旅行業界向けの電子契約システムの選び方・比較すべき項目
更新日:2024年5月14日
旅行業界が契約業務の効率化を進めるべき理由
旅行業界は一般消費者を中心に顧客との契約の件数が多いことに加え、ホテル・旅館などの宿泊機関、バスや公共交通機関などとの提携においても多くの契約が想定されます。
契約書の数が多いことから、管理工数がかかることに加えて、紙の契約を中心とする場合、紙のコストも無視できません。さらに、提携先との契約においては、継続的取引も多いことから契約書に印紙税が発生するケースが多く、契約にコストがかかることも課題と言えるでしょう。
また、コロナ禍の落ち着きや円安の影響を受け、外国人旅行者の客足が戻っていることから業界全体として海外顧客を意識した取組も欠かせません。SDGsへの取組は国内でも重要ではありますが、対外的な目線を意識した場合、さらに重要となるため、環境に配慮した業務改善も欠かせないと言えるでしょう。
このようなコスト削減、業務効率化、SDGsへの配慮などを総合的にクリアする形での業務改善が求められます。
旅行業界の契約業務において悩みがちなポイント
紙が中心の契約業務をペーパーレス化したい

旅行業界では旅行パッケージを申し込みたい顧客との契約から、宿泊機関・公共交通機関との契約まで様々な契約業務が必要です。これらの契約を全て紙で実施した場合、紙代・印刷代がかかるだけでなく、SDGsの観点からも好ましくありません。
旅行業界の契約におけるペーパーレス化は紙の節約の効果が非常に大きく、コスト面からも環境への配慮の面からも、解決すべき大きな課題と言えるでしょう。
内部統制を強化しつつ契約フローを効率化したい

契約の数が多い旅行業界においては、契約のフローを効率化することで、契約業務全体の工数を削減することは非常に重要です。一方で、ホテルや公共交通機関など、旅行業界の連携先との契約は個別に締結されるケースも多く、具体的な内容が社内であれば誰でも閲覧できる環境は好ましくありません。
業務効率と内部統制強化を同時に実現する形での契約フローの見直しが求められるのが、旅行業界の業務改善の課題と言えるでしょう。
収入印紙代や郵送代などのコストをカットしたい

紙での契約書締結は、契約内容によっては印紙代が発生し、書類を送付するのに郵送代も発生します。旅行業界の場合、宿泊機関・公共交通機関と「継続的取引の基本となる契約書(7号文書)」を締結することも想定され、当該文書の印紙税は1件4,000円と定められています。
契約の件数が多いため、契約書の印紙税に発生する金額はトータルで考えると無視できないものであり、削減すべきコストと言えます。
旅行業界の契約担当者が電子契約システムを比較する際のポイント
紙の契約書と電子契約をまとめてクラウド上で管理
サービスの比較においては、システム上で作成した電子契約だけでなく、紙の契約書もクラウド上で一括管理できることが必須です。旅行業界では提携先の宿泊機関・交通機関によっては電子契約に対応できず、紙の契約を結ばざるを得ないケースも想定されます。これまでの紙の契約書やこれから締結する紙の契約書も、電子化することでクラウド上でまとめて管理できることが、契約業務の管理工数削減には欠かせないと言えるでしょう。
契約書の作成から申請、締結、保管までオンラインで完結
システム上で契約書の作成から保管に至るまで、オンラインで完結できることも重要です。特に、契約が発生する件数の多い一般消費者などの顧客との契約においては、全てをWeb上で完了することが窓口の負担の軽減にも直結します。顧客の視点でも、自宅で手続きが完結できることはサービス満足度向上に直結しうると言えるでしょう。遠方の契約先との新規契約もスムーズであるため、サービス拡大のためにも欠かせない要素です。
電子契約で印紙代や郵送費が0円に
システム上で作成した電子契約であれば、印紙税法の課税文書とはみなされないため印紙代が発生しません。旅行業界で多く想定される「7号文書」に該当するような契約であっても、1件4,000円の印紙税を必要としないのです。提携先との契約が継続的に増えることが予測される旅行業界において当該コストの削減効果は非常に大きいと言えるでしょう。加えて、メール等のやり取りで完結するため郵送費も発生しません。
電子契約システムの導入で契約業務を効率化できた事例
株式会社THIRD様の事例
不動産・建設業界向けにITソリューションを提供する株式会社THIRD様は、IPOに向けた内部統制強化にマネーフォワード クラウド契約を導入されました。
従来の紙中心の業務では記入漏れや紛失などのミスが想定され、業務体制として好ましくないことが課題でした。効率的かつ安全な契約業務の見直しとして、承認ワークフローや閲覧権限の付与などの機能が充実した本サービスを選択されています。
東京日化サービス株式会社様の事例
設備・建物のメンテナンスを主要事業とする東京日化サービス株式会社様は、マネーフォワード クラウド契約により契約のクラウド上での一元管理を実現されています。
長い歴史を持つ同社では、従来の紙での業務が慣例化していましたが、1,000件を超える契約書の管理が課題となっていました。
電子契約システムにより、過去の契約書もシステム上で管理できるようになったことで、内容の確認などの業務効率化に成功しました。
トヨタアルバルク東京株式会社様の事例
プロバスケットボールチーム「アルバルク東京」を運営するトヨタアルバルク東京株式会社様は、マネーフォワード クラウド契約によって年間100万円単位での印紙税削減効果が出ています。
スポンサー契約や業務委託契約が欠かせない業態である同社では、数多くの契約が継続的に発生し、高額な印紙代は大きな課題でした。
そこで、印紙代も送信料もかからない当サービスを導入したところ、コスト削減と業務効率化が実現しています。