-不動産業界向け-
請求書ソフトの選び方・よくある課題・導入事例

更新日:2024年4月12日

不動産業界の現状と課題、DXや業務効率化の必要性


オフィスビルや商業施設の開発、管理、仲介など、不動産業界に携わる企業では、物件の立地条件に依存する部分が大きく、好立地であれば安定的な収入につながりやすくなります。
不動産業界では、クライアントの収益状況や国内の景気に左右される場合もあり、顧客企業の業績悪化あるいは不景気によって賃料や報酬の引き下げを求められるケースも多いです。

業界の現状としては、総務省統計局が公表する「サービス産業動向調査」によると、2021年度の売上高(年平均)については、不動産取引業が約1兆2,500億円、不動産賃貸業・管理業では約1兆7,800億円となっています。
参考:サービス産業動向調査 2021年|政府統計の総合窓口

なお2013年では、それぞれ約1兆2,100億円と約1兆5,900億円であり、不動産業界全体で拡大傾向にあることが伺えます。
その一方で少子高齢化による将来的な不動産需要の減少や、慢性的な人手不足が懸念されています。そのため今後変容するニーズへの適応や生産性向上が必要不可欠であり、社内のDX化推進やバックオフィス業務の効率化が重要といえるでしょう。

不動産業界における請求書発行・受領業務のよくある課題

【発行】管理・仲介で部署や支社が異なるケースもあり、請求書発行パターンがさまざまある

多数の請求書のイメージアイコン


不動産業界では、不動産管理や賃貸、売買、仲介など、いくつかの業務内容が存在します。複数のサービスを展開する企業もあり、業務内容によって部署や支社が分かれているケースも多いです。

部署や支社ごとに請求書を発行する場合や本社がまとめて発行する場合など、企業によって請求書の発行方法も異なります。部署や支社によって請求書フォーマットや記載項目などが統一されていない場合には、請求書発行業務が非効率になりやすく、全社的な情報管理も難しくなるでしょう。

【発行】CRM・販売管理システムと連携できていないケースがある

2人でパソコン作業をしているアイコン


オフィスビルや商業施設用の物件などを取り扱う不動産会社では、物件ごとに多数の入居者やお客さんを抱えるケースが多いため、社内でCRM・販売管理システムを導入しているケースが大半です。しかし、システムに蓄積された情報をスムーズに請求書へ反映できない場合も多く、手作業の発生による業務負担の増加や、人為的ミスの発生リスクも高まります。

会計ソフトも含め、社内のシステム間連携が不十分な場合、経理担当者の作業効率低下・経営情報をスムーズに共有できない(組織としての意思決定の遅延を招く)可能性が生まれます。

【受領】請求書受領の数が多く、電子化できていないケースも多い

複数の請求書イメージアイコン


不動産業界では、受領する請求書の枚数が多いため、支払業務が煩雑になりやすい特徴があります。たとえばオフィスビルやテナント、商業施設などの賃貸を行う不動産会社の場合、毎月の不動産管理や清掃だけでなく、メンテナンスや修繕工事、消耗品あるいは設備の購入など、さまざまな支出が発生します。

物件数が多いほど、受領する請求書の枚数も増加しやすいため、事業規模によってはひと月あたり1,000枚を超える請求書を処理するケースもあるでしょう。不動産業界では紙媒体で送付される請求書も多く、支払業務の負担が増す原因になっています。

不動産業界の請求書関連の課題解決に向けたDX例

①請求書作成~送付を効率化したい場合

マネーフォワード クラウド請求書Plus
毎月の請求業務を効率化するためには、自社が発行する請求書の作成から送付までの一連の業務フローを踏まえ、担当者による手作業をできる限り削減することが重要です。
マネーフォワード クラウド請求書Plus」では、社内のCRMや販売管理システムと連携し、手入力なしで簡単に請求書データを作成することが可能です。

社内の申請・承認を行った請求書についてはメールや郵送で一括送付でき、担当者の発送業務の負担を大幅に軽減できます。さらに作成した請求書の情報は会計システムにも売上仕訳として反映でき、自社の損益状況をリアルタイムで把握する際にも有用です。

