女子大生マーケターとして活躍する学生起業家の給与明細、お見せします。

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女子大生マーケターとして活躍する学生起業家の給与明細、お見せします。

日本でもスタートアップと呼ばれる企業が珍しくなくなり、大手企業やベンチャーキャピタルが若き起業家達に投資するケースも増えてきました。若く優秀な人材の活躍の場がどんどん広がっているように感じます。その中でもひときわ注目を浴びるのが、学生のうちから起業を果たす”学生起業家”という存在。

なんとなくイメージはあるけど、実際はどんな人達なのでしょう?学校に行きながら会社を経営するって、ちょっと想像ができないし、学生起業家ってすごそうだけど、ぶっちゃけどれくらいお給料もらってるの!?と、とっても俗っぽいお願いに快く協力していただいたのは、株式会社ネオレア代表取締役 朝比奈ひかりさん。女子大生という目線を活かし、商品企画やコンサルティングを行う学生起業家です。今回は特別に給与明細まで見せてくれました!

朝比奈ひかりさん1

朝比奈ひかり(あさひな ひかり)
1998年生まれ。大学4年生であり、2019年に設立した株式会社ネオレアの代表取締役。高校2年生でライターとカメラマンの仕事を始め、大学1年生でインフルエンサーとファンとの交流イベントを企画し9ヶ月で2500万円の売上を達成。”10代マーケター”としてフリーランスで活動を開始する。株式会社ネオレアでは「若者コンサル」をテーマに企画コンサル、SNS運用、イベントなどを手掛ける。

学生のうちに起業したのは、タイミングとメリットを感じたから。

――まずは朝比奈さんと株式会社ネオレアのことを教えてください。
ネオレアは「若者コンサル」をテーマに、企業様からの依頼を受けて若年層向けの商品やサービスの企画・コンサルティング、SNS運用、イベントなどをやっている会社です。スタッフは15名くらいで、ほぼ現役の学生。大学では企画・マーケティング、ブランディングを学んでいます。卒業制作も無事終わって、今年の3月に卒業します。

――起業家になった経緯がものすごく気になるのですが、小さい時に周囲の影響があったりしたんですか?
いえ、特に自営業や経営者の方が周りにいたわけでもなく、普通の子だったと思います。小3から中3までサッカーをやっていたのですが、それも下手でしたし(笑)。変わってるといえば、父が裁判所、母が美大卒でゲーム会社に勤めていたというところがちょっとユニークでしょうか。私自身すごく思考が現実的で、かつアイデアを出すのは得意なので、父と母のいいとこ取りをしたんじゃないかなと勝手に思っています。

朝比奈ひかりさん幼少期

――高校2年生の時にはもうライターのお仕事をしていたとのことですが、始めたきっかけは何だったんですか?
高1の時に毎週、原宿の「JOL(ジョル)」という高校生が集まるフードコートに通っていて。当時”原宿界隈”という言葉があって、昔でいう109の前にギャルが集まる感覚ですね。そこで会った子が『HR』という雑誌の高校生編集部をやっていて、私も誘ってもらったんです。

――その編集部が楽しくて、仕事とかお金を稼ぐことに目覚めたとか…?
“好きなことがお金になる”ということを初めて知った経験でした。当時ファーストフードでもアルバイトしてたのですが、周りの大人が全然楽しそうじゃなくて(笑)。週7勤務でやつれていく店長や、陰口をする主婦パートさんを見て「働くのって楽しくなさそう」と漠然と思ってました。でも編集部の仕事は楽しくて「好きなことを仕事にして極めたい!」と思うようになりましたね。

――ターニングポイントですね。そこから徐々に”女子大生マーケター”にシフトしていったんですか?
大学では「好きなことだけで生きていこう」と決めていたのでアルバイトはせず、大学1年の4月に女子高大生向けの男性インフルエンサーに会えるイベントを立ち上げたんです。私だったら、憧れの先輩が働いてるバイト先に遊びにいくみたいな距離感がいいなぁと思って、インフルエンサーにはカフェ店員になってもらい、来場者は入場料を払って接客を受けられるというコンセプトカフェみたいな感じにして。9ヶ月間やって、2500万円売り上げました(笑)

