-信販業界向け-
請求書ソフトの選び方・よくある課題・導入事例

更新日:2024年4月12日

信販業界の現状と課題、DXや業務効率化の必要性


信販業界は、消費者に対して商品やサービスの購入をクレジットにより提供する形態です。現在、信販業界はデジタル技術の進展により、オンライン決済やモバイル決済などの新しい支払い手段に迅速に適応しています。一方で、このデジタル変革によりサイバーセキュリティの脅威が増加し、顧客データの保護が喫緊の課題となっています。

信販業界の課題の1つに、データセキュリティの向上とリスク管理が挙げられます。信販業界では大量の顧客データが扱われるため、このデータの保護は大きな課題です。不正利用やデータ漏洩の防止策の確立が求められています。またリスク管理においては、顧客のクレジットリスクや返済能力の予測が重要であり、これらの分析手法の向上が求められます。

国土交通省においても、情報セキュリティガイドラインを作成し、企業のセキュリティ管理に関する重要性を訴えています。
出典:国土交通省「情報セキュリティガイドライン 」

信販業界では数多くの申込や取引があるため、これらのプロセスを自動化し、人為的なエラーや遅延を最小限に抑えることが必要です。データの効果的な活用も必須であり、クレジットリスクの予測や顧客ニーズの理解に向けたデータ分析の強化が重要となります。

信販業界における請求書受領・発行業務のよくある課題

【受領】加盟店からの請求書処理の煩雑さ

加盟店のイメージアイコン


信販業界では、多数の加盟店からの請求書処理が主な業務となります。加盟店ごとに異なる取引条件や手数料率が設定されているため、これらの請求書の確認と処理は非常に煩雑です。

特にプロモーション期間中や特定の加盟店での取引が増えた場合、請求書の処理量が大幅に増加し、業務負担がかさむ原因になるでしょう。

【受領】不正取引に関連する請求書の監査

監査のイメージアイコン


信販業界では、クレジットカードの不正使用や詐欺に関連する請求書の監査が大きな課題です。これらの請求書は、通常の取引と異なるパターンを示すことが多く、精密な検証作業とスピーディーな対応が必要とされます。

不正取引の疑いがある場合、関連する請求書の処理を停止し、より詳細な調査を行わなければなりません。

【発行】カード利用者への月次請求書の発行

複数の請求書イメージアイコン


信販業界では、カード利用者への月次請求書の発行が主要業務のひとつです。請求書の正確性とタイムリーな発行手続きは顧客満足度にも直接的に影響するため、非常に重要です。

利用者の購入履歴や請求額の正確な計算、プロモーションやキャンペーンなどが行われる場合には、特別料金や値引きなどの適切な反映が求められます。

【発行】多様な支払いプランへの対応

箱に入った請求書のイメージアイコン


信販業界では、分割払いやリボルビング払いなど、多様な支払いプランが存在します。これらのプランに対応した請求書の作成は、各顧客の契約内容や利用状況に応じて行われる必要があり、複雑な計算と精度の高いデータ管理が求められます。

また、顧客からの問い合わせに対して、迅速かつ正確に対応するためのシステム構築も欠かせません。

信販業界の請求書関連の課題解決に向けたDX例

①請求書の受領~会計処理を効率化したい場合

クラウド債務支払
仕入先などから受領する請求書については、社内での承認作業や振込手続き、会計システムへの入力、請求書の保存などの業務フローを踏まえ、業務効率化のための最適な方法を実践しましょう。
マネーフォワード クラウド債務支払」では、メールで受領した請求書データを自動で取り込み、AI OCR処理を行うことで、支払条件などの情報を読み取ることが可能です。

受領した請求書については、あらかじめ設定した社内のワークフローに基づいて承認作業を行ったあと、ワンクリックで振込指示ができます。APIを用いたシステム間連携もできるため、「マネーフォワード クラウド債務支払」の情報を会計システムやマスタ管理にも活用し、バックオフィス業務全体の効率化を追求することが可能です。

②請求書作成~送付を効率化したい場合

マネーフォワード クラウド請求書Plus
毎月の請求業務を効率化するためには、自社が発行する請求書の作成から送付までの一連の業務フローを踏まえ、担当者による手作業をできる限り削減することが重要です。
マネーフォワード クラウド請求書Plus」では、社内のCRMや販売管理システムと連携し、手入力なしで簡単に請求書データを作成することが可能です。

