会社でハロウィンパーティー 実は「仮装の衣装代」は経費になる?

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来る10月31日はハロウィン。今年も渋谷の街がカボチャであふれそうです。

ハロウィンは近年日本でも定着しつつありますが、海外の慣習から少し姿形を変え、大人を中心に仮装やコスプレを楽しむお祭りのように発展しています。

レクリエーションに力を入れる企業では、社内行事としてハロウィンパーティーを行うこともしばしばあります。仕事のリフレッシュに、盛り上がること間違いなしのイベントですが、参加する社員にとってバカにならないのが「仮装のための衣装代」です。

会社のハロウィンパーティーに参加する社員の衣装代は、経費として認められるのでしょうか? 税理士の高橋和也さんに聞いてみました。

仮装の衣装代は「経費になる」

――会社が社内行事としてハロウィンパーティーを開催する場合、参加する社員の衣装代は経費の対象になりますか?

高橋さん:社員のみで開催するハロウィンパーティーの場合は福利厚生費、社外の人と一緒に開催するハロウィンーパーティーの場合は接待交際費として、仮装するための衣装購入費も経費計上が認められます。

ただし、会社の経費で購入するので、使用後の衣装は会社に保管・管理するようにしてください。使用後に個人にあげてしまうと、その衣装をもらった人への給与となる可能性があります。

また、社員の方は衣装代を会社が負担してくれるのか、その場合の予算額はいくらなのかは購入前に承認を得ておきましょう。

――個人事業主の場合はどうなりますか?

高橋さん:基本的には会社(法人)の場合と同じ考え方です。従業員が経費で購入した衣装は、事業主が保管・管理するようにしてください。

経費で購入した衣装を従業員にあげてしまった場合は、給与となる可能性があります。また、事業主自身がプライベートでもその衣装を使用する場合は、仕事とプライベートで使用した割合に応じて、プライベートで使用した割合部分が経費から除外されます。

こちらの場合も、従業員の方は事業主が負担してくれるかどうかなど事前に確認しておきましょう。

ハロウィンでの平均予算は「3,387円」

ところで、世の中の人々はハロウィンの食事や衣装にいくらぐらいお金をかけているのでしょうか?

楽天インサイトが全国の20代から60代の男女1,000人を対象に、2017年9月に行った調査によると、ハロウィンに参加する人の平均予算は3,387円という結果に。

その内訳は、「1円以上から2,000円未満」(36.2%)が最も高く、「2,000円以上から4,000円未満」(23.4%)、「4,000円以上から6,000円未満」(13.6%)と続きます。

■今年のハロウィーンにかける費用について(n=235) 単位:%


※楽天インサイトウェブサイトより引用

高額と言わずとも、ハロウィンに参加する人の8割以上が、食事や仮装グッズなどに出費しているようです。会社でハロウィンパーティーがある人は、衣装代が経費になるか、経理に確認してみてもいいかもしれません。

参考|ハロウィーンに関する調査(楽天インサイト)
https://insight.rakuten.co.jp/report/20171016/

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