――大学1年生ですごい!しかも、まさに時代にあったアイデアですね!
自信はあったんですが、正直こんなにうまくいくとは考えてなかったです(笑)。このイベントで若年層向けのPRや集客方法を身に着けたので、私もうできるなって思って”10代マーケター”を名乗るようになりまして。20歳からは”女子大生マーケター”としてフリーランスで活動していました。

――なるほど。フリーランスの土台があっての起業だったんですね。
起業は本当にタイミング。普通に就職しようと思ってたんですが、イベントで声を掛けてくれた子とTwitterでつながって、やりたいことが合致して。起業すれば大きな企業様の仕事も受けられるし、メリットしかなかったので、じゃあしよっかって。決めたのが7月くらいだったんですが、次の月の8月21日”ハニーの日”がかわいいからこの日に起業したくて、1ヶ月で準備しました。

朝比奈ひかりさん3

起業してぶつかった〝組織づくり“の壁

――いまネオレアは2期目ということですが、どんなお仕事をされているんですか?
若者コンサル、SNS運用、イベントの3つが多いです。昨年6月頃は新型コロナウイルスの影響でオフラインのイベントがすべて無くなって大変でしたが、最近はオンラインイベントに切り替わったり、SNSに注力される企業様が増えてきたのでバランスが取れてきました。今まで13社くらいのお客様とお仕事させていただいて、その9割が上場企業。レコード会社や不動産、人材派遣、映画などジャンルも様々ですが、若年層向けのものならばなんでも対応できます。スタッフもそれぞれ強みを持っていて、プロジェクトごとにチームを作っています。

――自分たちが大企業に選ばれる理由ってなんだと思いますか?
自分たちができることをきっちりやったうえで、それに対して適正な価格設定をしているので、お互いにWin-Winになれるからだと思います。営業もしたことがなくて、基本は口コミか、あとはプレスリリースに力を入れるなど発信を大事にしています。

――起業してからピンチだったことって、なにかありますか?
これまでフリーランスだったので、いざ代表としてチームを育てるとなった時、組織の作り方がわからなくて悩みました。試行錯誤の末、今は統括を私1人にして、プロジェクトごとに必要なスタッフでチームを組むギルド型組織にしました。ありがたいことに多くの案件をいただくようになってきたので、今年からは完全に頼れるプロジェクトマネージャーのような人を何人か立てる形でやり始めています。これまではすべて私が0から作って渡す形だったので、随分動きやすくなりました。メンバーは全員女子で仲が良いので、いつも女子会みたいで楽しいです。

朝比奈ひかりさん4

学業優先。両立の鍵は自分のスタンスを崩さないこと。

――大学生をやりながら経営者をやるって、毎日どんな生活なのか想像がつかないです。
リアルなことを言えば、毎日1,2限に授業を入れて、午後以降は仕事というようなスケジュール。授業はすごく楽しくて、学びたいことがしっかり学べました。あと週1でプレゼンがあったので企画書を作る力もついたと思います。

――友達と遊んだりするんですか?
休みの日も友達を誘わないインドア人間なので、思い返してみたら大学生活ずっと仕事をしてましたね…。学校ではポンコツキャラなので、友達には課題を助けてもらったりしていました。1年生でサークルを辞めたことは、ちょっと後悔しています。もっと遊べばよかったかなぁって(笑)。

――まるで社会人の悩みですね。テスト期間など、仕事の対応はどうしていたんですか?
お客様には最初に「学業が最優先です」とお伝えしていました。授業中は返信しません、テスト期間は仕事ができない日があります、それでも良いですかという前提で、理解のある企業様と一緒にお仕事することができていたのでバランスが取れていました。自己資金だけで起業したのもそれが理由です。2社くらいから出資のお声がけはいただいていたのですが、それだと自分のルールを崩さなくてはならなくなる可能性があるのでお断りしました。

