
IPOに向けた経理・財務機能強化が至上命題 業務効率化をマネーフォワード クラウドで実現
コーポレート本部 財務経理部リーダー 大園 貢様
コーポレート本部 総務労務部 池田 寅次郎様
課題
・会計処理は税理士に委託しており、月次の締め作業に時間がかかる
・IPOに向けた経理財務領域の体制が整っていない活用方法
・仕訳の自動生成で作業工数が大幅削減
・アプリのプッシュ通知やSlack連携により、稟議の申請・承認のスピードがアップ
・権限の割り当て設定や仕訳の承認機能を活用し、内部統制の強化に成功
約1年前は管理部門がなく「経理財務業務はほぼ税理士に業務委託していた」という同社。将来のIPOを見据え、どのようにマネーフォワード クラウドで経理財務機能の内製化と業務効率化を推進してきたのか、お話を伺いました。
IPOを見据え、経理・財務の内製化・スピード化に着手

池田様:はい、代表がもともとマネーフォワードを知っていたこともあり、創業時から導入していました。ただ、その当時は当社内に管理部門といえる体制がなく、私自身ももともとシステム部門出身だったので、書類の取りまとめは行うものの、専門的な会計処理は税理士に委託し、税理士がマネーフォワード クラウドに入力する、という運用をしていました。その後、2021年4月に今井が加わり、管理部門を一から立ち上げました。
今井様:現在は、経理財務領域の他にHR、総務などのバックオフィス体制を構築し、5名で業務を回しています。あわせて、当社では創業時からIPOを目標として掲げており、2021年10月にIPO経験の豊富な大園にジョインしてもらいました。
――将来のIPOを見据えて徐々に経理財務機能の体制を整えてきたのですね。その当時の課題は何だったのでしょうか。大園様:将来上場する上での経理財務機能の内製化、そして業務効率化が至上命題でした。具体的には、
・月次の締め処理を簡素化して5営業日以内に終わらせること
それと同時に
・経営会議や役員会に耐えうる数値を提示すること
が求められていました。
今井様:監査法人からも現行のマネーフォワード クラウド会計の仕訳の承認について指摘を受けていたので、システムも人も含めて経理財務領域の体制と業務フローを刷新しようということになりました。そのために、税理士への委託から内製化へと移行し、経理財務領域を強化しようとする中で、マネーフォワード クラウド会計Plusへのリプレースを検討し始めました。
大園様:また、固定資産の管理機能についても、内製化していくことで、減価償却費を年に一度の決算だけ計上していたのを、しっかりと月次で計上していくことにしました。
池田様:最初は経費精算と立替経費精算から導入して、稟議申請、減価償却、固定資産税と徐々に機能を増やしていきながら、バックオフィスのシステム体制を再構築していきました。

月次処理の大幅な工数削減と稟議のスピードアップを実現!権限設定のフレキシブルさも魅力。

今井様:長年のキャリアの中で、従来の会計システムに慣れていたので、初めはブラウザで操作するマネーフォワード クラウドのUIに違和感がありました。特に、仕訳が自動生成されることに対しては少し戸惑いがありましたね(笑)。ただ、慣れるのにそれほど時間はかかりませんでした。
大園様:私も、今井と同様、自動で仕訳が生成され、確認するという流れに最初は違和感がありました。これまでだと証憑や稟議があって初めて経理が仕訳を切る、という意識があったので。 ただ、仕訳の自動生成に慣れて、自分が日々チェックしなければならない仕訳の量を把握できるようになったことで、逆に月次処理が非常に楽に感じられるようになり、マネーフォワード クラウドのほうが圧倒的に便利だと感じるようになりました。今では、日々のリアルタイム連携の機能は本当にありがたいと思っています。
――マネーフォワード クラウドを実際に導入・利用してみて導入効果はありましたか?今井様:全体的な工数としてはかなり減りました。これまでは自分で仕訳をして積み上げていたものが、既に自動で仕訳されているものを確認するだけなので効率もいいですし、一度慣れてしまえばそれが自然になります。今までの経理処理とはまったくプロセスが変わり、それによって生みだせた時間を他の業務に当てることができて
池田様:マネーフォワード クラウド経費では、稟議の申請・承認のスピードが増しました。特に、アプリのプッシュ通知のおかげで滞りなく次のアクションに移ることができるようになりました。 上席の者はアポイントも移動も多いので、ちょっとしたすき間時間で確認したいニーズにも応えられています。Slackと組み合わせることで、誰が、どのタイミングで承認したかを共有・可視化できる環境が構築できています。
大園様:また、IPO準備にあたって権限の割り当てなどを「マネーフォワード クラウド会計Plus」で細かく設定することができるので、必要に応じて税理士や監査法人にも入ってもらい、チェックや分析をしてもらっています。こういった権限の設定もフレキシブルにでき、システム上で役割分担ができるのも大きな導入メリットですね。 それと、もともとは監査法人からの指摘事項でもありましたが、「マネーフォワード クラウド会計Plus」に承認機能が付いているのは、トータルで見てとてもよかったですね。やはり一人の目だけで仕訳を切り、そのまま財務集計に反映するというのは当然ながらリスクがあるので、複数の目でチェックできる安心感があります。
直感的なUI/UXで、経理初心者でも安心。人的リソースの有効活用も

池田様:おそらく、使う側の経験値・経験領域によって最初の印象が違うと思います。会計事務所や経理畑の長い人にとっては、慣れるまでに多少時間がかかるということがあるかもしれませんが、会計ソフトを初めて触る人にとっては、直感的にわかりやすくて親切なシステムだと思います。 当社はIT企業といいながらもITが得意ではない社員も少なからずいますので、この直感的なUI/UXが合っていると感じています。特に経費精算は多くの従業員が関係しますが、多くを説明しなくても、みんなしっかりと使いこなし、申請できていますね。
大園様:繰り返しになりますが、仕訳が自動で生成されることで、経理の業務知識があまりない人でも操作できるのは、当社のような人的リソースの少ないベンチャー企業にとっては非常に心強いことです。経験や知識に縛られずに、スタッフの担当業務の間口を広げることができ、スタッフの有効活用にもつながります。
これまでは、仕訳数の増加に応じて経理の人員を増やさなければいけないのが、経理業務の“常識”でした。しかし、自動仕訳の機能があるので、人員を増やさなくても仕訳業務を処理することができている。大げさかもしれませんが、自分の中での“常識”が覆されましたね。
今井様:経理畑の長い人ほど、自動仕訳の機能には少し戸惑うかもしれません。でも、ひとたび慣れてしまえばかえって楽ですし、使い勝手がいいと思えるようになります。逆に今、以前の会計システムに戻れと言われても、もう面倒くさいと思ってしまいます(笑)。 それでいて、業務のクオリティが低下するわけではない。精度の高い財務諸表が、業務知識や経験に頼らなくても作成できるようになります。
大園様:最後に、導入にあたっては担当の方にいろいろ教えていただいていたのですが、非常にレスポンスもよく、おかげでスムーズに移行ができました。カスタマーサポートにも非常に力を入れている会社なんだ、という印象を持ちましたね。
今井様:ITに不慣れな社員にも本当に丁寧に教えていただいたので、新しいシステムへの不安はすぐに解消されました。 場所を選ばず経費の申請や承認ができるようになったことで、相当な時間を削減できます。削減できた時間を新たな業務にもあてるなど、よりよいパフォーマンスが生まれるよう「マネーフォワード クラウド会計Plus」を活用していきたいです。

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