クラウド会計を確認する1日5分のルーティンで、お金の不安を解消。
課題
・税理士に丸投げしていたため、経営の数字がわからない
・急な請求が来たりすると、「お金が足りるのか」と常にお金に関する不安があった活用方法
・銀行口座を連携してデータを自動取得し、経理業務を効率化
・お金の流れを把握するために毎日クラウド会計を確認結果
・常に経営の状況を把握できるようになり、数字に強くなった
・給与計算にかかる時間は月30分以下に
今回は、マネーフォワード クラウドの導入で注意したいポイントや現在の業務フロー、マネーフォワード クラウド会計の活用方法について詳しくお伺いいたしました。
見える化できていないことで、常にお金に関する不安が。
マネーフォワード導入前は帳簿類を税理士に丸投げしていたため、お金の動きについて把握したいときは「税理士に聞く」「通帳を確認する」の2択になっていました。
これは多くの小規模企業が抱えている問題だと思いますが、税理士に丸投げしていると数字を知りたいと思ってから答えを得るまでに2.3週間かかったり、月次決算が出るのも1.2ヶ月先となり、その時には何のことかさっぱりわからなかったり…。
加えて、記帳によってその時々の口座の残高は分かるものの、月ごとにどれくらいお金が出ていったのかなどは、確定申告や決算のために1年を振り返ってはじめてわかるという状態でした。
当時は急な請求が来たりすると、「お金が足りるのか」「借り入れに行っておかないといけないのか」と常にお金に関する不安がありました。
おそらく私と同じように自分の会社のお金の動きをきちんと把握できていない小規模企業は多いのではないでしょうか?月次決算もできていないというところも少なくないと思います。
お金の流れを把握できていないことに課題を感じ、クラウド会計を検討
取引も順調に増える中で、お金の流れが把握できていないことによって発生する不安や問題を解決したいと思うようになりました。
特に知りたいのは売上というより「お金の出」です。「お金の入り」は何となく頭に入っていたのですが、「お金の出」に関しては、決算期にはじめて「実際に月どのくらい出ていっているのか」を振り返るという状態で…。
もちろん日々の動きの中で、「何日にいくら引き落とされる」というのはおおまかに把握していたのですが、請求書が来たとしても基本的には引き出しにすぐにしまっていましたし、極端な話、本当にきちんとその通りに引き落とされているのかもわからない状態で、特に突合もしていなかったです。
そんな中で、もともとマネーフォワード クラウド給与だけ使っていたのですが、マネーフォワード クラウド会計も使えば解決するなと思い、導入を検討し始めました。
クラウド会計導入にあたってつまずくポイント
簿記3級の知識はあったことと、昔インストール型の会計ソフトを使っていたこともあり、比較的簡単に使うことはできました。
期首から使い始めたので過去のデータ移行はせず、期首残高だけ登録した形です。
導入にあたって多少躓いたポイントもあるので、これから導入する方に参考にしてほしいです。
①期首残高が合わせられない
期首残高の設定で、何をどこに入力したらいいかが全く分からず、貸借が合わなくて苦労しました。
例えば負債を少し減らしてみたりだとか、役員借入金を少し増やしてみたり都合よく登録をしようとしたのですが、結果的に借方と貸方の残高が合わなくなり、大変でした。
②仕訳の登録に関する間違い
1回目に登録した仕訳の内容が間違っていてそのまま学習されてしまい、間違った仕訳をずっと登録してしまうことになっていたり、同じ内容なのに別の仕訳の内容で登録してしまって、推移表上の残高が変になってしまっていたことが何度かありました。
これらの解決策として、立ち上がりは相談できる税理士などにサポートしてもらうのがいいと思います。私は初期設定として期首残高を設定してもらいました。また、最初のうちは仕訳をチェックしてもらうといいですね。
私の契約している税理士さんはもともとマネーフォワードを使っていなかったのですが、私の利用に合わせて使ってもらうようにお願いしました。多分うちの税理士さんは、今ではマネーフォワードさんの公認パートナーになっているはずです。
使い始めさえクリアできれば、必ず良さを実感して使い続けたくなると思います。
現在のマネーフォワード クラウド運用方法
現在はマネーフォワード クラウド会計・請求書・ 給与を利用していますが、勤怠に関してはジョブカンを活用したり、請求書も一括送信が必要な場合とでそうでない場合で別サービスと使い分けています。店内現金(小口現金)に関しては、スタッフにExcelのテンプレートに入力してもらい、月末にクラウド会計の仕訳帳にCSVで取り込むという運用です。
当初は銀行のインターネットバンキングも使っていませんでしたが、マネーフォワード クラウド会計と連携すれば自動でデータを取得できると知って、インターネットバンキングを契約しました。
それまでは毎回ATMや窓口に行って通帳に記帳していたのですが、銀行に行って待ってで、往復30分くらい時間をとられるので、そのことを考えるとインターネットバンキングの手数料を払って会社で見られるようにしたほうがいいなということで。
今はマネーフォワード クラウド会計で口座の動きも確認できるようになり、かなり便利になりました。
現在現金での取引がメインになっている方は、銀行振込やクレジットカード決済を利用すると、劇的に業務がラクになると思います。
クラウド会計の導入により、1日5分のルーティンでお金の不安がなくなった。
現在のマネーフォワード クラウド会計の使い方としては、お金の流れを把握するためにホーム画面で連携している金融機関の残高を確認して(詳しくは「ホーム」画面の使い方)、推移表で月次の動き、残高試算表で現在の状態を確認するというのが習慣化しています。
この確認作業だけで、数字を把握できている安心感や見通しのよさが違います。
毎日眺めていると、たまに営業利益などで異常を検知できる時もあります。この作業には5分もかかりません。
この習慣によって変化に対する対応が早くなったので、銀行に融資の相談をしたり別口座から資金を移動したりと、余裕をもって動けるようになりました。マネーフォワード クラウド会計を使って1年が経ったので、去年のデータを確認して、そろそろ大きなお金の動きが来るなと予測して請求書を早く送付したり、支払い時期をずらしたりということもできています。
これも安心につながりますね。
マネーフォワード クラウド給与に関しては給与計算のタイミングで利用しているのですが、勤怠データを取り込んでチェックして確定して、銀行振込をするまでで月30分もかかりません。かなり効率化されていると思います。また、自動化により手入力がほとんどないので、間違いもありません。給与に関するスタッフからの問い合わせも、全く無くなりました。
元々そこまで数字に強いわけではありませんでしたが、マネーフォワード クラウド会計ですぐに数字を確認できる状態になったことで、多少なりとも強くなったと感じています。
効率化はもちろんのこと、経営を良くするという観点でも経営者の方にはぜひ使っていただきたいです。導入したいと考えているけど難しいという場合は、税理士などのサポートを受けながら導入するのがオススメです。
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