- メール作成:取引先向けメールを「プロフェッショナル」トーンに書き換え
- 議事録要約:長文の会議メモを箇条書きや表に自動整形
- 通知整理:大量のメール通知から重要なものだけを抽出
- 書類検索:写真アプリで「契約書」「請求書」など説明文から目的の画像を検索
- 文章校正:報告書や稟議書の誤字・文法チェック
- アイコン作成:社内資料用の挿絵をImage Playgroundで生成
導入時に確認すべきポイント
- 社員端末がApple Intelligenceに対応しているか
- OSバージョンが最新か
- 7GB以上の空き容量があるか
- 機密情報を扱う場合のセキュリティポリシーとの整合性
- ChatGPT連携利用時の情報取り扱いルール
特にChatGPT連携時は外部にデータが送信される可能性があるため、機密情報の取り扱いには十分な注意が必要です。
Apple Intelligenceに関するよくある質問
Apple Intelligenceを使い始める前によく寄せられる質問をまとめました。
Apple Intelligenceは無料で使える?
Apple Intelligenceは無料で利用できます。対応機種を持っており、最新OSにアップデートして機能をオンにすれば追加課金は不要です。ただし、ChatGPT Plusなど外部サービスの有料プランを連携する場合はそちらの料金が発生します。
オフラインでも使える?
一部機能はオフラインでも利用可能です。作文ツールの簡単な校正や写真クリーンアップなど端末内で完結する処理はオフラインで動作します。一方、Private Cloud Computeを使う高度な処理やChatGPT連携機能はインターネット接続が必要です。
Apple Intelligenceをオフにするとどうなる?
Apple Intelligence を無効にすると、端末内に保存されているオンデバイス用AIモデルもあわせて削除されます。 再度オンにする場合は再ダウンロードが必要となり、7GB程度の通信が発生します。
個人情報は外部に送信される?
基本的には送信されません。Apple Intelligenceはオンデバイス処理を中心に設計されており、Private Cloud Computeを使う場合もデータは即座に削除されAppleからも閲覧できない仕組みです。ただしChatGPT連携機能を明示的に使った場合は、その内容がOpenAI側に送信されます。
iPhone 14以前でも使える?
使えません。Apple Intelligenceの対応iPhoneはiPhone 15 Pro/15 Pro Max以降と、iPhone 16シリーズ全機種、iPhone 17シリーズ、iPhone Airに限られます。iPhone 14以前を使用している場合は機種変更が必要です。
Apple Intelligenceの活用に向けて
Apple Intelligenceとは、Apple独自のパーソナルインテリジェンスシステムであり、iPhone・iPad・MacのOSに統合された生成AIプラットフォームです。作文ツール、Image Playground、強化されたSiri、ビジュアルインテリジェンスなどを通じて、文章作成や情報整理を効率化できます。
日本語にも対応しており、対応機種を持つバックオフィス担当者にとっては追加費用なしで業務効率化を実現できる強力な選択肢です。まずは設定からApple Intelligenceをオンにし、日常業務での活用を始めてみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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