• 作成日 : 2026年9月28日

Perplexity browser(Comet)とは?機能・料金・セキュリティ設定を徹底解説

PointPerplexity browserとは何か?

Perplexity browser(Comet)はAI検索・要約・エージェント機能をブラウザに統合した無料のChromiumベースブラウザです。

  • 基本機能は無料、上位機能はProプラン(月額20ドル)以上
  • Chrome拡張にないエージェント自動化機能が最大の差別化点
  • 業務導入前にAIデータ学習のオプトアウト設定が必須

Q. 会社のデータがAI学習に使われる?

A. Free〜Maxプランは既定でオンのため、設定の「AI data retention」をオフに切り替える必要があります。

Perplexity browser「Comet」は、AI検索エンジンPerplexity AIが提供するChromiumベースのブラウザです。本記事ではPerplexityブラウザCometの主な機能や料金プラン、バックオフィス業務での活用法、そして業務導入時に押さえておきたいセキュリティ設定と導入手順を、公式情報をもとに整理して解説します。

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※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。

Perplexity browser(Comet)とは?

Perplexity browser(Comet)は、AI検索エンジンPerplexity AIが提供するChromiumベースのウェブブラウザです。ブラウザの中にAI検索とエージェント機能がネイティブ統合されている点が、従来のブラウザとの最大の違いといえます。以下では主な機能、無料化の経緯、料金プランを順に見ていきます。

主な機能一覧

Cometの主な機能は、AI検索・要約・自動操作の3系統に整理できます。生成AI(LLM:大規模言語モデル)をブラウザ内に組み込むことで、調べ物から資料作成までをタブを移動せずに完結できるのが特徴です。

主な機能は次のとおりです。

  • サイドバーAIチャット:閲覧中のページを離れずにPerplexityへ質問できる
  • ページ要約:表示中のウェブページやPDFの要点をワンクリックで抽出する
  • 動画要約:YouTubeなど長尺動画の内容をテキストで確認できる
  • 音声操作:ハンズフリーで検索や指示ができる
  • Comet Assistant:フォーム入力や複数サイトの比較などを自律的に実行するエージェント機能(ブラウジングエージェント)

これらはPerplexityの回答エンジンとブラウザ機能を一体化させることで実現しており、Chromeと同じChromiumエンジンを採用しているため、日常的なウェブ閲覧の操作感はChromeに近い設計になっています。

無料化までの経緯

Cometは2025年7月9日、月額200ドルのPerplexity Max会員限定機能としてリリースされ、同年10月2日に全世界で無料公開されました。

リリース当初は上位プラン限定・招待制で提供され、待機リストには数百万人規模の登録があったと報じられています。無料化はGoogle Chromeなど既存ブラウザへの対抗策と位置付けられており、現在はWindows・Mac・iOS・Androidの主要OSに対応しています。

料金プランは無料で使える?

結論として、Cometブラウザ本体と基本的なAI機能は無料で利用できます。より上位のAIモデルや自律実行機能を使うには、有料プランへの加入が必要です。

2026年8月時点の料金プランを整理すると以下のとおりです。

プラン 月額目安(2026年8月時点) 主な違い
Free 0ドル Comet本体、基本のAI検索・要約機能
Pro 20ドル 上位AIモデル、Comet Plus(提携メディア記事の閲覧)が付帯
Max 200ドル Background Assistantなど自律実行機能、利用上限が大幅に拡大
Enterprise 40ドル/席〜 SSO・監査ログなど管理者向け機能、AI学習への非利用を明記
Enterprise Max 325ドル/席 Enterpriseの機能に加え、高度なAI機能やBrowser Agentの利用上限を大幅に拡大

Proプランでは、上位モデルとしてGPT-5系やClaude Opus 5などが選択できるとされています。提供モデルやプラン内容は変更される可能性があるため、契約前に公式ページで最新情報を確認するのが確実です。

参考:Perplexity Pricing 2026: Pro, Max, Comet & Sonar API Costs|Subscription Plans

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この記事をお読みの方におすすめのガイド4選

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Perplexity Cometブラウザのメリットは?

