株式会社イズミダ<br>

老舗鮮魚店がクラウド会計で業務改善。地方の中小企業・経営者にも「かなりオススメ」

株式会社イズミダ
常務取締役 鮮魚部統括部長 出水田 一生 様
経理未経験でも「マネーフォワード クラウドは使いやすい」
昭和49年創業の魚屋「出水田鮮魚」を営む、株式会社イズミダ様。業務改善や事業拡大を進めるなかでクラウド会計を導入。経理未経験でしたが使いやすく負担も軽くなったそうです。新規事業に取り組む時間を創出できたことから、時間に追われている人が多い地方の中小企業や経営者にもオススメしたいとお話しいただきました。

昭和49年創業の魚屋。「業務改善・事業拡大」に取り組む

「美味しい魚を売る」だけでは店は立ち行かなくなる

鹿児島県鹿屋市で魚屋「出水田鮮魚」を営んでいます。病院や学校への卸売のほか、店舗やオンラインショップでの小売販売も手がけています。従業員はパートを含め6名です(2020年8月時点)。

お店のはじまりは、祖父・出水田潤一が自転車に魚を積んで売って回ったことです。その後、昭和49年に有限会社として創業し、父、私へと、親子三代にわたり商売を続けてきました。じつは私は家業を継ぐつもりはなかったのですが、父の病気をきっかけに地元へ戻り、2014年からお店を手伝っています。

これだけひとの食生活や消費行動が大きく変化しているので、ただ「美味しい魚を売る」だけでは店は立ち行かなくなります。そのため業務改善や事業拡大に取り組んできました。クラウド会計の導入も業務効率化の一環です。

“さまざまな変化のタイミング”でクラウド会計を導入

顧問税理士の変更、ネットバンキング利用開始、株式会社へ移行…

私が家業を手伝いはじめてまず着目したのが会計でした。事業よりも先に、バックオフィスの効率化が必要だと考えたのです。経理はもともと母が一人で担当していましたが、負担が大きかったですし、私も会計の理解を深めたかったので分担するようになりました。

マネーフォワード クラウド会計を導入したのは2018年です。その年は顧問税理士が変わったり、ネットバンキングを使いはじめたり、有限会社から株式会社へと移行したりとさまざまな変化が重なりました。

「帳簿もExcel→クラウド会計に移行したら、便利になりそう」

このタイミングで、帳簿付けもExcelからクラウド会計に移行したら便利になるんだろうなと思っていました。ちょうどその頃に、クラウドサービスの導入支援をする株式会社ワクフリの代表とお話しする機会があり、マネーフォワード クラウドについてお聞きしました。経理業務を削減したり自動化できたり、とても便利そうだと思いましたね。

マネーフォワードに限らずクラウド会計を利用している知人数人にも使い勝手を聞きました。その後、顧問税理士にも調べてもらい、「使えそうだからやってみよう」と導入することになりました。

経理未経験でも「マネーフォワード クラウドは使いやすい」

入出金や売上のデータが、帳簿に自動反映されてラク

運用開始までの準備にはさほど時間がかかりませんでした。顧問税理士もクラウド会計は初めてだったようで、お互い模索しながら初期設定をしましたが困ることはありませんでしたね。

クラウド会計を初めて操作したときは、「かなり使いやすい」と思いました。ネットバンキングもクレジットカードも、店舗で使っている「Square POSレジ」とも簡単にデータ連携ができ、入出金や売上の数字が帳簿に自動反映されるのはラクですね。

“仕事の合間”にマネーフォワード。経理の作業負担が軽くなった

クラウド経費もすごく便利ですね。スマホで領収書を撮影するだけで日付・支払先・金額を自動で読み取って登録してくれますし、クラウド会計と連携しているので仕訳データが自動作成されます。手入力の手間が省けますし、パート従業員にも「スマホで撮影しておいて」と気軽に頼めるのはいいですね。よく出張先で、空いた時間にスマホやPCで作業を行いますが、これもクラウド会計のメリットですよね。

つい最近、クラウド請求書も使いはじめました。もともとExcelで請求書を作っていましたが、印鑑を押したりPDF化したりと面倒だったのでとてもラクになりましたね。

1日の仕事の合間にマネーフォワード クラウドを使っていますが、以前と比べて作業負担はかなり軽くなりました。今まで手書きや紙ベースでやっていた作業がなくなったのは大きいですね。

地方の経営者にも「クラウド会計はかなりオススメ」

業務効率化のおかげで「新規事業を手がける時間ができた」

マネーフォワード クラウドを導入して、時間が生まれたという実感があります。中小企業はどこも少人数で運営しています。その中で新規事業をやろうと思ったら営業、現場、事務と全部やらないといけないので時間が必要になります。そのため今やっている業務を見直したり効率化したりして時間を捻出しなければなりません。

そういう時、結局バックオフィスは後回しになってしまい、山のような請求書を締め日ギリギリになってようやく処理するということが起こっていました(笑)。マネーフォワード導入後はそういったことがなくなりましたね。

当社はもともと地元の病院や学校への卸が中心でしたが、新規事業を手がける時間ができたことで、小売店をはじめたり、干物などの加工品を作り県外への販路を開拓したりと、数年前から新規事業を展開しています。これもクラウド会計を導入して生まれた時間があったからこそできた取り組みだと思っています。

不安な人は、無料トライアルで気軽に試してみては

地方の中小企業や店舗経営者にも、時間に追われている人が多いと思うのでクラウド会計はかなりオススメしたいです。

聞いたことはあるけど足踏みしているという人が多いのではないかと思います。顧問税理士が受け入れてくれなさそうとか、まわりに導入企業がないとかで踏み出せない人も多そうですよね。

興味はあるけど不安を感じているという人は、1カ月の無料トライアルを試してみるのがいいのではないでしょうか。まずは気軽に試してみて、自社に合いそうであれば徐々に移行するのがいいと思います。当社は無料トライアル→クラウド会計→クラウド経費→クラウド請求書と、段階的に各サービスを導入してきました。今後はクラウド給与を使ってみようと思っております。

私のまわりは30~40代の若い世代の経営者が増えています。これからどんどん代替わりが進むと思うので、新しいアイデアやツールを取り入れたり、そもそも業態を変えたりという人も増えるでしょう。今後、地方でもクラウド会計はどんどん導入されていくと思いますね。

株式会社イズミダ
鮮魚の卸売・小売・水産加工を手掛けています。出水田鮮魚は、よかもん好き(鹿児島弁で良いもの好き)の創業者・出水田潤一が、自転車の荷台に魚を積み、売って回ったことが始まりです。昭和49年に「有限会社出水田物産」として創業し、40年以上地元鹿屋にて商売を続けてきました。彼は気前の良い人柄で、家に大勢のお客さんを招いては、美味しい魚を振舞っていたそうです。そのような創業者の「魚の本当の美味しさを知ってもらい、皆様に喜んでいただきたい」という想いを我々は今でも大切にしております。