
マネーフォワード クラウドでバックオフィス業務を完結!
管理本部 経理財務部 荒牧 孝浩様
課題
・企業規模の拡大に伴い、バックオフィス全体の情報を一元管理したいと考えていた
・外注していた業務を内製化することで、正確性とスピードの向上を目指していた
・IPO準備の観点で、内部統制強化の必要があった結果
・マネーフォワード クラウドでバックオフィス業務を完結させることで、情報の一元管理を実現
・月次決算にかかる日数を1/2に短縮することができた
・データ連携により、人為的ミスが発生するリスクを低減することができ、さらに内部統制も強化
まずはスモールスタートで導入。その後、業務の内製化と内部統制強化のために、システムを拡張していきたいと思っていました。
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――まず、貴社の事業概要についてお聞かせください。
長井様:株式会社KOLテクノロジーズは2020年7月に設立された会社です。AI・画像解析といったテクノロジーを用いて社会課題を解決していくことをコンセプトに、「Beee」と「サステナモール」という事業を展開しています。
「Beee」は商品をPRしたい顧客と当社が抱えているインフルエンサーをAI・画像解析を用いてマッチングさせて結びつけるプラットフォームです。顧客と相性の良いインフルエンサーをテクノロジーの力でマッチさせることで、販路拡大の手助けを行っています。
「サステナモール」は「Beee」と同様のロジックで対応しているECプラットフォームです。こちらは、一般ユーザーが在庫商品を購入できるオンラインショッピングモールとなっており、ほとんどの商品が定価よりも安くなっています。
そのため、リーズナブルでサステナブルなショッピングを体験できます。
2つの事業のうち、特に力を入れている事業が「Beee」です。しかし、企業とインフルエンサーをマッチングさせる事業を展開している企業は少なくありません。
そのため、「Beee」の競合企業は多いですが、当社はAIや画像解析といったテクノロジーを掛け合わることで効率的かつ効果的なマッチングやPRを行えるようになっています。この点が、当社の強みであり、競合企業との大きな違いです。
――長井様のお役割や経理財務領域の体制についてお教えください。
長井様:わたしは管理本部掌握取締役としてCFOを務めています。現在、管理本部は経理財務部と人事総務法務部の2部署で構成されており、管理部全体ではわたしを含めて6名体制となっています。
部署ごとの体制としては経理財務部が部長を含めて2名体制、人事総務法務部が部長を含めて3名体制という形です。
管理本部では、まずミスや事故が起こらないよう日々正確に処理をしていくこということを大前提の目標としています。そのうえで、最終的には月次決算業務を早く正確に行い、タイムリーな経営判断に貢献することを目指しています。
現在、月次決算にかかる日数は8~10営業日程度ですが、今後は6~7営業日には月次決算を終わらせ、月の上旬には経営会議を実施できる体制にしていきたいと思っています。
また、当社は上場を目指していることから、上場企業水準の管理・法令遵守にも重きを置きはじめました。
――マネーフォワード クラウドを導入した背景・理由についてお聞かせください。
長井様:会社設立当初は価格の安さと必要最低限の機能、そして効率性を重視してシステム導入の検討を開始しました。安価ながらも口座連携やクレジットカード連携が可能、かつ経費との連携が便利なマネーフォワード クラウド会計およびマネーフォワード クラウド経費を導入することにしました。
給与計算や入退者の管理、保険手続きなどの人事労務領域は顧問社労士に外注するという形をとっていたのですが、会社設立から2年ほど経過して企業規模が拡大し、上場を目指しはじめた頃から、人事労務領域も含めてバックオフィス全体の情報を一元管理したいと考えていました。
それと同時に、顧問社労士に外注していた業務も正確性やスピードの観点から内製化したい意向が高まり、内部統制の強化も含めて、バックオフィス体制の構築に着手することになりました。
――マネーフォワード クラウド導入の理由と決め手となったポイントを教えてください。
長井様:最初にマネーフォワード クラウド会計とマネーフォワード クラウド経費を導入したときは、まず「会社の規模感に合った価格と機能」が決め手の一つとなりました。価格の面でいうと、クラウド型のシステムしか検討しておらず、マネーフォワードともう1社で比較検討をしました。その比較のなかでマネーフォワード クラウド導入を決めた理由は、必要なシステムをスモールスタートで導入し、その後は段階的に拡張していけるという点と、段階的に導入してもシステム間の連携がスムーズにできる点が大きかったです。また、営業担当のお人柄もあり、安心して導入できたと思っています。
その次の段階として、マネーフォワード クラウド会計Plusへの移行と周辺システムの導入に関しては、もうすでにマネーフォワード クラウドが社内に浸透していたことから、他社のシステムを検討することはほぼありませんでした。加えて、マネーフォワード クラウド同士の方がスムーズに移行できるとも考えていました。人事労務領域のシステムも他社のシステムを導入してしまうと、会計側との連携で工数が取られる可能性があると考え、安心して連携できるマネーフォワード クラウドで統一することにしました。
このように二段階に分けて導入し、合計11プロダクトを導入する形となりました。現在、バックオフィスはマネーフォワード クラウドですべて完結する体制となっています。