Perplexity Cometブラウザ最大の利点は、AI検索とウェブ閲覧、エージェントによる自動実行が一つの画面で完結する点です。従来はブラウザ・検索エンジン・メモアプリを行き来する必要がありましたが、Cometではサイドバーへの質問や指示だけで作業が進みます。

AI検索とブラウジングの統合で調べ物が完結する

サイドバーに質問を入力するだけで、AIが複数ページを横断的に調査し、出典付きで回答してくれます。

これはPerplexityの回答エンジンが、生成AIを用いてウェブ上の情報を検索・要約する仕組みによるものです。検索結果には出典リンクが付くため、一次情報の確認までブラウザ内で完結できます。

Comet Assistantで反復作業を自動化できる

Comet Assistantは、ブラウザ上の操作をAIが代行するブラウジングエージェント機能です。指示するだけで、複数サイトの巡回や比較表の作成といった作業を自動で進めます。

ただし自律実行型の機能であるため、パスワード変更や決済など重要な操作は自動化せず、人が最終確認する運用が安全です。Perplexity自身もプロンプトインジェクション対策の研究を公開しており、エージェント機能は発展途上の技術として位置付けられています。

ページ・PDF・動画の要約を素早く確認できる

長文のPDFや動画も、要約機能を使えば要点だけを短時間で把握できます。

資料を開いた状態でサイドバーから要約を指示すれば、詳細を読み込む前に概要をつかめます。長時間のセミナー動画などを最初から最後まで視聴する時間がない場合に特に有効です。

バックオフィス業務でのPerplexity browser活用法は?

Perplexity browserが特に力を発揮するのは、日常的にリサーチや書類処理を行うバックオフィス業務です。

主な活用シーンは次の3つに整理できます。

  1. 補助金・法改正情報の収集
  2. 見積書・提案書の比較
  3. 問い合わせメール対応の効率化

補助金・法改正情報の収集

サイドバーで制度名を質問すれば、関連する公式ページの情報を横断的に収集し、要点と出典をまとめて表示してくれます。

従来は複数の省庁・自治体サイトを個別に巡回し、PDFを一つずつ確認する必要がありました。Cometを使えば、こうした一次情報の把握を同じブラウザ内で完結できます。出典リンクが付くため、社内資料への転記もしやすいでしょう。なお、制度の詳細や最新の申請要件は、必ず所管省庁・自治体の公式サイトで確認してください。

見積書・提案書の比較

複数ベンダーの見積書やPDF資料をCometで開き、項目や金額の抽出を指示すれば、比較作業の下準備をAIに任せられます。

ページ要約とComet Assistantを組み合わせれば、複数社分の資料を並べて比較表を作る作業を効率化できます。ただし、金額や契約条件などの重要項目は必ず原本と照合し、人の目で最終確認することが欠かせません。

問い合わせメール対応の効率化

メール本文をサイドバーに貼り付けて要約と返信下書きの作成を指示すれば、返信文案をゼロから考える手間を省けます。

生成された文面は、送信前に内容と表現を必ず確認・修正する運用にすべきです。1通あたりの作業時間がどの程度短縮できるかは依頼内容やメールの分量によって差があるため、まずは少数のメールで試し、自社の業務にどの程度当てはまるかを見極めることをおすすめします。

Chrome拡張とPerplexity Cometブラウザの違いは?