②帳票送付業務を自動化したい場合

マネーフォワード クラウドインボイス
作成した請求書を取引先に送付する際、郵送の場合には印刷や封入、発送作業が必要となり、送付件数によっては担当者がまとまった時間を拘束されてしまいます。
マネーフォワード クラウドインボイス」では、作成した帳票データをアップロードすれば、あとはワンクリックで一括送信することが可能です。

またWeb送付や郵送、メール送信などの送付方法は取引先ごとに設定できるため、取引先の都合などによって急に送付方法を変更しなければならない場合にも、設定を変更するだけで対応できます。

③請求書の受領~会計処理を効率化したい場合

クラウド債務支払
仕入先などから受領する請求書については、社内での承認作業や振込手続き、会計システムへの入力、請求書の保存などの業務フローを踏まえ、業務効率化のための最適な方法を実践しましょう。
マネーフォワード クラウド債務支払」では、メールで受領した請求書データを自動で取り込み、AI OCR処理を行うことで、支払条件などの情報を読み取ることが可能です。

受領した請求書については、あらかじめ設定した社内のワークフローに基づいて承認作業を行ったあと、ワンクリックで振込指示ができます。APIを用いたシステム間連携もできるため、「マネーフォワード クラウド債務支払」の情報を会計システムやマスタ管理にも活用し、バックオフィス業務全体の効率化を追求することが可能です。

不動産業界の企業様に参考となる請求業務の改善事例

ホクトシステム株式会社 杉浦 崇之様

請求業務の改善事例

ホクトシステム株式会社様では、店舗物件を探されているお客様に情報提供をしており、月額会員料をカード決済できないかという要望をよくいただいていたそうです。

また、社内の不正を抑止できるよう履歴管理をしたいという背景もあり、マネーフォワード クラウド請求書を導入いたしました。

詳しくはこちら

株式会社アートリフォーム

請求書受領・経費精算業務の改善事例

株式会社アートリフォーム様では、経費精算の業務はこれまで紙ベースで処理しておりました。

250名を超える従業員数まで成長したこと、さらに電子帳簿保存法と、インボイス制度への対応を見越して経費精算業務のデジタル化を検討し始めたそうです。

詳しくはこちら

請求書受領・送付業務の改善に役立つお役立ち資料

  • 請求書Plus_資料

    マネーフォワード クラウド請求書Plus

    請求書発行から消込まで債権管理業務を一元管理!

    上流システムともシームレスに連携。手入力なしのクラウド請求書発行システムです。

    詳しくはこちら

  • クラウドインボイス(送付)資料

    マネーフォワード クラウドインボイス

    法令対応を実現し、請求書送付業務の手間とコストを削減!

    すべての帳票を自動で送付。郵送からWeb送付への切り替えなどで、郵送コストを削減することも可能です。

    詳しくはこちら

  • 債務支払資料

    マネーフォワード クラウド債務支払

    受領請求書をペーパーレス化し、大量の請求書処理業務もかんたん&効率化!

    メールで受領した請求書データの自動保存、AI OCR機能で支払先や支払金額等の入力を自動化が可能です。

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不動産業界の企業様が請求書ソフトを導入する際のチェックポイント

請求書発行(送付)に関するソフト導入の場合

請求書ソフトを導入し、自社の請求書発行業務の効率化に取り組む場合には、社内の請求業務のフローに合ったソフト選びが重要です。部署や支社ごとに異なる請求書発行パターンを採用している場合には、ソフト導入後も滞りなく請求業務を遂行できるかどうか必ずチェックしましょう。

また不動産業界では、すでにCRM・販売管理システムや会計ソフトを導入している企業が多いです。既存システムが存在する場合には、それらのシステムとの連携機能についても事前に確認し、シームレスな情報共有が可能な請求書ソフトを選択することをおすすめします。

請求書受領に関するソフト導入の場合

不動産業界に属する企業が請求書ソフトを導入する場合には、請求書の受領から支払いまでの業務フローの効率化を追求することが重要です。請求書を受け取ったあとの社内での承認作業や振込手続きをオンライン上で完結できれば、複数の拠点にまたがる場合でもスムーズな業務運営を実現できます。

また請求書の代理受領やアップロードなどのサービスを展開する請求書ソフトを活用することで、請求書を紙媒体で受け取る場合の業務効率化にもつながるでしょう。