-家具・インテリア業界向け-請求書ソフトの選び方・よくある課題・導入事例
更新日:2024年4月12日
家具・インテリア業界の現状と課題、DXや業務効率化の必要性
日本の家具・インテリア業界は、消費者ニーズの多様化への対応を迫られています。特にコロナ禍によるリモートワークの普及やライフスタイルの変化、少子高齢化による生活環境の変容による影響は非常に大きいといえるでしょう。さらに近年では、インターネット環境の急速な発展により、家具・インテリア業界も含め、オンライン販売への移行が加速しています。
経済産業省が公表する「令和4年度 電子商取引に関する市場調査報告書」によると、2022年度の「生活雑貨、家具、インテリア」のEC市場規模は2兆3,541億円、EC化率は29.59%であり、いずれも年々増加し続けています。
参考:令和4年度 電子商取引に関する市場調査報告書|経済産業省
EC化が進むことで、店舗を持たない事業者などの新規参入が活性化されるうえ、消費者のニーズは低価格かつ機能性の高い製品へとシフトしており、国内外の競合他社との価格競争が激化すると予測されます。
これらの現状に対処するためにはDXの推進が必要不可欠であり、DXを活用したオンライン販売の強化や市場分析なども実現しやすくなるでしょう。またバックオフィス業務の効率化に取り組むことで、単純作業の省人化が促進され、より生産性の高い業務に注力することが可能です。
家具・インテリア業界における請求書受領・発行業務のよくある課題
【受領】仕入れ先が多く、請求書フォーマットもさまざま
家具・インテリア業界では、木材や金属、布地などの多種多様な素材を扱うため、仕入れ先が増えやすく、各仕入れ先から受領するさまざまなフォーマットの請求書を処理する必要があります。
これらの請求書を手作業で処理する場合には、業務負担が増加するだけでなく、入力ミスや業務遅延を招くリスクも高まります。特に小規模な家具メーカーやインテリアショップでは、請求書受領業務にまとまった工数を費やすケースも多いでしょう。
【発行】郵送コストがかかっている企業も多い
家具・インテリア業界では、紙で請求書を発行する企業も多く、発送コストが課題となるケースも少なくありません。特に業界内においてはカスタムメイドの製品や特注品が多く、それぞれの取引に対して個別の請求書を作成し、郵送する場合もあります。
仕入れ先の増加に比例して郵送代がかさむだけでなく、請求書の印刷や発送作業、発行済み請求書の管理も必要であるため、毎月まとまった工数が投下されているケースも多いです。
【発行】請求方法が多岐にわたりやすい
家具・インテリア業界では、一般消費者への直販やデザイナー・建築家への卸売、オンライン販売など、さまざまな販売チャネルが存在します。販売チャネルが多様化することで、各チャネルに応じた請求書のフォーマットや支払い条件の設定が必要になり、請求プロセスの複雑化を招きます。
このような請求プロセスの多様化は、請求管理の効率性を低下させ、特にシステムやプロセスが整備されていない企業では負担も大きくなるでしょう。
家具・インテリア業界の請求書関連の課題解決に向けたDX例
①請求書の受領~会計処理を効率化したい場合
仕入先などから受領する請求書については、社内での承認作業や振込手続き、会計システムへの入力、請求書の保存などの業務フローを踏まえ、業務効率化のための最適な方法を実践しましょう。
「マネーフォワード クラウド債務支払」では、メールで受領した請求書データを自動で取り込み、AI OCR処理を行うことで、支払条件などの情報を読み取ることが可能です。
受領した請求書については、あらかじめ設定した社内のワークフローに基づいて承認作業を行ったあと、ワンクリックで振込指示ができます。APIを用いたシステム間連携もできるため、「マネーフォワード クラウド債務支払」の情報を会計システムやマスタ管理にも活用し、バックオフィス業務全体の効率化を追求することが可能です。
②請求書作成~送付を効率化したい場合
毎月の請求業務を効率化するためには、自社が発行する請求書の作成から送付までの一連の業務フローを踏まえ、担当者による手作業をできる限り削減することが重要です。
「マネーフォワード クラウド請求書Plus」では、社内のCRMや販売管理システムと連携し、手入力なしで簡単に請求書データを作成することが可能です。
社内の申請・承認を行った請求書についてはメールや郵送で一括送付でき、担当者の発送業務の負担を大幅に軽減できます。さらに作成した請求書の情報は会計システムにも売上仕訳として反映でき、自社の損益状況をリアルタイムで把握する際にも有用です。
③帳票送付業務を自動化したい場合
作成した請求書を取引先に送付する際、郵送の場合には印刷や封入、発送作業が必要となり、送付件数によっては担当者がまとまった時間を拘束されてしまいます。
「マネーフォワード クラウドインボイス」では、作成した帳票データをアップロードすれば、あとはワンクリックで一括送信することが可能です。
またWeb送付や郵送、メール送信などの送付方法は取引先ごとに設定できるため、取引先の都合などによって急に送付方法を変更しなければならない場合にも、設定を変更するだけで対応できます。
家具・インテリア業界の企業様に参考となる請求業務の改善事例
請求書受領業務の改善例
クラシコ株式会社様は、会社の成長とともに仕入先からの請求書が増え、業務負担が集中する中、銀行振込の自動化・ペーパレス化などの問題の解決を考えていました。
また、大量に届く請求書の開封や保管だけでも相当の事務量であり、紛失リスクも抱えていました。
請求書作成業務の改善例
一次産業の生産者を支援するdot science株式会社様は、創業当初より知人の経営者からのすすめで「マネーフォワード クラウド会計」と「マネーフォワード クラウド請求書」を導入しました。
創業時のメンバーにバックオフィス経験者がおらず、どう進めるか悩んでいたそうです。さらに発注先も多いため、請求書作成やその管理についても課題を感じていました。
請求書受領・送付業務の改善に役立つお役立ち資料
家具・インテリア業界の企業様が請求書ソフトを導入する際のチェックポイント
請求書受領に関するソフト導入の場合
顧客から請求書を受領した時点で、通常は次の支払締めまでの間に処理を完了させなくていけません。家具・インテリア業界は、他産業に比べて売上原価率が低く、販売促進費などが多い傾向にあります。
参考:「家具・インテリア産業ビジョン」の策定|経済産業省、家具・インテリア産業ビジョン
多くの異なる種類の請求書を決められた期間内に手際よく処理する必要があるため、ルーチンワークはなるべくサッと済ませたいものです。
債務管理ソフトを選択する際には、紙の請求書のデータ化およびシステムへのアップデート代行などを支援するサービスがあるかをチェックしてみましょう。インボイス制度が導入された現在、請求書受領業務こそ簡素化すべき業務の一つと言えます。
請求書発行(送付)に関するソフト導入の場合
ECサイトの拡大から、家具・インテリア業界はデジタルとリアルが融合した事業へと変化しようとしています。請求書発行においては、ECサイトでは主として消費者を対象とするためカードやキャッシュレス決済で済むケースが多い一方で、業者向けの販売ではインボイスが求められ、請求書控えの保管も義務付けられています。
印刷、封入封緘、郵送など、紙の請求書では時間も手間もコストもかかるため、大幅な業務効率化実現のために、請求書発行業務でどんなサポートが受けられるのかをチェックしましょう。