結論として、エージェント機能を使った自動化を重視するならComet、既存のChrome環境を維持したいなら拡張機能が適しています。両者の最大の違いは、複数サイトを横断する自動処理に対応しているかどうかです。

両者を比較すると以下のとおりです。

比較項目 Chrome+Perplexity拡張 Perplexity Comet
AI検索 拡張のポップアップから利用 サイドバーにネイティブ統合
ページ要約 対応 対応(ワンクリック)
エージェント機能 非対応 Comet Assistantが利用可能
音声操作 非対応 対応
拡張機能の互換性 Chrome向け機能をそのまま利用可能 Chromium互換だが一部は要確認
導入コスト 拡張を追加するだけ ブラウザ自体の切り替えが必要

拡張機能ではエージェント機能が使えない

Chrome拡張版のPerplexityでは、AI検索やページ要約は使えますが、Comet Assistantのような自律実行型のエージェント機能には対応していません。

エージェント機能はブラウザ操作そのものを自動化する仕組みのため、拡張機能が持つ権限の範囲では実現が難しいとされています。複数サイトを巡回して情報を集め、比較表にまとめるといった作業を自動化したい場合は、Cometへの移行を検討する価値があるでしょう。

ブックマークや拡張の互換性は事前確認が必要

CometはChromiumベースのため多くのChrome拡張機能がそのまま動作しますが、一部のセキュリティ系拡張やパスワードマネージャーは正常に動作しない場合があります。

業務で使用している拡張機能が複数ある場合は、まずサブブラウザとして併用し、互換性を確認してからメインブラウザとして切り替える方法が現実的です。ブックマークやパスワードはChromeからインポートできますが、拡張機能ごとの動作確認は個別に行う必要があります。

Perplexity Cometのセキュリティ設定はどうする?

業務利用の際は、閲覧データや入力内容がAIの学習に使われるかどうかを必ず確認しておく必要があります。Perplexityの公式ヘルプによると、Free・Pro・Maxの各プランでは既定でAIモデルの学習にデータが利用される設定になっています。

AIモデルへのデータ提供を停止する設定

アカウント設定から「AI data retention」(AIデータ保持)のトグルをオフにすることで、以降の入力データがモデルの学習に使われなくなります。

設定手順は次のとおりです。

  1. Perplexityにログインし、画面左下のプロフィール名をクリックする
  2. 表示されたメニューから「All settings」を開く
  3. 左側メニューの「Preferences(環境設定)」を選択する
  4. 「AI data retention」のトグルを確認し、オンになっていればオフに切り替える

この設定は今後のデータにのみ適用され、すでに学習に利用されたデータは遡って削除されません。また、未ログイン状態での利用はオプトアウトの対象外となる点にも注意が必要です。業務利用の場合は、導入初日にこの設定を確認し、手順をマニュアル化して社内に周知しておくと安心です。

参考:Data Collection at Perplexity|Perplexity Help Center

ローカル保存されるデータと注意点

パスワードやクレジットカード情報などのアカウント認証情報は、Perplexityのサーバーではなく端末上のセキュアな領域に保存されます。

一方、メールやカレンダーと連携する機能を使う場合は、「Perplexity Connector」という形で外部サービスへのアクセス許可を求められます。この連携はオプトイン方式で、いつでも解除できる仕様です。なお、2025年8月にはブラウザ操作を悪用した外部からの攻撃手法(通称CometJacking)が外部の研究者から指摘されており、Perplexityは「セキュリティ上の影響はない」と説明していますが、研究者側からは異論も出ています。エージェント機能に重要な情報へのアクセスを許可する際は、必要最小限の連携にとどめるのが無難です。

参考:Comet Data Privacy & Security FAQ’s|Comet Resource Hub

企業導入前に確認すべきポイント

社内で正式に導入する場合は、情報システム部門や法務担当者がプライバシーポリシーと利用規約を事前に確認しておくべきです。

確認しておきたい項目は以下のとおりです。

  • 収集されるデータの種類(閲覧履歴、入力テキストなど)
  • データの保管場所と保持期間
  • AIモデルの学習に関するオプトアウトの範囲
  • Enterpriseプランでのデータ取り扱いの違い
  • 接続する外部サービス(コネクタ)の許可範囲

Perplexity Enterpriseプランでは、データがAIモデルの学習に利用されない仕様になっているとされています。個人アカウントでの利用と混在させないよう、組織として利用する場合はEnterpriseプランへの移行も検討材料になるでしょう。

Perplexity browser(Comet)の導入手順は?