社内の申請・承認を行った請求書についてはメールや郵送で一括送付でき、担当者の発送業務の負担を大幅に軽減できます。さらに作成した請求書の情報は会計システムにも売上仕訳として反映でき、自社の損益状況をリアルタイムで把握する際にも有用です。

③帳票送付業務を自動化したい場合

マネーフォワード クラウドインボイス
作成した請求書を取引先に送付する際、郵送の場合には印刷や封入、発送作業が必要となり、送付件数によっては担当者がまとまった時間を拘束されてしまいます。
マネーフォワード クラウドインボイス」では、作成した帳票データをアップロードすれば、あとはワンクリックで一括送信することが可能です。

またWeb送付や郵送、メール送信などの送付方法は取引先ごとに設定できるため、取引先の都合などによって急に送付方法を変更しなければならない場合にも、設定を変更するだけで対応できます。

信販業界の企業様に参考となる請求・経費精算業務の改善事例

株式会社藤井大丸 会計課 上杉様

請求書受領・経費精算業務の改善例

老舗百貨店である株式会社藤井大丸様では、バックオフィスの自社開発システムではテレワークができないことや、財務諸表の作成に労力や時間がかかっている点が課題の1つでした。
請求書・経費関連では「マネーフォワード クラウド債務支払」「マネーフォワード クラウド経費」を導入しています。

詳しくはこちら

医療法人社団 神戸低侵襲がん医療センター

請求書受領業務の改善例

放射線治療や薬物療法を中心に、切らずに治す「低侵襲がん医療」に特化した医療法人社団神戸低侵襲がん医療センター様は、紙媒体で受領する請求書の支払いをエクセルで管理していました。
また、仕訳入力も手作業で行っており、非効率な業務体制に課題を感じていました。

詳しくはこちら

請求書受領・送付業務の改善に役立つお役立ち資料

  • 債務支払資料

    マネーフォワード クラウド債務支払

    受領請求書をペーパーレス化し、大量の請求書処理業務もかんたん&効率化!

    メールで受領した請求書データの自動保存、AI OCR機能で支払先や支払金額等の入力を自動化が可能です。

    詳しくはこちら

  • 請求書Plus_資料

    マネーフォワード クラウド請求書Plus

    請求書発行から消込まで債権管理業務を一元管理!

    上流システムともシームレスに連携。手入力なしのクラウド請求書発行システムです。

    詳しくはこちら

  • クラウドインボイス(送付)資料

    マネーフォワード クラウドインボイス

    法令対応を実現し、請求書送付業務の手間とコストを削減!

    すべての帳票を自動で送付。郵送からWeb送付への切り替えなどで、郵送コストを削減することも可能です。

    詳しくはこちら

信販業界の企業様が請求書ソフトを導入する際のチェックポイント

請求書受領に関するソフト導入の場合

信販業界に属する企業が請求書受領ソフトを導入する際には、さまざまな加盟店から受領する請求書をデータ化し、一元管理できるサービスを選択することをおすすめします。

そのためには、メール送付された請求書だけでなく、紙で受領した請求書についてもデータ化の代行サービスを活用することで、社内での入力業務を削減することが可能です。加盟店などから受け取る請求書をデータ化し、一元管理することによって、過去の取引履歴を参照しやすくなり、不正取引などの監査業務にも役立つでしょう。

また社内での承認プロセスをオンライン上で完結することで、スキマ時間を活用した業務遂行が容易となり、支払いまでの日数短縮にも効果的です。

請求書発行(送付)に関するソフト導入の場合

信販業界に属する企業が請求書送付ソフトを導入する際には、請求書作成の自動化やカスタマイズ性を重視して比較検討することをおすすめします。

クレジットカード会社などの信販会社では、カード利用者に対して月次請求書を発行する必要があり、キャンペーンなどを加味した正確な請求書の作成が欠かせません。また利用者によっては、分割払いやリボルビング払いを利用するケースもあるため、契約情報に基づいて毎月一定額を請求し続ける必要があります。

取引先設定機能や、請求書の毎月自動作成機能を活用することで、請求書の送付漏れや入力ミスのリスクを軽減でき、顧客満足度の向上や社内における財務状況の健全化に役立つでしょう。