-アミューズメント業界向け-請求書ソフトの選び方・よくある課題・導入事例
更新日:2024年4月12日
アミューズメント業界の現状と課題、DXや業務効率化の必要性
アミューズメント業界は、感染予防の制限により、アミューズメントパーク、遊園地、ゲームセンターなどが一時閉鎖や営業制限を余儀なくされ、業界全体で収益が減少傾向にあります。
一方で、デジタルテクノロジーの進化により、オンラインエンターテインメントやソーシャルメディアの普及が進んでいます。これにより、アミューズメント業界はデジタル体験の提供やオンラインプレゼンスの向上に注力し、新しい収益モデルを模索しています。
メタバースもアミューズメントの新しい収益の1つです。メタバース市場規模推計によると、ゲーム・アミューズメントが最も多く、次いで医療・健康、製造現場、オフィスワークになると予測されています。
出典:総務省「メタバースに関する動向等(利活用事例、事業者インタビュー、利用者・市場 等)」
アミューズメント業界の課題としては、感染症の影響による収益減少に対処するとともに、新たなエンターテインメントの形成やデジタル化に素早く対応する必要があります。また競争が激化する中で、顧客の変化する期待に応え、アトラクションやイベントの改善が求められています。
同業界において業務効率化は、収益の不確実性や競争激化に対処する際に重要です。デジタルチケット販売やオンライン予約システム、顧客データの分析などの導入により、効果的な運営やマーケティングが可能となり、顧客体験の向上と効率の向上が期待されています。
アミューズメント業界における請求書受領・送付業務のよくある課題
【受領】小規模な施設では手作業が多い

アミューズメント業界のレジャー施設としては、遊園地、テーマパーク、ゲームセンター、カラオケ店、映画館などの多くの施設が挙げられます。
TLDやUSJなど大規模な施設ではバックオフィスでもオペレーションの自動化が想定されますが、小規模な施設のバックオフィスでは手作業も多く残っています。手作業が多いと、債務管理においても人為ミスによるリスクがあります。
【受領】属人化による情報共有の阻害

レジャー施設においては、人命に係わるアトラクションなどもあり、メンテナンス費用の管理は重要となります。
請求書の受領が紙やメールなど様々ある中、バックオフィスにおいて支払完了までを少人数でこなそうとすると、業務の属人化や過大な残業につながり、属人化は社内における情報共有の阻害につながります。
【送付】ペーパーレス化にはセキュリティ対策も求められる

アミューズメント業界のおもちゃ・ゲーム開発メーカーにおいては、市場の変動や少子化の影響を受ける中、新たなマーケットや開発が求められます。同時にバックオフィスにおいても、DX化を推進するためにはセキュリティ対策が求められます。
請求書発行のデータ化においても、セキュリティ対策なしには考えられません。
【送付】直販も増え、請求書発送も多岐にわたる

例えば、タカラトミーやセガなどではネット上で消費者に直販する方法も取り入れています。そのため、小売店だけではなく消費者への請求もあり、バックオフィスにおいては種々の対応が求められます。
請求書発行においても対応要員は限られているため、業務の流れを効率化し、極力ITツールをうまく取り入れることが課題となっています。
アミューズメント業界の請求書関連の課題解決に向けたDX例
①請求書の受領~会計処理を効率化したい場合
仕入先などから受領する請求書については、社内での承認作業や振込手続き、会計システムへの入力、請求書の保存などの業務フローを踏まえ、業務効率化のための最適な方法を実践しましょう。
「マネーフォワード クラウド債務支払」では、メールで受領した請求書データを自動で取り込み、AI OCR処理を行うことで、支払条件などの情報を読み取ることが可能です。
受領した請求書については、あらかじめ設定した社内のワークフローに基づいて承認作業を行ったあと、ワンクリックで振込指示ができます。APIを用いたシステム間連携もできるため、「マネーフォワード クラウド債務支払」の情報を会計システムやマスタ管理にも活用し、バックオフィス業務全体の効率化を追求することが可能です。
②請求書作成~送付を効率化したい場合
毎月の請求業務を効率化するためには、自社が発行する請求書の作成から送付までの一連の業務フローを踏まえ、担当者による手作業をできる限り削減することが重要です。
「マネーフォワード クラウド請求書Plus」では、社内のCRMや販売管理システムと連携し、手入力なしで簡単に請求書データを作成することが可能です。
社内の申請・承認を行った請求書についてはメールや郵送で一括送付でき、担当者の発送業務の負担を大幅に軽減できます。さらに作成した請求書の情報は会計システムにも売上仕訳として反映でき、自社の損益状況をリアルタイムで把握する際にも有用です。
③帳票送付業務を自動化したい場合
作成した請求書を取引先に送付する際、郵送の場合には印刷や封入、発送作業が必要となり、送付件数によっては担当者がまとまった時間を拘束されてしまいます。
「マネーフォワード クラウドインボイス」では、作成した帳票データをアップロードすれば、あとはワンクリックで一括送信することが可能です。
またWeb送付や郵送、メール送信などの送付方法は取引先ごとに設定できるため、取引先の都合などによって急に送付方法を変更しなければならない場合にも、設定を変更するだけで対応できます。
アミューズメント業界の企業様に参考となる請求業務の改善事例
請求書受領業務の改善例
クラシコ株式会社様は、会社の成長とともに仕入先からの請求書が増え、業務負担が集中する中、銀行振込の自動化・ペーパレス化などの問題の解決を考えていました。
また、大量に届く請求書の開封や保管だけでも相当の事務量であり、紛失リスクも抱えていました。
請求書受領・経費精算業務の改善例
鍼灸接骨院を中心に、「健康寿命」を延伸するための仕組みづくりに取り組む株式会社HITOMIOテクノロジーズ様では、月6,000件を超える仕訳入力をすべて手作業で行っていました。月次決算に向けて休日出勤することもあったそうです。
また経費精算についても紙ベースでの申請・承認処理を行っていたため、非効率な経理や経費精算業務に課題を抱えていました。
請求書受領・送付業務の改善に役立つお役立ち資料
アミューズメント業界の企業様が請求書ソフトを導入する際のチェックポイント
請求書受領に関するソフト導入の場合
アミューズメント業界であるゲーム開発メーカーなどにおいては、ゲーム開発会社やITベンダーなどに、プログラミングやグラフィック、サウンドなどの工程を外注することがあります。比較的小規模な仕入先もあることから、紙の請求書を受領することがあります。
ゲーム開発メーカーのバックオフィスにおいて、少人数で紙の請求書の受領、開封、申請、承認、支払など債務管理業務をすすめるためには、業務フローの上流におけるデータ化が望まれます。したがって、債務管理システムの導入にあたっては「請求書受領・開封・スキャン」などのサービスも付帯したものをおすすめします。
請求書発行(送付)に関するソフト導入の場合
アミューズメント業界であるおもちゃ・ゲーム開発メーカーなどは、個人顧客向けのサイト開設などによって様々な顧客へ請求書を発送します。
請求書の発送には、従来は経理要員には出社が必須でした。これをリモートワークができるようにするためには、売上計上、請求書発行、入金消込などをクラウド上で完結させる必要があります。
そのため、請求書発行ソフトの導入には、これらの処理がクラウド上で完結するものを選択するだけではなく、例えば郵送の依頼ができるサービスが付帯するなど、顧客の状況に応じて機能が選べるものがよいでしょう。