株式会社Dai

請求の自動化によって業務負荷を軽減し、SaaS事業拡大の環境整備を実現できました。

株式会社Dai 取締役 B2BソリューションDiv. マネージャー 鵜飼 智史(うかい さとし)様
  • 課題

    ・カスタマーサポート部・経理部の請求業務負荷が増えていた。
    ・申込やプラン変更の際にタイムラグが発生し、顧客体験が損なわれていた。
    ・コロナ禍の影響もあり、在宅ワークへの対応を行いたかった。

  • 結果

    ・請求業務が自動化され、SaaSのビジネスとして事業拡大しやすい状態を作ることができた。
    ・顧客体験の向上につながった。
    ・自社や顧客企業の在宅ワーク体制への対応が可能になった。

企業間の受発注業務をEC化するサービスを開発・提供しています。

御社の事業内容を教えてください。

BtoB×SaaS領域で受発注業務をEC化するクラウドサービス「Bカート」の開発・提供をおこなっています。

Bカートは、BtoC向けのショッピングカートシステムでは対応が難しい複雑な取引条件やシステム要件にも対応しています。また、システムのスクラッチ開発・カスタマイズでネックとなる開発コストや納期といったリスクもSaaSであることで最小に抑えることがでるという点が強みです。

また、他社システムとの標準連携も多数提供しており、顧客の様々な課題を解決しております。この連携先のひとつとして、以前よりマネーフォワード 掛け払いともAPI連携をおこなっております。今回はBカートを利用される企業様への請求業務の自動化をおこなうためにマネーフォワード 掛け払いを導入しました。

業務負荷の解消と、顧客満足度の向上を目指しました

なぜ請求代行の導入を検討されたのですか?

以前は、自社内で請求書を発行して封入・郵送するというフローで請求を行なっていました。マネーフォワード 掛け払いの導入を検討した理由としては、大きく分けて以下の3点があります。

1. 高い業務負荷と成長阻害リスク

月々の利用料金や、お客様からのプラン変更依頼、新規のお申込みなどに対応するカスタマーサポートや経理の業務負荷が高く課題になっていました。また、従来の体制では顧客数が増えるのに比例して請求業務も増えていたため、今後の事業拡大を見据えた際にはこの請求業務がボトルネックになってチャレンジが難しい状態にありました。

2. 顧客体験の逸失

お客様からのお申込みやプラン変更依頼に対して、手作業かつ前払いでの対応を行っていた関係で、要望を受けてから対応完了までのタイムラグがあり「今すぐ始めたい」というご要望にお応えできていませんでした。顧客体験を向上させると言う観点から、このタイムラグを解消できる請求業務の自動化が必要でした。

3. Withコロナへの対応

印刷や封入、郵送を含む従来のフローでは、スタッフが会社に出社して作業を行っていました。コロナ禍で、当社内でも場所を問わず働ける環境整備の必要性が高まっていたことと、取引先企業の中でも請求書の受け取りが難しく、メール送付を希望する企業が増えるなど、顧客対応の観点からも電子化の必要性が高まっていました。

請求業務の完全自動化を前提として、システムの中身で判断しました

マネーフォワード 掛け払いを選んだのはなぜですか?

今回は、請求業務の完全自動化を前提としていたので、当社の社内システムとAPI連携できるという点が必須条件でした。その上で、複数の決済代行サービスを比較検討しました。Bカートとマネーフォワード 掛け払いは以前からAPI連携をおこなって協業していたので、内部のシステムを把握できていたこともあり、請求業務の完全自動化に対応できるという安心感をもってマネーフォワード 掛け払いに決定しました。

自社内・顧客とも満足度が高い結果になっています

マネーフォワード 掛け払いを導入していかがでしたか?

導入前の時点では、いくつか不安を感じた部分もありました。

例えば、既存顧客に対しては、支払サイトの変更および請求元が変わることを併せてご案内する必要がありました。債権譲渡という形で請求元が変わることに関しては、商習慣的に馴染まない顧客もいるのではないか。と懸念していました。状況によっては全社に1件ずつご説明させていただくことも想定していたのですが、実際には数件問い合わせをいただいた程度に留まり、大きな混乱もなく切り替えることができました。

加えて、請求業務の完全自動化に関しては、自社利用ではあるもののSaaSビジネスのサブスクリプションを自動で請求・管理できるシステムの立ち上げ案件となりインパクトも大きかったのですが、テクニカルな部分はもちろん、既存顧客へのご案内文面の作成などシステムだけではないヒューマンな部分も細やかにアドバイスいただき助かりました。

結果として、マネーフォワード 掛け払いの導入によって請求業務は完全に自動化することができていて、3~4人で対応していたリソースをメインの事業に向けることができています。

また、自社内だけでなく顧客企業での在宅ワークのニーズに対応できたことに加えて、過去の請求内容の確認や請求書の再発行もウェブ上で行うことができるようになり、顧客満足度も上がったと感じています。

SaaSビジネスをスケールさせるためには、請求業務の自動化は必須です!

最後に、今後の展望と導入を検討されている企業様へのメッセージをお願いします。

今回のマネーフォワード 掛け払いの導入によって、請求業務を自動化することができ、SaaSビジネスとして事業拡大しやすい状態を作ることができました。

私たちは顧客数がおおよそ1,000社に達してから請求業務の自動化を行いましたが、SaaSビジネスを展開していこうと考える企業であれば30~100社くらいの間にマネーフォワード 掛け払いでの請求自動化に切り替えられることをおすすめします。

今後の展開としてはBtoB ECに関連するサービスを他にも立ち上げていく予定なのですが、その中でも引き続き請求業務はアウトソーシングして、価値あるサービスを提供するという最重要な部分に集中できる体制を保っていきたいと考えています。

公開日:2021年11月18日 公開当時の情報となります

今回の導入サービス

株式会社Dai

Daiは、流通業界を中心にB2Bに関する情報誌の出版業から始まった会社で、現在はBtoBの受発注業務をEC化するクラウドサービス「Bカート」と、フランチャイズ加盟を活用した独立開業・起業・事業拡大を支援するビジネスメディア「フランチャイズWEBリポート」を中心に事業展開しています。