Cometのインストールからデータ移行までは、10分程度あれば完了します。Mac・Windows・iOS・Androidに対応しており、対応OSの幅が広い点も導入しやすいポイントです。

STEP1:ブラウザをダウンロードする

Perplexity公式サイト(perplexity.ai/comet)またはApp Store・Google PlayからCometをダウンロードします。

インストーラーの実行後、通常のブラウザと同様にセットアップが進みます。既存のPCやスマートフォンにそのまま追加でインストールできるため、Chromeを削除する必要はありません。

STEP2:アカウントでログインする

Perplexityアカウントでログインします。未登録の場合は、メールアドレスで新規作成できます。

法人での利用を検討している場合は、この段階で個人アカウントと業務用アカウントを分けておくと、後述のセキュリティ設定やEnterpriseプランへの移行がスムーズになります。

STEP3:Chromeからデータを移行する

初回起動時の設定画面で「Chromeからデータをインポート」を選択すると、ブックマーク・パスワード・閲覧履歴をまとめて移行できます。

インポートは初回起動時だけでなく、設定画面の「Import Browser Data」からいつでも実行できるため、移行漏れがあった場合も後から追加できます。

STEP4:セキュリティ設定を確認する

業務利用の場合は、「Preferences(環境設定)」で「AI data retention」をオフに設定します。

手順は前章「AIモデルへのデータ提供を停止する設定」で解説したとおりです。導入直後にこの設定を済ませておくことで、業務データが意図せず学習に利用されるリスクを抑えられます。

STEP5:上位プランの連携を確認する

Proプラン以上の契約者は、アカウント設定で連携状況を確認し、上位AIモデルを有効化します。

モバイル版(iOS・Android)ではブックマークやチャット履歴の同期はPerplexityアカウント経由で行われるため、PC版と同じアカウントでログインすれば端末間で共有されます。まずは無料版を1〜2週間ほど試験的に業務へ組み込み、効果を実感できたら本格導入や有料プランへの切り替えを判断する、という段階的なアプローチが現実的です。

Perplexity browserに関するよくある質問

最後に、Perplexity browserに関して寄せられることが多い質問をまとめました。

Q. Cometブラウザは無料で使えますか?

A. 基本機能は無料です。上位のAIモデルや自律実行機能を使う場合は、Proプラン(月額20ドル、2026年8月時点)以上への加入が必要です。

Q. 対応しているOSは?

A. Windows、Mac、iOS、Androidに対応しています。

Q. Chromeの拡張機能はそのまま使えますか?

A. ChromiumベースのためほとんどのChrome拡張機能が動作しますが、一部のセキュリティ系拡張は正常に動作しない場合があるため事前確認が必要です。

Q. 会社のデータがAIの学習に使われることはありますか?

A. Free・Pro・Maxプランでは既定で学習利用がオンになっているため、「Preferences」の「AI data retention」をオフにする必要があります。Enterpriseプランでは学習に利用されない仕様とされています。

Q. セキュリティ面でのリスクはありますか?

A. ブラウザ操作を悪用する攻撃手法が指摘された例があるため、重要な操作の自動化は避け、必要最小限の外部連携にとどめることが推奨されます。

Perplexity browser導入を判断するポイント

Perplexity browserは無料で使えるAIブラウザで、Cometブラウザとも呼ばれ、AI検索とエージェント機能をブラウザに統合している点が特長です。業務導入にあたっては、「AI data retention」などのセキュリティ設定と、既存のChrome環境との比較検討が欠かせません。確認しておきたいポイントは、①セキュリティ設定の確認、②Chrome拡張との使い分け、③段階的な導入の3点です。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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