事業規模の拡大に伴い、請求書発行業務の見直しをすることに。
――マネーフォワード クラウド請求書Plus for Salesforceをあとからご導入いただいた背景についても教えてください。
長井様:当初は顧客管理や契約管理を表計算ソフトで行い、その表計算ソフトの内容に沿って、1件1件請求書を作成し、PDFにして、お客様にメールで送付するというアナログな形で対応していました。
しかし、事業規模の拡大に伴い、お客様の数も請求書の発行枚数も増加してきたことから、表計算ソフトでの業務に限界を感じるようになりました。請求書発行における工数的・精神的な負担が増しただけでなく、発行漏れや送付漏れのリスクも高まり、システム導入を検討したという背景です。まず顧客管理の部分でSalesforceを導入しました。
そして、請求書発行の部分でSalesforceと連携できるマネーフォワード クラウド請求書Plus for Salesforceを導入しました。マネーフォワード クラウド請求書Plus for Salesforceの導入により、管理・作成・送付までを一元管理できるようになりました。
システムの導入によって請求書発行・送付業務を効率化できただけでなく、誤送信のリスクがなくなり、精神的な負担も大幅に軽減されています。
システム間のシームレスな連携により、月次決算にかかる日数を1/2に短縮。当初の目的としていた内部統制強化も実現。
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――マネーフォワード クラウドを導入したことによる具体的な効果をお教えください。
荒牧様:データ連携機能を活用することで、月次決算にかかる日数を1/2に短縮できました。マネーフォワード クラウド導入前は、社労士から送られてきた給与データなどを表計算ソフトで取り込んだり、それらの確認作業が必要でした。作業工数が多いことに加えて、コーポレートがわたしだけだったこともあり、月次決算に1ヶ月近くかかっていたと思います。
マネーフォワード クラウド導入後は給与や経費など仕訳を連携することができるようになったため、作業工数や確認工数の削減および人為的ミスのリスクを低減させることができました。
――マネーフォワード クラウドを実際に利用してみてどのような感想をお持ちでしょうか。
荒牧様:まず、UI/UXが非常にわかりやすく、直感的に操作することができています。監査法人時代にお客様先の会計システムに触れる機会が多くあったのですが、操作方法がわかりづらく、Q&Aを見ないと使い方がわからないということも少なくありませんでした。マネーフォワード クラウド画面を見れば感覚的にわかるため、操作で困った経験はほとんどありません。
また、銀行口座やクレジットカードを連携させられるため安心感がありますし、常に最新の正しいデータが連携されることにより、現金残高のズレもなく、余計な確認業務が削減できました。
監査の際には監査法人に閲覧権限を付与すれば、監査法人側にすべての情報を共有できるため、監査対応の手間を省けて効率性を向上させられたことも大きな効果かなと思っています。証憑もマネーフォワード クラウド内での確認で完結するため、業務効率化だけでなく、内部統制強化も実現でき、監査法人など社外の方から見ても安心できる体制が構築できたのではないかと思います。
導入支援についても、きめ細やかな対応をしていただき、とても助かりました。同時に10プロダクトを導入したため、スムーズに導入できるか心配な部分もありました。しかし、マネーフォワードのサポートチームの方々は、優先順位をつけ、段階的に導入サポートをしてくれたため、システム導入における負担感も少なかったと記憶しています。
サポート期間や内容についても柔軟に対応してくれたり、ガントチャートをそれぞれ作ってくれたため、誰がボールを持っている状態でいつまでに何をするかが明確で、非常に連携がとりやすかったです。
今後はバックオフィスだけでなく、全社的な業務効率化を目指していきたい。
――今後の展望について教えてください。
長井様:マネーフォワード クラウドを導入したおかげもあり、管理部門内における業務効率化や月次決算早期化はほぼクリアしました。そのため、さらなる効率化、早期化を今後実現していくためには、管理部門の枠を超えて、社内全体を巻き込んでいくことが必要だと考えています。全社を巻き込むことで、各部門からのデータ収集をスムーズにしていきたいですね。
――最後に、マネーフォワード クラウドの導入を検討されている方々に向けて、メッセージをお願いいたします。
長井様:多くの企業で共通することだと思いますが、会社の創業期は会計システムだけを導入し、そのほかは外注、そして企業規模の拡大に伴って、徐々にバックオフィス全体の内製化を図っていくという流れが多いと思っています。しかし、それぞれ個別システムを導入してしまうと、最終的に連携ができなかったり、非効率な業務フローになってしまうなど、不具合が発生する可能性が高いです。
マネーフォワード クラウドは会計領域から人事労務領域まですべての連携が可能かつ、必要なタイミングで必要な機能を個別に導入できます。そのため、当社のようにスモールスタートではじめても、最終的にはすべての機能を導入・連携させることも可能です。
最終的な効率性や正確性の向上を目指すのであれば、将来のことを考えながら、導入するシステムを検討していくことをおすすめします。
※掲載内容は取材当時の情報です。
公開日:2023年10月5日 公開当時の情報となります

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