――卒業後の進路は、そのまま経営者ですか?
はい、ネオレアを続けます。やりたいことは沢山あるんですよ。尊敬してる南場智子さんのDeNAで働いてみたいとか、UUUMでカリスマ的スターを育ててみたいとか、日テレでテレビ番組を作ってみたいとか。でも、今はネオレアでおもしろいことをやりたいんです。将来的には”死ぬほど入りたい”!と思える会社と出会ったらジョインしたい気持ちもありますけどね。0から1を作るのが好きなんです。色々とやりたいことがあって人生足りない!3回くらいやりたいです(笑)

朝比奈ひかりさん5

これが女子大生起業家の給与明細だ!

――ではいよいよ、給与明細を見せていただけますでしょうか。
そんなにたいしたものでもないですが(笑)。こちらです。

朝比奈ひかりさん明細

――なんか堅実な印象!めっちゃ安いか、めっちゃ高いかのどっちかと思ってました。この金額はどうやって決めているんですか?
税理士さんに聞いて、マックス48万円までならあまり税金は変わりませんと言われたので、自分でこの金額に決めました。一期目は30万円で、二期目は小規模企業共済のために積み立てる7万円を足した額にしています。会社の売上は一期目が1200万円で、二期目は2000万円に届くかという感じですね。会社にお金を残しておきたいですし、無理にお給料高くしたりしないですよ(笑)。大学を卒業した3期目では、1つに集中できることもあり、売上を伸ばせるように頑張りたいと思います。

――しっかりされてるー!でも、同世代の子から比べると、それでもお金を持っていると思うのですが何か言われたりしますか?
食べるのが好きでたまに美味しいご飯の写真をSNSにあげると「社長してるね〜」と言われるくらい。私自身、物欲があまりなくて持ち物がすごく派手ということもないので。いま一番したいのは引っ越しです。仕事部屋が欲しいのと、猫ちゃんを飼いたい。

朝比奈ひかりさん6

――それでは最後に今後の抱負を聞かせてください!
自分の好きとかワクワクを優先した働き方をするのが目標です。「固定概念にとらわれず、自分のワクワクを優先した自由な生き方・働き方をする!」です。もうすでにしているじゃないかと思われると思うんですが(笑)。

一期目は周りの同世代の起業家たちのように、上場や売却を目指さなくちゃならないんじゃないかとか、学業と仕事を両立させるために家事がおろそかになっていることが女性としてどうなんだとか、固定概念に囚われて自分のことを責めることが多くて。

2021年は自分が何に幸福を感じるかを知って、自分に必要なことを取捨選択できるようになったらいいなと思います。

いかがでしたでしょうか?

やっぱり、学生起業家はすごかった。「起業がしたい!」と意気込んだわけじゃなく、自分の好きなことを仕事にすることを追い求めた結果、自然と起業という形になった。そんな朝比奈さんの生き方がとても輝いて見えました。

朝比奈さんはお若いですが、やはり最初から法人化したのではなく、フリーランスという個人事業主の立場を経験して、自分を磨いた時間があったから今の成功があるのだと思います。

将来、独立を考えている皆さんも職種にもよるでしょうが、法人化を急ぐより、最初は個人事業主として余裕のあるスタートを選んだ方がいいかもしれません。年間で発生する支出が法人より少なくて済みますし、何よりも大きく羽ばたく為の準備期間を作ることができる。着実な選択こそ、急がば回れ、です。

ただ、そうすると次は「じゃあ、個人事業主ってどうやったらなれるの?」という疑問が出てきますよね。そういったリクエストに応えるべく、マネーフォワードには個人事業主の開業をサポートする「マネーフォワード開業届」というサービスがあります。

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是非、独立や副業を考えている皆様にご検討いただければ幸いです。

朝比奈さんのような充実した笑顔が増えますように。
ご一読いただきましてありがとうございました。

※掲載している情報は記事更新時点のものです。

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